【カラマーゾフの兄弟】 第3話 感想

あいつのいないとこに連れてってやるって約束したのに。

そんなこと気にしてたのか。

俺の中で…あの約束、生きてるから。

 

カラマーゾフの兄弟 第3話

   ドラマ カラマーゾフの兄弟 感想
 

初回に書きましたが、原作は既読なのでなるべくネタバレのないレビューを心がけます。

 

今回は長男・満のターン。

勲と涼の母・詩織と再婚して今の屋敷に引っ越ししてきた時、前妻に置いて行かれた
幼い満の扱いは散々だった。

どけ!邪魔だと言ってんのが聞こえないのか!くそがきが。

あの子は?

ごみだ。前の女房が捨てた。
この家に住み着いている野良犬だと思ってほっとけばいい。

孤独な満に詩織は優しかった。
他の兄弟と同じように接し、育ててくれた。

父・文蔵は子どもたちをよく大声で怒鳴りつけ、暴力を振るった。
そんな時、詩織は3人を庇い、一緒に夜空を仰ぎ見た。

 

ほら、見て。奇麗よ。…あれがカシオペア。あっちがペガサスペルセウス。
知ってる?ペルセウスってお姫さまを怪物から守った勇者の名前なのよ。

勇者。

…あのくらい遠くに行ってみたいね。

子どもたちに寄り添って寂しげに言う詩織の手を満は握った。
詩織と兄弟は手を繋いで星空を見た。

 

文蔵殺しの取り調べで、刑事は執拗に満を尋問した。

 

小栗さん、まだ意識が戻らないんですよ。
意識が戻ったら犯人が分かるんですけどねぇ!どうかしました?

いや…。

弟さんが第一発見者なんですけどね。

勲が?

いや、涼さんですが。
彼が家に戻ったとき、お父さんは血まみれで死んでいて階段の下で小栗さんが
倒れていたらしいんです。

あっ、これ、私が詳しく説明するまでもないです…。

だから!俺はやってねえよ!

だったらずっと手が落ち着きがないのはなぜですか?

やましいことがあるからですよね。
あなた、いったい何を隠してるんですか?!

こういう話を聞いたことがあるんですがね。
一度捨てられた子供は、また捨てられるんじゃないかって怖くて人と本気で向き合えないと。
あなたの人生、母親に捨てられ、父親に蔑視されて、信じられるものは何もなかった
んじゃないんですか?
弟さんたちは生い立ちをばねにして羽ばたいた。
それに比べてくすぶっている自分の現実と向き合うのが嫌で、お父さんに憎しみの刃を
向けたんじゃないんですか?

んなこと思ったことねえよ。
…俺は、ただ…。

ただ?
分かってるでしょ。いつまでも隠し通せるもんじゃありませんよ。

あの事件の前…。

満は久しぶりに涼の部屋で涼と飲んだ。

あまりに幼すぎて母・詩織の記憶がほとんどないという涼。

俺は、母さんといえば太陽より星を思い出すけどな。

何で?

庭からよく4人で星見てたんだよ。

へえ、そっか。

涼は屈託なく笑う。

 

どんな人だった?

似てるよお前に。

えっ?

お前は母さんのいいとこだけを受け継いで生まれてきたんだ。
優しくて思いやりがあって…。

自分のことより人の幸せを願ってるような人だった。

 

詩織の思い出はいつも優しく美しい。
涼の中には詩織に似た癒しの空気がある。

そこへ勲も合流し、話は現実に引き戻されて行った。

加奈子から電話があって、心配していた。なぜちゃんとしないのかと責める勲に
満は何も反論できなかった。

勲が加奈子に惚れているのは解っていた。
そのことで、勲にはちょっと負い目がある。

そして、他の負い目も……。

氷を取ってくると言って下に降りると父が居た。

 

何でいるんだ?
また女に捨てられたのか。
よく捨てられる野郎だな。

文蔵は憎々しげに笑った。

何が言いてえんだよ。

あの女、市長の娘だけあってお前ごときじゃ満足できないんだろうな。
市長の娘を捕まえたってことだけはお前にしてはよくやったと思ってたんだけどな。

市長が黒澤の息子なんかとの交際、賛成するわけねえだろうが。

市長が反対すんのは黒澤の息子だからか?
自分の能なし棚に上げて親のせいにするんじゃないよ。

満は、かっとなって思わずガラスのアイスペールを掴んだ。

その目!うわ~怖い怖い!
あのくそあばずれ、梓にそっくりだ。
さすがにろくでなしの血は争えねえな。うわ~!

