その通りだと思います。
夢を必ず叶えられる、そんなこと、あり得ないと思う。
もしそういうことを言う奴がいたら、それは無責任だと思う。
でも夢を叶えるために努力することは全然悪いことじゃないよ。
だって、それをやらない人間は夢を叶えることなんてできないんだから。
【先に生まれただけの僕】第8話 感想
今回も先週の話と同じく、「家庭で解決してください」案件である。
けれども、先週の話よりも遥かに、学校が(というよりも第三者が)親子の間に入る意義ある解決だった。
お節介ではなく、きちんと生徒の未来を考え、思春期の息子になかなか口出しできない親の気持ちも救って解決に導く。
なかなか素晴らしい鳴海メソッド。
プロコーチ
現在が何月なのかよく解らないけれども、学校説明会を行ったりしているので秋から冬よね。
ここから部活にテコ入れするという事は、来年の大会好成績を目指しているということで、とりあえずスポーツ特待(をやるとはまだ言っていないけれど)を募集するのは再来年以降ということですよね。
そう考えると、学校改革も長期目線でやらなきゃならない事で、大変だなぁ。
銀行からお金を借りて集めたコーチは、テニス、バスケ、弓道、吹奏楽。
他のコーチは見つかり次第という事だけれども、人気のサッカーや野球が入っておらず、この選択。なかなか考えたなぁと思う。
甲子園出場校を見ればよく解るけれども、ほとんどの県が毎年よく聞く名前の学校を出場させてくる。
野球やサッカーは今からテコ入れしても狭き門なのだ。
中学の優秀な生徒はみな伝統校に引き抜かれるので。
吹奏楽もそういう部分はあるんだけど……
イケメンナルシスコーチが名物になればコーチ狙いでやって来る生徒はいるかも(笑)
テニスや弓道は団体やペアがあるとはいえ、基本は個人プレイなので。コーチが良ければ一気に名前が上がる可能性はある。
バスケ顧問の河原崎は複雑な気分らしいけど~~。
他の仕事をする時間ができて良かったじゃん(笑)
外部コーチが来ようと顧問は顧問である。
基本、顧問が居なければ部活はできないので。
大切な存在よ。
先週解決しなかった「授業中にスマホ問題」は、来年から2年生だけに専用のタブレットを使わせるらしい。
SNSなどはできない授業検索専用タブレット。
これのための借金が500万。
事務長は頭が痛い。
クレーム対応
特進クラスの大和田達也が成績ガタ落ち。
3年生からは普通クラスに落ちることになるという話に大和田の父親が学校へ乗り込んでくる。
クレーム対応マニュアルがあるんだねぇ、こういう世界にも。
どうしても同席すると言うナルミンを叱咤する事務長が面白い(笑)
校長先生がかかわるのはトラブルが大きくなった時。
じゃあさ!じゃあさ、じゃあさ!
会社じゃあさ、いちいち社長が出て行くわけ?
あんたちょっと出しゃばり過ぎよ!失礼。
校長先生は出しゃばり過ぎなの!
部活のコーチもタブレットも、それで私が苦労してんだから!
だよね。
きっとご苦労されていると思います。
聡子さんとお茶したことを自慢したり、事務長の存在に毎度癒される。
プロ棋士
大和田くんの成績が落ちたのは学校の生ではなく、塾もサボリ試験勉強もせずに将棋倶楽部に通っていたからだった。
将棋のことはよく分からないんだけど、大和田君はあれなのかな、その…プロ目指せるくらいうまいの?
と聞きたくなるナルミンの気持ちがよく解る。
このドラマ、セリフがものすごく自然だよね。
なんと、大和田くんは一応関東大会で優勝し、アマチュア五段。奨励会に入る目途は立っているらしい。
それを親は知らなかったってこと?
全く。
そんなことがあるんですか?
って話になっていたけれども、我が家も息子、大事なことを何も話さない秘密主義だからね。何か、全く人ごとじゃない…。
でも、プロ棋士になるなんて狭き門でしょ……とは思っていたけれども、話を聞いたらますます狭さを実感。
今の大和田君の実力なら入会試験に合格すれば奨励会に入れるそうです。
プロになれるんですか?
