【カラマーゾフの兄弟】 第7話 感想

野良犬ごときが言うことかよ!
俺が自分の物どうしようが、俺の勝手だ。

あっそうだ。結婚するかな。
完全に自分の物にして言いなりにさせるか。

寂しい女ほど使い勝手がいいからな。

カラマーゾフの兄弟 第7話

   カラマーゾフ
 

初回に書きましたが、原作は既読なのでなるべくネタバレのないレビューを心がけます。

小栗が満の写真を示した事により、入江刑事の確信は揺るぎない物になっていく。

あの日、小栗は2階で言い争う声や激しい物音を聞き、文蔵の部屋に駆け付けた。

すると、文蔵に殴り掛かっていく満が居たのである。

満さま! 満さま!落ち着いてください!
親に手を上げるなどもっての外です!

小栗は必死で文蔵から満を引き離し、そして、満に突き放されて階段から転がり落ちた。

刑事はニヤニヤしながら満に言った。

あなたが落ち着きがなかったのも解せましたよ。
ずいぶんと小栗さんの意識が戻るのを恐れていたんでしょうね。

邪魔者を排除したつもりが生きてたわけですから。

違う!
家には行った。だけどあれはわざとじゃないんだ!
頼む。信じてくれ。頼む!

満の懇願は虚しく…。

刑事は、勲と涼にも事の顛末を告げる。

とうとう認めましたよ。

お兄さんが。

犯行のあった時刻黒澤の屋敷にいたことを。
よかったですね。これで一歩近づけましたよ。
お父さんの死の真相に。

しかし、勲と涼の事件当日の行動は、今だにその口から聞く事が出来なかった。

満はあの日、小栗が階段から落ちて動かなくなったのを見て、黒澤の家から逃げ出した。

久留美に何度も電話をしたが、繋がらない。

隠れている所に足音がし、現れたのは久留美だった。

この町を出よう。
誰も知らない所でゼロからやり直そう。

全部捨てて2人で生き直すんだ。
もう久留美しかいないんだ。
孤独でもいい。
お前となら地獄に落ちたって構わない。

一緒に逃げてくれ!頼む。

久留美はただ驚いていた。

満は、久留美と話して我に返る。

何言ってんだ、俺。…こんなはずじゃなかったのに。

ホントは、ちゃんとケリつけて、迎えに来ようと思ってたのに。
取り返しのつかないことしちまった。

ごめん。…忘れてくれ。

去って行こうとする満の後ろから、久留美の返事が返ってきた。

いいよ。

えっ?

一緒に逃げよう。

2人で見る地獄なら怖くないでしょ。

手を取り合って逃げる…その前に、入江が現れた。

そして、満は連れて行かれたのだった。

涼は、あの日何をしていたのか言えなかった。

約束があったから。

刑事にしつこく尋問されても、答える事は出来なかった。

あの日、涼は黒澤地所に忍び込み、社長室から「杉宅工務店」を訴えるために
勲が作った書類を盗み出していた。

逃げようとしていた所、建物の影に隠れて何かをしている一郎を見た。
一郎は、黒澤地所に火をつけようとしていたのだった。

駄目だよ!こんなことしちゃ!

しょうがないじゃん!こうするしかないんだよ!

警備員に見つかって、慌てて一郎の手を引いて逃げる涼。

父ちゃん、もう野垂れ死にするしかないんだ。

どういうこと?

会社の人にそう言ってたんだ。僕には頑張るって言ってたのに。
もうどうしていいか分からないよ!

涼は、持ってきた書類を一郎に見せた。

これは、黒澤が一郎君のお父さんの会社を裁判で訴えるために作った資料だよ。
これさえなくなれば、もう黒澤は一郎君のお父さんを苦しめることができなくなる。
だから、大丈夫だよ。もう。

ホントにいいの?

いいんだ。

兄ちゃん、どうしてこんなことまでしてくれるの?