満はアイスペールを置いて出て行った。
父の声が後ろから聞こえる。

野良犬が。

 

加奈子には何度も両親に会ってくれと言われていた。
しかし、満には決心がつかなかった。

市長さんに会うんだよ。
今の俺じゃ、まずいだろ。

 

バーに遊びに行くと、以前会った派手で美しい女が来ていた。

居場所なんて重荷になるだけじゃない。
帰ってくる港があるから安心して海に出れるなんて人いるけど、私は同じ港になんか
戻ってきたくないわ。

世界の果てまで航海を続けたいの。

久留美というその女の逞しさに満は惹かれた。

たくましいんだな。

あなたは寂しがりやね。

そう? 初めて言われた。

毎日ここにいるのが証拠。

ここにいるのは将来のためのリサーチしてんの。

 

満は自分の店を持つのが夢なのだと久留美に語った。
久留美は、詳しい人を紹介してくれると約束した。

 

紹介された男は、ちょうど前のオーナーが急に店を閉めることになったという
手ごろな物件を満に見せてくれた。

流行っていた店らしい。
立地も物件自体も申し分なかった。

しかし、相手が出してきた金額は当然高額だった。

すいません。今の俺には、この金額はちょっと用意できないんです。

あ~そうですか。…残念だな。
あっ、そうだ。
そういうことならご融資できるところをご紹介できるかもしれません。

えっ?

このままじゃ、久留美さんに顔向けできないから私も何とか頑張ります。

佐伯さん、ホントですか?

ええ。久留美さんにはお世話になってますから。

 

急に将来が見えてきた気がした。
夢がついに叶う時がやって来た…。

満は久留美に礼がしたいと言って、ホテルに連れて行った。
しかも、ラブホテル。

久留美は当然イヤな顔をした。

おかしいでしょ。お礼でここって。

何もしないから。

何もしないって言う男に限って何かするもんでしょ。

おっしゃるとおりだけど、残念ながら俺は違います。

 

満は天井の明かりを点けた。

天に浮かぶ光の大群がプラネタリウムのように満天の星空を作る。

あれ?感動しない?

これ見せたくて連れてきたの?

うん。

他の子はよくこんな手で釣れたよね。

他の女、連れてきたことないよ。

 

当然、初めての時は女と来た。
しかし、その後は1人で度々来ていると満は話した。「隠れ家」だと。

 

小学校のときにさ、尊敬する人物のとこにペルセウスって書いたんだ。

ペルセウス?

そう。ギリシア神話で怪物からお姫さまを守った勇者。

へえ守りたい人でもいたの?

…まあね。

 

守りたかったもの…。

それは、家族。
詩織と、そして、兄弟たち。

なのに、満は捨てて牢獄のような父親の家から1人逃げた。
でも、ずっと出口が見えないような不安の中にいた。

でも、今日、出口が見えた気がした。
久留美のおかげでまた踏み出せる。

だから、もう1回目指してみるよ。勇者。

 

満は勲を呼び出して2人で飲んだ。
店を持てることになったと報告するためだ。

加奈子ともこれでケリをつけると勲に約束した。

 

勲。お前もいつまでも親父に関わってないで、早く東京帰れ。

分かってる。
俺も今回でケリをつけるつもりだ。

そうか。
俺はずっと、お前がうらやましかった。

自分の力で東京で居場所を作っていくお前が。

せっかくつかんだ場所だ。
あんなやつに邪魔されねえでしっかり守ってけよ。

満の言葉が勲には意外そうだった。
いつも気難しい顔をして、満を軽蔑している弟。

満が前に進んだことで、兄弟にも絆が戻りそうだった。

 

俺の方こそうらやましかったよ。

あいつに真っ向からぶつかる強さが。

でも俺は1人で逃げ出した。
あいつのいないとこに連れてってやるって約束したのに。

そんなこと気にしてたのか。

俺の中で…あの約束、生きてるから。

まあ、店持ったからって何ができるか分かんねえけど。

 

勲は先に帰ると言って席を立った。

そして…ずっと言えずにいた事を兄に忠告したのだった。

この前ここで兄さんといた女だけど…
あの女には深入りしない方がいい。

 

