【ビューティフルレイン】第8話

俺は、この先もずっと…。

今の病気と付き合っていかなきゃいけないんです。
決して治らない病気と。

そのうち自分が誰だか分からなくなって…。
美雨のことすら忘れちまう。

そんな俺にあの子、付き合わせるわけにいかないじゃないですか!

俺はあの子の親だけど、でも、あの子の親だから…。
一緒にいちゃいけないんだって決めました。

 

「ビューティフルレイン」第8話

 

        ドラマ「ビューティフルレイン」感想

 

簡単感想のみで。

 

ついに来ちゃったね。こういうトラブルが…。

ずっと楽しみにしていたバレエの発表会。

なのに、その当日に美雨は怪我をして病院に運ばれてしまう。
その時、圭介は美雨の側に居なかった。

なぜなら、圭介が美雨を公園に置いてきた事を忘れてしまったから起きた事故だったから。

ちょっと子どもを置いてカメラのフィルムを買いに行く。
その間に圭介は置いてきたことを忘れて1人で会場に行ってしまう。

自分が会場に先に行った事も解らずに美雨を探し回る圭介。

 

一緒に来たんじゃないんですか…?

菜子の怪訝な顔…。

 

この件で、沼津の義父母も深刻に考える。

 

やっぱり、この先2人だけで暮らしていくのは難しいんじゃないかしら。
現にこういうことが起こったのは病気が…進行してるってことじゃないの?

沼津の両親の言う事はもっとも。

圭介の信用が地に落ちた瞬間。

 

古賀先生も運ばれた美雨を心配して様子を見に来た。

 

娘さんのためにどうしたらいいか、冷静に考えられるのは病状の軽い今だと思います。

今後、もし病状が悪化して自分の感情がコントロールできなくなったり、判断力が
衰えてから単純に「離れたくない」というその感情だけで決めてしまうと、まあ、お互いの
ためにいい結果は出せないかもしれません。

 

アルツハイマーだった義母を看取ったアカネは言う。

義母が亡くなったのは、施設に入れずに自分が世話をするつもりでいたのに、寝ている
間に義母が出歩いて交通事故に遭い、それが切っ掛けで病が進行してしまったからだと。

 

もっと早く施設に入ってれば防げた事故だったかもしれない。

だから…

私と同じ後悔を圭さんにはしてほしくないの。

 

もっとも…
圭介は当事者であって世話される側であるわけだから…

アカネと同じ後悔っていうのは、この先たぶん味わう事はないんだけどね。

たぶん…
後悔すらない。何も思い出さない。

そんな未来が圭介を待っている。

 

だから、圭介は考える。

もちろん…美雨と離れたくなんかない。
しかし、美雨を危険な目に遭わせたり悲しい目に遭わせたりもしたくない。

もっと病気が進行したら「考える」ことすら出来なくなってしまう。

だから、決断するなら今なんだ。

 

おばあちゃんたちから…。

夏休みが終わるまで沼津に来ないかって誘われたんだけど。
美雨、行ってみないか?

 

美雨は答えに少し間を置く。

そして、目いっぱいはしゃいで言うのである。

 

行く!
美雨、行きたい!

大丈夫。1人で沼津に行ってくる。

 

そこから沼津に行く日まで、圭介と美雨の会話は全てお芝居。

美雨は全部理解している。理解しているから怖い…けど、はしゃいで言ってみる。

このファイル、2学期になってから使うからここに置いといてよ?

それと、この中のシール勝手に使わないでよ?

鉛筆削りも持ってっといた方がいいかな?
全部削っとけば平気かな?たった2週間だもんね。

 

もう、2週間経ったら帰って来れるんだよね?また一緒に暮らせるんだよね?
などと泣いたりしないのだ。

泣いたら、一番聞きたくない事を聞かなくちゃならなくなるのが恐いから…。

 

沼津の義父母は東京まで孫を迎えに来てくれた。

高速バスの窓から明るく手を振る美雨。
明るく送り出す圭介。

明るいから切ない。

窓から圭介を見ながら…本当は言いたい事も聞きたい事もいっぱいあるはずなのに、
父を気づかっている…というよりも、たぶん今は知りたくない現実から逃げる
本能のような気持ちで、ただ笑顔を張りつかせているわずか8歳の少女。

 

そんな娘の気持ちをもっと軽く考えていた父は、帰ってから妻の仏壇に供えられている
娘の手紙を発見して愕然とする。

 

4つの四葉のクローバーが貼り付けられた

「夏休み中に父ちゃんの病気がよくなりますように」

という手紙…。

 

「夏休み中に」帰ってこられないかもしれないと、美雨は悟っていて沼津に行った。

 

その哀れさに悲しみ、その優しさに感謝し、父は仏壇の前に
いつまでも座り込む…。

 

義父母は、もちろん圭介の事も考えてくれている。
だって、この先、圭介の世話をする人間は誰もいないのだから。

一緒に沼津に来いと言ってくれている。この優しさと温かさ。

自分たちだって老いていくのにさ…娘が残した幼い孫を育てる決心をし、
娘の婿の世話もする、と言ってくれているのである。

これって体力的にも精神的にも、たぶんすごく辛い事だ。

しかし、沼津に行けば、この先美雨の事もたぶん忘れてしまう自分を見せなければならない。

8歳の少女にとって、ここでもうずっと父と会えなくなるのと、病に侵されていって
やがて自分の事さえ忘れて消えていく父をずっと見続けるのと…

どちらが残酷だろう。

 

会社の人たちも相変わらず温かい。

しかし、自分で判断できるうちに施設に入る事も考えなくてはならない。

 

