【クロユリ団地～序章～ 】第9話　感想

クロユリ団地～序章～　episode 5-1

 

　　　

 

ごくごく簡単なあらすじと感想で。
(※ネタバレです！未放送地域もありますのでご注意を)

 

3人の親子連れが寂しい山道を車で走っていた。

妙にテンションの高い父親と母親。
対して、何も話さず1人うつむく娘・麗奈。

しばらくして3人は目的地に到着する。

いいとこじゃない。
緑も多いし。

だろう。
せっかくみんなで行くんだから頑張って探したんだ。

ここなら誰も来ないよ。家族水入らずだ。

 

外でピクニックランチを済ませた後、閉まっている自動ドアを無理やりこじ開け、
両親は建物の中にどんどん入って行く。

仕方なさそうに従っていく麗奈。

和室に入った両親は部屋と景色が気に入った様子。

この部屋がいいかなぁと思って。

うん。いいんじゃない？ねえ？

母親が麗奈に確認する。

…別に…
何処でもいい…。

 

トイレに行くと言う母親に無理やりつき合わされ、廊下を歩いていると母の携帯が鳴った。

友達からの電話のようだ。

じゃ、また教室で。

ニコニコと話し、電話を切る母。

 

どうして嘘つくの？
…料理教室…行けないのに。

気を使わせたくないでしょ。
他人様なんだから。

母はあっけらかんとそう言った。

あなたは何も心配しなくていいの。
言うとおりにすれば、間違いないから。

トイレで母のバッグを預かって、麗奈は外で母を待った。

気づくと後ろに白い服を着た男の子が立っている。

 

なにしてるの？

麗奈は驚いた。

あなたこそ、何してるの？

遊んでるの。

1人で？

ううん。お姉ちゃん。かくれんぼしてるの。
でも見つかんなくて。

お姉ちゃんは1人なの？

…ううん。家族と一緒。

そうだ。
お姉ちゃんも一緒にかくれんぼしようよ。

 

考えてから麗奈は答えた。

ごめん…無理。

どうして？

ウソはつけないの。

 

すると男の子は言うのだった。

ウソついてるじゃない。

 

麗奈は自分の心を見通しているようなこの男の子をじっと見つめた。

いいよ。
一緒にかくれんぼしよう。

 

母親がトイレから出てきた。

そして、男の子の姿は消えていた。

 

男の子がいたことを話すと母親の顔はどんどん険しくなっていった。

だから、あの人に任せるのはイヤだったのよ！
大丈夫、大丈夫って何の根拠もないクセに！

 

部屋に戻ると父親は窓に目張りをしている所だった。

どうするんですか！

建物の中に人がいる事を激しく責めたてる母親。

立ち入り禁止だからそんなはずはないとオドオドする父親。

こんな時になってもケンカする両親に居たたまれず麗奈は部屋を出た。

階段で立ち止まってリストカットの痕がたくさんついた自分の手首を見る。
情けなかった。

すると、下から激しい金属音が聞こえてきた。

 

ぼく…？いるの？

さっきの子がかくれんぼの続きをしている。
そう思った麗奈は男の子の姿を求めて建物の中を歩きはじめる。

ロッカーがたくさん並んでいる所からさっきの音は聞こえてきたようだった。

 

ロッカーの1つに手をかけて、それを開けてみる麗奈。

 

ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁきゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

中にいたのは…怯えた様子で叫び続ける1人の女性…。

 

　※※※

 

お姉ちゃん、見ぃつけた…。

…って事で…。

あらすじ↑から端折りましたが、冒頭クロユリ団地で不動産業者に依頼されて般若心経をあげる
詐欺まがいの祈祷師…が出てきたんですね。

ロッカーに居たのは、その女性。

「嘘」がミノルくんの気に入らず、「かくれんぼ」のお相手にされたらしい。

 

