思い通りの人生なんて絶対にないよ。絶対に。
人は壁にぶつかり、悩み考えることで自分を作り、その壁を乗り越えることで自信を持って行くんだ。
一番ダメなのは何もしないことです。
何もしないヤツにはチャンスはやって来ない。
【先に生まれただけの僕】第4話 感想
アクティブラーニング
今回も、ラストの鳴海んの話には100回うなづいたな……。
原作無しのオリジナル脚本にして、この理解力。
福田靖先生はやっぱりすごいなあ。
たくさんの人生経験を経て、今これを書いている人だなあと。
心からそう思う。
アクティブラーニング
島津先生みたいな授業ができたらなぁ…。
島津先生のアクティブラーニングを受け、すっかりその魅力に取りつかれる鳴海んである。
職員会議で先生方に提案してみると、興味を持って取り組もうとする組(市村・矢部)、不安があるので積極的に踏み込めない組(真柴)、とにかく保守!気に食わない提案には頭から反対してみる組(杉山・郷原河・原崎)に分れるのだった。
僭越ながら申し上げますが……。
現在の京明館高校の平均偏差値44を50に上げるためには、そして大学進学の実績を上げてうちへの志願者を増やすためには、やはり 先生方に魅力的な授業……少なくとも寝ている生徒が1人もいない! そういう授業をやってほしいと校長は望んでいらっしゃいます。
事務長の言葉は「とにかく反対派」の3人の心をますますひねくれさせたよう。
生徒が自分で答えに辿り着く授業。
実際に、私も島津せんせーのアクティブラーニングを見ていて、とても楽しそうだし、生徒全員が授業に関われるのはいいと思ったんだ。今日も、市村せんせーの日本史の授業なんて受けてみたいほどだと思った。
けれども、授業の時間は限られている。
あの方法では「勉強が好きになる」を達成することはできるかも知れないけれども、多くの課題をこなせないので日本の受験勉強には不向きよね。
京明館高校の普通の授業には良いかもしれないけれども、特進クラスはこれでは進まないだろう。生徒からもクレームが来そう。
そして、毎回毎回、こんな発表会のような授業をするとなると、教師の負担も凄いよなぁ。
……と、思ったような事は、教師の口からちゃんと出てきた。
でも…
この授業を毎回やるんですか?
生徒達が楽しく勉強できて学力も身に付くんだからいいじゃないですか。
だとすれば年間のカリキュラムを変えるってことですよね?
1~2年生はアクティブラーニングで楽しく勉強することを覚えて、3年生から受験モードにグッとシフトする。
私立だからこそできるカリキュラムですね。
こういうやり方で進学校に変貌した学校もあります。
すご~い!
そんなに上手く行くんでしょうか?
真柴先生は懐疑的。
実際、私立だからこその進学校のカリキュラムといえば、東大合格率の高い一貫校の私立は高1か高2の夏辺りまでに高校の授業課程を全て終わらせてしまう所がほとんど。
後は、もうジックリと受験勉強に充てる。
偏差値の高い私立は予備校に行く必要がない所が多いからむしろ経済的……と言われるのは、学校で充分、血がにじむほどのカリキュラムが組まれているからだ。
アクティブラーニングは、やはり偏差値を上げるためには向かない気がするなぁ。
ここも試行錯誤である。
そして、これを切っ掛けに生徒の間に問題が起こり始める。
線引きの問題
学生の本分は勉強です。
だから勉強が楽しくなければ学校はつまらない。
これから 1年生と2年生の授業を変えて行こうと思います。
面白いって思えるような授業に。
これは京明館高校をもっともっと良い学校にするための挑戦です。
あっ、3年生はこのまま突き進むのみ。
もう受験も迫ってるし、専門学校志望の人、就職する人、みんなそれぞれの進路に向かって頑張ってください。
生徒に向かってこんな宣言をしちゃった鳴海ん。
これは、失言すぎた……。
教師の中には変わらない授業をする例の3人もいるので、当然生徒から「変わっていない」と言われる。
それはまぁ、「杉山・郷原河・原崎」に関しては教師側が悪いと思うのね。
この人たちは、文句しか言わず他の解決策は提示しない。
アクティブラーニングが気に食わないなら、何か他の「面白く学習させる方法」を工夫して見せないとね。
しかし、3年生に関してはそうは言っていられない事態になった。
この「面白い授業」計画から外された3年生は、線の外に出されたことで不満を爆発。
事もあろうに嫉妬から下級生を虐める3年生まで出て来るのである。んなバカな……。
今まで授業に関心なく寝ていたらしい生徒たちが、授業の事なんかでそこまでするーー!?
