【ビューティフルレイン】第10話

美雨は父ちゃんが病気でもつらくないよ。
美雨がつらくて苦しいのは父ちゃんと離れて暮らすことなんだよ。

父ちゃんが治らない病気だからって、何で離れて暮らさなきゃいけないの?

大事な人が困ってるときはそばにいてあげなきゃいけないんでしょ?

 

「ビューティフルレイン」第10話

 

        ドラマ「ビューティフルレイン」感想

 

ひょんな事から、自分はずっとこのまま沼津で暮らすのだと知ってしまった美雨は、
黙って1人で東京へ戻ってしまう。

沼津から連絡を受けて、バス停まで迎えに行く圭介。

 

どうして美雨だけ沼津にいなきゃいけないの?
夏休みの間だけだって言ったじゃん。

ねえ どうして?

 

それは…父ちゃんの病気が…

治らないからなんだ。

 

思わぬ父の告白に納得が出来ない美雨。
自分は夏休みだけと聞いたから沼津に行ったのに、治ると信じたから沼津に行ったのに。

しかし、父からの告白は7歳の美雨の頭では考え及ばぬほど重いものだった。

 

病気が進むと、物忘れだけじゃなくていろんなことができなくなる。

いろんなことって?

電話をかけたりテレビをつけたり、今まで当たり前にできてたことも
だんだん忘れてできなくなる。

美雨にご飯を作ったり、洗濯や掃除をしたり、バレエ教室に迎えに行ったり
お話をしてやることもできなくなる。

最後には…
父ちゃんは自分が父ちゃんだってことも分からなくなるんだ。

 

全部忘れちゃうってこと?

そうだ。

美雨のことも?

美雨のことだけは父ちゃん絶対に忘れない。
死んでも忘れない。

だけど、こないだみたいに「ここで待ってろ」って言ったことも忘れて、
また美雨を危険な目に遭わせてしまうかもしれない。

だからいつかは美雨と離れて暮らさなきゃいけなくなるなら、早い方が
いいって父ちゃんは思ったんだ。

美雨の口数は段々と少なくなっていく。

 

父ちゃんは美雨の将来のことをずっと考えてきた。
だから、父ちゃんも我慢するから、美雨にも我慢してほしい。

明日の朝、バスで父ちゃんが沼津に送っていく。

お願いします。

美雨。
解ってください。

 

涙ぐむ圭介を見て、美雨は何も言えない。

壁を見る。
集めた4つのクローバーが貼ってある。

 

静かに涙を流す美雨。

 

しかし、翌朝、美雨は部屋のドアが開かないように細工してストライキを起こした。
どうしても出てこない美雨と話をするためにアカネは美雨と話をする。

同じ病気の義母を介護した話。

その人、今どうしてるの?

天を指さすアカネ。

天国にいるの。

病気、最後まで治らなかったの?

うん。

 

しかし、その後の美雨の言葉はアカネの心に突き刺さる。

 

美雨がつらくて苦しいのは…。
父ちゃんと離れて暮らすことなんだよ。

父ちゃんが治らない病気だからって何で離れて暮らさなきゃいけないの?
大事な人が困ってるときは、そばにいてあげなきゃいけないんでしょ?

 

そして、アカネの言葉も美雨を悩ませる。

これだけは分かってあげて。

美雨ちゃんが父ちゃんのこと心配しているように、圭さんも美雨ちゃんのこと
心から心配してるんだってこと。

 

圭介にも美雨への愛があるから、離れるのだとはぼんやりと理解する美雨。
自分のやってる事が、今、圭介を困らせていると思った美雨は
「父ちゃんにやってもらいたい事」を提示。

「父ちゃんといっしょにきねんしゃしんをとる」
「美雨のすきな絵本をよむ」
「父ちゃんといっしょにりょうりをする」
「ひとりで自転車にのれるようにする」

何か1つやるたびに、すれ違う知りあいに

「父ちゃんがどうしても美雨と……したいって言うから!」

という下りが、まるでそのまんま絵本みたい。
微笑ましい父子のお別れ前の行事。

圭介はアカネに言う。

 

俺だって、このままずっと美雨と一緒にいられたらどんなに幸せかと思う。
でも、5年先、10年先、美雨の将来のことを考えたら…。

そうだよね。

だけど…。
何かよく分からなくなっちゃったよ。
5年先、10年先のために今の幸せを諦めていいのかって。

 

そして、全て終わった後の「最後のお願い」みんなでご飯が食べたい。

美雨は言うのだ。

どうしても沼津に行かなきゃ駄目?

美雨の一番の幸せは、父ちゃんと一緒にいることなんだよ。

 

そして、アカネがやっと決断する。

 

ここにいたら?

