NHK朝ドラ【ごちそうさん】第109・110・111回 感想

『月』源太（和田正人）が快方に向かい、め以子（杏）はほっとする。
悠太郎（東出昌大）は竹元（ムロツヨシ）と議論の末に絶縁を言い渡され、落ち込む。
『火』め以子は闇屋を利用して子どもたちにおやつを配り「ごちそうさん」と呼ばれている。
だが、ねたみを受け、闇物資購入を密告される。
『水』め以子の闇買いは近所に広まり、配給でも仲間外れにされる。
希子（高畑充希）はラジオ局での、戦争を美化する番組に苦痛を覚えていた。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

 

連続テレビ小説「ごちそうさん」第109・110・111話「貧すればうどんす」
　　　　　

※(注)楽しくご覧になった方は読まない方がええですよ。

基本的には、ほぼ簡単感想で。

 

第１９週前半。

「月曜日」

悠太郎は竹元を訪ね、竹元が設計した花園町駅舎の中２階を全面撤廃すると宣言。

こんなもん、洞穴を電車が走ってるだけじゃないか！

怒り狂う竹元に、

米英と戦争が始まれば空襲のおそれも十分にあります。
そうなった時、地下鉄の駅舎は防空壕の役割を果たす可能性があります。
必要なのは強度です。
この現実の中で守るべきは人命です。

と、このご時世の中で一番大切な事を告げるのだった。

これによって、竹元は地下鉄事業から自分の名を外せと申し出る。
事実上のサヨナラ宣言。

竹元さん。
今までお世話になりました。

涙ぐみながら丁寧に頭を下げる悠太郎であった。

 

泰介は、予選が再開される事になったらしい。

ほな、カツ制度再開させんとね。

ふ久も、また腐女子に浸れる喜びにそっと微笑む。

西門家の小さな幸せ。

おお、ほな、それわしが何とかしたるわ。

と、源ちゃん。
生肉……平気なんですか？

土曜日に危篤に陥ったのに牛乳で奇跡的に回復した源ちゃんは、日曜日の間に
もっと回復したらしい。

悠太郎と酒を飲んで二日酔いになり、め以子に追い出されるのだった……。

えっと…お酒も「米」という植物から出来たものですが…これが飲めるという事は、
完全回復したってことでいいんですよね…。

 

主人公は竹元にニンニクの梅肉エキスあえを届け、

私、義理の姉とかなりこじれたんですけど、時間がたつと多少、こう、丸くなる部分が
あるいいますか…逆に時間が必要いいますか……。

と、フォロー。

 

去れ！このシナモンスティックめ！

シ…シナモンスティック？

ニッキ棒の事だ！
添え物のくせにやたらと自己主張が激しいところがそっくりだ！
出しゃばり過ぎなんだ！

と、新たなあだ名を付けられるのだった。

主人公だから添え物ではないよね……。
出しゃばり過ぎは本当だけどね…。

 

「火曜日」

さて…一夜明けたら、あっと言う間に昭和１８年。

「日本は勢力を盛り返した連合軍の前に敗戦に次ぐ敗戦…
にも関わらず、戦果を偽り続け、もはや後には引けない悪循環に陥りました。
そして国民生活もそれにつれて悪循環に。
食品、日用品、衣料品はほぼ全て配給制に移行し、店頭で自由に買える物は
ほとんど無くなりました」

というトラさんのナレで始まった第110話。

しかし、こんなご時世の中でもめ以子はまだ近所の子どもにおやつをあげているらしい。

あの人やで、のっぽの。
あの人なんや！「ごちそうさん」！

とか、周囲から一目置かれているらしい。

配給の野菜を取る時にも、大きい物を人に譲ってあげたりして、女神さまのように
あがめられています…。

主人公は四次元ポケットで食料を調達しているので食べ物に困りません。

…でも、それだとドラマ的にまずいので、今日は闇屋から闇米などを仕入れている
シーンが放送されるのでした。

お金大丈夫ですか？

と、視聴者のために説明を求める悠太郎。

まあ、何とかギリギリやれてます。

やれてるらしいです。

４月から入る高校のお金を心配する泰介。
師範学校を卒業するのに人に教えるのが面倒とか言っちゃう進路の決まらないふ久。
コックをしたいから中学辞めようかと言う活男。

