自分の家なのに、仕事で疲れて帰ってきたら他人が押しかけていて「1人出せ1人出せ」と騒いでいるとか……。
沖縄つらい。
運動会が終わり、比嘉家の家族は史彦(戸次重幸)や和彦(田中奏生)たちと気持ちよく暮らしを再開したが、仕事が少ない地域事情もあり、母・優子(仲間由紀恵)ひとりだけでは一家の経済は先細い。暢子(稲垣来泉)たちが心配するなか、優子の体は疲労がたまってしまう。そこに、遠い親戚から一通の手紙が。その中身は、思ってもみなかった申し出であり、優子は大きな悩みを抱えることになってしまう。……
(『ちむどんどん』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ちむどんどん」第2週「別れの沖縄そば」第9話
感想
青柳先生の話。
すごく分かりやすくて良かったな。
民俗学はみんなの思い出。
歴史もそうだね。
思い出の集合体。
子供を1人出さなきゃならない
優子さんが受け取った手紙は病気の悪化を知らせる手紙……などではなく、親戚からだったらしい。
4人の子供のうち、誰か1人を引き取ってもいい。
「家族みんなで」で生きて来た比嘉家にとっては辛い決断。
優子さん、よく考えれ。借金はどうやって返す?もし返せなくなったら保証人の俺たちはどうなるか。
叔父さんの勢いが恐いけど……
まぁ、保証人になってれば焦るのは分かる。
自分の暮らしもあるもんね。
戦後だいぶ経っているとはいえ、つい20年前までは明治民法で生きて来た日本人。「イエを継ぐ」考えが残っているので、養子のやり取りは結構していた。
親戚の家も子供が居なくて跡取りがほしいのでは。
そう考えると賢秀は無いのよね。
東京には俺が行く。
理由は長男だから。
「長男だから家のために出稼ぎに行く」なら納得だけど。
そもそも親戚は養子が欲しいのか。「1人引き取っても良い」が優子の解釈だけれど、「一時的に養育してくれる」のか家を継がせたいのか。
「厚かましいお願いですが」みたいに手紙に書いてあったんだよね。一時的に育ててくれるなら、こちらこそ頭を下げるべきで、向こうが「厚かましいお願いですが」とか言う必要は無いよね。
優子のもとに届いたのは、東京の親戚から“きょうだいのうち一人なら引き取ってもいい”という内容の手紙でした。
— 連続テレビ小説「ちむどんどん」 (@asadora_nhk) April 20, 2022
大叔父・賢吉たちは、4きょうだいの東京行きを迫り…。#ちむどんどん #朝ドラ#山路和弘 #石丸謙二郎 #土屋美穂子#稲垣来泉 #浅川大治 #土屋希乃 #布施愛織 pic.twitter.com/36kBSEXZ1A
それにしても、お母ちゃんと離れたくないと歌子すら言わないの……我慢しているかもしれないけれど。いえ、きっと、そう。(そうであってくれ)
民俗学とはみんなの思い出
「民俗学」に関する青柳先生のお話がとても好きだよ。
みんながいつかはこの村に生まれて育ったことを誇りに思ってほしいと、そう思っています。
民俗学とはみんなの思い出なんだと思います。
この村にはここで暮らした人たちの思い出があります。
つらいことや悲しいことがあった時、間違った道に進みそうになった時、子供の頃にこの村の山や海で過ごした思い出おいしいものを食べた思い出家族や友達と笑い合った思い出がきっとみんなを正しい道に導いてくれます。
大好きな人と離れ離れになった時も、心と心をつないでくれます。
それはこの村に限りません。
沖縄の、日本の、世界中のどこの村でもどこの街でも同じなんです。
そして思い出は必ずそれぞれに違います。
その違いを知って互いを尊重してください。
その先にだけ幸せな未来が待ってると、私はそう思っています。
「民俗学」はその土地に住んでいる人たちの歴史から作られた風習や癖であり、つまりは「思い出」の集合。
私たちはたくさんの日本の先人の思い出の末に暮らしている。
ロマンのある話だった。
(でも、このドラマの沖縄の思い出は今のところ「つらい」が主だし、島袋くんはすでに正しい道を歩んでいないので誰か正して。)
やはり行きたくない
おシャレだの漫画だのと東京の良い所を夢見ていたような兄妹だけれど、やはり我慢していたのだ(だよね?)
いざ叔父さんに凄まれると
俺は豚の世話もあるし…。
うちは学級委員で生徒会の役員もやってるし……
と、後ずさりする賢秀と良子。
しかし、叔父さん。
歌子!
は、無いよね。
病弱な子を親戚にやったら、そっちが困るだろ……何でもいいのかよ。
うちが行く。
うち東京に行きたい!
と、たぶん犠牲の精神で立候補するヒロインである。
(でも何か……開始前予告では沖縄で学生期間を過ごしていたような?結局行かずに終わるんでは~~)
ちむどんどん キャストとスタッフ
キャスト
比嘉暢子 – 黒島結菜(子役期:稲垣来泉)
比嘉優子 – 仲間由紀恵
比嘉賢三 – 大森南朋
比嘉賢秀 – 竜星涼
比嘉良子 – 川口春奈
比嘉歌子 – 上白石萌歌
青柳和彦 – 宮沢氷魚(子役期:田中奏生)
石川博夫 – 山田裕貴
砂川智 – 前田公輝
前田善一 – 山路和弘
前田早苗 – 高田夏帆
下地響子 – 片桐はいり
比嘉賢吉 – 石丸謙二郎
喜納金吾 – 渡辺大知
新垣のおばぁ – きゃんひとみ
安室のおばぁ – あめくみちこ
マスター – 川田広樹
青柳史彦 – 戸次重幸
矢作知洋 – 井之脇海
大野愛 – 飯豊まりえ
猪野清恵 – 佐津川愛美
田良島甚内 – 山中崇
猪野寛大 – 中原丈雄
大城房子 – 原田美枝子
二ツ橋光二 – 高嶋政伸
平良三郎 – 片岡鶴太郎
平良多江 – 長野里美
金城順次 – 藤木勇人
語り – ジョン・カビラ
ちむどんどん スタッフ
◆制作統括 : 小林大児、藤並英樹
◆プロデューサー : 高橋優香子、松田恭典、川口俊介
◆演出 : 木村隆文、松園武大、中野亮平
◆フードコーディネート : 吉岡秀治
◆脚本 : 羽原大介
◆音楽 : 岡部啓一、高田龍一、帆足圭吾
◆主題歌 : 三浦大知「燦燦」
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