天狗座での「草若弟子の会」の前日。
草若(渡瀬恒彦)は外出許可をもらい、自宅で喜代美(貫地谷しほり)ら、顔を
そろえた弟子全員と食事をとる。
食事の途中、草若は弟子一人ひとりの名前を呼び、「ありがとう」と伝える。
その翌日、喜代美たちはそれぞれの思いで師匠にあいさつをし、天狗座へ向かう。
糸子(和久井映見)とともに見送る草若だが、突然容態が悪化する。(114話)
「草若(渡瀬恒彦)危篤」の知らせに動揺する喜代美(貫地谷しほり)たちだが、高座の喜代美は
笑顔で創作落語を演じきる。
あとを引き継いだ四草(加藤虎ノ介)、小草若(茂山宗彦)、草々(青木崇高)、草原(桂吉弥)も、
それぞれが師匠の言葉を思い出しつつ「地獄八景(じごくばっけい)」を演じる。
一方病室では、糸子(和久井映見)や小次郎(京本政樹)らが見守るなか、意識不明のはずの
草若に不思議な変化が起こっていた。(115話)
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ちりとてちん」第114・115話「立つ鳥あとを笑わす」
※「ちりとてちん」は、2007年10月期のNHK連続テレビ小説です。
当方は当時の放送をオンタイムで見ているので感想は恐らく回顧目線になりがちです。
ご了承のうえ、ご覧くださいませ。
※レビューでは先のネタバレは控えるよう努力します。
※レビューの更新はイレギュラーで…。書けたり書けなかったりしています。
※再放送時間は月~土・午前7時15分からNHKBSプレミアムにて。
一時帰宅した草若師匠は実は医師が目を離すことが出来ない病状だと語る菊江さん。
せやけど草若さん、「このまま病院のベッドで最期まで過ごすよりは、痛い苦しい思いしても
1晩だけでも家の布団で寝たい」て。
ほんで「明日はどんな事あっても高座は見たい」て。
草若さんと仁志とお医者さんとで何べんも話し合うて決めたんやて。
この期に及んで回復したから帰宅したとはもちろんみんな思っておりません。
それでも、少しでも…と思ってしまう気持ちは解ります。
師匠の最期の時を思ってしんみりする「寝床」常連の皆さん以上に、最期の時を刻一刻と
身近に感じている小草若。
師匠である前に父親であるはずの草若師匠の死期が近い事を静かに嘆く事も落ち込む事も
許されない。
師匠の周りにはいつも人がいます。
賑やかな事は癒される。
癒されるけれども「悲しむ自由」は奪われる。
夜。師匠の布団の隣に子どものように入っていく小草若。
確かに師匠の落語はずっと生きて残っていくでしょう。それは師匠の魂でしょう。
けれども、身体は、手は、体温は…確実に消えてなくなってしまうのです。
「小草若」ではなく「仁志」の父が居なくなる。
おかみさんの写真が布団に並ぶ父子を見つめます。
母も父もいなくなり、本当の意味で大人にならなくてはならない小草若の痛みが伝わるシーン。
翌朝。
弟子たちは一足先に「草若 弟子の会」の天狗座へ向かいます。
ほな、後から行くわ。
見送る師匠。
高座の準備のために控室に入った5人は出番も間近と言う時になって、糸子さんからの
連絡をもらいます。
弟子たちが出掛けた後、糸子さんと一緒に天狗座へ来るはずの師匠は、出かけることは
出来なかったのです。
意識不明の状態で入院した師匠。
当然、弟子たちは動揺します。
中でも小草若は…。
もう電話を受けた勢いで出て行こうとしていたのでした。
小草若?おい!どこ行くねん!
決まってるやろ。師匠のとこや。
あほ!4人で一つのネタかけんねんぞ!
高座メチャメチャにする気か!
草々さんが怒鳴りつけて止めるのを振り払う小草若…。
ここで止めるのが草々さんだってところが、また何とも……。
高座が何やねん!
