血のつながりじゃない!
俺が自分の黒い感情に押しつぶされそうになったとき、救ってくれたのは
満兄さんと涼だ。
溺れそうな俺を兄弟2人の存在が踏みとどまらせてくれたんだ。
お前には分からない。
俺たちが一緒に過ごした時間がどれだけ俺の支えになったか。
2人がいてくれたから今の俺があるんだ。
カラマーゾフの兄弟 第11話
僕にだけは聞こえていたんですよ。あなたの心の叫びが。
全て、
あなたのためにやったんです。
勲兄さん。
末松の目はギラギラ光っていた。
達成感と、今までの自分の苦労と…
そして、目の前にいる自分の愛する兄・勲に全て告白できる興奮。
勲は怒りよりも困惑と恐れを感じながら末松を見ていた。
あの男が殺されるのは必然だった。
必然?
そうです。
それは勲さまご自身が一番分かってらっしゃるはずです。
初めてあの男を目にした時から、どうしようもないやつだと思っていたんです。
初めて息子だと名乗ったあの日。
文蔵は車の中から小銭を投げつけてきた。
末松は物乞い扱いされた。
そして、この屋敷に雇われて挨拶に来た時。
文蔵は汚い音を立てて肉を食らっていた。
口から肉汁を垂らしていた。
おぞましい汚らわしい姿の親父だった。
そして、
文蔵は自分を覚えていなかった!
こんなやつの血が自分にも流れてると思ったら、自分の出生を呪いたくなりましたよ。
父親が最低だと思ったら、その息子も同じでしたよ。
満は能なしだし、涼は現実を直視できない甘ちゃんで。
不思議でたまらなかった。
こんなやつらが黒澤を名乗り、なぜ僕が認められないのか。
だけど勲さま。
僕はあなたに救われたんです。 初めてお会いしたときの感動は忘れられません。
初めて黒澤の家で勲に挨拶した時、勲は涼やかに「どうも」と会釈してくれた。
その瞳には媚びがなく、黒く濁って輝いていた。
自分以外の何をも信じない孤独な、そして聡明な瞳。強い意志。
末松は勲に一目ぼれした。
しかし、それ以上に末松を惹きつけて離さないものがあった。
末松は勲の部屋で見たのだ。あの小説を。
「生来 人間は悪である」
「その人間がつくる この世が不条理に満ちている事は 当然だ」
「それを打開したいなら 自らの手で裁くしかない」
「たとえ 血を流すことになろうとも 勝利したものが 正義となる」
末松は興奮した。
この人こそ自分の兄に相応しい。
いや、自分の主に相応しい。
この人に尽くそう。この人だけを愛そう。
そう決心した。
この人は僕と同じことを考えている。
そのことを知って、あなたへの尊敬がますます強くなりました。
はっきりと分かったんです。 僕がやるべきことはあの男を殺すことだと。
それを 僕だけでなく、あなたも望んでいる。
あなたは東京に行ってしまわれた。
だけど僕は待ってたんです。期待を膨らませながらあなたの帰りを。
そして家族会議で再び 帰ってこられた時、あなたはさらに殺意を深めてた。
小説にはっきり書いてありました。
呪われた一族の血をこの手で断ち切ることが宿命だと。
それで僕は決めたんです。
あなたが望むことを実行してあなたに披露しようと。
勲は信じられなかった。目の前の男は狂っている。
お前は、本当に俺のために親父を殺したって言うのか?
そうですよ。
見事だったでしょ? 完全犯罪だ。
そんな…。 あれは架空の物語だ。
だけどあなたの願望であることは確かです。
願望?…そんなんじゃない。
隠さなくてもいいんですよ。僕には分かってますから。
あの男を殺すのが僕たちの宿命だったんです。
あなたが計画して僕が実行した。
あなたと僕の2人でやり遂げたことなんです。
勲には目の前の男が1人でエキサイトしているように感じられる。
願望はあった…かも知れない。でも…あれは小説なのだ。
勲は否定し続け、末松はイライラしてきた。
いいかげんにしてください。
サインを出したのはあなたですよ。
サイン?