違います。
入会した時点で大体奨励会六級。
さらに頑張って五級四級と上がり、初段。
そこでプロ。
違います。
21歳までに初段を取れなければ、そこで終わり。
奨励会は退会させられてプロへの道は閉ざされます。
そこをクリアできたとしても、さらに頑張って二段三段と力をつけ26歳までに四段を取る。
そこまで行ってやっとプロに入れるんです。
大変だ、そりゃ。
今プロ棋士は160人くらいしかいなくて、そのプロ棋士になれるのも一年に4人だけだって。
全国の若者がしのぎを削ってるわけですよ。
だから学校の勉強をする暇なんかないという大和田君の意見はある意味正しいんです。
21歳までに奨励会初段を取らなきゃいけないんですから。
先週の高校卒業したらすぐに結婚するか大学卒業するまで待つかという話は単に感情の問題だけれども、こちらは21歳までに……というリミットがある。
大学卒業してから、というのは難しい話。
とりあえず大学に合格して、休学すれば……という手もあるけれども、プロ棋士になりたいという気持ちが強くて受験なんか身が入らないだろうし。まぁ……本当にプロになれるのならば、それこそそっちの勉強をしないと。
本当の才能なのか、半端な才能なのか。
それは、やりきってみないと解らない話よね。
挫折した場合。
『HOPE』で中島裕翔くんが演じていた一ノ瀬がそんな人だったなぁ。
父親が高校の時に倒れてバイトしながら棋士を目指したけれども、年齢までに入れなかった。
その後の人生を頑張る話だったね。
理解
何でこんな議題職員会議にかけたんですか?校長先生。
生徒の人生まで背負うわけいかないんだから。我々教師は。
…って、本当にそう思う案件だったけれども、結局、たぶんこの親子はここで学校が関わってあげなければ話し合いができなかったよね。
スポーツ選手みんな言いますよ。
「失敗を恐れるな」「自分を信じろ」って「夢は必ず叶う」って!
うん。どんなドラマでも歌でも、そんなセリフをいっぱい聞く。
でも、現実は「そんなわけないだろう!」が正しい。
そこを、ちゃんと説明してくれたナルミンと、道を示してくれた事務長と、高校だけは出てほしいというお母さんの気持ちは汲めという真柴先生の話。
とても自然で良かった。
僕は今回初めて知りましたけど、将棋の世界の人間は優しいなって思いました。
だって21歳というタイムリミットを作って、やり直せるチャンスを与えてくれているんですから。
そういう風に考えた事はなかったけれども、確かにそうだ。
21歳までに奨励会の初段に入れなかったら将棋はきっぱり諦める。そこから大学に入って人よりも遅めの人生を送る。
私は遅いとは思いません。
お父さんくらいの年になった頃に達也君が地に足の着いた人生を歩んでいればいいんじゃないですか?
だってさ。
何も目指すものがなくて、ボーーッと大学に入って、就職が決まらなくてボーーッと26歳になる人だっているのだ。
それと比べたら、やりたい事をやりきってキッパリあきらめてから大学へ入り、卒業して26歳になる人生は、きっと素晴らしく豊かだよね。
こいつにはいろいろ言いましたけど…どこかで息子をうらやましいと思う気持ちもあるんです。
こんなに早い時期に自分のやりたいことが決まってて、それを実現できるかもしれない才能がある。
まぁ…ホントにあるかどうかは分かりませんけどね。
でも…うらやましい。
お父さんのこの言葉は、きっと家で親子で話し合っているだけでは引き出されなかった。
この学校で、この3人を挟んで話をしたから引き出せたんだよなぁ……。
学校が親子の間に入る意味はあった。
素晴らしいね、京明館。
校長先生がいるから
こんな素晴らしいナルミンも、自分の彼女の事になると相変わらずヒドイ……(笑)
相手の気持ちを考えない言動の数々。
聡子さん、ひたすら可哀想。
指輪を受け取ってもらうまでに別れを決心されちゃうかもよ。
もっと大切にしてあげて。
で、加賀谷専務の方は、ちょっと面白い。
校長が良いから京明館へ入るんだと言う娘。
で、京明館へ入れたくないと京明館の教諭に相談するのが笑える(爆)
娘が京明館に入りたいって言いだしたんです!
あら!
もう決めたって言うんですよ。
私には何の相談もなく。
どうしてダメなんですか?
鳴海先生が校長先生だから?
自分の部下を「校長先生」って呼びたくない?
あっ、あなたはメンタリストか!