子どもたちは、それぞれ。

主人公には「ごちそうさん」として料理の始末や献立の座談会を雑誌で取材したい
という申し出までがやってくる。
ちょっとしたカリスマ主婦。

高い食材を買ってきて一応全部使うのがめ以子さま流ですが、それで大丈夫でしょうか。

しかし、目立つ事は当然、周囲のやっかみを買うという事で。
突然入ってきた警官に家宅捜索され、闇米を没収されるのだった。

 

誰にやられたんでしょうね。

単に、目立ってもうたんとちゃう？

と、泰介。

子どもにおやつやったりして、そんな余裕ある、おかしいて思われたとか。

子どもは、こんなに空気読んで生きてるのにねぇ。　

まぁ…通報したのは、あの婦人会の長に違いないが。
…ってか…あんたら婦人会のタスキはどうなったんだ。
誰もしてないけど～。

 

「水曜日」

 

貯めまくった食糧を家族に見せるめ以子。

 

少～しずつ少～しずつ、怪しまれんようにありとあらゆる手を使ってここまで気付かれずに
貯める事ができました。

…やってるんやろなと思うてましたけど、まさかここまでとは…。

何をのんきな事言うてはるんですか！
食べんと生きていかれへんのですよ。
食べるもんが　のうなったかて誰もどうにもしてくれへんのですよ。
ここは我が家の天下分け目の関ヶ原なんですよ！
帝大卒の名誉に懸けて、誰にも気付かれへん地下室造って下さい。

そ…そこまでに思うんだったら、おやつあげたりしなくていいんじゃね？
このご時世に……。　

と、思うわけだが、主人公もそこの所は大きく後悔しているのだった。

悠太郎からの返事は意外。

地下室は西門家の地下にすでにあった。
まぁ…小さい地下貯蔵庫って感じですが。

これが防空壕になって誰かが助かる…未来が見える気がする…。

次の日。
配給品を分ける時、め以子は明らかに少ない量の炭を渡される。

 

お宅は闇で都合できはるやろう？
わてらみんな瀬戸際ですさかい、いつもどおり遠慮してくれはる？

と、婦人会の長・多江さんから嫌味言われる主人公。

いやいやいや…チクったの、あんたやろ？

そうやって、闇米は取り上げられるわ配給品は少なくされるわ子どもたちはまだ来るわ…

で、主人公はいよいよ追い詰められた気持ちになっていくのだった。

その上、活男はめ以子の大事な貯蔵庫から食べ物を気前よく持って行ってしまう。

 

ええやないですか。「うま介」で修業させてもろてると思たら。

と、活男を庇う悠太郎。

あかん言うてませんよ！
…せやけど、一応私に聞いてもらわんと。
これはまだ手に入りやすい、とか、こっちはもうあかん、とか、色々細かい事があるんです。

意外にしぶちんなんですね「ごちそうさん」は。

せやかて、これ以上うちの御飯が貧相になったら嫌でしょう？

 

結局、この人は「家族が食べられる量」を確保したいんじゃなくて「贅沢に食べられる量」
を確保したいんだよね。

婦人会に鍋を供出して印象を良くする作戦の鍋選びの時に笑っちゃったよ。

あっ、この子は洋風の煮込み料理の時に底力を発揮するんです。
シチューとかポトフとか…。
あっ！この子にしかアイスクリームは作れへんのですよ。

食材が手に入らないこの期に及んで、ポトフやアイスクリーム作る気か。　
それじゃ、周りからやっかまれても仕方ないわ。

…んでも…もう何年も着ていない服を捨てられない私にはこの主人公の馬鹿らしさが
よく理解できてしまう。　

ようするに…捨てられない症候群なんですよね。あなたも私も。　

 