そうです。 あの日…。
勲が何もかも捨てて出て行こうとした日。あの事件の日。
勲は言った。
「後を頼む」
末松は、それを聞いて勲に全て託されたと悟った。
たまたま満から電話が掛かってきた。
末松は久留美が家に来ると嘘をついて満をおびき出した。
後は実際に起きた事そのまま。
末松は食中毒にかかったふりをして待機した。
計算外だったのは、満が文蔵を手にかけず、小栗を意識不明にさせて逃げ出した事だ。
だから、末松は自ら文蔵を殴った。
凶器は満が手にした像をあらかじめ用意していた。
文蔵は驚いた様子だったが、末松は躊躇なく何度も殴り、文蔵はあっけなく
死んでしまった。
あなたの代わりにあいつを処刑したんだ。
全てあなたのために。
あなたのためなんだ!勲兄さん。
やめてくれ! 俺とお前は違う!
どうして認めてくれないんですか?
僕はあなたのために毒まで飲んだんですよ!
命まで懸けたんだ!
どうして褒めてくれないんです!?
確かに俺は親父が殺したいほど憎かった。
あんな男が親で恥ずかしいと思った。
だけど、のみ込まれたくなかったから…その感情に!
何かしてしまうかもしれない自分が怖いから小説に吐き出してたんだ。
ホントに行動に移してしまったお前とは違う!
勲は抵抗し続けた。
同罪だという意識はない。絶対にない。
自分に言い聞かせてもいた。
同罪にならないための小説だったのだ。
実行してしまわないための逃げ場だったのだ。
小説は勲の逃げ場だった。
実行しないで済むための逃げ場だったのだ。
兄さん!
お前に兄さんなどと呼ばれる筋合いもない!
僕はあなたと血がつながってるんですよ。
血のつながりじゃない!
俺が自分の黒い感情に押しつぶされそうになった時、救ってくれたのは満兄さんと涼だ。
溺れそうな俺を兄弟2人の存在が踏みとどまらせてくれたんだ。
あんなやつらのどこが…。
お前には分からない。
俺たちが一緒に過ごした時間がどれだけ俺の支えになったか。
2人がいてくれたから今の俺があるんだ。
そんな…。
俺がお前を迷わせたなら本当にすまなかった。
末松は勲を押し倒してのしかかった。
勲が自分よりもあんな奴らを愛しているのが耐えられなかった。
精神的な繋がりは自分の方が上だ。
同じ線の上に立っているのは満や涼よりも自分の方が上だと信じていたのに!
そんな目で見ないでください。
哀れんでなんてほしくない!
そんなものが欲しいんじゃない!
よくやったと言ってくれ!認めろ!あなたの願いをかなえた僕を。
お前は間違ってる。
認めてくれ僕を!
僕がいることを。
それで気が済むなら殺せ。
俺は絶対にお前がやったことは認めない。
末松は目を潤ませて離れて行った。
涼が入江たちと屋敷に駆け込んできた時、末松は逃亡した後だった。
勲は言った。
親父を殺したのはあいつだ。
やがて末松は、屋敷内で遺体で発見された。
自ら命を絶ったのだ。
勲と涼は遺体を発見した。
兄弟だと名乗れず、復讐心を秘めたままずっと自分たちに仕えてきた男。
満の起訴は止められず、末松が文蔵を殺害したと言う証拠を掴めないまま裁判になった。
満は勲に言った。
末松が何を言ったか知らないが、自分を責めるな。
お前が責任を感じる必要はないよ。
俺はホントに情けないやつだったよな。
自分の駄目さを棚に上げて人のせいにしてた。
自分の力で生きようとしてたけど、上手くいかなくて自分から投げ出してた。
小栗さんをケガさして怖くなって逃げ出したりもした。
あれは俺の弱さだ。
殺人のぬれぎぬを着せられてつらいけど、これくらいのことがなかったら
気付けなかったんだと思う。
それに分かったんだ。
こんな俺にも信じて味方でいてくれるお前たちがいる。
それがどんなに心強いことか。
入江刑事が末松の殺害を確証するものを見つけ出してくれ、満は無罪放免になる。
3人は、小栗に黒澤地所を託して家を出た。
もしかしたら、俺たちがこの家に生まれた意味を見つけるために
これからの人生があるのかもしれないな。
母の墓前で満はそう言った。
そうだね。
ただ確かなのは、どんなときも自分の意思で生き方を決められるってことじゃないか?
