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【先に生まれただけの僕】第10話 最終回感想

隣の人と自分を比べる必要なんてない。
目指すは自己ベスト。

自分史上、最高の自分になることを目指してこの夏を過ごしましょう。

今、高校1年の君達と10年後の君達は別人ではありません。

今日の自分が明日の自分になり、明日の自分が明後日の自分になり、そして10年後の自分になって行きます。

もし10年後、自分がこうなっていたい…と思う何かがあるなら、今日のうちにやっておかなければならないことが1つや2つはあるはずです。

2年生のみんなはこの夏のうちにやれることを思いっきりやってください。

勉強することは大事です。
でも大学に入ることがゴールではありません。

その先に社会があります。

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【先に生まれただけの僕】第10話 感想

 
  
  sakiboku-op

ついに、最終回です。

大人も子供も「今やるべきこと」を試行錯誤しながら見つけて淡々と歩んできた京明館高校物語。

初めは「学校の経営を立て直すために」という目的で送り込まれてきた本社からの派遣人事だったけれども、鳴海校長は営業職の手腕だけではどうにもならない「対人間」の壁と向き合ってきた。

生徒と同じ目線に立って考え、かと言って教師としての威厳は捨てず、「大人として」よりも「人生の先輩として」のアドバイス。

元々、教師という立場にいなかったからこそ出来たのかも知れない教育の現場改革。

そういう意味では、たまたまとはいえ樫松物産の人事、優秀(爆)

 

では、最終回を振り返ります。

サトと涼ちゃん

専務からは「会社に在籍したければ京明館を離れろ」と言われ、聡子からは「婚約を解消して」と言われ、逃げ場のない涼ちゃん@鳴海ン。

そして、聡子の口からその両方を聞かされて驚愕の柏木事務長である。

動揺しすぎておしるこに七味かけちゃう事務長。
 sakiboku10事務長

 

受験生が定員割れしたら責任を取るという鳴海ンの言葉に食ってかかっていく。

責任を取るというのは校長をお辞めになるということですか?

いや…まだ何も。

校長。松原さんに捨てられたそうですね。

婚約すれば相手は逃げないと思ったんですか?
口約束だけで指輪も渡せなかったくせに。

どうしてそれを?

加賀谷専務から転籍の話を持ち出されたからといって言い訳にはなりませんよ。

どうしてそこまで…。

私は何でも知ってるんです。
今や情報はだだ漏れの時代なんだ!

 

そのだだ漏れの情報を知る手段は、めっさアナログだけどね(笑)

今だから話しますが、校長がここに赴任された時、私はこの人に学校運営は無理だと思いました。

でもそれは間違ってました。

鳴海校長は一生懸命仕事に取り組まれ京明館高校を変えようと努力された。

私は校長よりずっと年上ですが、あなたを尊敬しています。

本当は校長とずっと一緒に仕事がしたい。

でもあなたの将来を考えれば樫松物産にお戻りになってバリバリ仕事をされたほうが…松原さんはステキな女性です。彼女と別れてしまったらあなたは一生後悔します。

 

勇気を出して、改札前で聡子の帰りを待ち伏せする鳴海ん。

僕にとってやっぱり一番大切なのはサトだから。
それに…会社から出向して校長やってるだけだし。
だから婚約解消は待ってもらえませんか?お願いします。

と言って、とりあえず了解貰った鳴海んだけど……うーーん、やっぱり解ってないなぁ。

2人きりなら行き詰っちゃってた関係かもしれないけれども、事務長の優しいお節介は教師たちにも波及する。

聡子の話を聞いてくれる係として派遣されたのは綾野先生と真柴先生。

事務長、真柴先生の気持ちにも気づいているからね。ここは、あきらめさせてあげるための優しい心遣いかな。
 sakiboku10-3人呑み

 