親父の死に目にあえるかあえへんかいう時に…。
この先、高座はなんぼでもある。
けど親父はたった一人の親父なんや!
言葉に詰まる草々さん…。
小草若を凝視する大きな目。
師匠の2人の息子が今、ここにいるわけです。
何があっても師匠の言葉…落語を残すことを使命と捉える草々さんは落語家・草若の息子。
師匠の遺伝子を持ち師匠から生まれたがゆえに生きている師匠を求める小草若。
小草若。
お前がほんまに師匠のとこに行きたい言うのやったら俺がお前の分も高座つとめたる。
草原にいさんは冷静に小草若の前に立ちます。
冷静に…見せているだけですよね。
草原にいさんかて四草だって駆けつけたい気持ちは同じ。
けれども、ここをまとめなければ。誰かが。
それは草原にいさんにしか出来ない事をにいさん自身が一番解っているのでした。
けどな…ほんまにそれでええのんか?
師匠が身ぃ削って稽古つけてくれた「地獄八景」、高座にかけへんままで…
ほんまにええのんか!?
死んでも死にきれへんでしょうね。
自分と同じ過ち繰り返す息子残して…。
それでも出て行こうとしてドアの前で立ち止まる小草若。
ここから出ていったら、もう戻る事はできるかどうか…。
泣き崩れる小草若を抱きしめて、一緒に泣く草々さん。
無情な太鼓が鳴り響きます。
二番太鼓や。
若狭…出番や。
喜代美が平常心でいられるわけがありません。
不器用なだけに、繕う事も難しい。
けれども、出番は待ってくれない。
ええか。若狭。
師匠が入院してはる事はお客さんかて知ってはる。
けど、絶対にその事を思い出させるな。
師匠の事を心配しながら演じてるて分かったら、お客さん笑われへんようになる。
せやから絶対。悟られるな。
ええな?
そういう草原にいさんも堪えているのが解るから…喜代美は涙を押さえて決心するのでした。
はい。
出囃子と、お客さんの拍手に乗って高座に上がる若狭。
笑顔を作って客席を見渡します。
そこにいるのは、和田喜代美ではなく、徒然亭若狭でした。
草若師匠は打つ手は尽くされ、最期の時を気力一つで繋ぐ状態。
ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。
落ち着いて口上を述べます。
どこから見ても「師匠を失いそうな可哀想な弟子」ではありません。
え~今日は元々うちの師匠・草若と私の2人会のはずやったんでございますが、師匠が
病に倒れまして…。
「こらえらいこっちゃ。誰ぞ俺の代わりに出てくれるか?」と尋ねましたところ、
やっぱり天狗座の大舞台ですからね。
4人の兄弟子が一斉に
「はい はい はい はい~!!」と。
お客さんの笑いが会場に響きます。
袖から見守る兄弟子たち。
「俺の病の心配をするもんはおらんのか」言うてましたけど。
「まあええわ。ネタは何かける?」言うたらうちの草原にいさん即答で
「はい!『地獄八景』を!」
「不吉な事言うな!」
そない言いながら結局うれしそうに稽古つけてまして…。
師匠、地獄へ行く気ぃ満々やないですか。
まあ、どこまでもふざけた師匠ですけども、何でこのけったいな師匠に
弟子入りしたかと言いますと、一本のカセットテープ。
これに導かれてまいりました。
小さい頃に聴いていた落語のテープ。
これが草若師匠の高座でして。
是非、この師匠に弟子入りしたいと思たんでございますがなかなか入門を
許してくれはりません。
「こんにちは」「はいどちらさん?」
「私、和田と申します」「私は草若と申します」
「いや、知ってるから訪ねてきてます」
「で、何かご用で?」「弟子にして下さい!」
「お断りします」
「早いなあ!」
「はい」
「何であきませんのん?」「しんどい」
「しんどいてそんな~!」
「やってみい」
「え?」
「やってみい!」
「それって弟子にしたるいう事ですか?」
「そうやがな」
「分かりにく~っ!」…
創作落語の高座を堂々とやり遂げて戻ってきた喜代美は、にいさんたちみんなの顔を
1人ずつ確認します。
おもろかったで。
ようやった!