末松もそのことが分かってたら何か違ってたんだろうか。
ずっと考えてるんだ。
なぜ末松は俺を殺さなかったのか。
完全犯罪だと言ってたのに、どうして証拠となるような血の付いた服を
燃やさなかったのか。
できなかったのかもしれないね。
ホントに望んでたのは復讐ではなく、そうすることでしか生きる意味が
見いだせなかったんじゃないかって。
僕たちも紙一重なのかな?
自分自身と向き合えなかったら。
試されてるのかもしれないな。
俺たちは生きていくんだ。
これからを。
うん…なんか…原作のドロッと感もなく…きれいにまとまった最終回…。
まぁ、もっとも、時代が違うから。
現代の捜査だったら、末松、入院したのにトリカブト食ったフリとか無理だろ、とか…
証拠も部屋にいっぱい残ってるよね。とか…
だとしたら、初めから満を有罪にすること自体が無理だろ、とか…
だったら起訴する必要もないし、あんな裁判なら要らなくね?とか…
そもそも、このドラマに女、要らなくね?とか…
色々と思う所はあるわけですが、まぁいっか。
現代版として、上手く改変された…別物として見れば面白かったですよ。
役者さんの演技と、妙におどろおどろしい演出に引っ張られたドラマでした。
最終回のラストにまたローリング・ストーンズの「PAINT IT BLACK」を
持ってきたのは神…思えばすごい選曲の数々だった。
末松は、本当は兄弟でいたかったんですよね。
歪んだ愛情が勲を独占したいという感情になって現れた。
自分と勲だけが同じ目的で歩んでいると信じていた。
親父を憎いと思う気持ちで繋がっていると信じてた。
けれども、勲にとって小説は「泣くな、はらちゃん」の越前さんの漫画ノートと同程度の
憂さ晴らしのための愚痴吐き場。
えーー、たかが小説なのに実行しちゃったの、おま……。
って感じになっちゃったという結末…。
てか…刑事にもお手伝いにもバリバリ目に触れる場所に置いとくなよ勲、って話なんだけど。
そもそも恥ずかしくね?
愚痴日記みたいなの他人に見られて…。
原作では、ここに次男の無神論にこの外腹の弟の哲学が共鳴して…のような宗教的要素が
入って複雑な感情を生み出しているわけですが、ドラマにはそれはないので、もっと
純粋に血のつながりの愛情が歪んで勘違いを起こさせたという解釈でいいと思います。
ま、文蔵は自業自得でしょ。
たぶん、誰も殺された父親には同情しないと思われ。
(小栗さんだけは何か文蔵に歪んだ愛を持ってたように見えたけど~こわっ)
満にのしかかる文蔵とか勲にのしかかる末松とか涼ちゃんにのしかかる勲とか…
え…そういう描写に心囚われたあなたは、原作も充分ホモホモしいのでぜひ。
異色のドラマとして3ヶ月楽しませていただきました。
この枠はホント毎回色々と挑戦してるよね~。
次期も楽しみだよ。
原作:「青空文庫」にもありますよん。もちろん無料→「青空文庫/カラマゾフの兄弟」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
~真実の色~次男・勲(市原隼人)は、事件当日の行動に不審な点があった使用人の末松(松下洸平)に、
父・黒澤文蔵(吉田鋼太郎)を殺したのはお前か、と詰め寄る。
そして、末松こそが三男・涼(林遣都)から聞かされていた「もう1人の兄弟」で
あることを知る。
末松は、文蔵は最低の男だ、と吐き捨て、さらに長男・満(斎藤工)と涼についても
否定的に語る一方、勲だけは自分の兄としてふさわしい人間である、と冗舌に話す。少年時代のある日、自分の父親だと分かった文蔵に会いに行き、自分が息子であることを
打ち明けた末松だったが、文蔵から物ごい呼ばわりされ小銭を投げつけられた。
その時、末松は文蔵への復讐のために生きていくことを決意したのであった。
そして、素性を隠し、使用人として黒澤邸で働き始めた末松は、兄・勲への尊敬が
強くなるにつれ、自分のやるべきことが何なのか、明白に自覚したと言う・・・。そんな折、警察署に駆け込み、刑事・入江(滝藤賢一)に、末松の写真を見せ、真犯人の