翌日。
満は自分がマスターになるはずの店が他人に営業されているのを見て驚く。
聞けば、もう10年もその男はこの店のオーナーで、手放してなどいないと言う。

急いで仲介人の佐伯に電話をしたが電話は不通…。
当然、久留美にも連絡は付かなかった。

勲の言葉が頭をよぎった。

「あの女には深入りしない方がいい。」

 

勲に事情を聞くために黒澤の実家に行くと、そこには何故か久留美が居た。

満が来た事を見計らったように、久留美に封筒を渡す文蔵。

久留美ちゃん。今回のご褒美だ。

ありがと。じゃあ私はこれで。

さっさと家を出て行こうとする久留美の腕を満は掴んだ。

嘘だろ。なっ。
何とか言えよ!

冷たい目で振り返った女は言った。

気を付けた方がいい。

あなた、簡単過ぎる。

 

家中に文蔵の笑い声が響いた。

二階の部屋から出てきた涼と勲は、階下で父が兄を貶める地獄を見た。

 

ほ~ら!負け犬!

俺はな、お前のその顔を、ず~っと見たかったんだよ!!

能なしのくせに偉そうに盾突くからだ!
どうだ。
思い知ったか?
己の愚かさを!

 

悪魔の笑い声の中、満の心は深い闇に再び囚われて行った…。

 

いい加減でチャラくしか見えなかった満のナイーブな面が存分に見えた回。

満の心の中には、いつも自分に優しくしてくれたたった一つの星である
継母の詩織の姿があって、守りたかったのに自殺してしまった詩織が
本当に哀れで悲しくて…。

兄弟たちをも守れずに1人家を飛び出してしまった負い目もあって。

だから、チャラく生きていいという事にはならないけれども、どうにもならないほど
深く深く傷つきながら生きてきたのだという事がとてもよく解る描写。

斎藤工さんのナイーブな演技が光る。

やっとチャンスを掴んだ。目の前が開けた。

と、思っていたのに、それは全部父が自分を貶めるために仕組んだ罠だった…。

 

夢も希望も何もかも野良犬から剥ぎ取っていく文蔵。

そりゃ…憎いだろう。

むしろ、ここまでして殺されなかったらおかしいってくらい。

満が殺らないなら、私が代わりにやってあげたいほどの憎々しさ…。

物語の冒頭で死んじゃってくれてなければ、怒りでテレビをぶっ壊したくなるくらい。 

 

そして、死んでまで、文蔵は子どもたちを貶めているわけです。
自分を殺した、という嫌疑を掛けさせている。

憎らしい刑事の尋問は、文蔵の声その物なわけです。

生前の文蔵である吉田鋼太郎さん。
死後の文蔵である滝藤賢一さん。

どっちも、本当~に葬りたくなるほど悪魔的。

 

ずっと否認し続ける満。

これほどまでに貶められて赦せたら…そりゃ天使すぎるでしょ。

 

次回は天使・涼ちゃんのターン。

いっぱい虐められなければいいのだけど~。・泣

 

原作:「青空文庫」にもありますよん。もちろん無料→「青空文庫/カラマゾフの兄弟」

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


~長男・満 棄てられた犬~

長男・満(斎藤工)は3年前、市長と産廃業者との不正な関係を示す写真を押さえようとしていた。
筋の悪い男から依頼された仕事で、金に困っていた満は引き受けることにしたのだった。
満が車の中から市長の家を眺めていると、帰宅してくる1人の女性がやってきた。
女性は満の知っている顔だった。

ある夜、黒澤邸に帰宅した満は、父・文蔵(吉田鋼太郎)のコレクションであるウィスキーを
持って2階に上がっていく。
三男・涼(林遣都)の部屋をノックした満は、一緒に飲まないか?と涼を誘った。
涼の部屋で一緒に飲みながら、母親・詩織(安藤サクラ)の思い出話をしていると、ドアが
ノックされた。
次男・勲(市原隼人)が涼から頼まれた本を持って来たのだった。
涼から一緒に飲もうと誘われて一旦断った勲だったが、満からも兄弟3人で飲むなんて滅多に
ないんだからと言われ、勲は仕方なく飲むことにする。
話題が、勲が親父の仕事を手伝っていること、満が定職につかないことで遠藤加奈子(高梨臨)を
不安にさせていること、になると気まずい雰囲気になり、満は氷を取ってくると言って
部屋を出て行った。