教師という仕事の大変さと、やりがいがあって楽しい面と、両方を語る2人。そして、自分の気持ちを再び取り戻す聡子さん。

教師も生徒もみんな変わって来ていて、教育の楽しさと生き甲斐を知った鳴海んは加賀谷専務に、樫松物産を辞めて京明館高校を続けると言いに行く。

でも、これ結局、専務のただの嘘だよね…だって後任に後藤田を据えようとしていたくらいだから。樫松物産が教育部門を手放すなんて話は端からなかったんだろうな。(そこハッキリしないまま終わったけれど)

帰りに社内で聡子に会い、きちんと「それでも結婚したい」と言えた鳴海ン。やっと気持ちが伝わる。

 sakiboku10-指輪

学校改革の行方

学校相談に来る中学生の数が目標の1000人になかなか到達せず、頭を抱える教師たち。

教師の必死さが生徒たちにも目に見えて伝わるようになる。

この学校の生徒はどうもクールで、あまり考えていないように見えて、陰で手伝ってくれたりするのよね。

「高校生は大人か子供か」というテーマの答えはハッキリ出たわけではないが、おそらく、高校生は大人でも子どもでもなく、ちゃんとした意志を持つ「人間」なのだ。

2年生の相川が、体調不良で音楽の授業中に倒れてしまう。慌てる教師たちだが、本人は寝不足のせいだとケロッとしている。

私、ずっとふてくされてたの。
京明館は滑り止めだったから…。

だから前期の中間も期末も全然やる気出なくて、めちゃめちゃ点数悪くて。もうどうでもいいって思ってたの。

でも何か…このままじゃダメだって。頑張んなきゃダメだって思って。

次の期末は絶対いい点数取ろうと思って。

 

どうして頑張ろうと思ったの?

この学校が好きになったから。

 sakiboku10-生徒

生徒たちの協力で、学校相談の人数も急激に増えていく。受験に向けて盛り上がっていく様子が爽やか。

君達ができることはあがくことだけ

入試も終わり、時は半年も過ぎて翌年の夏休み前。

3年生は頑張って母校の進学率を上げてくれたらしい。

結局、みんなが大好きな居場所のために頑張ってきたということ。

 

今、高校1年の君達と10年後の君達は別人ではありません。

今日の自分が明日の自分になり、明日の自分が明後日の自分になり、そして10年後の自分になって行きます。

もし10年後、自分がこうなっていたい…と思う何かがあるなら、今日のうちにやっておかなければならないことが1つや2つはあるはずです。

2年生のみんなはこの夏のうちにやれることを思いっきりやってください。

勉強することは大事です。
でも大学に入ることがゴールではありません。
その先に社会があります。

学校とは全く違うルールで出来た世界にいずれみんなは出て行かなくてはならない。

僕はこの学校の校長先生ですが、だからといって偉そうにするつもりはありません。

僕はただみんなより少しだけ先に生まれて来ただけなんだから。

だから先生としてではなく、1人の人間として伝えたい。

これから世の中はどんどん変わって来るだろうし、君達の人生もいろいろなことが起こるかもしれません。

「これでいいのかな」とか「私に才能なんてないのかな」とか何度も不安が押し寄せて来るかもしれません。

でも、みんなに未来を見通す力なんてありません。

そもそも君達が何かをするまで未来なんて存在しないんだ。

だから君達ができることはあがくことだけです。

不思議なもので、あがいて進んで行くと見えて来る景色があります。

やってみないと分からないことが山ほどある。

いや…やってみないと分からないことしかないと言い切ってもいいかもしれません。

だから…。
だから何でもやってみよう。冒険してみよう。

冒険しても文句を言う人はいません。
うらやましがる人は山ほどいるかもしれないけどね。

生徒たちと同じように、教師たちにも「成長」を希望する鳴海ん。

成長する大人の背中を見れば、生徒もまた成長するから。

正直、加賀谷専務の位置づけが最後まで非常に邪魔くさくて(爆)

ここだけドラマから相反する気持ち悪さがあった。

会社はあんな不当人事する人間を上に立たせたままなの!?というモヤモヤも最後まで残るけれども、鳴海んを「校長」と呼ばなきゃならない保護者の立場になったラストは面白いからまぁいいかって(笑)
 sakiboku10-加賀谷

