【 信長協奏曲 】第9話「二人の信長!サルに秘密がバレるとき」　感想

この秀吉、殿は火を放つことを拒むと思うておりました。
しかし、こたびの信長さまは違った。
あれこそ天下を取るお方のご采配にございます。
わしは殿のあのお姿を見て確信いたしましたぞ。

信長さまこそ天下人に相応しいお方だと。

 

信長協奏曲(コンツェルト)　第9話
「二人の信長!サルに秘密がバレるとき」　

　　　　　　

 

簡単感想で～。

 

宣教師ルイス・フロイスが信長に対面したのは１５６９年、二条城の建築現場だった…
という史実は置いといて、ここでは岐阜城で対面してるっぽい。

信長を語る上では重要な人物である。
現代に伝わる信長の風貌や物腰、性格は、このフロイスの書記によるものが
大きいからだ。

「ほとんど家臣の意見に従わず一同から極めて畏敬されている」

という記述は……まぁ…サブローを見たフロイスからは出てこないよね。

 

異様な言葉を使い、目が青く光る異人に恐れおののく織田の家臣たち。

そんな中でサブロー信長は、

 

これ、すげえカッコ良くない？ どう？
これも もらっていいの？プレゼント ＯＫ？
おおー！サンキュー。

 

と、臆する事もなく異人と言葉を交わし、皆々の尊敬を集めるのだった。

 

殿。何ゆえ異国の言葉を？

一応英検５級受けたからね。 落ちたけど。

 

ちなみに英検5級の過去問題とは、

(　　) is the sixth month of the year.
1. June 　2. September 　3. January 　4. April

こんな感じの問題である…えっと…中1くらい…？

サブローくんが苦手なのは歴史だけでは無かった…。

しかも…そもそもポルトガル語だから英語関係ねーし…。

 

これは？

オルゴールです。

この時代にもあったんだ。
これも貰っていいの？

どうぞ。

っていうか普通に日本語 話せるんすね？

ちょっとだけ。

だったら初めから話さんかい！

と、ツッコむ勝家。

 

で、ルイス・フロイスさん。
「YOUは何しに日本へ？」

それはテレ東の番組です。

フロイスは宣教師なので当然キリスト教の布教のためにやってきたのである。

大反対する家臣たちも顧みず、全然ふつーにOKするサブロー。

で、その理由がまた…。

 

キリスト教が広まればみんな当たり前にするようになると思うんだよな。

 

クリスマスの事であった…。

 

キリストさんの誕生日をみんなでお祝いすんの。
ケーキとか鶏とか食べたりして、楽しいんだよな。
クリスマスって特別な日だから普段言えないこと言ったりすんだよ。
大切な人に。

 

すっごくザックリと誤解されたクリスマス解釈だけど…まぁ…サブローなので仕方ない…。

こうして今日はクリパ計画との同時進行でストーリーは展開される。
んな馬鹿な…という話だが…いいのである。だってファンタジーなのですもの……。

 

布教を認めれば延暦寺の僧たちが黙っておらぬかもしれんぞ？

と、このドラマ唯一の戦国頭・光秀@本物信長からの忠告。

 

大丈夫だって。
キリスト教って日本でもすっげえ有名になるんだよ？
それに自分の信じてること一生懸命広げようとしてる人、助けてあげたいじゃん。

 

この先、キリスト教徒…まぁ時代的にはキリシタンか。が、どれだけたくさんの
弾圧の道を辿った末、日本で根付き、今やクリスマスだけが教義に何の
関係もない祭りと化しているのか…
そんな事は、自分の運命すら知らないこの男にはもちろん何の関心もない。

 

そんな浮かれて楽しい織田家に向かって武田が挙兵するというお知らせが届く。

でも武田さんって、上杉さんと北条さんと戦 してんじゃなかったっけ？

 

武田はこたび、宿敵北条と同盟を結び、長きにわたる戦を終結させ、ついに
天下取りへ名乗りを上げたんです。

と、説明する軍師半兵衛。

武田と上杉の間を調停していたのは信長自身なのだが、それはこのドラマでは
スルーです。

 

織田と同盟国である徳川を武田が通告なしに攻略しようとしたことが事始めだった
気がするが…まぁいいや…。

武田に何度もやられている家康は武田の恐ろしさを信長に報告。

 

武田の戦はまさに「風林火山」。
風のように素早く。ｼｭｯｼｭｯｼｭｯ…。
林のように静まり返り。
烈火のごとく襲撃し。ｺﾞｫｫｫｫｫｫｺﾞｫｫｫ…。
山のように微動だにせず。

もう。 ああ…。
それがし、考えただけで震えが止まりませぬ。

 

ホント…弱そう過ぎる…家康も…入れ替わってるんじゃないのか…？

それがしが！ もう。それがしが！浜松で食い止めてみせまする！

と、名乗り出る家康。

 

