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NHK朝ドラ【ちりとてちん】(2013年・再放送) 第110・111回 感想

草若(渡瀬恒彦)の命があとわずかであることを知らされた喜代美(貫地谷しほり)たち。
草若は病をおして「地獄八景(じごくばっけい)」を演じ、「次の天狗座公演でこのネタを、
草々(青木崇高)、草原(桂吉弥)、小草若(茂山宗彦)、四草(加藤虎ノ介)の4人で分けて
演じほしい」と頼み、喜代美には「その前座で創作落語をしてほしい」と頼む。
草若の思いを受け止めた喜代美は、創作落語のネタ作りを始める。(110話)

正太郎(米倉斉加年)との思い出を話す喜代美(貫地谷しほり)に、草々(青木崇高)は
「過去の思い出を創作落語にしたらどうか?」と提案する。
一方、病室の草若は糸子(和久井映見)と喜代美の話をしていた。
そこに小次郎(京本政樹)が現れ、糸子と見舞いを代わる。
「あなたは本当におもしろい人だ」という草若の言葉に、小次郎は自分が父や兄に
いかに劣等感を感じていたかを語り始める。(111話)

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ちりとてちん」第110・111話「立つ鳥あとを笑わす」
     

      ちりとてちん感想

 

※「ちりとてちん」は、2007年10月期のNHK連続テレビ小説です。
当方は当時の放送をオンタイムで見ているので感想は恐らく回顧目線になりがちです。
ご了承のうえ、ご覧くださいませ。

※レビューでは先のネタバレは控えるよう努力します。
※レビューの更新はイレギュラーで…。書けたり書けなかったりしています。

※再放送時間は月~土・午前7時15分からNHKBSプレミアムにて。

 

ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。

 

病をおして、1時間以上にも渡る「地獄八景亡者戯」を演じ終った師匠。

ありがとうございました!

師匠に心から頭を下げる弟子たち。
本当に、心から…だと思います。

師匠の落語から、「こうやるんや」という声が聞こえてきた気がしました。
最後の力を振り絞って見せてくれはったのです。

疲れ果てた様子の師匠。

 

天狗座の…若狭との落語会でこのネタやる…

師匠…。

…つもりでおった。
今回やめとくわ。しんどいさかいな。

 

荒い息を吐きながら、師匠は徒然亭の子どもたち1人1人の名前を呼んでいきます。

 

お前ら4人で手分けしてこのネタやってくれ。
若狭は前座で創作落語をやる。
そのあとで…俺の代わりに4人で「地獄八景」やってくれ。

 

その日から、みんな師匠の病室に通い、稽古が始まりました。

 

四草への師匠のお言葉。

ほんま、ええかっこしいの落語やな。お前のんは…。
もっとアホらしいにでけへんか?

小草若への師匠のお言葉。

テンポ悪いなあ。
なあ、お前、うまい事やろうとしてへんか?
自分の中にないもんやろうとしたらあかんで。

そして、草々さん。

ええなあ!

…! いえいえ!何か言うて下さい!

ええから「ええ」言うてんねや。

いやいや、そうやなくて!何か俺にもちゃんと稽古つけて下さい。お願いします師匠!

指導されたいんやね。
草々さんらしい。

 

それを隣でじいっと聴いている喜代美。

家に帰ったら不満爆発です。

 

ええな!にいさんらは師匠に稽古つけてもろて。

 

後ろでは草々さんが自分の担当する所を稽古しているところ。

でもしょうがないですよね!
私が一番師匠とのつきあい短いんやでえ…。

 

あ~!もう! お前、やかましなあ!

すいません!
…ほやかてぇ…創作落語も一個も思いつかんし…。

お前かて小さい頃に出会うてるやないか。師匠に。

 

草々さんが言っているのは…
喜代美が「落語」に出会った、あの草若師匠のカセットテープのこと。

小浜に越してきて、おじいちゃんの仕事場から聞こえる「愛宕山」に笑い、
「愛宕山」のおかげでおじいちゃんと触れ合う時間が出来…。

 

そうや!
私は3年生の時に師匠に出会うとんや。
3年生の秋いう事は…17年前や!1982年や!
そのころ草々にいさんは!?