 

何をやっても処罰もされず、目の上のたんこぶのように存在し続ける者というのも確かに居るものねぇ……シュールだ。

学校は舞台で、あくまでもビジネスドラマ。
この設定が面白かった。

そして、ビジネスシーンをきちんと描ける脚本家のドラマは安心して見られる、と改めて実感。

 

中堅以下の私立高校の大変さがとてもよく出ていた。

こっちは受けさせる保護者の立場で、中の人たちの大変さまで考えた事も無かったけれども。

受験する側としては、結局、私立高校と公立高校の大きな差は「金額」。それだけなので。

充実した施設があって、特進コースがあって、講習などもきちんと組み込んでくれて……これで授業料が変わらなければ私立に行かせたい親は山ほどいると思う。

国の補助金制度も出始めた昨今、私立と公立の出資額の差がなくなってくれば、今度はのほほんと生徒を待っているだけの公立高校に危機が訪れるかも。

みんな努力が必要だよね。
たぶん、その方がみんなが頑張るようになるよね。

 

多くの事を知り、考えさせられ、また微笑ましく登場人物の成長を見守れるドラマだった。

「楽しく学び、楽しく働く」そういう場は自分自身が自覚し努力することで得られるのだと、このドラマを見た人たちがそう思えれば、櫻井翔さんがこの役を受けた意義があるというもの。

 

こういう上げ上げなドラマは本当に好きだ。
頑張る気持ちを貰えるもの。

素敵なドラマでした。ありがとう。


聡子(多部未華子)から別れを告げられ、加賀谷(高嶋政伸)からは校長を続けたいなら会社を辞めて転籍するよう迫られた鳴海(櫻井翔)。

一方、ちひろ(蒼井優)らは新入生を増やすための活動を続けるも、思うように集まらない。

鳴海は、定員割れになったら自分が責任を取ると宣言。ちひろは鳴海が京明館を辞めてしまうのではないかと動揺するが、柏木(風間杜夫)は鳴海の事を考え、会社に戻って聡子と結婚した方がいいと勧める。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

鳴海涼介 – 櫻井翔

真柴ちひろ – 蒼井優
島津智一 – 瀬戸康史
市村 薫 – 木南晴夏
矢部 日菜子 – 森川葵
河原崎 孝太郎 – 池田鉄洋
及川祐二 – 木下ほうか
綾野沙織 – 井川遥
郷原達輝 – 荒川良々
杉山文恵 – 秋山菜津子

