校長である私が求める教師は、ただ勉強を教えるだけでなく生徒と正面から向き合ってくれる先生です。
生徒に興味がないと言い切った及川先生には私の構想から外れてもらいます。
ご不満でしたら…!
早期退職という道もありますよ。
【先に生まれただけの僕】第2話 感想
朝比奈予備校に及川先生をご紹介する用意もあります。
ここより少し給料、上がると思います。
数学を教えるだけで責任 果たせるんですから先生には合ってるんじゃないですか?
……という事で……
スカッとジャパン…ではなくて、京明館高校を辞職された及川先生である。
要するに、別に面倒くさい学校業務なんかやりたかったわけではなくて。給料が高くなればそれでいいんだね。
でも、及川先生。
世の中はそんなに甘くなくてよ。
予備校講師は確かにただ教えていればいいが、今までのように漫然と偉そうに教壇に立っているだけでは実績は出せない。
大学合格実績を出さなければ今度は本当にクビになってしまう。研究や勉強が必要になってくる。
まさしく、経験に無知で偉そうな教師を社会に1人送り込んだ鳴海ンである。
奨学金の加瀬くん
前回、思いがけず「聞きたくなかった!」と、逃げ出してしまった加瀬くんに唖然とし、自分が思っていたよりも遥かに「子ども」らしい高校生という存在に考えさせられる鳴海ン。
加瀬くんが学校を欠席していると知り、加賀谷専務の言葉を思い出す。
学校の評判は会社のイメージにかかわる。
不祥事は絶対起こすなよ!
加瀬くんの欠席を心配しまくっていると、
校長先生。
もしかして、ご自分のせいで不登校の生徒を出したら本社での評価が下がると思ってません?
と真柴先生に図星さされる始末。
そうね。
生徒のためと言うよりも、自分のためである(笑)
保健室登校
生徒よりも保健室に馴染みつつある鳴海ン。
こんな美人がいる保健室なら私も通いたいわ!
保険の綾野先生から、メンタルの弱い子が保健室に来ると聞き、いつも通っているらしい2年1組の小山祥太郎が気になり始める。
(もちろん、メンタルを安定させて不祥事を避けるためである(笑))
担任である及川に、生徒の相談に乗るように頼むが、気が乗らない返事。
職員状況
京明館高校の職員状況は、ちょっと酷い。
新任の矢部は進路指導など教科以外の仕事を全く教えてもらっていない。教師たちは全く指導しないらしい。
矢部先生は1年目の新任でしょ?
ビジネスの現場じゃ新人にもガンガン教えますよ。
チームでの目標利益達成するために、一日でも早く戦力になってもらわないと困るんだから!
鳴海は叫ぶが、教師たちは「チームで達成させる目標」はない。と言う。
本当に自覚が無いのである。
経営難をチームで乗り越えなきゃ学校が無くなってしまうという自覚。
鳴海は教師を指導するプロに頼んで 「教師力アップ講習」を実行。
教師になって15年、25年と、ブーブー言う教員たちに無理やり講習を受けさせる。
……が、自覚のない人たちにこんなことをしても無駄なのね(笑)
及川は、この講習に欠席。
副業で学習塾の講師をやっているらしい。自由だな。。
私立だから教師は公務員ではないし副業は出来るかも知れないけれども、生徒の贔屓が出そうな学習塾なんてダメでしょ。
……と思ったけれども、前の校長が許可していたらしい。
前の校長、ダメじゃん……。
スクールカースト
保健室常連の小山くんについて担任の及川が全く何もしないので、鳴海はついに自ら相談相手を買って出た。
小山くんがお腹が痛くなっちゃう悩みとは、横井という彼女の事だった。
しかも、好きで仕方ないとかいう恋の悩みではなく、好きでもないのにつき合ってしまったから別れたいという悩み。(何だそれは!!)
横井と磯山は上野とも仲良かったじゃないですか。
いつも3人一緒って感じで。
それが変な感じになって来ちゃったんですよね。
2人が上野を馬鹿にするっていうか…。
下に見てる感じで。
自分達に彼氏ができたせいかもしれないけど…。
見てて…嫌な気分になるんです。
だから何かもう…学校に来るのがキツいっていうか…。
保健室、行って来てもいいですか?