家康くん…。

今こそ信長さま(から貰ったエロ雑誌)のご恩に。報いるとき！

 

こうして、三方ヶ原の戦いが始まり……。
数秒で徳川軍は敗退……。

 

徳川軍、三方ヶ原にて惨敗。
全軍撤退との由。それだけではございませぬ。

いかがした！？

いかがしたのじゃ！？

 

ここだけの話…徳川殿、撤退の際、脱糞したとの由。←史実です←と言われてます。

 

誠に歴史に名を残すお方なのですか？

このことで有名になったのかな？

 

もちろん、サブローはどんな事で家康が有名なのかも知らないのだった……。

松永久秀に援軍を要請するも、さっさと裏切って武田に寝返っている久秀。
万事休すの中、サブローは言う。

みんな。
戦おう。

天下を取るためには遅かれ早かれ武田さんと戦わなきゃいけないんだし。
森りんだって命を懸けて戦ってくれたじゃん。
俺たちが簡単に諦めちゃ駄目でしょ。

それに「あきらめたらそこで試合終了」っていうじゃん。

 

サブロー……名言っぽいけど、それは安西先生の言葉だ……。

 

とにかく、鉄砲が届くまで踏ん張ろう。
鉄砲が届けば勝てる可能性出てくるかもしれないだろ？

 

しかし、この戦は思わぬ終結を迎える。

信玄が病死し、武田軍は撤退したのである。
織田軍にすぐさまそのニュースは伝わるのだった…。

武田信玄、キャスティング無く終了のお知らせ……。

 

あれ…「死のこと三年秘匿」の遺言は……？

と、誰しも思うところだが、いいのである。だってファンタジーですものっ。

 

まさに絶体絶命で奇跡を呼ぶ男・信長をみな讃え、この祝いも兼ねての
クリパが開催されるのだった…和風のツリーもちゃんと出来てるし。

帰蝶にオルゴールをプレゼントしたりして、和やかすぎるファンタジー織田家…。

 

楽しいクリパ終了後間もなく。

今度は延暦寺の僧が暴動を起こしているという報告。

 

やはり異国の思想を広めたことが延暦寺の怒りを 買ったのでは？

そもそも、何で坊さんが戦うわけ？

 

あやつらは僧侶とは名ばかり。
今の延暦寺の僧兵たちは修行を怠り酒に溺れ、戦に出ては罪なき女子供まで
殺すとんでもないやからにございます。

 

とても丁寧な丹羽の解説…。

まぁ、『信長公記』にもそう書かれている。
寺を焼き払うなんて、何かしらの大義名分がいるからな。
普通に考えれば罰当たりで神をも恐れぬ所業だ。

実際には、信長は度々衝突を起こし反発して来る延暦寺が邪魔だった。
そもそも発端は信長が比叡山領を横領したからと言われています……。

 

しかし、当然、今までも何度か書いてきたように、サブローに焼き討ちなんて
出来るはずもない。

そこで…やっぱり予想していた通り、秀吉なのだった。

でも、単純に「秀吉がやった」という事で終らなかったのは面白いところ。

 

「説得してくる」と、考えるのが苦手なサブロー信長と光秀信長が入れ替わり、
そこに秀吉が付いて行くことで、事は起こったのだった。

 

あやつらはこの先もわれらの声に耳を傾けることはありますまい。

ではどうしろと？

 

聞く耳を持たぬのなら攻め入ってしまいましょう。

 

何を申す？延暦寺は仏法の聖地。攻めるなど。

 

信長さま。
これは織田を守るためにございます。そして森殿のために。

 

しかし、今、生半可に戦を仕掛ければ…。

 

生半可にしなければよいのでは？

どういうことだ？

 

全てを焼き払うのです。

焼き払う？

 

一人残らず焼き払ってしまえば敵も減り、他の宗教勢力へのけん制になります。

 

実際には、たぶん秀吉は焼き払いたかったわけではないのだろう。
燃え盛る火の中で惨殺されていく僧や女子供をこの「入れ替わった信長」に
見せて反応を確かめたかったのだ。

 

火を見ながら秀吉はたずねる。

信長さま。
信長さまは初陣のことを覚えておいでですか？

初陣？

 

敵大将が逃げ込んだ里に軍を率いていかれたときのことを。

 

ああ。
あれは確か１３のときだったか。

 

以前の「信長」にたずねた時は、初陣のことを覚えていなかった。

この「信長」は覚えている。

 

お前の方だったか。
信長は。

 

話を聞いた織田家では、みんな顔を曇らせる。

 

それがしがお慕いしていた殿は、心優しく人を思いやるお方です。
そんな殿を信じてついてきたのです。

 

とか、すっかり平成頭になっちゃってます……。

 