柏木文夫 – 風間杜夫

松原聡子 – 多部未華子

香坂友梨子 – 松本まりか
後藤田 圭 – 平山浩行

加賀谷 圭介 – 高嶋政伸

京明館高等学校生徒

池本めぐみ – 米山実来
内村未華子 – 古川明美花
梅原あや子 – 三村玲
岡本恭子 – 遥香
小畑なつみ – 古賀美月
柏原夏希 – 百瀬笑子
川崎里美 – 渡邉紗緒理
川田清花 – 柴田理名
貫地谷彩 – 中村綺花
後藤真喜子 – 関谷樹愛瑠
坂上尚子 – 赤塚俊子
武内美佳 – 西村彩
戸塚早紀 – 日暮未奈
町田柚香 – 生駒優香
勇川亜里砂 – 竹本咲良
米原夏美 – 瀬戸真莉奈
渡辺彩音 – 加々美瑠菜
相本尚 – 福知叶成
飯野将也 – 鈴木啓大
坂雄太 – 鴫原怜
黒谷光臣 – 大原由暉
杉田雄一 – 溝口太陽
高谷健 – 福本晟也
谷本正彦 – 山本賢太
相川なつみ – 関りおん
浅田里奈 – 柳宙見
飯田早知 – 飯塚純音
内田麗奈 – 柴咲七虹
太田寛子 – 秋山芽依
片瀬美月 – 齋藤真菜美
五味真菜美 – 椿明来
坂上南朋 – 赤沼葵
榊原有紀 – 横島ふうか
下川沙耶 – 荒井暖菜
富永真悠子 – 星乃れい
永井由梨 – 茂内麻結
平山薫 – 白石優愛
増田朝陽 – 葛屋柚香
守野優樹菜 – 入江怜
森安杏 – 小出紗加
依田真子 – 田中瑠愛
脇坂可奈美 – 橋口叶子
奥寺涼太 – 板垣李光人
勝村雅彦 – 武田勝斗
加藤達也 – 山下翼
城戸信吾 – 瀧澤翼
佐久間慎之介 – 吉田拓馬
杉山良成 – 佐藤蓮
田中享 – 福崎那由他
中村慎介 – 細田佳央太
西谷昴 – 琉翔
松井聡 – 渋谷有磨
松野隼士 – 宍倉秀磨
米倉栄太 – 古市健太
伊藤夏樹 – 大指茉依
岩崎若菜 – 花坂椎南
大川瑠奈 – 神岡実希
大沼さやか – 柿本朱里
香川瑞枝 – 石井愛乃
勝田あおい – 磯村ミラ
金村絵里香 – 西田梨々花
河村涼香 – 鈴木美羽
須賀友香 – 出口起新
立石なつみ – 森みなみ
豊島真悠子 – 須永真咲
長井美和子 – 戸畑心
秦野静佳 – 鈴原ゆりあ
福士江美子 – 石井美音奈
三浦百合菜 – 宗田桃花
森井春菜 – 下村明日香
青木哲二 – 吉田晴登
市田勝久 – 千葉新大
上本光彦 – 藤原麗
小栗裕司 – 中村光紀
岸田春樹 – 亜蓮
北川憲人 – 齋藤優
小山祥太郎 – 立石ケン
白咲浩太郎 – 堀海登
杉浦章 – 船越耕太郎
関田康介 – 田代遥希
田代翔太 – 安藤瑠一
仲田まさし – 谷島光城
星田良雄 – 梅沢太一
山城洋一 – 山本拓海
相田修 – 松井奏
加瀬龍之介 – 佐久間悠
川口将生 – 西山潤
有賀弘明 – 浦川祥哉
三田ほのか – 山田佳奈実
大和田達也 – 伊能佑之介

※スタッフ

脚本 … 福田靖
演出 … 水田伸生
プロデュース … 次屋尚、高橋史典

音楽 … 平野義久
主題歌 … 嵐「Doors~勇気の軌跡~」

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コメント

  1. くう より:

    紫花浜匙 さん
    セリフは軽いのに案外骨太なドラマでしたねーー。
    ナルミンの役柄が翔さんにとても合っていたなぁ。

    >そして風間さんだけは、なんだかクドカンの脚本で動いてる様な気がしちゃって、面白かったな〜。

    そうなのよ(笑)
    この事務長と校長の掛け合いはずっと見ていたかったねぇ。
    2人が結婚したら姑のようにお茶に押しかけそう(笑)

    >加賀谷専務の娘を「むしろ伸び代だらけです」と、清々しく言える鳴海校長は本当に素敵。

    こんな親だから子どもに当たってやろうみたいな意地悪がないものね。

    目線がとてもフラットなところは元々教育者に向いていたのかと。

    加賀谷専務も回り回って敵に適職を与えてしまったのね。

    私もこんな学校に子どもたちを通わせたかったな!

  2. 紫花浜匙 より:

    終わっちゃいましたね〜。本当に良いドラマでした。
    登場人物一人一人の役割がとても素敵で、お節介で可愛らしかった。
    そして風間さんだけは、なんだかクドカンの脚本で動いてる様な気がしちゃって、面白かったな〜。

    加賀谷専務の左遷希望だったけど、巡り巡って自分の首を絞めてて笑った。
    あの意地悪が無ければ、鳴海や教師や大勢の生徒の人生観も変わる事はなかったのだものね。
    加賀谷専務の娘を「むしろ伸び代だらけです」と、清々しく言える鳴海校長は本当に素敵。
    子供達が学生の時に、このドラマ見たかったな〜。

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