大広間でアイスペールに氷を入れた満は、ちょうど帰宅した文蔵と出くわす。
加奈子のことや、実母・梓のことで文蔵から非難された満は、家を飛び出して・・・。

(あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2013年1月期・冬クールドラマ何見ます?】ラインナップ一覧とキャスト表と展望

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【キャスト】

黒澤勲 … 市原隼人(イヴァン/ワーニャ)
黒澤満 … 斎藤工(ドミートリイ/ミーチャ)
黒澤涼 … 林遣都(アレクセイ/アリョーシャ)

遠藤加奈子 … 高梨臨
末松進 … 松下洸平
小栗晃一 … 渡辺憲吉

黒澤詩織 … 安藤サクラ
園田志朗 … 小野寺昭
吉岡久留美 … 芳賀優里亜
刑事 … 滝藤賢一

黒澤文蔵 … 吉田鋼太郎(フョードル)

【スタッフ】

演出 … :都築淳一、佐藤源太、村上正典
脚本 … 旺季志ずか

原作 … フョードル・ドストエフスキー

 

 

 

 
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カラマーゾフの兄弟第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話(最終回)


コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >あまり好きではなかった満でしたが、色々同情してしまいました。

    この人もこの人なりに抱えてる思いがありますもんねぇ…。
    あんな環境で育てば誰だって歪みが出てくるわけで。

    >回数をおうごとに鬼畜親父は、あぁ死んで当然(笑)
    と思ってます。

    ですよね。
    あれはいつか誰かにやられる運命ですよ。うん。
    これだけの事情があれば腕のいい弁護士が付けば、かなり罪も軽くなりそうな…。

  2. まゅげ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    あまり好きではなかった満でしたが、色々同情してしまいました。
    回数をおうごとに鬼畜親父は、あぁ死んで当然(笑)
    と思ってます。
    3人のだれかが犯人ならば、罪に問わないであげてとも思ってしまってますwwww
    自己防衛だってことに、ならないかなぁ・・・[絵文字:v-404]

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >2話から見始めたけど、
    文蔵がまぁ~~。本当に鬼畜で腹立ちまくりです。
    こんな奴本当に殺されて当然ですよ~。
    って思いますわ。

    でしょーーー!
    私もいつも殺されて当然だろと思いながら見てる。
    兄弟だけが容疑者っておかしいよね。
    いっぱい恨んでいる人がいそうだしw

    >私は3人とも殺してないと思ってたりします。
    ま~~ったく別のところから恨まれて死んでてくれて
    ほしいです。(希望なのかもしれない)

    あたしゃ原作知ってるので犯人については触れないでおくよ^^;
    ホント、兄弟には救われて欲しいよ。

  4. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    いつもありがとうございます。

    ドラマや映画を見て、自分の人生と重なる事はままある事です。
    そんなにご自分の母上と状況が似ていらっしゃるのなら、本当につらい回でしたね。
    お察しします。

    私の父もかなりの暴君で幼いころから私たちは父親を恐れて生活して来ました。
    文蔵の20分の一くらいの暴君っぷりですが^^;
    もっとも、ウチの父の場合は天邪鬼が酷すぎて本来は家族に対する愛情は
    いっぱいある人なんですけどね。
    それが解っていても暴言の数々は耐え難かったです。
    それでも、今でも私たち姉弟は年に何回か実家に祝い事などで集まります。

    櫻井さんが現在ご実家と断絶状態にあると言うことは、精神の安定のためには
    良いことだと思います。
    自分が生きていくためには、それが肉親だろうと断たなくてはならない事もあるでしょう。

    ドラマの方は、どうなるのか…満に一筋の光が当たる結末になると良いですね。
    そうなる事を祈ります。

  5. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    深夜帯は見るのも大変ですよね~。
    最近のドラマはどんどん遅い時間に名作をやるから~。

    >なぜ滝藤賢一さんが刑事?と疑問でしたが(失礼。笑)納得しました!!

