【悪夢ちゃん】第10話　感想

そうよ。
私も悪夢ちゃんだったのよ。

昔はそういう力を持っていたみたい。
今は明晰夢の中であの子が見た悪夢を受け継ぐのが精いっぱいだけど。

長い間私は、そんな力を忘れていた。
そのおかげで目覚めていても人の心が見えなくなっていた。

そうでなければ…あなたを好きになんてなっていなかった！

 

悪夢ちゃん　第10話　

　　　　

志岐に銃を突きつけられても、彩未先生は結衣子を離しませんでした。

撃ちなさいよ。

変わったな。

あなたが見損なっていただけよ。

 

志岐はそのまま部屋を出ていき、彩未先生は学校へ逃げます。

 

児童が次々と蒸発したことで、明恵小学校は子供の登下校に親が付き添うようになりました。
マスコミも連日押し掛け、子どもも先生たちも沈んだ空気になります。

犯人は、この学校に何の恨みがあるんですかね？

しんみりと居なくなった子供たちのする先生たち。

彩未先生は教頭に授業を頼んで警察へ行きます。

 

志岐貴が犯人だとおっしゃるんですか？

そうです。犯人の仲間かもしれません。

仲間とおっしゃいますと、犯人はどんな人物だとお考えですか？

人身売買の闇組織です。
世界中に養子を斡旋する国際的なシンジケートが志岐貴のバックに
ついている可能性があります。

それはまた大胆な発想ですね。
何のためにですか？

ある子供を手に入れるためです。

その子供というのは、もしかして…予知夢を見る人間のことですか？
その子は先生の教え子ですか？

それは まだ言えません。

春山刑事は話は興味を持って聞いてくれたものの、証拠がなければ動けない、と
何もできない事をハッキリ彩未先生に伝えます。

証拠があればいいのね。

あるんですか？

悪夢が現実になれば信じられるんでしょ？

 

彩未先生は施設に行って例の礼拝堂を調べようとしますが、シスターマリカに止められます。

 

養子を斡旋する闇の組織について、ハッキリ聞く彩未先生。

しかし、シスターの答えは

ここには、もう来ないでちょうだい。
ここにも大勢の子供達の命を預かっているのよ。

そんなことに巻き込まれたら迷惑だわ。

これだけでした。

 

琴葉先生は、結衣子を家に送っていきます。

先生…私…私は、あの学校から離れたくない。

 

あの学校に転校して、私は初めて…初めて人と一緒にいたいと思った。
誰かに会いたいと思った。
教室に行くのも保健室に行くのも私は大好き。
どこにも行きたくない！
クラスのみんなも琴葉先生も彩未先生のことも失いたくない。
あの学校からどこにも行きたくない！

 

初めて人と触れ合う事に目覚めた結衣子。
不安でいっぱいな心を抱えた結衣子を事は先生は抱きしめます。

どこにも行かせない！
当たり前じゃない。

学校は、保健室は、あなたが安心して未来を夢見るためにあるんだから！

明日の朝迎えに来るからね。
ありがとう。悪夢ちゃん。
私達の学校に来てくれてありがとう。

 

彩未先生は、夢獣に会いに行きます。

明晰夢なんだし、夢の中で意識して誰かを思えばいいんだよ。

と言う夢獣。

 

クラスのみんなも近藤七海の事を心から心配して、みんなで探すと言います。

みんなの気持ちに彩未先生は目を潤ませるのでした。

ありがとう。
先生も必死になって捜します。
みんなの思いを必ず近藤七海さんに伝えます。
だから、みんなはこの教室で待っていてください。

 

そして、結衣子から

あの人の所へは行かないで！
行かないで！ お願い 先生。
志岐さんには会わないで！

と懇願されるのでした。

そして、その日の夜、結衣子はついに攫われてしまいます。

教授から結衣子が夢を見た事を聞いて、その夢札を見る彩未先生。

 

彩未先生は夢王子と船の上でダンスをしていました。

そして、ガラスの靴のヒールが折れて転んだ途端に、夢王子が怪しい笑みを浮かべるのです。

「君にこの靴は似合わない。
僕が海の向こうに持って行くよ。
馬車がカボチャになって夢から覚めたか？シンデレラ。
君はそこで現実に気づけばいい。
さよなら。」

大きなカボチャを両手に持ち、振り上げて王子を殴る彩未…。
王子は真っ逆さまに暗い海に落ちていきます。

そして、彩未は両手に手錠を掛けられ、警察に連れて行かれるのです。

 