つまり……
あまり好きでもない横井とつき合っちゃったけど、まぁ、それはそれで……切っ掛けはどうあれ付き合っている内に好きになることもきっとあるわけで。
なのに、つき合っている内に好きになるどころか、横井が友達イジメをしているのを見てしまい、嫌いになっていったと。
そう考えると、この子善良よね。
性格の悪いカノジョに引きずられる事なく、むしろ女のゴタゴタを見てムカムカしたのだろう。
学校ではスクールカーストがあって、彼女・彼氏が居ないと「三軍」なのだそうだ。
うちみたいな公立落ちて来たコが多い学校はそんなに差のつきようがないんですけど、それでも時々そういうことが起こります。
怖いのは一度下に見られてしまったコはほとんどはい上がることができないことです。
という真柴先生の話を聞いて、イジメ問題に発展することを気に病む鳴海である。
実際、「 スクールカースト」と言うけれどもカーストはどこでもあるわけで。
学生時代のバイト先でも就職しても、主婦でPTAでも町内会でだって……。別に現代社会の問題では無くて昔から、大昔からあるわけで。それこそ、たぶん、人間が人間として生きている限りあるわけで。
だから体験しておく事は必要かもな、と思うのだ。
学校を出たら誰も守ってなんかあげられないんだもんね。
そして、解決策を考えることも、もちろん必要だ。
カーストを放っておいていいことなんか何もないのだから。
……という事で職員会議である。
しかし、教師たちは、放っておけばいいという。
まだ問題に発展していないから。
僕は京明館高校を大学予備校にしたいわけじゃないんです。
僕、思うんですけど、予備校の先生は「講師」学校の先生は「教師」って呼ばれますよね?
これってやっぱり役割が違うからなんじゃないでしょうか。
勉強を教えるけどそれ以外の大切なことも教える。
だから皆さん「教師」なんじゃないですか?
僕はもう何度も言っています。
まず変わっていただきたいのは皆さんだと。
教師ですから当然生徒の学力は上げていただきたい。
そして生きる上での大切なことや社会のリアルな現実を生徒達に教えてもらいたい。
つまり、もっと生徒の立場に立ってもらいたいんです。
なかなか難しい言い方だけれども、伝えたい事はよく解る。
けれども、これが教師側からは綺麗ごとと受け取られるのもよく解る。
そして、この高校の教師たちが本当に自覚が無いのもよく解る。
解決
解決は意外と簡単だった。
横井と磯山を呼び出し、鳴海が「学校のような小さな世界で上だの下だのくだらない」と言った所、横井はイジメを素直に認めたのだ。
私、小山君にフラれちゃった。
さっき言われたの。別れようって。
面倒くさいんだって。
私のこと好きで付き合ってたんじゃないんだよ。
だから、私はもう…美咲と一緒だから。
3軍だから、私。
そんな階級をつけるのは友達じゃないと言う鳴海を、大人の尺度で物を言うなと叱った真柴先生だったけれども…。
3人の女子はカーストを取り払って本当に仲良くなったようだった。
加瀬くんも奨学金を受けても進学する決心がついたよう。
真柴先生が心配していたよりも、生徒たちは大人だったみたい。
鳴海ん先生、教壇に立つ
予告では「スクールカースト」がクローズアップされていたので、生徒の虐めとかゴタゴタとか面倒くさいの嫌だなと思っていたのだが、やはりこの解決描写を見ると主題はそこじゃないんだなって。
あくまでも、主題は「ビジネススタイルとしての教育現場」。
そこには、当然、生徒の心に触れる問題も出てくる。
だって、生徒が楽しく健やかに過ごせる学校を作ることこそ、経営難から立ち上がる一番の早道ですもの。
親が自分の子供を通わせたいと思う学校。
生徒が通いたいと思う学校。
それは、
「進学率が高」くて、「楽しく」て、「イジメがない」
に決まってるじゃないか。
校長権限でビジネススタイルに合わない及川先生に出て行っていただいたところで。
当然、教師が減る。
……というか、この高校、一教科1人ずつしか教師がいないの??。
で、
僕が教壇に立ちます!
という事になるのだった。
さあ、、
どうなるのか。
全く先が読めない。
これだから、オリジナルストーリーは面白い。
教育の現場を知らない校長として、職員室内で反発を受ける鳴海(櫻井翔)。彼は加賀谷(高嶋政伸)から、不祥事が起こったら責任を取ってもらうとプレッシャーをかけられていた。そんな中、ある生徒が学校へ来なくなり、不登校ではないかと鳴海は心配になる。
鳴海から「奨学金をもらうことは借金を背負うのと同じ」と言われたことが原因らしい。鳴海はちひろ(蒼井優)に、不登校の生徒が出て会社からの査定が悪くなるのを気にしているのだろうと図星を突かれる。
