大河ドラマ【どうする家康】感想 第11回 「信玄との密約」

このドラマがお田鶴の方を描くことは知っていたので開始前から楽しみにしていたのだけれど。なんだかベタっと描くのね。どうする泣かせ仕様……。

三河国主となり、姓を徳川と改めた家康(松本潤)は、今川領の駿河・遠江を狙う武田信玄(阿部寛)と談判することになる。意外な形で信玄との交渉に臨んだ家康は、双方が今川領を攻め、切り取り次第で己の領地にするという密約を交わす。恩ある今川と戦うことに抵抗を感じつつも、家康は遠江の引間城へと兵を進める。しかも引間城主は、瀬名(有村架純)の親友・お田鶴(関水渚)。お田鶴の身を案じ、瀬名は文を送るが……

(『どうする家康』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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大河ドラマ どうする家康感想 第11回「信玄とバッタリ会ってどうする!」

大河ドラマ【どうする家康】感想

感想

楽しく見ている方は、お立ち寄りにならない方が良いかな、と思います。(定期)

今週は百合ドラマとしてご覧になった方は、見応えあったのかも知れませんし。

時代観については、もう、タイムスリップしているくらいに思って見れば、まぁ……なんとか……。

とりあえずTwitter実況がある時は貼っておきます。

どうする家康 第11話 Twitter実況感想

どうする椿姫 第11回 ぼんやり歴史解説

お田鶴の方は第5回で戦死した鵜殿長照の妹。今川義元は伯父にあたり、つまりこのドラマでは登場しない寿桂尼の孫のひとり。築山殿とも氏真とも従姉妹の立場になる。(異説はあります)

夫は先週、氏真からサッサと首を斬られてしまった飯尾連龍。今川の家臣である。

飯尾連龍の死についても諸説あるので、ふーーん、このドラマではこんな風に扱うのですね、というところだが、大河絡みで『おんな城主』を思い起こさせたいなら、もっと絡むことができたのだけど。

『井伊家伝記』では、こういう話になっている。

直虎の大切な亀である井伊直親(三浦春馬)が今川に誅殺された後、男がいない井伊谷ではじじさま井伊直平 (前田吟)が氏真から松平征伐を命令されることになる。

飯尾連龍は妻のお田鶴から直平を裏切るように進言され、夫婦で直平じじに特茶……じゃなくて毒茶を盛り、殺してしまうのだった。

この結果、井伊には本当に成人男子が居なくなり、『おんな城主 直虎』が爆誕することになる。

このドラマ、ものすごくお田鶴推しだったのだから、こっちの流れでも良かったのでは、と思うのだけど。

『おんな城主直虎』では、中野直由(筧利夫)や新野左馬助(苅谷俊介)が飯尾連龍攻めで戦死している。(第12回)

『井伊家伝記』が史実だとは言えないので、そこはどうでもいいのだが、この後、夫婦は曳馬城へ籠城。夫は今川に殺されたが、お田鶴の方はすぐに夫に殉ずることはせず、おんな城主としてよく戦い、家康がその死を悼んで祠を建てたという伝説は一貫している。

どうする家康 どうするお瀬名 感想

飯尾連龍の死に方も諸説あり、この辺はどうとでも描けるところではある。

瀬名と田鶴は共に今川の家の者なのだから、幼い頃から寿桂尼さまの元で一緒に遊んだりもしたかも知れない。

お田鶴の祠に椿を供えたのは築山殿だという伝説もあるので(なので「椿姫」と呼ばれるようになったらしい)仲が良かったのは本当なのだろう。

今川大好き今川教徒のお田鶴が、今川で過ごした楽しい思い出を忘れられず、今川を裏切る夫や元康を許せず、最期まで今川に尽くした……という流れは面白かった。

童顔ながら、お腹からしっかり出る発声で檄を飛ばす女城主、関水さんの演技も素晴らしい。

けれども、2人で町をフラフラして食べながら歩いたりしているシーンは、タイムスリップした女学生みたい(笑)

大河ドラマ【どうする家康】感想 第11回 「信玄との密約」
どこに通ってたの?女子高?だよね(笑)

本当だかどうだか分からない「史実」なんてどうでもいい。このドラマの場合は「史実ガーー」と言われているわけじゃなくて、「史観ガーー」と言われているんじゃないのかな。

そこを受け入れられないと考える大河視聴者が居ることは、仕方ないよね。と思うのでした。

(個人的には毎週流れる「さあ泣け」みたいな悲し気な劇伴と悲し気なベタっとした演出が、つらい……)

このドラマへのレビューをどうぞ

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キャスト(相関図式)とスタッフ

キャスト (相関図式)

徳川家康:松本潤(子役期 / 竹千代:川口和空)

[徳川家臣団と周辺]

酒井忠次:大森南朋
登与:猫背椿
本多忠勝:山田裕貴
榊原康政:杉野遥亮
井伊直政:板垣李光人
鳥居元忠:音尾琢真
大久保忠世:小手伸也
平岩親吉:岡部大
鳥居忠吉:イッセー尾形
服部半蔵 (正成):山田孝之
石川数正:松重豊
本多正信:松山ケンイチ
夏目広次:甲本雅裕
本多忠真:波岡一喜
渡辺守綱:木村昴

大鼠:千葉哲也
女大鼠:松本まりか

[家康妻子]

正室: 築山殿 (瀬名):有村架純
徳川信康:細田佳央太(子役期:寺嶋眞秀)
亀姫:當真あみ

側室: 於愛の方:広瀬アリス
側室: お葉(西郡局):北香那
側室: お万(長勝院):松井玲奈

[今川家周り]

今川義元:野村萬斎
今川氏真:溝端淳平
糸(早川殿):志田未来

関口氏純:渡部篤郎
巴:真矢ミキ
築山殿 (瀬名):有村架純
たね:豊嶋花
お田鶴:関水渚
鵜殿長照:野間口徹
飯尾連龍:渡部豪太

[織田家周り]

織田信長:岡田准一

お市:北川景子(子役期:上村結羽)
五徳:久保史緒里


織田信秀:藤岡弘、
柴田勝家:吉原光夫
明智光秀:酒向芳
佐久間信盛:立川談春


浅井長政:大貫勇輔

[武田周り]

武田信玄:阿部寛

穴山梅雪( 信君):田辺誠一
山県(飯富)昌景:橋本さとし
望月盛時 :
千代:古川琴音

武田勝頼:眞栄田郷敦

[松平家周り]

水野信元:寺島進
於大の方:松嶋菜々子
久松長家:リリー・フランキー


松平昌久:角田晃広


松平広忠:飯田基祐

[豊臣家周り]

豊臣秀吉:ムロツヨシ

[その他]


登譽上人:里見浩太朗
空誓上人:市川右團次

茶屋四郎次郎:中村勘九郎

おふう:天翔愛
おりん:天翔天音

足利義昭:古田新太

語り:寺島しのぶ

スタッフ

◆制作統括 : 磯智明、村山峻平
◆プロデューサー : 村山峻平、川口俊介
◆演出 : 加藤拓、村橋直樹、川上剛、小野見知
◆脚本 : 古沢良太
◆音楽 : 稲本響
◆語り:寺島しのぶ

『どうする家康』各回リンク

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