とは思ったけど(笑)
「生徒を傷つけた」事には教師として対処しなければならないのだった。
この件に関してもクレーマー教師の3人は、ほら見たことかと騒ぐだけ。
でも、真柴先生は違う。
私も 生徒はクライアントであり商品だという校長のお考えは正直よく分かりません。
でも、この学校は変わらなければいけない。
そのためには生徒を変えなければいけない。
そのためには何よりも私達教師が変わらなければいけない…という校長の意見は正しいと思うようになりました。
真柴先生はアクティブラーニングをやってみてそれを実感したと言う。
アクティブラーニングは、生徒よりも何よりも教師に影響を与えたわけね。
線引きはどこかで行わなければならなかった。
ちょうどいい「線」なんてない。学校は続いているから。
まぁ……
できたら、本当は、新学年の生徒募集でそれを売りにして、次の1年生から始めるのが理想だったと思うのだけど。
経営立て直しに時間が掛かっちゃ駄目なんだよね。確か。
生徒を実験台にするのかという話が出て来ていたけれども、どの教師だって教育経験していく中で実験実験の繰り返しをしているはずなんだよね。それをブーブー言うのもまた間違っているんだよなぁ。
ともあれ……
この件で最も悪かったのは、方向も定まっていないのに生徒たちの前で「面白い授業をする」なんて発表しちゃった校長であることは確か。
ということで、3年生に謝罪することになった鳴海んである。
こんなこと社会に出れば普通にあります
改革プランに3年生は入っていないのに発表してしまってみんなを傷つけたと3年生の前で頭を下げる鳴海ん。
しかし、きちんという事は言う。
ただ、あえて言わせてもらいます。
こんなこと、社会に出れば普通にあります。
社会では人は公平に扱われません。
必ずどこかで線引きされ、評価され、誰かが選ばれ誰かが落とされ、そうやってそれぞれの居場所が決まって行くんです。
正直、今日の回は、個人的に「アクティブラーニング」が偏差値を上げるとはちょっと思えなかったことや、鳴海んの聡子に対する扱いがあまりにヒドイ(これは初回からだけど(笑))ことでモヤモヤしてたんだけれども、最後の弁舌でグッと来ちゃったね。
線引きされるたびに心が折れていたら、社会でやっていけないという話も、もうその通りだと思ったし。(線引きされるたびに嫉妬してイジメなんかしていたら自分の環境が悪くなるだけだし)
進学希望者(この偏差値の学校としては、ちょっと多すぎるけど(汗))への言葉が良かった。
今回みんなに指摘されて、僕は問題に気付くことができました。
やっぱり、人と人は正面からぶつからないとならない。
黙ってないで行動を起こさなければならない。
そういうことを みんなは僕に思い出させてくれました。
大学に行くみんなは、これからの4年間がこの先の人生を決めるくらいに思っていなければなりません。
僕達企業の人間から見るとダメなヤツはすぐ分かっちゃう。
どんなに自己アピールしても、どんなに話 盛っても、ウソはすぐ見抜かれてしまいます。
だから、そういった場所で君達が語るべきことは実際に自分達が体験したことや自分達が感動したこと感じたこと、そういったことでなくてはなりません。
これからみんなはたくさんの人に出会うと思います。
いろんなことを体験して、いろんなことを考えて行くでしょう。
そうした中で自分が どういう人間なのか分かって行き、自分に相応しい仕事が見つかって行くと思います。
まぁ、そうした中で君達のことを分かってくれる誰かが「こっち来たら?」なんて誘ってくれることもあると思います。
そうやって自分の仕事を見つけた大人はたくさんいます。
思い通りの人生なんて絶対にないよ。絶対に。
人は壁にぶつかり、悩み考えることで自分を作り、その壁を乗り越えることで自信を持って行くんだ。
