【 信長協奏曲 】第2話「サブロー初出陣!」　感想

あいつは俺たちと一緒なんだよ。

いきなり 知らない土地に嫁に行かされて、たった 一人で自分の生きる場所
見つけなきゃなんないってタイムスリップした俺たちと一緒だと思わない？
気持ちぐらい分かんでしょ？

 

信長協奏曲(コンツェルト)　第2話「サブロー初出陣!」　

　　　　　　

 

信長@サブロー、義父・斎藤道三に会う…。

という回である。

斎藤道三は美濃の領主。

父は長井新左衛門尉、あるいは不詳。
「不詳」とは、すなわち出自が今ひとつ明確ではないという事である。

近年では父・長井新左衛門尉と二代に渡って国盗りをしていたという説が有力だが、
それまでは出自は不詳だった。

だから、この人物がポッと戦国に現れた…という設定は上手い。

 

かつ丼やグラタンを並べて食べまくる冒頭は『信長のシェフ』とリンクしたかと
思っちゃった。

 

帰蝶からは相変わらず「うつけ」「うつけ」と呼ばれ、恒ちゃん他家臣からは
うるさくあれこれ言いつけられて辟易とするサブロー@信長。

道三と会う予定を言われて逃げ回る。

嫌だよ！そんな怖い人に会うの！
仕えてた大名殺して美濃分捕った 極悪人に、何で俺が会わなきゃ
いけないんだよ！絶対やだ！

 

帰蝶についてきてくれと頼むが、

誰が会うか。 あんな男！

と、吐き捨てる。

 

何を着ていくか悩んだ末、仕方なく学ランを着て出向くと、何と向こうは
お巡りさんの制服を着て出てくる…。

 

いやー。
俺以外にタイムスリップしてる人がいるとは思いませんでしたよ。

俺もだよ。
しかもポテトチップスまで食べられるなんて。

 

人払いをして、ポテチをつまむ２人…。

何と、道三もタイムスリップして来たのだった。しかし、

 

もう人類は月に住んでますか？

普通に地球暮らしです。普通に。

 

もう、空飛ぶような車、もう 出てますか？

 

って具合に２０１４年のイメージが壮大にSFしているのだった。

道三は１９７２年にここへやって来たのだと言う。

 

もう かれこれこっちへ来て、もう４０年以上ですね。

４０年、ずっと帰れないままですか！？

そうっすよ。４０年。
まあ、この乱世を生きぬくためには、もうずいぶん汚えこともしてきたし。
中にも外にも俺を恨んでるやつは…ハハハ…いっぱいいるんじゃねえかな。
俺はこの戦国の世で生涯を 閉じるのかなって。

いやいや。そんなわけ ないっすよ。
タイムスリップした人間が帰れないまま死ぬなんて、そんなの
絶対 あり得ません。最後は必ず 帰れますって。

 

自分は別に信長ではなく、替わってくれと言われて信長になっている
だけなのだと説明するサブロー。

聞くと、道三も自分と同じくらいの歴史音痴らしい。

この先、自分たちの身に何があるのか全く解らない２人。

 

こうして道三との対面は無事に終わり、気持ちよく帰るサブローだったが、
道三の思惑は違っていた。

 

ああ。偽者か。
じゃあ、もう用はねえな。

お巡りさんのくせに黒いぞ…『アウトレイジ』な道三であった。

 

その後、織田家では家臣の名簿でもある台帳を紛失。

探し回っているところに、道三の息子・義龍がやってきて、帰蝶を離縁しろと言う。

 

父上はお主と会って気付いたそうだ。
同盟を 結んだところで信長には何の利用価値もないとな。

武田家の兵力には他のどの国も及ばぬ。
その武田と同盟を結ぶために、帰蝶。
お前を武田の妾に差し出すのじゃ。

父上は笑っておったぞ。
甲斐の武田は大層な女好き。
すぐ帰蝶のことも気に入るに違いないと。

あいつは男も女もたしなむらしいぞ。
可愛がってもらえ。

 