今日、痛快だったのは防空演習。

手ぇ、つってもうてぇ。

と、頭上からバケツの水を浴びせられた主人公は、

わざとですか？
わざとやりはったんですか？
昨日の配給かていけずな事しはったやないですか！

と、相手の頭から水をぶっかけるのだった。

手ぇ、つってもうて。

 

笑ったわ。

個人的に、やられてジッと耐えているようなヒロインにはイラっとするので、
豪快に倍返しして下さる方が見ていて気持ちいい。

 

わざとに決まってますよ！
密告も絶対あの人です。昔からいけずやったし。
私が座談会、出るんも気に入らんかったんですよ。

ああ、ああ、ああ…もう、あんたはホンマおばちゃんになったな。
昔はもっとこう～まっすぐ…。

あきれた様子のお静さん。

まぁ…「ごちそうさん」とか言われて仏さまになったような気分でニコニコして、
気前良くしていたのの化けの皮が剥げたってところ。
元々…ジャムの瓶を1人で抱え込んで食べてるような人だったし。　

でも、それの何が悪いの～？

と、私は思ってしまう。
このご時世、余所の子どもに食べもの分け与えてる慈悲深さの方が無理があると思うけど。

私はできるだけの事してきましたよ。
闇買いもできるからて配給かて遠慮しとったし、常会やら婦人会やら大したもんやないけど
お菓子作って持ってって。
そのお返しがこれですか。

私、もうやめます。
人にごちそうすんの、金輪際やめます！

 

うん。止めたらええわ。

まぁ…朝ドラとしては、これで止めちゃうことはないんだろうけど～。　

ってかさぁ、私が解らないのは、あの子どもたちって一体どこから来てる
誰の子どもなのよ。

近所の子どもならば、あの集会の中に母親だっているはずじゃん。

私だったら、もうオタクの子どもにおやつはやらんから金輪際来させないでください
と、まず親に言うわ。

…ま…もちろん、朝ドラとしては、そんな事はしないんだろうけどね～当然！

 

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※キャスト

卯野 め以子 … 杏（幼少期：豊嶋花）

西門 悠太郎 … 東出昌大

西門 静 … 宮崎美子
西門 ふ久 … 松浦雅（少女期：原見朋花／乳児期：森山咲瑠）
西門 泰介 … 菅田将暉（少年期：三澤瑠斗）
西門 活男 … 西畑大吾（少年期：二宮輝生）
川久保希子(旧姓・西門) … 高畑充希
川久保啓司 … 茂山逸平

西門和枝 … キムラ緑子
西門正蔵/酉井捨蔵 … 近藤正臣

卯野大五 … 原田泰造
卯野イク … 財前直見
卯野トラ … 吉行和子(ナレーション)
卯野照生 … 井之脇海
泉 源太 … 和田正人
大村宋介 … 徳井優
藤井耕作 … 木本武宏
村井亜貴子 … 加藤あい

室井桜子(旧姓・堀之端) … 前田亜季
室井幸斎 … 山中崇
高木馬介 … 中村靖日
室井 文女 … 杉本瑛
竹元勇蔵 … ムロツヨシ

野川民子 … 宮嶋麻衣
近藤 学 … 石田卓也
安西真之介 … 古舘寛治

宮本先生 … 奥貫薫

※スタッフ

脚本 … 森下佳子
演出 … 木村隆文、小林大児
プロデューサー … 内田ゆき
制作統括 … 岡本幸江
フードコーディネーター … 飯島奈美
音楽 … 菅野よう子
主題歌 … ゆず「雨のち晴レルヤ」

 

 

 

 

　【ごちそうさん】
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73　74　75・76　77　78
79・80・81　82・83・84
85・86・87・88　89・90
91・92・93　94・95・96
97・98・99　100・101・102
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