俺はその3年前に師匠の高座聴いてるな。

 

露骨にガックリする喜代美。

別に早い遅いの問題ちゃうやろ。

ほうですけどぉ…。

ほんまにお前は何でも悪いように考えるなあ。

しゃあないやないですか。
ビーコになってしもたんやさけ…。

 

喜代美は自分がビーコになった経緯を草々さんに話すのでした。

転校してきた学校に、すでに「ワダキヨミ」がおったこと。

まぁ…これは草々さんも知ってる事ですね。

音楽の時間に先生からAパートとBパートに分けられ、自分は歌いにくいBパートの方に
分けられたこと。

クラスメイトから、ややこしいから音楽の時間みたいにAとBに分けたらどうやと言われて…

ええよ。私がBで。

と自ら……

 

ほんでエーコとビーコになったんか?

驚く草々さん。

うん。
ほんで、私、長い事後悔して。
私はエーコの裏側のビーコなんやって…。

お前が自分から言うたんやないか!

ほやさけ余計に後悔したんです!

知らんわ!

ほしたら順ちゃんが…。

 

「あんたが和田喜代美なんも、この町に住む事になったんも、同じクラスに和田清海が
おんなるんも天から降ってきた災い。天災や!そう思て諦めなれ。」

 

ほんまに順子ちゃんは紅羅坊奈丸先生みたいやな。

ん?
そね言われて余計落ち込んでぇ…。
ほしたら…。

ほしたら?

聴きたなったんです。

 

仕事場の外で「愛宕山」に耳を傾けていた喜代美を、おじいちゃんは中に
入れてくれました。

落語や。

えっ?

それは落語いうもんや。

 

おじいちゃんと一緒に聴いて…笑って…。

これが喜代美と落語の出会い。

 

そうか…。
お前、よかったなあ。

えっ?

そないして落ち込んでる時やからこそス~ッと入ってきたんやと思うで。落語が。
お前の中に。

何でもくよくよ悩んで笑われへん自分がお前は嫌やったかもしれへんけど…
せやからこそ落語に出会えたんや。
師匠に出会えたんや。

ほうやったんや…。

おもろいもんやなあ!

 

ほんと。おもろいもんやね。

で、今、おじいちゃんと同じように大きな手で頭を撫でてくれる草々さんが側にいる。

落語と出会えたから師匠とも出会え、草々さんとも出会えたわけです。

つきなみですが…運命って、人生って素敵だ
どこかできちんと繋がって今があるわけなんですねぇ。

 

落語になんのと違うか?

と、草々さんは言うのでした。

お前の歩いてきた道。

 

それから喜代美は、自分とおじいちゃんの話を草々さんに語って聞かせました。

 

ほんまに優しいおじいちゃんでした。
一緒にいられたんはほんまに短い間やったけど、宝物みたいな言葉いっぱい私にくれました。

 

エーコが自分の邪魔しているように感じていた時。
おじいちゃんは塗箸を作って見せてくれました。

きれいやろ。

すごいね!

人間も箸と同じや。
研いで出てくるのは塗り重ねたもんだけや。
なあ。一生懸命生きてさえおったら、悩んだ事も落ち込んだ事もきれいな模様になって出てくる。
お前のなりたいもんになれる。

 

そして、あの臨終の時も…。

おじいちゃんは喜代美に言うてくれた。

 

「お前はこれからぎょうさん笑え。
1回きりの人生や。
ぎょうさん笑うた方がええ。」

 

おじいちゃんのその言葉頼りに、ずっと生きてきたんです。

 

気づくと……めっちゃ泣いてる草々さんでした。 

草々にいさん!何、人の思い出で泣いとんですか!