織田家は会議を行うが、当然、美濃に勝てる兵力はない。
帰蝶はもうあきらめて武田へ行く決心。

サブローは、帰蝶のお付き・ゆきから帰蝶の子供時代の話を聞く。

幼少時、道三は帰蝶を長屋家に人質に出した。
「必ず迎えに行くから」と膝に抱えて頭を撫でながら。

寂しい人質生活を父を信じて待った帰蝶だったが、結果は道三の裏切りに終わる。
帰蝶を人質に出しておきながら長屋家を攻めた道三。

帰蝶は命断たれる寸前で救われた。

そして、そのまま織田家へ嫁に出されたのである。

 

これを聞いて、サブローは平成頭丸出しの抗議を道三にする。

 

あいつは俺たちと一緒なんだよ。

いきなり 知らない土地に嫁に行かされて、たった 一人で自分の生きる場所
見つけなきゃなんないってタイムスリップした俺たちと一緒だと思わない？
気持ちぐらい分かんでしょ？

 

４０年、国盗り戦国に生き、すっかり戦国頭の道三は言う。

 

娘として生まれたからには、女は親の道具として生きる。
これがこの時代の親子の揺るがぬ形じゃ。
青臭えこと言ってんじゃねえや！
やっぱな。
しょせんお前は信長の器じゃねえよ。

 

だからって尾張を捨てて他と手を組むのか？
何で武田なんだよ？
強い国だったらどこでもいいのかよ？

 

ここで、道三は変わった事を言うのだった。

しょうがねえだろ。
見つからなかったんだからよ。

偽者のお前には用はねえよ。

 

実は、台帳を盗まれたのは織田家のみではなく、様々な武家がやられて
いたんだね。

犯人は道三の手下。

探していたのは「とよとみひでよし」「とくがわいえやす」。

道三は愛する娘・帰蝶のために天下を取って負け戦に巻き込まれない
相手の元へ縁づかせようとしていたのだった。

 

まむしのおっさん、わざとだったんだよ！
わざと帰蝶ちゃんのこと道具みたいに扱ってたんだ。

だって、俺のこと偽者って言ったんだよ。
本物の信長か偽者の信長か気にしてたんだよ。

おっさん織田信長が天下取るって知ってたんだよ。
だから帰蝶ちゃんのこと信長のとこに送ったんだ！

 

…だ…だから、天下なんか取らないって……。

まぁ、室町幕府を倒したって意味では天下を取ったと言っていいのかも
しれないけれども～～。
その後、どうなったか知っていれば信長には嫁がせないよね。

もっとも、このご時世ですもの…。
どこに嫁がせたって現代の何千倍も身が危ないのは明らか。

それでも、子煩悩だからなるべく幸せにしてあげたかったという事らしい。

 

ちなみに、武田信玄の側室になると、恐い正室が待ってます。
すっっごく愛されている側室もいます。

豊臣秀吉の側室になると１０人以上もいる側室の１人に成り下がります。

徳川家康の側室になっても同じく。
おまけにガチガチの規則に縛られます。

 

道三はその後、サブローが落としたと言っていた「日本史B」の教科書を
手に入れる。

そして、自分が息子・義龍に挙兵されて死ぬことを知るのだった。

…で、死って驚いた所に、早速挙兵の知らせ。

すっっごいショックな顔した道三に……
申しわけないけど、ちょっと笑っちった。

やべ～、オレさっき義龍殴っちゃった……。

みたいな顔してるんだもん。

道三と義龍は不仲であったと言われているが、ドラマ上でも本当に
不仲であった。

不仲っていうよりも、帰蝶への配慮と引き換え、義龍は怒鳴る殴るだもんな。
愛情の欠片もないよね。

実際に、道三は義龍の弟たちは溺愛していたという話。
その弟たちも義龍に殺害されている。

こんなに武器使い放題の時代に人から恨みを買うと…こうなるって…。

 

道三は死の間際に「日本史B」で信長の最期も確認したらしい。
たぶん、本能寺の下りを破り捨ててサブローへ送ったもよう。

サブローが道三を救おうとして救援隊を出したが間に合わなかったのは史実…
ということで教科書にもちゃんと書かれていた。

道三は、サブローはもはや「偽物」ではなく、教科書に書かれた「信長」
そのものになっている事に気づくのだった。

 