何だかチグハグな親子だなぁ…もしかしたら親子じゃないの？
と、思っていたけれども、そういう事ではなくてそういう親子らしい。
つまり崩壊家族。

親子心中するためにこの施設にやって来たのですね。

 

霊は人の心の闇に憑く…。

という事で、ミノルくんに気にいられた一家。

 

ミノルくん自体は恐くないけれども、出てくるはずのない所に突然出てくる子どもは恐い。
今回はそういう部分で驚かされるシーンが多かった。

 

あとは、松澤一之さんの二面性演技が素晴らしい。

車から突然下りてくる「自分」に本音を言われる父親。

ヒステリックな妻と暗い娘に何も言えず生きてきた人生。
車の中から出てくる母子の遺体の幻もゾッとした。

 

父親だけ先に処理されちゃって…

来週、母親はどうするのか。

後編に期待～。

 

【関連記事】
・映画【クロユリ団地】場所ではなく人の心に憑く by 映画@見取り八段

※「クロユリ団地～序章～」は、TBSテレビ火曜日26:28 ～ 26:58放送です。
(MBSでは金曜日25:50～)
イレギュラーに時間変更が行われるみたいです。開始時間はご確認を。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

凛としたひとりの女・三ノ宮薫が、黒百合団地で般若心経を唱えている。
そばでは不動産屋の男・井原真一が正座している。
般若心経を唱え終え、深く頭を下げた薫は、伊原にこれで安心するようにと言う。
井原はお礼を言いながらお金の入った封筒を差し出そうとしたとき、薫の視界の端に幼い男の子
・ミノルの影が見える。
薫は、驚愕の表情で目を離せないでいた。
青ざめた表情で表に出た薫だったが、背後からミノルの声が聞こえ…。

日が替わり、1台の車が山間の道を走っている。
運転席にはハンドルを握る葉山佑介、助手席には妻の郁代、後部座席にはひとり娘の麗奈が座っている。
上機嫌な両親とはうらはらに、麗奈は左手首を隠すように袖を引きながら物憂げに窓外を見つめている。
とある施設に着いた麗奈たち。
明らかに立ち入り禁止の施設の中で陽気に振舞う佑介と郁代と対照的に、麗奈の気持ちは冷めていき…。

(あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2013年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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【キャスト】

episode 1

井村陽介 … 駿河太郎
倉本葉子 … 佐津川愛美
井村奈緒美 … 松岡恵望子
松浦刑事 … 諏訪太朗
佐竹 … 森下能幸
内見の母 … 浅野麻衣子
内見の娘 … 斉藤春貴

ミノル … 田中奏生

episode 2

新堂真美 … 相楽樹(小学生時代：池田莉々依)
宗形瑞穂 … 三浦由衣(小学生時代:かりん)
安達恵理子 … 坂野真理
栗本彩乃 … 内海亜純
宗形陽子 … 森谷ふみ

ミノル … 田中奏生

episode 3

山崎吾朗 … 坂田 聡
緒方みゆき … 山田キヌヲ
山崎久美子 … 松山美雪
仁科祐介 … 渋谷謙人
柏木邦雄 … 嶋田久作
山崎真一 … 田中奏生

episode 4

渡部一哉 … 中村倫也
渡部小夜里 … 須藤温子
飯田民代 … 弓　恵子
橘美奈子 … 岩田さゆり
木下ミノル … 田中奏生

笹原忍 … 成宮寛貴

episode 5

葉山麗奈…足立梨花　
葉山佑介…松澤一之　
葉山郁代…滝本ゆに　
井原真一…小田篤　
三ノ宮薫…宝積有香　
ミノル…田中奏生

 

【スタッフ】

総合監修 … 中田秀夫
監督 … 中田秀夫、豊島圭介
プロデュース … 阿比留一彦、田中正、秋枝正幸
脚本 … 加藤淳也、三宅隆太
音楽 … 川井憲次

公式サイト http://kuroyuri-danchi.jp/drama/

 
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