【半沢直樹】 第10話 最終回 と統括感想

俺がお前でも、同じことをしたと思う。
誰だって生きていくには金も夢も必要だ。
お前は銀行員として当然の選択をしただけだ。

報告書のことも気にするな。
元々、俺が一人でやるべきことにお前を巻き込んじまったんだからな。
お前は何も悪くない。

半沢直樹 第10話

      半沢直樹op

端折り気味あらすじと簡単感想で。

大和田常務がタミヤ電機への東京中央銀行からの3000万の融資金をそのまま横流し
していた事が発覚した件で、半沢と渡真利は証書を持った近藤を待ったが、
近藤はその夜、ついに半沢たちの前へ現れなかった。

翌日、中野頭取にこの件を話し、取締役会で議題にしてほしいと頼む半沢。

もし、これが事実なら銀行として大和田常務をこのままにしておくわけには
いかなくなるな。

しかし、近藤が来なかったために、添付して提出するはずの田宮の証言がない。

手違いで遅れておりますが、取締役会までには必ず添付いたします。

半沢。
これだけのことをするからには、もし負けた時失うものは大きいぞ。

覚悟の上です。

分かった。
この報告書は、確かに私が受理した。
3日後の取締役会で議題にあげ、審議することを約束する。

その頃、渡真利は人事の人間からとんでもない話を聞かされていた。

半沢!
今、人事の裏情報を聞いた。
まだ内示も出てないそうだが、近藤が銀行に戻ってくる。
しかも広報部だ!
一体、何がどうなってんだよ?

連絡の取れない近藤の留守電に、道場で待っていると伝言する半沢。

そして、近藤はやってきた。

2人で久しぶりに立会いする。

稽古の後で、しみじみと半沢は切り出した。

生きてくって大変だな。

時々思うよ。何で銀行員なんかになっちまったんだろう、って。

ノルマはキツイし、同僚とする話はいつも金や人事のことばかりだ。
転勤は付きものでその度に家族にはつらい思いをさせる。

一つでも汚点を作ればすぐに出向だ。
お前みたいに、なりたくもない病気になっても周りのやつらから謝罪の言葉の
一つもない。
なった人間が悪いと言わんばかりに片道切符の島流しだ。

だが、お前は自力で戻ってきた。
広報部はお前の夢だったんだろう?
それを手に入れたんだ。

いいじゃないか…それで。

裏切った事を後ろめたく感じて、半沢の顔をまともに見れない近藤に、
半沢は「裏切られた気がしない」と言うのだった。

俺がお前でも、同じことをしたと思う。
誰だって生きていくには金も夢も必要だ。
お前は銀行員として当然の選択をしただけだ。

報告書のことも気にするな。
元々、俺が一人でやるべきことにお前を巻き込んじまったんだからな。
お前は何も悪くない。

よかったな。銀行に戻れて。

親友の優しい言葉に触れて、涙を流す近藤であった。

近藤を許すってことは、お前が追い詰められるってことだ。
田宮社長の証言がなければあんな報告書、何の役にも立たない。

と、渡真利は半沢の人の好さにあきれる。

もう1度、田宮社長から証言を取るという手もあった。
しかし、そうすると近藤が大和田と取引したという事実も明るみに出てしまう。

大和田の手はそこまで考えてあった。

大和田を追い詰める手を色々考える渡真利。

ふふっ…
やってることは一緒だな。大和田と。
結局、俺は大和田と同じ穴のムジナなのかもしれない。

同じじゃない!
大和田は自分の保身のためなら簡単に人を切り捨てる人間だ。
でも、お前はいつだって、まずは誰かのために動いてきた。
大阪の竹下社長、藤沢未樹、伊勢島の湯浅社長、戸越さん、それに近藤だって。
お前に助けてもらった人間はたくさんいるんだぞ。
お前は大和田と違う。全然 違うよ。

渡真利…。

だから負けるわけにはいかないだろ。

親友の言葉は有りがたかった。
けれども、手は詰まっている。

そんな時、ますます半沢を追い詰める事が起こる。

先日の検査における半沢の受け入れ態度に問題があると金融庁が指摘してきたのだ。

早速、岸川部長が次の取締役会でお前の処分案を議題にあげるらしい。

随分と根回しがいいんですね。

これは、お前を出向させるために仕組まれたことかもしれん。
とにかく何とか乗り切れ!

内藤部長にそう言われる半沢。

こういうの何て言うか知ってる?
絶体絶命。

半沢は、とりあえず、頭取に現状を報告した。

頭取はどう思われますか?この報告書の内容について。

黒だな、恐らく。ここに書かれていることは事実だろう。
だが、証明できなければこれはただの紙くずだ。

銀行員にとって、最も必要なものは何だと思う?
人を見る力だよ。金勘定は二の次だ。

私は君という男を見て、伊勢島ホテルの全てを託した。
そして生き延びることができた。

半沢、お前大和田常務の何を見てる?