一番ダメなのは何もしないことです。
何もしないヤツにはチャンスはやって来ない。
これ、ものすごく大事なことだよね。
初回の奨学金の話にも通ずることだよね。
大学4年間。
どうしてこんな学部に入っちゃったんだろうと思う事もあるだろうし、思っていたのと違うことはたくさんある。
それでも、つまらないからと何もせずにウダウダしていたら何も得られないんだよね。
大学4年間をつまらなくても学校に通って人脈を作る。
学校には単位を取れる程度に行って、将来に役立つ資格を取る、あるいはバイトをする。
何かを身に着ける。これがすごく大事。
大学在学中に会社を立ち上げちゃう学生もいれば、4年間ポーーーっとつまらない講義に出て、何のスキルも得られないような職種のバイトをして、休日は家に籠って1人でゲームして……という学生もいる。
就職活動がすんなり進むかどうかは、4年間をどう有意義に使ったかどうかに掛かっているのね。
まさに、
「一番ダメなのは何もしないことです。何もしないヤツにはチャンスはやって来ない。」
そして、ポーッと過ごした学生にチャンスがやって来ないのは、全然、社会のせいでも政治のせいでもなくて。自分のせいなのね、まさしく。
自分は積極的に何か出来ないタイプだから……と思うなら、専門学校をお薦めします。今の時代。
専門学校は就職率が学校の命だから、至れり尽くせりで就職先を探してくれるよ(笑)
就職するための大学進学では無くて何か学ぶための進学にならないのならば、私は無償化なんて絶対に反対する。税金の無駄。
加賀谷専務、よくわかんねーー
秘書が言っていた通り、
加賀谷専務が高圧的な態度を取られるのは優秀な社員に対してだけです。
だと思っていたんだけどなぁ、私も。
何だか高圧的な態度が過ぎるんじゃないかな。
「嫌いに理由はない」とか、こんな上司、嫌だし。
狙いがよく解らなくて、本当にただ嫌いなだけで意地悪しているんだったら、かなりガッカリする。(逆に好きだからイジメてるわけじゃないよね……)
あと、先ほども書きましたが、鳴海んの聡子への態度は(いつも)ちょっとヒドイよね。
すぐに弱音吐くくせに「まぁ仕事のことだし、サトに説明しても仕方ないから。」って、「仕方ないから」って何……。
こんな扱いしていると、取られてしまうぞーーー。
生徒の扱いも教育も試行錯誤だけれども、彼女の扱いも割と試行錯誤の鳴海んであった。。
なんとかこの学校の生徒たちの学習意欲をあげたい校長・鳴海(櫻井翔)は、生徒にとって魅力的な授業にするため、全授業にアクティブラーニングを導入したいと教師たちに提案する。アクティブラーニングとは、教師が一方的に教えるのではなく、生徒たち自身が考えて学んでいく授業の手法。アクティブラーニングのノウハウを持っていた英語教師の島津(瀬戸康史)をはじめ、薫(木南晴夏)、日菜子(森川葵)は、鳴海の提案に賛成する。
一方、文恵(秋山菜津子)、郷原(荒川良々)、河原崎(池田鉄洋)は、自分なりの授業のやり方があると言って反対。
ちひろ(蒼井優)は興味を持ちながらも、手放しで賛成できない。
職員室の意見が分かれる中、まず1、2年生の授業でアクティブラーニングを試すことに。
島津を中心に、若い教師たちはアクティブラーニングの勉強会を始め、鳴海自身もこの先も数学の授業を受け持つと宣言したもの、ことのほか大変で、つい保健室に立ち寄り沙織(井川遥)に弱音を吐いたりする。
結果アクティブラーニングの授業は、生徒たちに好評で、鳴海は手応えを感じるものの、受験を目前に控え、アクティブラーニングの授業が行われない3年生から不満の声があがってくる。鳴海たちが予想できなかった新たな問題だった。
そんな折、鳴海は加賀谷(高嶋政伸)に呼び出される。