帰蝶とつねちゃんは信長の様子がおかしい事にうっすらと疑問を抱き…。

秀吉は偽物であることを確信し。

そして、半兵衛は秀吉にも疑いを持ったのだった。

 

延暦寺の一件、そなたの謀だな？

 

何をおっしゃってるのですか？

 

お主、いったい何者だ？

 

わしも知りたいわ。
この秀吉、一体何者なんだか……。

そして、気付いた軍師半兵衛さま、カッケーさすが……。

と思ったけれども、この秀吉ったらとんでもない暗殺魔だし～。
このままじゃ半兵衛さまが病死じゃなくて殺されちゃいそうで心配です。

 

これ、最終的には、本能寺で死ぬのは入れ替わって本物の信長って事に
なりそうな気がしてきた。

そしてサブローは三日天下後平成へ戻る。

 

ってか…
信長ってこれからいっぱい残酷な仕置しますけど…
そのたびにサブローがこんな思いするんじゃね…早く平成に帰してあげたいわ。

 

ちなみに…

正史では、比叡山焼き討ちは武田信玄の病死よりも2年ほど前です。

史実の順番が変わるのは……きっとタイムスリップのせいで歴史が変わって
しまったからだよね……。

そして、そろそろサブローが戦国にやって来てから２０年ほど経つんだね…。
信長はもう４０歳ら辺だよ。

…で、サブローには側室もいないっぽいし、よって子どももいないっぽいので、
この織田家は存続せず、フィギュアスケートの織田信成くんも生まれないと思うの…。

歴史が変わるって…大変っっ。

 

【関連記事】
https://www.cinemarev.net/entry/nobunaga.html

　　　　

 

サブロー(小栗旬)は楽市楽座に続いて、領内での異国人によるキリスト教の
布教を認める。
明智光秀(小栗旬・二役)は延暦寺の僧たちの反対を心配するが、サブローは
大丈夫だと答えた。
そんな会話をする二人を、羽柴秀吉(山田孝之)がうかがっていた。
秀吉はサブローと光秀がうり二つの顔を持つことを知り、その関係に疑いを抱いている。 　

そんな時、徳川家康(濱田岳)が織田の城に急を報せに来た。
武田信玄が全国の武将たちに織田討伐を訴えたのだ。
すでに武田勢は織田領に向かって進軍を開始していた。
動揺する織田家臣たちの心配をぬぐうかのように、家康は自分が浜松で食い止めると
三方ヶ原に軍を出す。
ところが、武田の激しい攻めに即座に退却。
これを知ったサブローは松永弾正久秀(古田新太)に援軍を求める。
しかし、松永はすでに武田に寝返っていた。 　

織田の軍議で、サブローは武田の最強と言われる騎馬隊に鉄砲で対抗しようと提案。
さらにサブローは単発の鉄砲が連射出来る用兵を思いつくのだが、もはや武田勢は
目前に迫っていた。
連射するための用兵に必要な鉄砲の数をそろえる暇もない。
予想をはるかに超えた迅速な武田の攻めに、あきらめようとする家臣たち。
すると、サブローは家臣たちを鼓舞して武田と戦うことを決意する。
そして、サブローは城を秀吉と光秀に任せて出陣した。
突き進んでくる武田軍を、援軍のない乏しい手勢で迎え撃とうとするが…。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2015年1月期・冬クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

　　
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※キャスト

サブロー / 織田信長 … 小栗旬
明智光秀 … 小栗旬（二役）

帰蝶 … 柴咲コウ
池田恒興 … 向井理
田原伝二郎 … 山田孝之
竹中半兵衛 … 藤木直人
前田犬千代 … 藤ヶ谷太輔
ゆき … 夏帆
市 … 水原希子
徳川家康 … 濱田岳
柴田勝家 … 高嶋政宏
織田信行 … 柳楽優弥
森可成 … 森下能幸
丹羽長秀 … 阪田マサノブ
佐々成政 … 阿部進之介
重平 … 澤部佑
沢彦 … でんでん
織田信秀 … 団時朗
織田信清 … 麿赤兒
斎藤義龍 … 新井浩文
斎藤道三 … 西田敏行
斉藤竜興 … 間宮祥太朗

段蔵 … 早乙女太一
今川義元 … 生瀬勝久
集落の村長 … 前田吟
浅井長政 … 高橋一生
浅井久政 … 村井國夫
松永久秀 … 古田新太
蜂須賀小六 … 勝矢
足利義昭 … 堀部圭亮

 

※スタッフ

脚本 … 西田征史
演出 … 松山博昭
プロデューサー … 村瀬健、羽鳥健一
音楽 … Taku　Takahashi

原作 … 「信長協奏曲」石井あゆみ

主題歌 … Mr.Children「足音　～Be　Strong」
　　
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