頭取にそう言われて、大和田の身辺を洗い出す調査を始める渡真利。
ラフィットの事は近藤に任せることになった。

取締役会議まで、あと24時間。

まず、伊勢島ホテルに行って、羽根から証言を取れないか探ってみる。
話してみると、羽根もやはり大和田に利用された1人であった。

けれども、証言はしてくれそうもない。

半沢には引っかかっている事があった。

金融庁検査の時、伊勢島ホテル内部告発の疎開資料の隠し場所を黒崎に
リークした人物だ。

誰かが黒崎と繋がっている。
しかし、それは大和田ではないと考えられた。

疎開資料の内容そのものが、大和田にとっては命取りになるからだ。

調べた結果、小野寺が疎開資料に追加をさすように融資部から頼まれた事が解った。
見てみると偽造された資料が追加されている。

そして、それは福山の仕業である事が解った。
福山が岸川の命令で動いていたのだった。

岸川か。だとすると、裏で指示したのは大和田だよな。
何で自分の首絞めるような疎開資料のリークを?

と、疑問を口にする渡真利。

自分の身を守れるだけの取り引き黒崎としてたのか?

違う。これは岸川の大和田に対する裏切りだ。

金融庁検査の時、疎開資料の隠し場所を知らず慌てていた大和田を半沢は見ていた。

しかし、大和田が頭取になれば確実に専務に出世できる岸川が、そんな危ない橋を
渡る理由が解らない。

そんな折、大和田から取引を持ちかけられる半沢。

君とは色々あったわけだが、最後にもう一度だけチャンスをあげようと思ってね。

チャンス?

報告書、出すの取り下げてみないか?
もちろん私に非などないが、結果が分かっているのに審議して時間を
費やすのは非効率的だ。
いちいち弁明するのも面倒なんだよ。

もしも、報告書を取り下げた場合は君への処分も目をつぶろう。

ニヤニヤとそう言う大和田の申し出を、半沢は当然断った。

常務。
倍返しだと言った昼間の言葉、撤回いたします。

やられたらやり返す。
あなたに対しては、100倍返しだ!

覚えておいていただこう。

ゼロを倍にしても100倍にしても、答えはゼロです。半沢君。

  ※※※

…で、あと端折りでスイマセン。

結局、奥様会で聞きこんで来た花ちゃん情報で、岸川の娘と黒崎が結婚する事が
解ったんだね。

黒崎って…黒崎って…
ゲイじゃなかったの!?

結婚相手は女でいいのかよ。
と、視聴者が総ツッコミした所だ。

で、岸川に銀行マンとしての良心を訴えるも当然、心動かず…。

じゃ、金融庁の人間が銀行の人間と親戚関係になる事を隠して銀行に踏みこんで来た事実を
マスコミにリークしてやる。
そうなったら、娘が悲しむよね。
あんたが娘を苦しめるんだぞ。

と、物すごい勢いで脅しを掛けて岸川を説得する古美門先生…じゃなかった半沢。

これが功を奏して、結局は取締役会で岸川が、疎開資料の中身も大和田の妻の会社への
融資金横流しも大和田の指示て岸川が実行したと証言しちゃったのだった。

まぁ…大和田も相当だよね~。
ここまで色々やっていて、知らぬ存ぜぬで通っちゃったら簡単すぎでしょ。

しかし、あくまでも言い張る。シラを切りとおす、劇団大和田やり続ける……。

人間、悪事も自信を持ってやり通せば真実になる!!…のか…

…と、大和田常務から、ちょっと学んだ気がします……。
いや、そういうドラマじゃない。失礼しました。

とにかく、香川さんの演技が凄かったなぁ。

自信満々に嘘をつき通し、ポストをエサに多くの人間を動かし、正しかろうが邪魔者は消す。

劇団入ってる時は、いかにもそれらしく振舞い、バレそうになると欲深い人間その物の
鬼のような形相を見せる…香川照之無双なドラマだった。

親友は、何をやっても温かく許し、でも、大和田の事だけは許せなかった半沢が
取締役会の場で大和田に100倍返し土下座をしつこく迫っちゃったのは、
いただけない気もしたけれども、仕方ないよね。

親、殺されてるようなものだから。

私怨私怨…結局、どんな出来てる人間でも私怨には勝てなかった。

浅野支店長の事は許してあげたけれども。

…しかし、許しは他にあった。

まぁ…許しと言うよりも、この場合は晒し者でもあるわけだが…。

頭取が大和田を出向でも解雇でもなく、取締役への降格のみにした事。

…それでも、取締役だよ…。
せめて平から始めましょう。

人の価値は金では推し量れない。
銀行員は金ではなく、人を見るべきだ。
そういうことだ。

私は、銀行員としての君を尊敬していたんだよ。

ここ、ちょっと解りません…。
一体、どういうエピソードがあって頭取は大和田を尊敬していたのでしょうか。

…と、思ったけれども…

これは、半沢に対する最後のセリフで何となく解った。

君に辞令を伝える。ぜひとも受理してもらいたい。

半沢直樹次長。
営業企画部部長職として、東京セントラル証券への出向を命じる!

