泰樹(草刈正雄)はなつ(粟野咲莉)をある場所に連れていく。そこでなつは、十勝に入植して以来、泰樹が抱き続けてきたバター作りの夢を知ることになる。
翌日、泰樹はなつや剛男(藤木直人)の前で、バターを作ることを宣言。なつは泰樹の夢でもあるバターを楽しみにするが、富士子(松嶋菜々子)や夕見子(荒川梨杏)はあまりいい顔をしない。しかし…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「なつぞら」第2週「なつよ、夢の扉を開け」 第10話
世界一のバターを作るんじゃ。
と、世界一のウヰスキーを作る男のようなことを言い出すおじいさん。
ここで話がいきなりバター作りに行くのではなく、きちんと開拓団の話を入れて来るのが、やはり丁寧な所。
明治35年、わしはたった一人で富山から北海道に渡ってきた。
18歳の時だ。
ここで、なつの瞳が、同類相憐れむ雰囲気を湛えるのがまた上手い。
18の時。おんじも1人でここへやって来た。
なつにとっては18歳は充分に大人だろうが、親も居らず1人……という所に共感するわけ。
十勝に入植して必死に荒れ地を耕したが、ここらは火山灰地といって土が悪く歯が立たんかった。
この十勝には晩成社といって、先に来た開拓団の人々がいた。
わしはその人たちを訪ねて学んだんじゃ。
そして牛飼いを勧められた。
その晩成社がバターを作っておった。
おんじが、なつを気に入ったワケ。
自分と同じように、生きるために学ぼうとしたから。
それを初めて食った時、わしは何としても生きようと決意した。
この北の大地で新しい時代が始まろうとしている。
そう実感したんだ。
わしも美味いバターを作りたい!
そう思った。
娘にはあまりこういう話を聞かせずに甘く育ててきたのかな。
そして、その甘さは夕見子にも渡る……ってことなのかしら。
(2人ともこの話を知っているのにあんなにお嬢さんっぽく生きているのだとしたら、それはそれで凄い(笑))
とにかく……
この大地に根を張ろうと努力し、夢を持つにいたった おんじの人生に大いに共感する なつである。
子どもらしい笑顔がいっぱい出るようになったね。
じいちゃんは、なっちゃんのためにバターを作りたいんだ。
えっ、どうして?
分からないけど、あんまり食べたいなんて言わない方がいいよ。
ダメなの?
だって牛乳がもったいないだろ。
経済観念しっかりしている照男。
みんなバター作りを反対する反対するってYahoo!のあらすじに書いてあったので、どうして反対するんだろうと思っていたら、
ぜいたくなのか?
バターを作ることは。
そりゃそうだ。
これっくらいの一塊を作るのに牛乳をタンクで 何本も使うんだ。
そうか……それは知らなかったよ。
今日は映像的にものすごくメシテロ(バターテロ)だったわけだし、ジャガバターもすごく食べたかったけれども、そうか……そんなに牛乳使うのか、と思ったら、すごくもったいない高価で凄いものに見えた。
大事に食べなきゃねぇ……って思えた。そこまで見せるドラマって滅多にない。
闇雲に、今、作るのではなく、
このバターはわしが作るのではない。
なつたちが大きくなったら開拓すればいいんだ。
照男やなつたちが仕事として売る方法も考えて、もっとおいしいもの作りゃいい。
それがわしの夢じゃ。
自分が開拓した居場所を維持してくれる後進を育てるのが夢……。
未来を見据えた素敵な話。
そして、ついに「漫画映画」と出会う なつである。
この時代に学校で見せてくれるアニメって何だろう。当然アメリカ産だから、ミッキーか、ポパイかな……。
と想像していたけれども、そういう答え合わせは引っ張らないらしい(笑)
なつよ、ポパイでした。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
※キャスト
奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)
奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 田中乃愛
柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)
戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真
小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴
山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)
阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑
岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)
仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
露木重彦 – 木下ほうか
大杉 満 – 角野卓造
語り… 内村光良
※スタッフ
脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利
アニメーション時代考証 – 小田部羊一
アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション
コメント
巨炎さん
>北海道の暮らしが「辛い事」ではなく「楽しい思い出が無い事」とシミジミ思うエピ
ここで生きてきたわけではないですもんね……でも根付くんですね。良い子役時代でした。
>本職酪農家の意見によると小学校高学年の長男が搾乳も教えられてこなかったのは
ありえないそうで
夕見子も家の手伝いを全くやっていないし、自由に育てられてきたんでしょうね。ドラマの便宜上従業員は2人ですが、実際はもっともっと雇っている大農家で人手は足りているって感じですかね~。
なつぞら (第10回・2019/4/11) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第2週『なつよ、夢の扉を開け』の 『第10回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 泰樹(草刈正雄)はなつ(粟野咲莉)をある場所に連れていく。そこでなつは、十勝に入植し…
連続テレビ小説『なつぞら』第10回
内容なつ(粟野咲莉)は、泰樹(草刈正雄)から“夢”を聞かせてもらう。世界一のバターを作りたいという。そして、皆にも、そのことを伝えたところ。。。。敬称略確かに、雰囲気は良いし。悪くない。“朝ドラ”らしくて。
夢を味わう>『なつぞら』第10話
ひじゅにの見間違いかもしれないがいやその可能性の方が高いのだが(笑)ホットケーキのシーン要はバターのハズなのにバター作りを夢だという泰樹さん…
夢を味わう>『なつぞら』第10話
ひじゅにの見間違いかもしれないが いや その可能性の方が高いのだが(笑) ホットケーキのシーン 要はバターのハズなのに バター作りを夢だという泰樹さんは バターをよけてケーキだけ食べていた!? やるなあ、草刈正雄>ぇ …ひじゅにですが何か? 「臭いよ」by富士子 ↑いきなりバターをディスる富士子さ…
なつが東京に戻ろうとしたのは
北海道の暮らしが「辛い事」ではなく「楽しい思い出が無い事」とシミジミ思うエピ。
夕見子とのやり取りも自然体になってきました。
アイスクリームやバターは好きになれるけど牛乳の乳臭さが嫌というのは、良く分かる。
ただ本職酪農家の意見によると小学校高学年の長男が搾乳も教えられてこなかったのは
ありえないそうで。(それこそ夕見子がなつの先輩格でも普通ぐらい)
この辺りはアニメーターがメインなのでリサーチが甘い所があるのかな?