NHK朝ドラ【ごちそうさん】第112・113・114回 感想

『木』希子は、「ごちそうさん」をやめると言うめ以子を非難する。
うま介の客が焼き氷を注文し、め以子らは材料を調達しようと奔走する。
『金』うま介の客にようやく焼き氷を出すが、特高警察が現れる。
室井（山中崇）は希子のラジオ番組で自作を朗読するが、大混乱に陥る。
『土』ラジオを聴いため以子は近所と共に食糧難を乗り切る方法を思い付く。
地下鉄建設は中止になり、悠太郎は思いも寄らない仕事に就く。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

 

連続テレビ小説「ごちそうさん」第112・113・114話「貧すればうどんす」
　　　　　

※(注)楽しくご覧になった方は読まない方がええですよ。

基本的には、ほぼ簡単感想で。

 

眠くて頭が働きません…でも、とにかく、

羽生結弦くん、金メダルおめでとう！！

そして、高橋大輔、素晴らしかった！！

 

って事で……

第１９週後半。

 

「木曜日」

人にごちそうすんの、金輪際やめます！

と、「ごちそうさん」離脱宣言の主人公。

中にはあの人らの子もおんねんで。
それやのに誰も何も言うてくれへんで…。
こっちはあげるばっかりでアホらしゅうて敵わんわ。

と、私が前記事で書いたようなせせこましい事をそのまんま言い出す主人公であった。

そうだそうだ！！

 

しかし、朝ドラ主人公の周辺は、主人公のくせにそんな事を言い出すのを許してくれない。

 

ちい姉ちゃんは朝ドラヒロインなんですよ。
そんな事で視聴者が最終回まで見てくれると思いますか？
食材は四次元ポケットから出せばええんやから、頑張ってください！

そうじゃなくても四次元ポケットとか言われてるのに、これ以上贅沢したら
いい加減、視聴者もおかしいと思っちゃうじゃん。
私も大阪弁無理やり使うのもう疲れたし～。
そろそろ平成に戻ってポトフやアイスを食べようよ。

いい感じに視聴率取らせてもらってるのに、そんな事でええんですか！？
視聴者はこの当時も胸に秘めた戦争反対の想いを控えめに発信する庶民がいた事に
涙しながら見てくれはってるんですよ！

え～…反戦を伝えるのにも色々と無理がない？
そもそも何で私の周辺には陛下のために戦争頑張ろうって人が1人もいないの～？
これじゃ、あんたらも全員アカのようなもんって言われても仕方な……

ちい姉ちゃんっっ！
そんな恐ろしい事、言わんとってください！
個人ブログで戦争のことに触れるのはアラシを呼ぶ元やでぇぇ！

だからぁ平成に帰って平和に暮らそうって……。

 

…という話じゃなくてぇ…。

希子ちゃんは「お国のため」を放送で言わされ続けている事にストレスを感じ、
主人公の行動を「世間に対する無言の抵抗」だと思っていたらしい。

もちろん、主人公にそんな大それた気持ちは無かった。

口外しないでほしいんですけども、大本営発表をラジオが続けてるっていうのも…。

大本営発表？

戦果に対する表現を選んでるというか…。

 

川久保さん「口外しないで」ってこの前も聞いた気がする～…色々バラしすぎ。

死んだことにしていた父親の存在を酔ってもいないのにポロっと話してしまうような
女の前で口外しちゃいけないような事、バラしすぎ。

 

ポケットから飴出すだけの話が、何でそんな小難しい話になるんよ。
あ～面倒くさ。

天然な主人公であった。

つまり…お腹すいた人を何とかしてあげようとするのは何か意図してやっているわけではなく、
主人公の根底に流れている食に対する神さまのような慈悲深さを表して……あ、むず痒……。

 

「うま介」に行くと、桜子と室井が「おでん皇國戦記」の事で喧嘩。

いくらなんでもおかしいでしょって言ってんの！
昆布の介は穏やかな優しい性格でしょう？
何でこんな鬼みたいな提督になってんのよ。

私、もう別れる！

別れてどうするのん…？

 

そこへ、

焼氷てありますか？

と、見知らぬ男が入ってくる。

この男になんとかして焼氷をたべさせてあげたいと、主人公の女神心に火が着く…。

けれども、水は零度より下がったら固まって氷になるという事は娘から教わらないと
解らない主人公…とその息子たちなのだった…。

みなさん…学校行ってるんだよね…？

 

「金曜日」

 

試行錯誤の後、焼氷はできあがり、男はそれを美味そうに食べるのだった。

妻が食べたがっていたんですよ。
結局連れてこられへんうちに病気になってしもて。
逝ってしまいまして。
向こうで会うたらどんなやったか話してやりとうて。

 

そこへ特高がズカズカ入ってくる。

男を引っ立てて行こうとする特高を止めようとして突き飛ばされる主人公。

 

焼氷！皆で一生懸命作ったんです。
僕はこの人が食べてるとこ見たいんです。
器が空になったとこ見たいんです。
この人のためやのうて僕のため。僕らのため。
この人に焼氷食べさせたって下さい。
お願いします！お願いします！

と、血が出るほど床に頭をぶつけながら頼み込む馬介を見て、不気味に思ったのか
1分だけ時間をくれる特高であった…。

一緒に連れて行かれちゃってもおかしくないで…。

 

アカだったんだね。お客さん。

何か…悔しい。
寒さに凍えて食べる物も我慢して命まで差し出す事求められて、言いたい事一つ
言えないなんて…。

いつも綺麗なお着物着てダンナの書く小説に文句付けて、大金持ちのご実家の様子を
気にかけてもいらっしゃらないような桜子さんの口からこのようなお言葉が出ても
あまり説得力が……。　