かわいい…。 

 

さて。
師匠の病室の方では、ずっと付き添っていた糸子さんの代わりに見舞いに来た小次郎さんが
枕元でお話するようになっていました。

ほんまにおもろいお人や。小次郎はんは。
若狭と似たようなとこありますわ。

と、師匠が言ったところから、こっちは小次郎さんの身の上話に…。

 

わしも喜代美の事は他人やと思えませんのや。

他人やおまへんやろ。姪御さんでっしゃろ。

ほうですなあ!
…出来のええ兄弟と比べられて、どんどんどんどんいじけていきよんのがそっくりや。

 

なるほど…。
出来のええエーコ。出来のええ正典さんですか。

 

師匠。
わしの父親は「正太郎」いいますねん。
で、兄ちゃんは「正典」。
ほやけど、わしの名前は小次郎いいますねん。

正平も兄ちゃんから一字もらいよったし…和田家の男子の中では「正」って字が
付いてへんのはわしだけなんですわ。

まあ、どうせ、私は正しくない人間ですよ~…。
和田家のやっかいもんですよ~って。

 

正典さんが家を出た時に、小次郎さんは一回だけ塗箸をやろうと思ったんだそうです。
けれども、正太郎さんは小次郎さんにはそんなに真剣に教えてはくれなかった。

兄ちゃんは丸10年家空けとったけど、わしは30年間ず~っとず~っとおやじと
一緒やったんですわ。
ほやけんど、おやじとの関係は兄ちゃんの方がず~っとず~っと濃かったんです。

臨終の時かて…。

 

正太郎さんは正典さんに声を掛けたのです。

よう帰ってきてけえた。
ほんまは、ずっとお前が跡を継いでくれたらと、そね思とった…。

 

それから、小梅さんをチラと見て…正太郎さんはこと切れたのでした。

 

小次郎さんは身を乗り出して父の死を見ていました。
自分にも何か。
何か…と、思ったでしょうね。

けれども、一度も家を出ずに側にいた方の息子に父は声を掛けてくれなかった。

 

やっぱり最期は兄ちゃんに言葉をかけて…母ちゃんの顔見て目ぇ閉じました。

…すいませんなぁ。
あの…おもろい話しよ思て話かけとってんけど。

照れたように笑う小次郎さん。

 

いや…話しかけたかったんや思いまっせ。小次郎はんにも。

言おう思た途端、「時間切れ~」って言いよったんでっしゃろな。死に神のやつが。
そういうとこ容赦おませんよって。

お前はコチョコチョ塗箸みたいなもん作らんでええ。
もっとおもろい事して生きい。
お前らしゅう伸び伸び自由に生きいって。

お父さん、そない言いたかったんやと思いますわ。

 

…ほやろか…。

私が保証します。
恐らく、小次郎さんの「小」は小梅さんの「小」。
「郎」は正太郎さんの「郎」。
お父さんとお母さんから一文字ずつ取りはったんやと思いますわ。

うちも仁志の名前付ける時そないしましたさかい、よう分かります。
かわいいてしょうがなかったんですわ。

 

救われたように笑う小次郎さん。

それやったら「梅次郎」か何かにしてくれへんかったらよう分からんわ。

そら確かに。

 

師匠……。
「かわいいてしょうがなかった」って言った…。小草若のこと。

この話、直に小草若に聞かせてやりたかったですわ。

 

小次郎さんのこの話、小草若にもハマる話なんですよね。
たぶん、どうして俺だけって思いを抱えて生活してきただろう小草若。

それにしても…。

いつもヘラヘラしてこの劇の中をちょこまか動き回って、落語の中のおもろい脇役のように
生活していた小次郎さんの内面…初めて見た気がします。

以前、正典さんとの喧嘩でも兄ちゃんばっかりみたいな話はありましたけどね。

このドラマの中で何度も何度も描かれてきた喜代美目線の正太郎さんの臨終シーン。
小次郎さんの目線から見たらこんな瞬間だったなんて…。

こんな大きな傷を抱えて生きてきた人。

ここで初めてそれを語らせる…なんか…ちょっと恐いくらいです。

この小次郎さんの話が、師匠の息子である小草若の内面と被る事は見ていれば解るわけで。
師匠の最期が近いこの時だからこそ、出してくる必要があるわけで…。

小次郎さんの心を救ってあげたように、師匠は自分の息子に傷を残さない最期を
迎えなくてはならない。

 