残酷な現実がファンタジーを超えてくる…

それでも、最後まで温かい夢を見られるドラマであってほしい。

 

  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)を沼津に住んでいる義父母に預けるべきか
どうか、悩んでいた。
義父母の一夫(浜田晃)と愛子(岩本多代)は、圭介と美雨が一緒に沼津に引っ越して
来ることを望んでいた。
圭介は、そのことを社長の中村富美夫(蟹江敬三)、千恵子(丘みつ子)夫妻やアカネ(中谷美紀)に
報告する。

バレエ発表会の日、美雨とともに会場に向かった圭介は、途中でカメラのフィルムを買い忘れた
ことに気づく。
圭介は、美雨をその場に待たせて近くの店まで買いに行った。
が、買い物を終えた圭介は、美雨を待たせていることを忘れてしまい、ひとりで会場に
向かってしまう。
そこで思わぬ事態が起きた。
圭介を待ち続けていた美雨が、警察官を見つけて駆け寄ろうとした際に、自転車と接触して
腰を打ってしまったのだ。
騒ぎに気づいて美雨に駆け寄ったのは、一夫と愛子だった。

美雨は、幸い大きなケガはしていなかったが、念のためひと晩入院することになった。
一夫たちから連絡を受けた圭介は、アカネ、千恵子とともに病院に駆けつけた。
事情を知った一夫と愛子は、引っ越しの話を切り出し、仕事の都合ですぐ引っ越すことが
できないなら、とりあえず美雨だけでも先に来させてはどうかと提案した。
愛子は、いま決断しなければ取り返しのつかないことが起こるかもしれない、と圭介に忠告し…。

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

 

よろしければ→【2012年7月期・夏クールドラマ何見ます?】ラインナップ一覧とキャスト表と展望

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【キャスト】

木下 圭介 – 豊川悦司
木下 美雨 – 芦田愛菜

西脇アカネ – 中谷美紀
中村富美夫 – 蟹江敬三
中村千恵子 – 丘みつ子
勝田秋生 – 三浦翔平
宗田清 – でんでん

新井春子 – 国生さゆり
新井小太郎 – 高木星来

古賀豊 – 安田顕
立花健太 – 君嶋麻耶
松山菜子 – 吉田里琴

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             第8話


コメント

  1. アン・ドゥ・トロワと踊りだす愛しいあの子を忘れる前に(豊川悦司)

    記憶喪失宣告される病である。 一生懸命に考えてよかれと決断したこともやがて忘れる。 幼い娘の生活を考えて別離を考えたこと。 娘がそれを望むかどうか考えたこと。 娘を欺くこと

  2. ビューティフルレイン 第8話

    『親なのに、離れる。親だから、離れる』

    内容
    圭介(豊川悦司)の病気を知った義父母の一夫(浜田晃)愛子(岩本多代)から
    美雨(芦田愛菜)の引き取りを提案される。
    圭介も一緒

  3. ビューティフルレイン 第8話

    story「親なのに、離れる。親だから、離れる」2012.8.19 sun.on-air 木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)を沼津に住んでいる義父母に預けるべきかどうか、悩んでいた。義父母の

  4. Happy☆Lucky より:

    ビューティフルレイン 第8話「親なのに、離れる。親だから、離れる」

     第8話「親なのに、離れる。親だから、離れる」

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  5. くう より:

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    >ああいう表情だけで芝居が出来る子なんで泣かせなくていいんですよね。
    今回は素直にイイハナシだったと思えました。
    起こるべくして起こった事故も分かりやすく見せてくれましたし。

    こういう回を見ると、芦田愛菜ちゃんを正しく使っている…と思いますよね。
    子役のお涙に頼らずに、ちゃんと演技をさせてあげている。
    不安を隠して笑ったり、あきらめの表情とか、この子すごいな、と改めて思いました。

    あざとさが無ければ見る方も素直に見れるわけで、こういう作りで最後までお願いしたいですね~^^

  6. なぎさ美緒 より:

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    涙ではなく、笑顔で寂しさを隠して、沼津へ行くといった美雨の気持ち。
    四つ葉のクローバーに込めた想い。

    ああいう表情だけで芝居が出来る子なんで泣かせなくていいんですよね。
    今回は素直にイイハナシだったと思えました。
    起こるべくして起こった事故も分かりやすく見せてくれましたし。

    これからどうなるか、続きが気になってきました♪

    >最後まで温かい夢を見られるドラマであってほしい。

    本当そう願います!!

  7. ドラマ「ビューティフル・レイン」 第8話 あらすじ感想「親なのに、離れる。親だから、離れる」

    美雨を引き取りたいと言い出す祖父母。

    だが、圭介も一緒に沼津で4人で暮らすことは出来ないのかと提案してきたのだ!!

    大歓迎といわれ、美雨の面倒もみてくれる。
    こんなありが…

  8. ドラマ「ビューティフル・レイン」 第8話…

    美雨を引き取りたいと言い出す祖父母。だが、圭介も一緒に沼津で4人で暮らすことは出来ないのかと提案してきたのだ!!大歓迎といわれ、美雨の面倒もみてくれる。こんなありがたい…

  9. ビューティフルレイン (第8話・8/19) 感想

    フジ系ドラマ『ビューティフルレイン』(公式)の第8話『親なのに、離れる。親だから、離れる』の感想。

    お話は、父ちゃん中心が良い!

    やはり本作は、若年性アルツハイマー…

  10. ビューティフルレイン #08

    『親なのに、離れる。親だから、離れる』

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