存在を伝えた涼は、入江と共に黒澤邸に急いで向かっていた。一方、勾留中の満には、起訴が着々と迫り・・・。
(あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
よろしければ→【2013年4月期・春クールドラマ何見ます?】ラインナップ一覧とキャスト表
【キャスト】
黒澤勲 … 市原隼人(イヴァン/ワーニャ)
黒澤満 … 斎藤工(ドミートリイ/ミーチャ)
黒澤涼 … 林遣都(アレクセイ/アリョーシャ)
遠藤加奈子 … 高梨臨
末松進 … 松下洸平
小栗晃一 … 渡辺憲吉
黒澤詩織 … 安藤サクラ
園田志朗 … 小野寺昭
吉岡久留美 … 芳賀優里亜
刑事 … 滝藤賢一
黒澤文蔵 … 吉田鋼太郎(フョードル)
【スタッフ】
演出 … :都築淳一、佐藤源太、村上正典
脚本 … 旺季志ずか
原作 … フョードル・ドストエフスキー
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【 カラマーゾフの兄弟 】第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話(最終回)
コメント
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そう、なんかまとまったーーーていう印象で。。
やっぱ原作の方がどす黒いんですねWWでも長すぎて読まないと思う・・です。
ほもほもしいのは気になるところでもありますがW
もっと末松の苦悩とか描いてほしかったかも・・。
まほろ駅前番外地&ミエリーノ柏木&カラマーゾフの兄弟最終回感想
■まほろ駅前番外地
実は個人的に今期一番好きだったドラマ。深夜枠なのでリアルタイム視聴にムラがあったので、記事にできなかったけど、なかなか書きたい内容だったんだよね。
??…
SECRET: 0
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おはようございます。
ここのところ忙しくて最終回のコメントを書いていなかったので。
>勲にとって小説は「泣くな、はらちゃん」の越前さんの漫画ノートと同程度の憂さ晴らしのための愚痴吐き場。
>えーー、たかが小説なのに実行しちゃったの、おま……。
>って感じになっちゃったという結末…。
ちょっとこれでは登場人物が気の毒なので少し。
勲が小説を書く設定は、イワンが論文を書く設定から来ているんでしょう。WOWOWの「罪と罰」でも主人公の高良健吾が書くのは、論文ではなく小説に変更されていました。
ドストエフスキーは世の中を動かしているのは、小説ではなく論文という認識があったんでしょうが、これでは視聴者に理解されにくいので、ドラマでは小説に変更されたのでしょう。
ただ、ドラマの着地点は決まっていたので、召使である末松が、まるで「罪と罰」のラスコリニコフのように、それを、むさぼり読んで行動原理とするのに小説の方が説得力を持ちやすいという判断もあったのでしょう。その点、末松が一番ドストエフスキー的人物なのかもしれません。
まあ、結果的には、くうさんの言う通りかもしれませんが・・・
>現代の捜査だったら、末松、入院したのにトリカブト食ったフリとか無理だろ、とか…
>証拠も部屋にいっぱい残ってるよね。とか…
>だとしたら、初めから満を有罪にすること自体が無理だろ、とか…
末松の入院に関しては、勲とのやり取りの中に、毒を飲んだとあるので、殺人の後、毒を飲み、サンドイッチをすり替えれば成立します。
満が無罪なのは、勲に末松がはっきり殺人のことを「自供」しているし、ドストエフスキーの頃の警察や裁判と、現代の日本の警察や裁判と違うので当然の帰結です。有罪になった後、勲がマスコミに駆け込めば、とんでもないことになります。
3兄弟が希望を持てるラストになればいい、と書いたら本当にそうなったのには驚きましたが。
ただ、楽しい3ヶ月でした。
原作のフョードルは人格破綻者ですが、あそこまで暴力的な人物だったかなと疑問に思うほどの、吉田鋼太郎さんの演技や、3兄弟の演技に魅せられて、素晴らしいドラマだったと思います。