加賀谷は、鳴海が本社に提出した事業改革案について苦言する。鳴海の事業改革案には、アクティブラーニングの導入や、京明館高校の教育方針と理念を変更するというものだった。
私は京明館の経営の立て直しを命じたのであって教育理念を変えろとは言っていない。お前は教育者にでもなったつもりか、と加賀谷は鳴海を強く叱責する。
加賀谷が高圧的な態度で鳴海にあたるのを知った恋人の聡子(多部未華子)は鳴海を心配する。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
※キャスト
鳴海涼介 – 櫻井翔
真柴ちひろ – 蒼井優
島津智一 – 瀬戸康史
市村 薫 – 木南晴夏
矢部 日菜子 – 森川葵
河原崎 孝太郎 – 池田鉄洋
及川祐二 – 木下ほうか
綾野沙織 – 井川遥
郷原達輝 – 荒川良々
杉山文恵 – 秋山菜津子
柏木文夫 – 風間杜夫
松原聡子 – 多部未華子
香坂友梨子 – 松本まりか
後藤田 圭 – 平山浩行
加賀谷 圭介 – 高嶋政伸
京明館高等学校生徒
池本めぐみ – 米山実来
内村未華子 – 古川明美花
梅原あや子 – 三村玲
岡本恭子 – 遥香
小畑なつみ – 古賀美月
柏原夏希 – 百瀬笑子
川崎里美 – 渡邉紗緒理
川田清花 – 柴田理名
貫地谷彩 – 中村綺花
後藤真喜子 – 関谷樹愛瑠
坂上尚子 – 赤塚俊子
武内美佳 – 西村彩
戸塚早紀 – 日暮未奈
町田柚香 – 生駒優香
勇川亜里砂 – 竹本咲良
米原夏美 – 瀬戸真莉奈
渡辺彩音 – 加々美瑠菜
相本尚 – 福知叶成
飯野将也 – 鈴木啓大
坂雄太 – 鴫原怜
黒谷光臣 – 大原由暉
杉田雄一 – 溝口太陽
高谷健 – 福本晟也
谷本正彦 – 山本賢太
相川なつみ – 関りおん
浅田里奈 – 柳宙見
飯田早知 – 飯塚純音
内田麗奈 – 柴咲七虹
太田寛子 – 秋山芽依
片瀬美月 – 齋藤真菜美
五味真菜美 – 椿明来
坂上南朋 – 赤沼葵
榊原有紀 – 横島ふうか
下川沙耶 – 荒井暖菜
富永真悠子 – 星乃れい
永井由梨 – 茂内麻結
平山薫 – 白石優愛
増田朝陽 – 葛屋柚香
守野優樹菜 – 入江怜
森安杏 – 小出紗加
依田真子 – 田中瑠愛
脇坂可奈美 – 橋口叶子
奥寺涼太 – 板垣李光人
勝村雅彦 – 武田勝斗
加藤達也 – 山下翼
城戸信吾 – 瀧澤翼
佐久間慎之介 – 吉田拓馬
杉山良成 – 佐藤蓮
田中享 – 福崎那由他
中村慎介 – 細田佳央太
西谷昴 – 琉翔
松井聡 – 渋谷有磨
松野隼士 – 宍倉秀磨
米倉栄太 – 古市健太
伊藤夏樹 – 大指茉依
岩崎若菜 – 花坂椎南
大川瑠奈 – 神岡実希
大沼さやか – 柿本朱里
香川瑞枝 – 石井愛乃
勝田あおい – 磯村ミラ
金村絵里香 – 西田梨々花
河村涼香 – 鈴木美羽
須賀友香 – 出口起新
立石なつみ – 森みなみ
豊島真悠子 – 須永真咲
長井美和子 – 戸畑心
秦野静佳 – 鈴原ゆりあ
福士江美子 – 石井美音奈
三浦百合菜 – 宗田桃花
森井春菜 – 下村明日香
青木哲二 – 吉田晴登
市田勝久 – 千葉新大
上本光彦 – 藤原麗
小栗裕司 – 中村光紀
岸田春樹 – 亜蓮
北川憲人 – 齋藤優
小山祥太郎 – 立石ケン
白咲浩太郎 – 堀海登
杉浦章 – 船越耕太郎
関田康介 – 田代遥希
田代翔太 – 安藤瑠一
仲田まさし – 谷島光城
星田良雄 – 梅沢太一
山城洋一 – 山本拓海
相田修 – 松井奏
加瀬龍之介 – 佐久間悠
川口将生 – 西山潤
有賀弘明 – 浦川祥哉
※スタッフ
脚本 … 福田靖
演出 … 水田伸生
プロデュース … 次屋尚、高橋史典
音楽 … 平野義久
主題歌 … 嵐「Doors~勇気の軌跡~」
コメント
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