小次郎さんの名前の事も、正太郎さんの臨終シーンの使い方も、ビーコとエーコ、
正典さんと小次郎さん、草々さんと小草若…この被り方も。

全て、全て緻密に計算された筋書きを回収して行っているのだと思うと…

藤本有紀さんという脚本家の凄さに改めて撃ち抜かれる思いですわ。

 

喜代美は幸せですなあ。
こんな師匠はんに…人生の師匠に出会えたんやさけ。

と、しみじみ言う小次郎さん。

その小次郎さんも幸せですよね。
この人が喜代美の師匠であったがゆえに出会えたのですから。
父が、たぶん言いたくて言えなかった言葉、聞けたのですから。

 

かわらけ投げって、ほんまに願いがかなうんですよ。
おじいちゃんが亡くなって悲しくて…私、梅丈岳にかわらけ投げしに行ったんです。

草々さんに語る喜代美。

もういっぺん、おじいちゃんに会えますように~!

あの願い…叶ったのだと喜代美は言います。

 

ん?どういう事や?

今思たら、そのために通らなあかん道やったんかな…。
高校時代の事って。

 

エーコとビーコの過去が…回収されていく…。

 

※告知~~!!
4月からこの「ちりとてちん」のBS再放送枠で「カーネーション」の再放送が
底抜けに~決定いたしました~~~!!

 

よろしければ→【2014年1月期・冬クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

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※キャスト

和田喜代美→青木喜代美/徒然亭若狭 … 貫地谷しほり(少女時代:桑島真里乃)

徒然亭草若(三代目) … 渡瀬恒彦
徒然亭草々 … 青木崇高(少年時代:森田直幸)
徒然亭草原 … 桂吉弥
徒然亭小草若 … 茂山宗彦(少年時代:榎田貴斗・森川翔太)
徒然亭四草 … 加藤虎ノ介
木曽山勇助/徒然亭小草々 … 辻本祐樹
吉田志保 … 藤吉久美子

和田糸子 … 和久井映見
和田正典 … 松重豊
和田小梅 … 江波杏子
和田小次郎 … 京本政樹
和田正平 … 橋本淳(少年時代:星野亜門)

和田正太郎 … 米倉斉加年

和田清海 … 佐藤めぐみ(少女時代:佐藤初)
和田友春 … 友井雄亮(少年時代:小阪風真)
和田秀臣 … 川平慈英
和田静 … 生稲晃子
野口順子 … 宮嶋麻衣(少女時代:伊藤千由李)
野口幸助 … 久ヶ沢徹
野口松江 … 松永玲子
野口春平 … 斉藤勇人/新岡澪
野口順平 … 斉藤隼人/新岡塁

熊五郎 … 木村祐一
咲 … 田実陽子
磯七 … 松尾貴史
菊江 … キムラ緑子
徳さん … 鍋島浩
お花 … 新海なつ
緒方奈津子 … 原沙知絵
原田緑 … 押元奈緒子

鞍馬太郎 … 竜雷太
万葉亭柳眉 … 桂よね吉
土佐屋尊建 … 波岡一喜
万葉亭柳宝 … 林家染丸
土佐屋尊徳 … 芝本正
柳宝の弟子 … 林家染左、林家染吉
烏山 … チョップリン西野
原田颯太 … 中村大輝(少年時代:河合紫雲)