潤んだ瞳で…無言で喜代美を見つめる小草若。
小草若にいさん。
若狭…。
ありがとう。
兄弟子4人リレーの「地獄八景」は、四草から。
男の方は、みな黒羽二重にフグの紋所が5つ紋でついております。
女の方はフグの紋付きにねぶかや水菜が裾模様になったあるという格好でやかましゅう
言うてやって参ります。
その道中の陽気な事!
病室で稽古をつけてもらった時の師匠の言葉が蘇ります。
「四草。もっとあほらしいにでけへんか?」
「そんな気取った地獄、行きたないで。俺。」
小拍子を取り上げてこめかみ辺りにぶら下げ、かんざしに見立てる四草。
これ分かりますか?
舞妓はんがつけてるビラビラのかんざし。
「そうや。お前はそういう落語ができる男や。」
「フグにあたって死んだんか。フグにあたったらどんな具合や?」…
「小草若。自分の中にないもんやろうとしたらあかんで。」
「お前の明るい高座楽しみにしてくれてはるお客さん、ぎょうさんいてる。」
「遠慮せんと思いっきりやったらええねん。」
「四苦36 八苦72や」
「またごつい事を!1人前108円て…。ほたら1000円出して」
「これで10人分」
「おい!それではお前、底抜け~~にっ足らんがな!」
会場が爆笑する一方…
病室では草若師匠が意識のない中、微笑んでおりました。
付き添いの磯七さんがそれに気づきます。
何や。おかしいな?笑てるで…。
「幽霊のラインダンス…足はどないするつもりやろな」
「知らんがな。けど、まあおもろいのんがおまんのやな。小料理屋やらビアホールやら」
「こっちは地獄の芝居町で…」
「草々。お前の落語については何にも心配してへん。どっちかっていうと若狭のこっちゃな。」
「落語と同じように若狭も大事にしたらなあかんで。」
「ほなあんたな。上へ上がって鬼の喉の所をガシガシガシッて掻いとくんなはれ。」
あの鬼空えずきしよるさかい。あんたはそのひも引っ張って。」
「…で、あんたテコみたいなやつを切る。グ~ッとこっちへ起こして。よろしいな!」
「草原。お前がいてくれてほんま助かった。」
「お前という一番弟子がいてへんかったら、あんなバラバラな連中、俺どうにもでけへんかった」
「あとは、お前に任せたで。」
「徒然亭の落語。守り続けてくれ。」
心電計の警告音が鳴り始め、付き添っていた糸子さん、磯七さん、菊江さん、咲さん、
小次郎さんが師匠の手を取ります。
ちょうど5人おるんやでえ。
5人の弟子の代わりに送ってあげるんやな!
そらちょっと無理があるで。
ええさけ、はよ!
師匠!
「寝床」では、1人で店を切り盛りしている熊五郎さんが、カウンターに置いた
お猪口と徳利が消えたことに気付き首をかしげる頃…。
天狗座では大きな拍手を受けて、無事に「地獄八景」を終え、みんなで
挨拶のために舞台へ戻るところ。
髪が決まらずにもたもたしていた喜代美がふときづくと後ろのテーブルで…
フフフフフッ!
ほんまにあんた、どんくさいなあ。
手酌で飲んでいる師匠が。
師匠…!…何で?…病院に運ばれたんと…。
うそや。
うそ?
びっくりさしたろ思て。
もう~!師匠は!
あんた、はよ行かな。
あんたがおらんと「草若 弟子の会」になれへんで。
あっ…はい!