一郎君。
僕は間違ったやり方をしてるのかもしれない。
だけど、僕もこうするしかないんだ。

どんな手段を使ってでも、守らないといけないものがあると思うんだ。

涼は書類に火をつけて燃やした。

そして、一郎と、この事は誰にも言わないと約束したのだった。

黒澤涼さん。もう、お帰りになって結構です。

刑事にそう言われて、涼は驚いた。

廊下に出ると、一郎と杉山がいた。

彼が全て話してくれましたよ。
あの日、何があったのか。

杉山は、息子の様子がおかしいのに気付き、事情を全て聞いた。

そして、涼の容疑を晴らすために駆けつけてくれたのだった。

杉山さん…僕のせいでお立場が悪くなるんじゃありませんか?

正直迷いました。
ここに来るということは、うちが違法建築に関わったことを認めることになります。

だけど、この子にあなたを放っておけないと言われ気付きました。
見て見ないふりをしたら、会社は続くかもしれないけど、人間として駄目になる。
そう思ったんです。

涼は小さい友達に救われたのだった。

入江刑事から、涼が自分が裁判のために作った資料を燃やしたと聞いた勲は、
晴れ晴れとした表情で微笑んだ。

つくづく不思議なご兄弟ですね。
その裁判の訴状はあなたが作った物でしょ?
いいんですか?弟さんにそんなことされて。

いいんです。
…むしろこうなって良かったんです。

入江は、実はあの日の勲の行動は掴んでいるのだと言う。

勲はあの日、タクシーで駅まで向かい、また烏目町に引き返していた。

町に引き返したあなたは、屋敷から少し離れた所でタクシーを降りた。
一体どこに行ったんですか?

勲は今度はすんなり答えた。

墓に行きました。

墓?

はい。もう烏目町に戻るつもりもなかったので、最後に母に会いに行ったんです。

なぜ、最初から素直に話してくれなかったんですか?

状況が分からないのにぺらぺら喋るほど浅はかではありません。

なるほど。確かにこういう状況では不用心な発言は得策ではない。

僕の行動をそこまでつかんでいるということは、実はもう犯人の目星が
付いているというのではないですか?

刑事は楽しそうに笑った。

さすが、弁護士さんだ。

ここまで詳しく事情をお聞きしたのは、あなたが共犯なのかどうか
見極めたかったからです。
しかし、これで確信しました。

カラスのように真っ黒に光る入江刑事の目…。

勲が家に戻ると、涼も先に帰ってきていた。
小栗も末松も退院している。

そして、居ても立ってもいられず駆けつけた加奈子も来ていた。

満さんは?まだ帰ってこれないのかな?

不安そうにそう言う加奈子に、勲は満が逮捕されたと告げた。

満さんがそんなことするはずないじゃない!どうして逮捕なんか…。

目撃証言があって本人も認めたらしいんだ。

証言はそこにいる小栗がした物だった。
勲が事件当日に屋敷にいた事。
小栗を階段から落とした事は紛れもない事実だった。

それに証拠が出たんだ。
親父の爪の間から出た皮膚片が、満兄さんのDNAと一致したらしい。

そんなの、ただケンカしただけかもしれないじゃない!
それに、小栗さんのことだってわざと突き落としたんじゃないのかもしれないし!

加奈子は必死だったが、家に使える古参の秘書と召使いの言葉は重かった。

でも、小栗さんも僕も殺されかけたんですよ。

私だって満さまを信じたいんです。
ですが、あの日の満さまは異常でした。

今まではどんなことがあっても旦那さまに手を上げることはなかったのに。
それに満さまが一番旦那さまを恨んでいたんじゃないですか?
生前贈与の件でももめていましたし。

この前は女の方のことで言い争ってらっしゃいましたよね。

あの日。

満は「久留美と別れてくれ」と、文蔵に頭を下げた。

しかし、文蔵はそんな満をあざ笑うだけだった。

野良犬ごときが言うことかよ!

俺が自分の物どうしようが俺の勝手だ。
あっ、そうだ。結婚するかな。

完全に自分の物にして言いなりにさせるか。
寂しい女ほど使い勝手がいいからな。

満は畜生のような父親に殴り掛かった。

そこに小栗が止めに入り、そして、満が振り払ったはずみで階段から落ちたのだった。

動かない小栗を見て、文蔵は叫んだ。

あ~あ!