 

ここにおむすびがあったとします。
あなたがこれを食べないと死んでしまう。
同じく隣にはこれを食べないと死んでしまう人がいたとします。
このおむすびをその人にあげられますか？

と、悠太郎さんに聞かれる主人公。

 

その、隣の人ってうちの子ですか？

いえ。赤の他人です。

無理でしょうね。

そういう人がええ格好したかて後が続きませんし、皆さんも別に施されたい訳やない
思いますよ。

うん…。
何かないですかねえ。
貧しても鈍しない方法…。

 

つまり、あんたは神さまじゃないんだから、もっと視聴者も納得できそうなリアルな設定を
考えなさい、というアドバイス……ぇ違…。

 

さて…

希子ちゃんが担当する番組『少国民の時間』では、ラジオドラマ担当の作家が
都合つかなくなり、希子ちゃんの推薦で室井が。

 

「おでん皇國」は、今ポトフ帝国率いる連合国と戦ってるんですよね？

あ…えっと…そうです。
一度は友好関係を保っていた両国ですが、ポトフ帝国は変質し、おでん皇國を
滅ぼそうとしているんです。

 

そして始まったラジオ朗読劇「激突！おでん皇國連合艦隊大海原の勇者たちの章」。

当初はおでん皇国に神風が吹きポトフ帝国を撃退する話だったらしいけれども、
室井は現場の監察が居眠りしている間にアドリブでこれを勝手に変更。

マグマの爆発でどっちの兵も海に投げ出され、昆布の介のおかげでまろやかな出汁になり、
みんな一緒に踊り出す～みたいな話にしちゃったのだった。

 

これを聞いて、思いつく主人公。

一つの…鍋。
そうや。一つのお鍋や。

 

「土曜日」

目を覚ました情報局の役人は、ドラマの内容が大幅に変更されている事に怒り狂う。

 

子どもの番組の台本なんて上の人は見てはらへんやろうし、騒ぎ立てる方が事を
荒だてる事になるんやないですか？

と、フォローする希子ちゃん。

 

しかし、こんな非国民的な内容！

どこが非国民的なんですか？
海の中で昆布のおだしは無限に広がってるんですよ？
一見引き分けのように見せながらも昆布だしは全てを包み込んでるんです。
これは密かなおでん皇國の大勝利の物語やないですか。

世界が大日本帝国を中心にまとまる。
これぞまさに八紘一宇の精神やないですか！
だからこそどうしても伝えたかったんですよ！

すごくナイスな言いわけなのであった。

これで「アカ」だと室井が引っ張られて行くような事になったら、昨日の桜子さまの
セリフも少しは生きるわけだが…まぁ、この夫婦にそんな悲劇は起こりそうもない。

 

さて、主人公が何を思いついたかと言うと、「1つのお鍋」で共同炊事。

みんなでお料理すれば木炭の節約になるし、材料も余ってるもんと足らんもんの都合
つけやすいし、一緒に作って食べたらおいしいし、集まったら…ほら、あったかいし。
どうでしょう？

 

室井のラジオドラマ改変は、反骨精神というか…「ポトフもおでんも仲良くね」という
一応日本と世界を視野に入れた密かな主張だったわけだが…

主人公はこれを自分の立場を救うための「みんな仲良し」作戦に使うのだった。

竹元さんに贈ったニンニクの梅肉エキスあえがカレー粉になって帰ってくるという
わらしべ的エピソードも加わり、1つのお鍋でカレーうどん。

水かけあって険悪だった高山さんとの仲も良くなり…
主人公に敵がいなくなった。良かったですね。←今週のまとめ感想。

 

悠太郎さんは地下鉄工事がついに中止になり、「防火改修課」に異動。
本土空襲に備えて市中の防空防火に備える仕事をする事になるのだった…。

 

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※キャスト

卯野 め以子 … 杏（幼少期：豊嶋花）

西門 悠太郎 … 東出昌大

西門 静 … 宮崎美子
西門 ふ久 … 松浦雅（少女期：原見朋花／乳児期：森山咲瑠）
西門 泰介 … 菅田将暉（少年期：三澤瑠斗）
西門 活男 … 西畑大吾（少年期：二宮輝生）
川久保希子(旧姓・西門) … 高畑充希
川久保啓司 … 茂山逸平

西門和枝 … キムラ緑子
西門正蔵/酉井捨蔵 … 近藤正臣

卯野大五 … 原田泰造
卯野イク … 財前直見
卯野トラ … 吉行和子(ナレーション)
卯野照生 … 井之脇海
泉 源太 … 和田正人
大村宋介 … 徳井優
藤井耕作 … 木本武宏
村井亜貴子 … 加藤あい

室井桜子(旧姓・堀之端) … 前田亜季
室井幸斎 … 山中崇
高木馬介 … 中村靖日
室井 文女 … 杉本瑛
竹元勇蔵 … ムロツヨシ

野川民子 … 宮嶋麻衣
近藤 学 … 石田卓也
安西真之介 … 古舘寛治

宮本先生 … 奥貫薫

※スタッフ

脚本 … 森下佳子
演出 … 木村隆文、小林大児
プロデューサー … 内田ゆき
制作統括 … 岡本幸江
フードコーディネーター … 飯島奈美
音楽 … 菅野よう子
主題歌 … ゆず「雨のち晴レルヤ」

 

 

 

 

　【ごちそうさん】
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73　74　75・76　77　78
79・80・81　82・83・84
85・86・87・88　89・90
91・92・93　94・95・96
97・98・99　100・101・102
103・104・105　106・107・108
109・110・111　112・113・114