私は1人でお母さんの介護をしてたけど、美雨ちゃんは違う。
美雨ちゃんは1人じゃない。

美雨ちゃんには…。

私たちがついてるもの。

 

わぁわぁ泣きわめく事のない、美雨の静かな涙。

芦田愛菜という女優の凄さをここでも思い知る。

アルツハイマー病の患者をずっと支える覚悟は、親戚でもない者にとって
大変なことだと思う。

でも…
「大切な人」としてこの親子を受け止めてくれるんだよね。

この優しさに毎回涙する。

あと2回。

病気の結末までは、このドラマでは見せなくていいような気がしてる。

 

  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)を預けている沼津の義父母、一夫(浜田晃)と
愛子(岩本多代)のもとへ、引越しや転校の手続きに必要な書類を送った。
圭介は、その封筒の中に、美雨への手紙も同封した。
手紙の中で圭介は、夏休みの最後の日に迎えに行くがそのときに大事な話があるから
聞いてほしい、と綴っていた。

その矢先、圭介の携帯電話に一夫から連絡が入る。
美雨が、東京に帰る、と書き置きをして、ひとりでバスに乗ってしまったのだという。
前夜、美雨は、一夫と愛子が見ていた書類の中に自分の名前があることに気づき、それは
何かと尋ねた。
愛子は困惑しながらも、ウソを言うわけにもいかず、美雨はこのまま沼津に住むことを
話してしまったらしい。

バスターミナルに駆けつけた圭介は、美雨を見つけ、とりあえず家に連れ帰る。
圭介は、美雨に自分の病気のことを正直に打ち明け、明日の朝、バスで沼津まで送って行く、
と告げた。
そして、中村産業の社長・中村富美夫(蟹江敬三)と妻の千恵子(丘みつ子)に、美雨が
落ち着くまで沼津にいたいから夏休みを取らせてほしい、と申し出る。

あくる朝、美雨は、部屋の入口にバリケードを作り、沼津行きを拒否した。
それを知ったアカネ(中谷美紀)は、説得役を買って出て、美雨に声をかける。
部屋に入れてもらったアカネは、圭介と同じ病気にかかった義母を
看病していたときの話を美雨に聞かせた。

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

 

よろしければ→【2012年7月期・夏クールドラマ何見ます?】ラインナップ一覧とキャスト表と展望

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【キャスト】

木下 圭介 – 豊川悦司
木下 美雨 – 芦田愛菜

西脇アカネ – 中谷美紀
中村富美夫 – 蟹江敬三
中村千恵子 – 丘みつ子
勝田秋生 – 三浦翔平
宗田清 – でんでん

新井春子 – 国生さゆり
新井小太郎 – 高木星来

古賀豊 – 安田顕
立花健太 – 君嶋麻耶
松山菜子 – 吉田里琴

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             第8話 第9話 第10話


コメント

  1. 【ビューティフルレイン】第10話プチ感想と…

    「父ちゃん、美雨の事忘れちゃうの?」第10話の視聴率は、前回の9.3%より上がって、10.5%(関東地区)でした♪久々に、10%台になりました♪『サマーレスキュー』第7話は9.5%でしたの…

  2. NelsonTouchBlog より:

    スプラウト八話&サマーレスキュー七話、ビューティフルレイン十話感想

    ■スプラウト八話
    (・・もしかして俺、実紅のことが・・)部活から帰宅してくると、家の門の隅でキスをしている池之内実紅と片桐隼人がいて、ボーゼンとする楢橋草平。しかも隼人

  3. 最後から二番目のお願い聞いて(芦田愛菜)永遠のおねだりか(豊川悦司)

    最後から二番目のお願いの次は最後から三番目のお願いをするわけである。 最後から1706122番目のお願いとかをする時はもう数字は何がなんだかだけどな。 数字に弱いと損をするのだ。

  4. ビューティフルレイン 第10話

    story「父ちゃん、美雨の事忘れちゃうの?」2012.9.2 sun.on-air 木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)を預けている沼津の義父母、一夫(浜田晃)と愛子(岩本多代)のもとへ、引

  5. くう より:

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    >愛菜ちゃんの台詞の言い方、トーン、表情の変え方。
    本当ひとつひとつがすごいなぁと思わせてくれる回だったかと。

    天才子役の名は伊達じゃありませんよね。
    凄いなぁと思いましたわ。
    みんなの泣き顔よりも笑顔に涙誘われるドラマですよね^^

  6. なぎさ美緒 より:

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    愛菜ちゃんの台詞の言い方、トーン、表情の変え方。
    本当ひとつひとつがすごいなぁと思わせてくれる回だったかと。

    泣かせなくてもいいという方向にようやく気づいてくれたんですかね>スタッフ
    視聴者の感想が届いたのかも(^^)

    でも、本当この子は女優さんだなぁと、私もそれを再確認した回でした。
    やさしさが胸に染みます。

  7. ドラマ「ビューティフル・レイン」 第10話 あらすじ感想「父ちゃん、美雨の事忘れちゃうの?」

    しあわせの定義-----------。

    大事なお話があると父ちゃんに言われ、夏休みの最後の日のお迎えを待ちわびていた美雨。

    だが・・・先走ってしまった祖母が、美雨はこのまま沼津で暮…

  8. ドラマ「ビューティフル・レイン」 第10…

    しあわせの定義-----------。大事なお話があると父ちゃんに言われ、夏休みの最後の日のお迎えを待ちわびていた美雨。だが・・・先走ってしまった祖母が、美雨はこのまま沼津で暮らすと…

  9. ビューティフルレイン (第10話・9/2) 感想

    フジ系ドラマ『ビューティフルレイン』(公式)の第10話『父ちゃん、美雨の事忘れちゃうの?』の感想。

    今週は愛菜さんのPV仕立てで、進展せず…

    冒頭から美雨ちゃんと言うよ…

  10. ビューティフルレイン #10

    『父ちゃん、美雨の事忘れちゃうの?』

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