……結局…

頭取の中では、正しい物が正義ではないんだ。

この理不尽な判決。

頭取の決定は、つまり、銀行の利のために人を地べたに這いつくさせ、
危ない取引先は容赦なく切り捨て、弱い人間が首を吊る事になろうとも…

それを平気で受け流せる非情さを持つ銀行マンである大和田を
尊敬している、ってことなんだよね…。

弱い物を助けるために走り回り、悪い所を見つければしつこく断罪するような半沢は
危なくて東京中央銀行には置いておけない。と。

伊勢島をどうするかは、半沢が上手く切り捨てられるかどうかのテストだったのかも知れない。

頭取的には、きっと救う必要はなかったのだろう。

銀行さえ、何とかなれば。

…んで、それがラストシーン。

半沢ロスに陥っている人がいっぱいいるみたいだけど…。

私的には、このラストは何か…おかげさまで次期の「リーハイ」に繋がったわ。

出向かよ、じぇじぇじぇ~~( ‘ jj ’ )/

正義は正しいとか思っているわけじゃないよね。
そんな物はクソ食らえだ!

いつだって正しいのは勝者!

そんな事も解らずに倍返しなんか期待しているからしっぺ返しを食らうんだよ。

ぶぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかぁぁめぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!

…という古美門先生の声が早くも聞こえた気がしたラストでございました。

んで、「半沢直樹」の方は、次へ続く…。
たぶんね。

こういう判決を下した頭取に、今度は正義の力で倍返しって事で。

まぁ…いいんじゃない
映画になろうがSPになろうが…たぶん一応見るとは思うけど~。

この役者陣のスケジュール調整はきっと大変だよね~。

渋くて素晴らしい役者さんたちの演技を堪能した3ヶ月でございました。では。

金融庁検査を乗り越えた半沢(堺雅人)は、取締役会で大和田(香川照之)を
断罪するための準備に取り掛かる。
しかし、決め手となる迂回融資の証拠が近藤(滝藤賢一)から届かない。
そんな中、近藤の本部復帰の情報が入る。
大和田が本部復帰と引き換えに近藤に取引を持ち掛けたことに気付いた半沢だが、
近藤の立場を思うと責める気にはなれない。
半沢は、2日後の取締役会までに新たな証拠をつかもうと奔走。

そんな中、金融庁から半沢の処分を求める書面が届き、その問題も取締役会で
話し合われることになる。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

半沢直樹 … 堺雅人
半沢花 … 上戸彩

渡真利忍 … 及川光博
近藤直弼 … 滝藤賢一
近藤由紀子 … 山崎直子

大和田暁 … 香川照之

内藤 寛 … 吉田鋼太郎
小野寺順治 … 牧田哲也
坂本新之助 … 岡山天音
福山啓次郎 … 山田純大
時枝孝弘 … 高橋洋
貝瀬郁夫 … 川原和久
古里則夫 … 手塚とおる

羽根夏子 … 倍賞美津子
湯浅 威 … 駿河太郎
戸越茂則 … 小林隆
田宮基紀 … 前川泰之
野田英幸 … 利重剛
油山 … 木下隆行

黒崎駿一 … 片岡愛之助

島田亮太 … 竹財輝之助
木下 愛 … 近野成美
岸川夫人 … 松居直美

中野渡謙 … 北大路欣也

岸川慎吾 … 森田順平
小木曽 … 緋田康人

浅野匡 … 石丸幹二
江島浩 … 宮川一朗太
中西英治 … 中島裕翔
垣内 … 須田邦裕
角田周 … モロ師岡

相模 … 石黒英雄
大塚 … 永岡佑
脇屋 … 岡あゆみ

東田満 … 宇梶剛士
藤沢未樹 … 壇蜜
竹下清彦 … 赤井英和
波野吉弘 … ラサール石井
板橋 … 岡田浩暉

浅野利恵 … 中島ひろ子
江島沙苗 … 田中美奈子
角田美津代 … 中田優子
垣内芳江 … 宇田川さや香

半沢慎之助 … 笑福亭鶴瓶
半沢美千子 … りりィ

※スタッフ

脚本 … 八津弘幸
演出 … 福澤克雄、棚澤孝義
プロデューサー … 伊與田英徳、飯田和孝
音楽 … 服部隆之

原作 … 池井戸潤 「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」

公式サイト(終了) http://www.tbs.co.jp

 【半沢直樹】第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 10話(最終回)