満面の笑みで控室を出る瞬間…後ろを振り返ると、そこは明かりの消えた
真っ暗な部屋でした。
喜代美は悟ります。
師匠が逝ってしまったこと。
若狭の創作落語、四草、小草若、草々、草原によります「地獄八景」。
なんとかしまいまで演る事ができました。
これからも、弟子5人、師匠に負けずに精進してまいります。
本日はお運び、誠にありがとうございました。
ありがとうございました。
師匠の姿は天狗座にはなかった。
けれども、師匠はみんなの側にずっと居た。
みんなは病室にいなかった。
けれども、みんなの手は師匠を見送っていた。
師匠の側に最期にいた糸子さんと常連さんたちが5人だった意味…。
大盛況のうちに幕を閉じた「草若 弟子の会」は、「草若と弟子の会」。
この高座を師匠に見せてあげたかった…などと嘆く必要がないほど、
師弟は、ちゃんと共にありました。
喜代美が師匠の霊とお別れしたり、草若師匠が正太郎おじいちゃんの導きで地獄へ
向かったりとスピリチュアルな演出もありましたが、そこも落語。
まさに「地獄八景」の完成に相応しい回でした。
このドラマでは最初の師匠の「愛宕山」からもうずっと、音楽が要らないほど落語が
BGМのように心地良く使われてきました。
弟子たちの「地獄八景亡者戯」を霊歌に地獄へと向かった師匠。
正太郎おじいちゃんが言うには地獄の入り口の側には天国の入り口もあるそうで。
いつでも行ったり来たりできるんだとか。
草若師匠の高座には地獄でも行列が出来ている。
志保さんのお囃子と一緒に、これからも師匠は落語続けていかはるんですな。
志保さんの好きなたんぽぽ一輪、口にくわえて…
死ぬのは怖くない。
地獄は楽しい。
…ただし、楽しめるのはたぶん、やる事やり抜いた人。
じっくり時間を掛けて描いた師匠の死は、穏やかで、でも切なくて、でも希望があって。
ここもこのドラマにとっては落語の一部なんですよね。
弟子の会、並んで挨拶した5人が、ひと際大きくなったように見えました。
来週もまた、お付き合いください。
※告知~~!!
4月からこの「ちりとてちん」のBS再放送枠で「カーネーション」の再放送が
底抜けに~決定いたしました~~~!!
よろしければ→【2014年1月期・冬クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※キャスト
和田喜代美→青木喜代美/徒然亭若狭 … 貫地谷しほり(少女時代:桑島真里乃)
徒然亭草若(三代目) … 渡瀬恒彦
徒然亭草々 … 青木崇高(少年時代:森田直幸)
徒然亭草原 … 桂吉弥
徒然亭小草若 … 茂山宗彦(少年時代:榎田貴斗・森川翔太)
徒然亭四草 … 加藤虎ノ介
木曽山勇助/徒然亭小草々 … 辻本祐樹
吉田志保 … 藤吉久美子
和田糸子 … 和久井映見
和田正典 … 松重豊
和田小梅 … 江波杏子
和田小次郎 … 京本政樹
和田正平 … 橋本淳(少年時代:星野亜門)
和田正太郎 … 米倉斉加年
和田清海 … 佐藤めぐみ(少女時代:佐藤初)
和田友春 … 友井雄亮(少年時代:小阪風真)
和田秀臣 … 川平慈英
和田静 … 生稲晃子
野口順子 … 宮嶋麻衣(少女時代:伊藤千由李)
野口幸助 … 久ヶ沢徹
野口松江 … 松永玲子
野口春平 … 斉藤勇人/新岡澪
野口順平 … 斉藤隼人/新岡塁
熊五郎 … 木村祐一
咲 … 田実陽子
磯七 … 松尾貴史
菊江 … キムラ緑子
徳さん … 鍋島浩
お花 … 新海なつ
緒方奈津子 … 原沙知絵
原田緑 … 押元奈緒子
鞍馬太郎 … 竜雷太
万葉亭柳眉 … 桂よね吉
土佐屋尊建 … 波岡一喜
万葉亭柳宝 … 林家染丸
土佐屋尊徳 … 芝本正
柳宝の弟子 … 林家染左、林家染吉
烏山 … チョップリン西野
原田颯太 … 中村大輝(少年時代:河合紫雲)
音大の教授 … キダ・タロー
あわれの田中 … 徳井優
横山たかし・ひろし … 本人
五木ひろし … 本人
ニュースキャスター … 浅越ゴエ
竹谷修 … 渡辺正行
堀田由美子 … 和田はるか
高島恵 … 中井飛香
北川沙織 … 村上佳子
語り – 上沼恵美子
※スタッフ
脚本 … 藤本有紀
演出 … 伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、吉田努、櫻井壮一