人殺し!とうとう人殺しまでやったのか。
これでお前はホントにおしまいだ。

お~い誰か!人殺しがここにいるぞ!

勲は冷静にみんなに言った。

とにかく今は…。
客観的に冷静に事態を見極めることが大事なんじゃないか?

みんながそれぞれの部屋に引き下がってから、居間の父の肖像を見上げる勲。

自由になりましたよ。
僕は。

あなたの手から。

役者さんが素晴らしいという事は毎回のように書いているけど…。
まぁ…やっぱり回しているのは文蔵と入江刑事なんですよね。

今回は改めて、鬼畜な親父っぷりを堪能させていただきました。

あの

お~い誰か!人殺しがここにいるぞ!

の、叫び方。

言い方の下品さ。

満や勲じゃなくたって、4ね!と思うわ。
吉田鋼太郎さん、すごい。

入江刑事のカラスみたいに黒々と光る嫌らしい目。

そして、間に差し挟まれる本物のカラス。

この物語の中では、死んでいようが生きていようが、文蔵はずっと兄弟を見ている。

カラスになって、入江になって。

だから…自由になれる日なんて、来るのかな。勲…。

小栗さんが、ここまで文蔵に入れ込んでるのも何だか異常に見える。

だって…兄弟の成長過程だって見て来てるわけでしょ。
みんな可哀想だったと思わないかな。

あんな文蔵、庇うに値しないと思っているはずだよ。

…では、何を考えてあんな事を言うのか…。

…は、これからのお楽しみなわけですが…。

次回は、いよいよ満が犯人に確定されていくようで。
弁護士・勲と容疑者・満の演技合戦が見ごたえありそう。

原作:「青空文庫」にもありますよん。もちろん無料→「青空文庫/カラマゾフの兄弟」

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~黒く潰された空白~  

刑事・入江悟史(滝藤賢一)は、意識が戻った黒澤文蔵(吉田鋼太郎)の秘書・小栗晃一
(渡辺憲吉)に、彼を階段から突き落とした人物を聞き出そうと、次男・勲(市原隼人)、
長男・満(斎藤工)、三男・涼(林遣都)3兄弟の写真を見せた。
戸惑いながらも、その中の1人を指さす小栗…。

文蔵殺害当日19時頃。満は、人目を気にしながら、とある道を走っていた。
しばらくして、どこかに連絡をする満。
ところが相手は電話に出ず、すぐに会いたいと留守電にメッセージを残した。

同じ日の22時頃、勲は東京にいた。弁護士事務所に、明日から出勤しますと連絡を入れた直後、
見知らぬ番号からの着信に出ると、相手は入江だった。
入江から父・文蔵が遺体で発見され、状況から殺害された可能性が高いことを聞かされた勲は、
すぐに烏目町に戻ることに…。

一方の涼は19時半頃、遺体の第1発見者として屋敷にいた。階段下に倒れていた小栗と
食中毒で休んでいた末松進(松下洸平)の2人が、救急車で病院に運ばれたことを入江から
聞かされた涼は任意同行を求められる。

少し前の夕方、涼は黒澤地所の中にいた。
昔の黒澤家使用人から“母・詩織(安藤サクラ)が自殺した本当の理由”を聞き出した涼は、
“ある決意”を固めたのだった。
しばらくして、建物から出て来た涼は、ある人物が黒澤地所に火をつけようとしているのを
見つけてしまう…。

(あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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【キャスト】

黒澤勲 … 市原隼人(イヴァン/ワーニャ)
黒澤満 … 斎藤工(ドミートリイ/ミーチャ)
黒澤涼 … 林遣都(アレクセイ/アリョーシャ)

遠藤加奈子 … 高梨臨
末松進 … 松下洸平
小栗晃一 … 渡辺憲吉

黒澤詩織 … 安藤サクラ
園田志朗 … 小野寺昭
吉岡久留美 … 芳賀優里亜
刑事 … 滝藤賢一

黒澤文蔵 … 吉田鋼太郎(フョードル)

【スタッフ】

演出 … :都築淳一、佐藤源太、村上正典
脚本 … 旺季志ずか

原作 … フョードル・ドストエフスキー

 
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