また、こういう挑戦は、ぜひともやってほしいと思います。
その時、箸休めのバカリズムがあるともっといいです。
DVDがほしいドラマです。
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文蔵と刑事の演技が苦手でちょっとひいてみてました。(お二人とも好きですが)
てか、なんで兄弟が家を出なかったのか、父親が死んだ後も肖像画をかけているのかが わからなかった。お金はあるんだから明るい雰囲気にリフォームすればいいのに。
>異色のドラマとして3ヶ月楽しませていただきました。
この枠はホント毎回色々と挑戦してるよね~。
そこなんですよね~。見続けちゃいましたよ。くうさんがプッシュするとうり音楽もよかった、大事ですよね。クラシックとロック、映もまさにそんな感じでしたね。
そして、そして、市川くんですよ。正直何とも思ってなかった俳優さんだったけど(ゴメン)カッコイイと思った。いつの間にこんなにオトナになったの?すばらしかったです。
今クールは好きな役者さん増えたな~。今まで好きだった人の更にすごい一面が見れたクールでもありました。満足!!
そして くうさん、おつかれさま。ほとんどの人が末松か小栗が犯人だろうと思っているのに、原作を知ってるばかりに苦労してましたね^^ ありがとう。
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毎週アップありがとうございました♪
これで土曜日の楽しみがなくなると思うと寂しくなります。ちょっとラストは肩透かし気味でしたが、松下君の長台詞が聞けたし、市原君の気合いの入った演技も堪能出来たしで良かったです。
松下君の出演した「スリルミー」という二人芝居もそう言えばホモの設定でした。
このドラマの裏の楽しみは、それだったんですね(笑)
なので、女優に色気のある美人がいないのが、不満でしたが、そういう意図なら納得です。
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このドラマ、終わってしまって寂しいです(と感じるのもどうなの?と思いつつ^^;)
今クール1番毎週楽しみにしてたかもです。
とにかくピリッとした空気を終始保っていた演出と映像、険しい眉間を終始保っていたイッチーに拍手。
原作未読の私には、最終話までしっかり楽しめました~。
あれだけなら裁判のシーンは必要だったのかとは、さすがに思ったf^_^;
“生きる意味”であり“同志”と心酔してきた勲に裏切られた気分の末松、なかなか切なかったです。
そして、何度も何度も鈍器で殴られてもなかなか果てない文蔵…こわっ(^^;)
絶対小栗さんにも何かあると思ったんだけどなー。フェイクでしたわ。
とにかく、毎週楽しませてもらいました☆
あとは来週のアンフェア再放送最終回が楽しみすぎる。←実は未見(汗) スペシャルと映画2本は観てるのに(^^;)
カラマーゾフの兄弟 #11 最終回
『真実の色』
カラマーゾフの兄弟 第11話(最終話)
2013.3.23 Sat On-Air 第11話 ~真実の色~ 次男・勲(市原隼人)は、事件当日の行動に不審な点があった使用人の末松(松下洸平)に父・黒澤文蔵(吉田鋼太郎)を殺したのはお前か、と詰
カラマーゾフの兄弟 (第11話 最終回・3/23) 感想
フジテレビ系ドラマ『カラマーゾフの兄弟』(公式)の最終回『真実の色』の感想。
なお、原作である文豪フョードル・ドストエフスキーの長編小説はだいぶ前に既読。
異色作&意
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くう様、三か月間カラマーゾフのレビュー、本当にありがとうございました!!こんなこと言って私も末松入ってるかもしれませんが、くう様と兄弟と乗り越えた三か月、という気がします。他のドラマと違い、テーマもストーリーも演出もおどろおどろしく、一般受けは難しいせいか、なかなか語れる場所がなく、ここに感想を書かせていただくことで、救われていた気がします。当初5回までは自分の幼少~家を出るまでのトラウマをえぐられたりもして、つらい思いをしながら見ましたが、なんか最後は清々しい気持ちでした。