「わしは勘違いをしていたようだ。
史実どおり、お前がわしの援軍に来たと知り、確信した。」

「お前は偽者の信長ではない。」
「お前こそが歴史に名を残す信長だったのだな。」

「帰蝶を頼む。」

「歴史はお前の手で切り開け。
お前なら運命をも超えていける。」

 

本能寺の下りを破り捨てたのは、たぶん知ってしまったらサブローが
絶望すると思ったから…。

絶望しなければ、違う歴史が生まれるかも知れないと思ったから。

 

…まぁ…

過去を変えても未来は変わらない。

…という理論もあるわけで。
その辺はどうなるのか原作者にしか解らない。

原作はまだ完結していないらしいから～。

 

親殺しの義龍は今川の間者である田原伝次郎なる者に消されて
新井浩文さんの出番が終了。

この田原伝次郎@山田孝之…。
突然、木下藤吉郎になっちゃったよ…。

 

ほら、道三さま、この男こそあなたが探していた「とよとみひでよし」
ですよっっ！

 

このままだと、秀吉よりも信長の方が「人たらし」っぽいっっ！

 

【関連記事】
https://www.cinemarev.net/entry/nobunaga.html

　　　　

 

戦国時代に迷い込んだサブロー(小栗旬)は、織田信長(小栗旬・二役)に容姿が
そっくりなことを理由に身代わりを頼まれてしまう。
折しも織田家は家督争いの真っ最中。
本物の戦、醜い争いに辟易しながらも、サブローは織田家当主地位を勝ち取った。
だが、信長の妻、帰蝶(柴咲コウ)は美人だがどうにも気が強く、なかなかサブローに
打ち解けようとしない。 　

そんな時、帰蝶の父、斎藤道三(西田敏行)が会見を申し込んでくる。
美濃の蝮と恐れられる道三の申し込みに、サブローは逃げ回るが池田恒興(向井理)らに
捕まる。
最後の頼みと帰蝶に同行を頼むサブローだが、潔く斬られてこいと言われる始末。
だが、帰蝶は道三に会いたくない理由も…。 　

その頃、今川義元(生瀬勝久)は、引き続き織田の内情を探るよう、伝次郎(山田孝之)ら
密偵に命じていた。 　

織田家をつぶしてはならないという家臣らの願いで、サブローは道三と会見。
しかし、衣装が気に入らないと道三に戦を仕掛けられた国があると聞いたサブローは、
自分なりの正装をしてみた。
それは、タイムスリップした時に着ていた学生服。戦国時代としては何とも珍妙な服だ。
恒興たちの不安は尋常ではない。
ところがサブローの姿を見た道三は、家臣たちを遠ざけ二人きりになると宣言。
待たされるサブローの前に、服装を整えた道三が現れる。道三は、現代の警察官の
制服を着ていた。
道三もタイムスリップして来た男だった。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2014年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

　　
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※キャスト

サブロー / 織田信長 … 小栗旬
明智光秀 … 小栗旬（二役）

帰蝶 … 柴咲コウ
池田恒興 … 向井理
田原伝二郎 … 山田孝之
竹中半兵衛 … 藤木直人
前田犬千代 … 藤ヶ谷太輔
ゆき … 夏帆
徳川家康 … 濱田岳
柴田勝家 … 高嶋政宏
織田信行 … 柳楽優弥
森可成 … 森下能幸
丹羽長秀 … 阪田マサノブ
佐々成政 … 阿部進之介
重平 … 澤部佑
沢彦 … でんでん
織田信秀 … 団時朗
織田信清 … 麿赤兒
斎藤義龍 … 新井浩文
斎藤道三 … 西田敏行
段蔵 … 早乙女太一
今川義元 … 生瀬勝久
集落の村長 … 前田吟

※スタッフ

脚本 … 西田征史
演出 … 松山博昭
プロデューサー … 村瀬健、羽鳥健一
音楽 … Taku　Takahashi

原作 … 「信長協奏曲」石井あゆみ

主題歌 … Mr.Children「足音　～Be　Strong」
　　
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