ここはちょっと可愛かったのに。
娘が京明館に入るなら部下を京明館から出そうってのが馬鹿っぽい。
変な妨害はしないでね。
今、充分に面白いから(笑)
鳴海(櫻井翔)はちひろ(蒼井優)から、2年3組の生徒・達也(伊能佑之介)の成績が急降下し、達也の父親・大和田(升毅)が激怒していると聞かされる。クレーム対応に意気込む鳴海だったが、柏木(風間杜夫)とちひろに止められる。
翌日、大和田が妻を伴って学校にやってきた。ちひろと柏木(風間杜夫)が応対するものの、大和田は、達也の成績が落ちたのは学校の責任と決めつけて聞く耳を持たない。
その後、達也の成績が落ちた理由が明らかに。達也は、プロ棋士を目指して勉強そっちのけで将棋に没頭していたのだった。
父に猛反対されても、達也の意志は固い。しかし、中学生から活躍する棋士がいる将棋の世界では、達也が考えているコースでプロになれる確率はゼロに近いという。現実的に息子の将来を案じる父と、純粋に夢を追う息子の対立に、鳴海は頭を悩ませる。
一方、聡子(多部未華子)は後藤田(平山浩行)から、鳴海との婚約を解消して自分と付き合ってほしいと言われていた。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
※キャスト
鳴海涼介 – 櫻井翔
真柴ちひろ – 蒼井優
島津智一 – 瀬戸康史
市村 薫 – 木南晴夏
矢部 日菜子 – 森川葵
河原崎 孝太郎 – 池田鉄洋
及川祐二 – 木下ほうか
綾野沙織 – 井川遥
郷原達輝 – 荒川良々
杉山文恵 – 秋山菜津子
榊原益代 – 左 時枝
熱川 翔 – 松田悟志
城 司 – 柿澤勇人
吉崎直也 – 松永博史
柏木文夫 – 風間杜夫
松原聡子 – 多部未華子
香坂友梨子 – 松本まりか
後藤田 圭 – 平山浩行
加賀谷 雅子 – 西田尚美
加賀谷 希美 – 山田杏奈
加賀谷 瑠美 – 白石 聖
加賀谷 圭介 – 高嶋政伸
京明館高等学校生徒
池本めぐみ – 米山実来
内村未華子 – 古川明美花
梅原あや子 – 三村玲
岡本恭子 – 遥香
小畑なつみ – 古賀美月
柏原夏希 – 百瀬笑子
川崎里美 – 渡邉紗緒理
川田清花 – 柴田理名
貫地谷彩 – 中村綺花
後藤真喜子 – 関谷樹愛瑠
坂上尚子 – 赤塚俊子
武内美佳 – 西村彩
戸塚早紀 – 日暮未奈
町田柚香 – 生駒優香
勇川亜里砂 – 竹本咲良
米原夏美 – 瀬戸真莉奈
渡辺彩音 – 加々美瑠菜
相本尚 – 福知叶成
飯野将也 – 鈴木啓大
坂雄太 – 鴫原怜
黒谷光臣 – 大原由暉
杉田雄一 – 溝口太陽
高谷健 – 福本晟也
谷本正彦 – 山本賢太
相川なつみ – 関りおん
浅田里奈 – 柳宙見
飯田早知 – 飯塚純音
内田麗奈 – 柴咲七虹
太田寛子 – 秋山芽依
片瀬美月 – 齋藤真菜美
五味真菜美 – 椿明来
坂上南朋 – 赤沼葵
榊原有紀 – 横島ふうか
下川沙耶 – 荒井暖菜
富永真悠子 – 星乃れい
永井由梨 – 茂内麻結
平山薫 – 白石優愛
増田朝陽 – 葛屋柚香
守野優樹菜 – 入江怜
森安杏 – 小出紗加
依田真子 – 田中瑠愛
脇坂可奈美 – 橋口叶子
奥寺涼太 – 板垣李光人
勝村雅彦 – 武田勝斗
加藤達也 – 山下翼
城戸信吾 – 瀧澤翼
佐久間慎之介 – 吉田拓馬
杉山良成 – 佐藤蓮
田中享 – 福崎那由他
中村慎介 – 細田佳央太
西谷昴 – 琉翔
松井聡 – 渋谷有磨
松野隼士 – 宍倉秀磨
米倉栄太 – 古市健太
伊藤夏樹 – 大指茉依
岩崎若菜 – 花坂椎南
大川瑠奈 – 神岡実希
大沼さやか – 柿本朱里
香川瑞枝 – 石井愛乃
勝田あおい – 磯村ミラ
金村絵里香 – 西田梨々花
河村涼香 – 鈴木美羽
須賀友香 – 出口起新
立石なつみ – 森みなみ