>うん…なんか…原作のドロッと感もなく…きれいにまとまった最終回…。
ほんとですねえ。さすがに原作と同じラストはきついすもんね。ラストは見事に原作を覆しましたね!!あのすっきりした終わり方「夜行観覧車」みたいですよね。
でも、なんか後半はしょりすぎ・・・。末松の回で一回取ってもよかったかも・・。
私はこのドラマのラスト見て、「北風と太陽」を思い出しました。前半はものすごく緊迫し、精神的にもきつい残酷な場面が多く、後半に行くに従いぬるい空気が充満し、中だるみ的な感じが漂い・・・前半はビュービューふく北風にさらされる兄弟。そしてラストは、大円団で太陽の中、希望に向かって歩く兄弟。前半の氷のような冷たさにさらされる兄弟と後半から絆を再認識し、希望を見出していく兄弟。最後の太陽の中、歩むシーンは、定番だけど言い終わり方だったと思います。
そして、何よりもびっくりしたのは、末松君役の松下さんの演技力!原作のスメル君もあんな感じだったのかと。
>原作では、ここに次男の無神論にこの外腹の弟の哲学が共鳴して…のような宗教的要素が入って複雑な感情を生み出しているわけですが、ドラマにはそれはないので、もっと
純粋に血のつながりの愛情が歪んで勘違いを起こさせたという解釈でいいと思います。
そうですよね。ドラマであの時代には挑戦的であったろう無神論どうのこうのは描けないでしょうし・・・でも、末松君の「自分を認めてほしい!」「存在を認めてほしい!」という切ないまでの絞り出すような叫びには、胸を突かれました!気持ちわかるだけに。。。松下君の演技もなかなかいいですよねえ!!見直しました。
>殺人のぬれぎぬを着せられてつらいけど、これくらいのことがなかったら気付けなかったんだと思う。
満のこのセリフにもグッときました。あの自分中心の横暴おやじからこんなに素直に反省する息子が現れるとは・・勲も「見直したぜい!兄貴」みたいな表情してましたね^^。
でも、ラストは本当にあまりまとまりなく、なんとなく不満が残りました。せめてあと1回ほしかった。はしょりすぎ。
前半でみな体力使い尽くしたのか・・・。前半はすっごいよかっただけに・・。
>現代の捜査だったら、末松、入院したのにトリカブト食ったフリとか無理だろ、とか…
証拠も部屋にいっぱい残ってるよね。とか…
だとしたら、初めから満を有罪にすること自体が無理だろ、とか…
だったら起訴する必要もないし、あんな裁判なら要らなくね?とか…
そもそも、このドラマに女、要らなくね?とか…
くうさま!!!まじ、同感です!!!!ほんと、突っ込めば切りないですよね、後半は・・・。特に女優は・・・。
>現代版として、上手く改変された…別物として見れば面白かったですよ。
役者さんの演技と、妙におどろおどろしい演出に引っ張られたドラマでした。
本当に!!!あの役者さんたちの迫力ある演技が最後まで引っ張ってくれましたね!!!!市原さんはじめ、斉藤さん、林さん、松下さん、吉田さん、滝藤さん、それぞれ本当にお疲れ様でした!!!みなさん、これ以上ないほどいい芝居見せてくれましたよね!!
>最終回のラストにまたローリング・ストーンズの「PAINT IT BLACK」を持ってきたのは神…思えばすごい選曲の数々だった。
ほんと!このドラマの選曲は神業でしたね!!!!クラシックとロックの入り混じった神選曲。
このドラマは前半は本当に神!!でした。
できれば前半の雰囲気のまま、後半まで行ってほしかった。
ともあれ、皆様、
本当に3か月間ありがとうございました!!!
カラマーゾフの兄弟 第11話(最終回)
『真実の色』
内容
涼(林遣都)から教えられた亡き母のエピソードをきっかけに、
勲(市原隼人)は、ある疑惑を抱き、使用人の末松(松下洸平)を問い詰める。
「お前が殺したのか