    なかなか怪しくて厭味ったらしい感じの刑事ですよw
    「踊る」のワンさんの時は可愛かったのにね^^;

  6. カラマーゾフの兄弟 第3話

    2013.1.26 Sat On-Air 第3話「~長男・満 棄てられた犬~」 ラテ欄「棄てられた犬」  長男・満(斎藤工)は3年前、市長と産廃業者との不正な関係を示す写真を押さえようとしていた。

  7. みのむし より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    2話から見始めたけど、
    文蔵がまぁ~~。本当に鬼畜で腹立ちまくりです。
    こんな奴本当に殺されて当然ですよ~。
    って思いますわ。
    私は3人とも殺してないと思ってたりします。
    ま~~ったく別のところから恨まれて死んでてくれて
    ほしいです。(希望なのかもしれない)

  8. カラマーゾフの兄弟 #03

    『棄てられた犬』

  9. カラマーゾフの兄弟 (第3話・1/26) 感想

    フジテレビ系ドラマ『カラマーゾフの兄弟』(公式)の第3話『長男・満 棄てられた犬』の感想。
    なお、原作である文豪フョードル・ドストエフスキーの長編小説はだいぶ前に既読。

  10. 櫻井8号 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    くう様、3話アップありがとうございます!( すみません、以下の事ここで書くのはそぐわないと存じますが、どうかお許しください。ドラマを見て余りにも激しく心が揺さぶられてしまったもので。見たあとしばらく涙が止まりませんでした…)
    この回はまるで自分の人生をなぞっているようでした。満と暴君父との関係は、そのまま私と母の関係です。
    満父の暴言と行動が母と全く同じなのには泣くより笑ってしまいました。私も良く母から「目つきが悪い。殺人犯の○そっくりだ。怖い。将来は犯罪者になるよ!」と言われました。母のその時の口調がクッションを抱えた満父と全く同じ…相手を揶揄する口調。
    最初から満には強いシンパシーを感じていました。幼年より父の周りへの理不尽な仕打ちに抵抗する満。私の母も父や私に怒りをぶつけ、暴力暴言を吐いていました。私は言動が父そっくりという理不尽な理由で良く暴言を吐かれ叩かれました。父に対する母の暴言暴力がひどかったので、私はそんな母に反抗し余計目を付けられました。最後の方のシーン。自分を騙し夢を潰した張本人が父だと分かった満の気持ちを考えると涙が止まりませんでした。
    心が身体だとしたら、滅多刺しにされ抉られズタズタの状態でしょう。私はまるで自分の傷を抉るように何回もそのシーンを見てしまいました。私も母の謀略で徹底的に人間関係を破壊されました。影で糸を引き策略していたのが母だと知った時は怒りよりも悲しみの方が大きかったです。実の親から向けられる深い憎悪に頭が真っ白になりました。満もあの瞬間そうだったのではないでしょうか。人間、余りに心理的打撃を受けると一瞬思考や感情が停止し、??か…状態になるのです。そして、満も私もその瞬間心を殺されたのです。実の親が我が子を苦しめるために策略する…その事実によって。
    母は年の離れた妹に私の悪口をありったけ吹き込み仲を割きました。妹の中で私は最低のキ○○イで危険人物となっています。会うことも拒否されています。もう実家とは絶縁し十数年会っていません。
    満に救いがあるとすれば、兄弟仲が悪くはないということ。
    酒を飲んで話合う程度には仲が保たれているという点。満はダメンズですが、本来は男気があり優しく純粋な人ですね。幼い頃の約束を守れなかったことをきにしていたり。あの兄弟の中で唯一殴られること覚悟で真っ向から暴君父に対抗したのは満だけですし。( その点は私と重なります。直情で要領が悪いんですね。だから余計憎まれる。次男のように頭を使ってスマートにできればいいのですが。)
    このドラマの結末が原作通りか否か不明ですが、私はズタボロに傷つけられた満に一条の光が当たって欲しいです。それが私自身への救いにもなる気がします。
    長文失礼しました。

  11. ぺい より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    どうしてもこの枠が見れなくて、くうさんレビューで楽しんでいます。原作も、有名ながら未読で。なぜ滝藤賢一さんが刑事?と疑問でしたが(失礼。笑)納得しました!!
    頑張って次回から見れたら見てみたいです!!

  12. カラマーゾフの兄弟 第3話

    『満 棄てられた犬
    『長男・満 棄てられた犬』
    「棄てられた犬

    内容
    刑事(滝藤賢一)の取り調べを受ける満(斎藤工)
    被害者である父・文蔵(吉田鋼太郎)への殺意を問い正されて…

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