勝手の分からない学校経営に精一杯の鳴海。彼は聡子(多部未華子)に、当分結婚の約束は果たせないと告げる。
さらに、鳴海を悩ませる問題が持ち上がる。
鳴海は沙織(井川遥)から、腹痛を訴えて保健室に毎日通っている生徒のことを聞かされる。その生徒は、腹痛と言いながら何か悩みを抱えているようで、沙織は担任の及川(木下ほうか)にもケアを頼んでいた。しかし、及川は放置しているらしい。鳴海は改めて及川にケアをするよう指示するものの、彼は取り合ってくれない。実は、この生徒が抱えていた悩みには、学校内の大きな問題が隠されていた。
教師として無責任な及川の態度を見逃せなくなった鳴海は、ある決意を持って彼を校長室に呼び出し…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
※キャスト
鳴海涼介 – 櫻井翔
真柴ちひろ – 蒼井優
島津智一 – 瀬戸康史
市村 薫 – 木南晴夏
矢部 日菜子 – 森川葵
河原崎 孝太郎 – 池田鉄洋
及川祐二 – 木下ほうか
綾野沙織 – 井川遥
郷原達輝 – 荒川良々
杉山文恵 – 秋山菜津子
柏木文夫 – 風間杜夫
松原聡子 – 多部未華子
香坂友梨子 – 松本まりか
後藤田 圭 – 平山浩行
加賀谷 圭介 – 高嶋政伸
京明館高等学校生徒
池本めぐみ – 米山実来
内村未華子 – 古川明美花
梅原あや子 – 三村玲
岡本恭子 – 遥香
小畑なつみ – 古賀美月
柏原夏希 – 百瀬笑子
川崎里美 – 渡邉紗緒理
川田清花 – 柴田理名
貫地谷彩 – 中村綺花
後藤真喜子 – 関谷樹愛瑠
坂上尚子 – 赤塚俊子
武内美佳 – 西村彩
戸塚早紀 – 日暮未奈
町田柚香 – 生駒優香
勇川亜里砂 – 竹本咲良
米原夏美 – 瀬戸真莉奈
渡辺彩音 – 加々美瑠菜
相本尚 – 福知叶成
飯野将也 – 鈴木啓大
坂雄太 – 鴫原怜
黒谷光臣 – 大原由暉
杉田雄一 – 溝口太陽
高谷健 – 福本晟也
谷本正彦 – 山本賢太
相川なつみ – 関りおん
浅田里奈 – 柳宙見
飯田早知 – 飯塚純音
内田麗奈 – 柴咲七虹
太田寛子 – 秋山芽依
片瀬美月 – 齋藤真菜美
五味真菜美 – 椿明来
坂上南朋 – 赤沼葵
榊原有紀 – 横島ふうか
下川沙耶 – 荒井暖菜
富永真悠子 – 星乃れい
永井由梨 – 茂内麻結
平山薫 – 白石優愛
増田朝陽 – 葛屋柚香
守野優樹菜 – 入江怜
森安杏 – 小出紗加
依田真子 – 田中瑠愛
脇坂可奈美 – 橋口叶子
奥寺涼太 – 板垣李光人
勝村雅彦 – 武田勝斗
加藤達也 – 山下翼
城戸信吾 – 瀧澤翼
佐久間慎之介 – 吉田拓馬
杉山良成 – 佐藤蓮
田中享 – 福崎那由他
中村慎介 – 細田佳央太
西谷昴 – 琉翔
松井聡 – 渋谷有磨
松野隼士 – 宍倉秀磨
米倉栄太 – 古市健太
伊藤夏樹 – 大指茉依
岩崎若菜 – 花坂椎南
大川瑠奈 – 神岡実希
大沼さやか – 柿本朱里
香川瑞枝 – 石井愛乃
勝田あおい – 磯村ミラ
金村絵里香 – 西田梨々花
河村涼香 – 鈴木美羽
須賀友香 – 出口起新
立石なつみ – 森みなみ
豊島真悠子 – 須永真咲
長井美和子 – 戸畑心
秦野静佳 – 鈴原ゆりあ
福士江美子 – 石井美音奈
三浦百合菜 – 宗田桃花
森井春菜 – 下村明日香
青木哲二 – 吉田晴登
市田勝久 – 千葉新大
上本光彦 – 藤原麗
小栗裕司 – 中村光紀
岸田春樹 – 亜蓮
北川憲人 – 齋藤優
小山祥太郎 – 立石ケン
白咲浩太郎 – 堀海登
杉浦章 – 船越耕太郎
関田康介 – 田代遥希
田代翔太 – 安藤瑠一
仲田まさし – 谷島光城
星田良雄 – 梅沢太一
山城洋一 – 山本拓海
相田修 – 松井奏
加瀬龍之介 – 佐久間悠
川口将生 – 西山潤
有賀弘明 – 浦川祥哉
※スタッフ
脚本 … 福田靖
演出 … 水田伸生
プロデュース … 次屋尚、高橋史典
音楽 … 平野義久
主題歌 … 嵐「Doors~勇気の軌跡~」
コメント
先に生まれただけの僕 「スクールカースト!不登校!教師の反乱!サラリーマン校長逆襲なるか?」
設定の斬新さは認めるのですが、豪華キャスティングが、ちょっともったいないように思われるのは、私だけ?現状を打破するべく、先生達の講師役として、予備校のカリスマ教師を招いたのが、「へ~ぇ」でした。配役以外の楽しみどころを見つけるのが、自分の課題みたいです。 (ストーリー)教育の現場を知らない校長として、職員室内で反発を受ける鳴海(櫻井翔)。そんな中、鳴海は奨学金を受給する事の覚悟を説いて聞かせた生徒が学校を休んでいると分かり、不登校になったのではないかと気が気では無くなる。さらに、沙織(井川遥)…