制作統括 … 遠藤理史
音楽 … 佐橋俊彦
テーマ曲・ピアノ演奏 … 松下奈緒
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【送料無料】ちりとてちん 総集編 DVD-BOX[3枚組] [ 貫地谷しほり ] |
【送料無料】ちりとてちんの味わい方 [ 桂枝光(2代目) ] |
【ちりとてちん】第1週~第3週、
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73 74 75 76 77
78・79
80・81・82 83・84・85
86 87 88 89 90・91
92・93 94・95・96 97
98・99 100・101 102・103
104・105 106・107 108・109
110・111 112・113 114・115
コメント
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レスが劇遅で申し訳ありませんっ!
>ドラマで大事な人が死ぬ場面の回想って
なんだかくどくていやだなぁって思ったり
してたけど、このドラマに関しては
全然そんな風に思わなくて、
ずっと感動しっぱなし。
あっっ同じです同じです!
回想シーンとか臨終のときにみんな泣いていたりとか、しつこいって思う物が多いですよね^^;
これは、臨終シーンに集まった人たちの人数がお弟子さんの数だったり、
師匠が最後にフラッと現れたり…。
意味あるシーンでした。泣けましたわ(;_:)
本当にすごい脚本です。
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レスが劇遅で申し訳ありませんっ!
>ここのシーン、ほんといいなぁと思います。
大河でおなじみの幽霊演出は本来は嫌いな私です…が、このシーンでは泣きましたわ(;_:)
>たんぽぽをバラのようにくわえて(音楽といいどことなくスペイン風味です)
あれはテーマ曲にイタリア語の歌詞を付けたものなんだそうです。
そうですね。オペラっぽかったです。粋でした。
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ドラマで大事な人が死ぬ場面の回想って
なんだかくどくていやだなぁって思ったり
してたけど、このドラマに関しては
全然そんな風に思わなくて、
ずっと感動しっぱなし。
おじいちゃんが師匠に会わせてくれたみたいで
泣けました。
本当にすごい脚本ですよね。
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小草若が電気を消すと若狭の鏡の中に師匠の羽織が際立って浮かび上がる。
振り返るとその羽織を着た師匠がお銚子で一杯やってる。
話し終えて出口に向かい、ふと振り返ると師匠の姿が消えている。
師匠の羽織横の姿見に若狭の立ち姿が映る。
ここのシーン、ほんといいなぁと思います。
お店のあった熊さん以外のゆかりのひとたちが皆病室にかけつけたのもいいし、
おとうちゃんやおかあちゃんもあったかい。
地獄へ向かった師匠、天国の入口がすぐそこで気分によって行ったり来たり。
喜代美のおじいちゃんが出迎えてくれて、
地獄の住人は草若が来るというんで首を長くして待ってる、
おかみさんもお囃子の準備OKだという。
たんぽぽをバラのようにくわえて(音楽といいどことなくスペイン風味です)
最期まで粋で洒落た師匠でした。
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昨日、この回を見て一夜明けて、朝からまだ「ちりとて」の事ばかり考えています。
師匠はきっと幸せなんだろうなって、死んで「幸せ」って変な話ですが、
きっと今も幸せなんだろうなってそう思える最期でした。
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やっぱり今週は涙なしでは見られませんでした。
師匠…。お疲れさまでした…。
地獄八景、落語でちゃんと聴いてみたいです。