音大の教授 … キダ・タロー
あわれの田中 … 徳井優
横山たかし・ひろし … 本人
五木ひろし … 本人
ニュースキャスター … 浅越ゴエ

竹谷修 … 渡辺正行
堀田由美子 … 和田はるか
高島恵 … 中井飛香
北川沙織 … 村上佳子

 

語り – 上沼恵美子

 

※スタッフ

脚本 … 藤本有紀
演出 … 伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、吉田努、櫻井壮一
制作統括 … 遠藤理史
音楽 … 佐橋俊彦

テーマ曲・ピアノ演奏 … 松下奈緒

 

 

 【ちりとてちん】第1週~第3週、
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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >そして今週の回想は以前の子ども時代のシーンを再び流すのではなく
    それぞれ別の人の解釈とともに流されるので
    見ている方が前とは違う思いを抱くと言う趣向になってる。うまい。

    ですね~。
    おじいちゃんの臨終シーンには何度も泣かされてきましたが、小次郎さん目線では
    こういう風に見えていたというのはサスペンスに近い衝撃です。
    111回までこの見え方を置いておいたという手腕は鳥肌ものですわ。

    >そうなんですよねぇ。不足ってすぐ気がつくのでつい愚痴になりやすいです。
    でも満たされてるときってそれを当たり前と感じてしまう。
    そうではない立場の人の気持ちを思いやる余裕がなくなる。

    そんなもんですよねぇ人間って。
    自分の目から見た世界しか頭に入っていないです。
    ドラマでも本でも、主人公目線の語りが見ている者の目線にもなる。
    気づかされますね。こういう描き方されると。

    >だいたい小次郎さんが小次郎さんである、あの状態で許されてるということは
    愛されてると言うことなんだけど、なかなか自分ではそうは思えないところに
    人間てかなしいな、いとしいな、おもろいな~と感じます。

    ですね^^;
    正典さんにとっては小次郎さんを羨ましく思う部分もいっぱいあるわけで。
    誰もが人をそれぞれの目線で見ている。
    草若師匠は自分の人生を全部回収して逝けるのか…そういう週ですね。
    和田家を見て気づかされるんですよね。

  2. ゆう より:

    SECRET: 0
    PASS: 67828959122547a7fddaab97d5e99e3c
    >お前かて小さい頃に出会うてるやないか。師匠に。
    この一言から回想モードに入る。うまいなぁと思います。
    そして今週の回想は以前の子ども時代のシーンを再び流すのではなく
    それぞれ別の人の解釈とともに流されるので
    見ている方が前とは違う思いを抱くと言う趣向になってる。うまい。
    前見た時は主人公の気持ちによりそって見ているのでここで小次郎さんの思いに気付かされます。
    実は思ったんですよね。おじいちゃんが亡くなる場面で正平に言葉はないの?って。
    そういえば小次郎にもなかった。それずっと心にあったんだな。
    そうなんですよねぇ。不足ってすぐ気がつくのでつい愚痴になりやすいです。
    でも満たされてるときってそれを当たり前と感じてしまう。
    そうではない立場の人の気持ちを思いやる余裕がなくなる。
    不満ばかりだったB子だって親兄弟が健在で一緒に暮らしている幸福があったわけで。
    (どうも今期は明日ママ風味を感じます。昨日の福家の犯人への説教やバチスタにもその話題が)
    目の前に当たり前にありつつも今まで気付かなかった幸せにこれから気付いていくのかな?
    火曜の師匠の言葉には泣けました。
    小次郎さんはそれでも父親にはっきり言葉にしてほしかったのだとは思いますが
    師匠の言葉に救われた部分がありますよね。
    だいたい小次郎さんが小次郎さんである、あの状態で許されてるということは
    愛されてると言うことなんだけど、なかなか自分ではそうは思えないところに
    人間てかなしいな、いとしいな、おもろいな~と感じます。
    そして師匠の方も救われたと思います。
    あの言葉はそのまま父として小草若への思いでしょうがいくら心の中で思っていても
    口に出してはっきり伝えなければ思いは伝わりにくいものだと悟ったでしょうから。

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