豊島真悠子 – 須永真咲
長井美和子 – 戸畑心
秦野静佳 – 鈴原ゆりあ
福士江美子 – 石井美音奈
三浦百合菜 – 宗田桃花
森井春菜 – 下村明日香
青木哲二 – 吉田晴登
市田勝久 – 千葉新大
上本光彦 – 藤原麗
小栗裕司 – 中村光紀
岸田春樹 – 亜蓮
北川憲人 – 齋藤優
小山祥太郎 – 立石ケン
白咲浩太郎 – 堀海登
杉浦章 – 船越耕太郎
関田康介 – 田代遥希
田代翔太 – 安藤瑠一
仲田まさし – 谷島光城
星田良雄 – 梅沢太一
山城洋一 – 山本拓海
相田修 – 松井奏
加瀬龍之介 – 佐久間悠
川口将生 – 西山潤
有賀弘明 – 浦川祥哉
三田ほのか – 山田佳奈実
大和田達也 – 伊能佑之介
※スタッフ
脚本 … 福田靖
演出 … 水田伸生
プロデュース … 次屋尚、高橋史典
音楽 … 平野義久
主題歌 … 嵐「Doors~勇気の軌跡~」
コメント
紫花浜匙 さん
>ドラマとはいえ、校長の出した解決策に心が救われた。
漠然と進学したくないとか就職したくないとかではなくて、夢があるなら可能性が低くても応援してあげたい。
けれども、夢が破れた後の覚悟まであらかじめ身に付けさせたい。
ビジネスの世界にいた人だからこそ、漠然と行動を起こしちゃ駄目だというのが身についているのよね。
いい話だったと思ったわ――^^
>あ〜、それにしても、特進コースは授業料も高いのに、塾代も無駄にしてるなんて。
そういう事は早く言って欲しいよね(爆)
でも、ウチの子供たちも秘密主義で、こういう感じの子供たちだから解る気もする^^;
>黒革の手帖の時と、あまりキャラクターが変わっていない様な^^;。
高嶋さんはもうずっとこんな役ばかりで、そろそろ脱却してもいい気がするんだけど^^;
これはこれでいいキャラだけれども、ワンパターンになっちゃうよね。
ドラマとはいえ、校長の出した解決策に心が救われた。
そう言えば『HOPE』は、そんなドラマでしたよね。
21歳までのリミットを良い意味で区切られる様に、落ちた人生を歩まない様に。
この子には、親ではなく先生方から言って貰えたっていうのが大きいだろうね。
出来れば頑張ってプロになって欲しい。
『明日の約束』に出てくる生徒や親、先生たちと、全然違う世界の学校だわ、此処は。
あ〜、それにしても、特進コースは授業料も高いのに、塾代も無駄にしてるなんて。
そこはちょっと、親としてはイタいわ。めちゃ怒るわ。
加賀谷専務の家は面白いね。家でも会社でも、結局加賀谷専務は子供みたいで。
黒革の手帖の時と、あまりキャラクターが変わっていない様な^^;。
先に生まれただけの僕 「勉強より大切なこと。夢のためにボクは学校をやめます!」
今回、スポットが当たったのは、プロ棋士になりたい夢をもったがために、成績が急降下し、両親が激怒し、学校に押しかけてきた大和田達也(伊能佑之介)の件たしかに、プロ棋士になる夢を持つ幾多の中から、叶える人は一握りで、まずは進学して欲しい、と願うご両親の気持ちも痛いほど分かるけれど、何より、真摯に双方の声を聞く鳴海(櫻井翔)の姿勢自体が良いなぁ、と感じました。なかなかの名作になりそうな予感ヒシヒシ (ストーリー)少しずつではあるが学校改革に手応えを感じ始め、一層気合いが入る鳴海(櫻井翔)。しかし…
土曜ドラマ『先に生まれただけの僕』第8話
内容鳴海(櫻井翔)は、次の改革として、部活の充実を図りはじめる。そんななか、二年の大和田達也(伊能佑之介)の成績が急降下していると知る。特進クラスから外される可能性が高いと、ちひろ(蒼井優)から報告される。その話を知った大和田の父・和宏、母・美代子が、怒鳴り込んできたと。その後、鳴海が同席し、ちひろと、大和田達也と両親が話し合うことに。すると達也が、宿に行かず、将棋教室に通っていたことを告白…