夢札を見た彩未先生は、結衣子が自分を止めた理由に納得します。

ここはどこ？いつどこで起こることなの？
もう一度見せて。

その場所に行く気なの？

他にあの子を救う方法がある？
海の向こうに連れて行かれたらもう遅いのよ。
その前にどんなことをしたって私が阻止してみせる。

彩未先生は琴葉先生と一緒に夢札の背景にある星空から場所を解析します。

夢王子と夢シンデレラのバックに流れる星！

近日中に観測できる流星群はふたご座流星群。
12月13日の夜から14日の夜明けにかけてが流星が多く見られる時で
放射点は赤経113度赤緯＋32度。
どの方角からでも観測できるみたいよ！

見て！流星の近くにオリオン座が見える。
この船はオリオン座に向かって進んでるのよ。

 

夢札から船を特定して向かった彩未先生は、琴葉先生に結衣子を任せます。

果たして夢と同じ状況で甲板の上には志岐が1人でいました。
大きなカボチャ色のブイを両腕に抱えて志岐の後ろから近付く彩未先生。

せっかくだから踊ろうか？

あなたも見ていたの？あの夢札を。

まさか本当に君が殺しに来るとはな。

志岐は何もかも解っていました。

船には指定されて乗っただけだと言います。つまり、夢は実現したと。

 

古藤結衣子を使ってあなた達は何をする気なの？

世界を変える。
一人の人間の未来が変われば世界が変わる。
戦争を止めることも犯罪を止めることも。
人間の無意識が変わることによって、それが可能になる。

古藤結衣子の夢にはその可能性が秘められているんだ。
そして、彼女にはそれを正しく導ける人間が必要なんだ。

人を売るような組織に身を売ったあなたに、そんなことが出来るはずがない。
子供達を返して！

志岐は子どもたちの居場所もシスターマリカも知らないと言います。

 

なぜそう思うんだ？

夢に見たからよ。…私が。

やっぱりな。
君も予知夢が見れるのか。

そうよ。

私も悪夢ちゃんだったのよ。
昔はそういう力を持っていたみたい。
今は明晰夢の中であの子が見た悪夢を受け継ぐのが精いっぱいだけど。

長い間、私はそんな力を忘れていた。
そのおかげで目覚めていても人の心が見えなくなっていた。

そうでなければ…あなたを好きになんてなっていなかった！

そう言って、ブイを振り上げる彩未先生…。

嬉しいよ。
好きだと言ってくれて。

さぁ…時間だ。

志岐は自分から海に落ちていきました。

笑いながら。

茫然とそれを見る彩未先生…。

 

彩未先生は、結衣子の予知夢通り、警察へ連れていかれましたが、それは
逮捕されたのではなく、事情聴取のためでした。

 

警察で彩未先生は山里から全てを聞きます。

先輩は…志岐さんは、私には残るように言いました。
あなたに真相を知らせるために。

志岐さんは脅されていたんです。

 

あの日、トミーに結衣子を攫うように言われた志岐は断りますが、
それが出来なければ彩未先生に同じことをすると脅されたのでした。

 

先輩は、一旦は奴らの仲間になったかのように見せかけて、あの子を
守り切ろうとしたんです。

その時、あなたが先輩を殺す夢札を見てしまい、先輩は計画を変えることにしました。
警察の目の前で自分が死ねば、組織は古藤結衣子を諦めて手を引かざるを
得なくなるだろう。

そのヒントをあの予知夢が教えてくれたと。

私が行くことは確信していたの？

先輩は確信していましたよ。

 

「武戸井彩未とはそういう人間だ
本来は生徒のためなら命も投げ出すようなそんな無鉄砲なところがある先生なんだ。
その本性に一番に気づいたのが…恐らくこの僕だ。
それだけが僕の自慢かな。」

 

先輩は本当にあなたが好きだったんです。
大切だったんです。

だから…自分があなたに恨まれることなんて大したことでも何でもないと
そう言っていました。

 

彩未先生が夢の通りに捕まったショックで、結衣子は意識を失っています。

学校の子どもたちはみんな無事に戻ってきました。

 

家に帰って、彩未先生は志岐が置きっぱなしにしていった拳銃を手に取ります。

鏡に向けて撃ってみると、出てきたのは水。

 

泣き崩れる彩未先生……。

 

1時間に何回もウルっとなって、最後の展開には、もうテレビにボーっと見入った。

彩未は本当に志岐を好きだったんだ。
志岐も彩未を好きだったんだ。

お互いにツンデレゆえに本当の気持ちは言えず…
ツンのままで二度と会えなくなってしまった…。

 

志岐は初回から「夢王子」だった。

実際の志岐はやる事全てが怪しく、どんどん悪い本性を出して行っているように
見えたけれども、私は信じてた。

夢が志岐を「夢王子」だと告げるなら、必ず救いであるはずだと。

 

そして、それは現実になった。
とても悲しい形で。

 

でもね…このドラマで人が死ぬなんて。考えたくない。
考えたくないし、死んでほしくもない。

結衣子が他の子どもと同じく幸せにならなければいけないように、
彩未だって幸せにならなくてはいけないのだから。

 

強い意志で子どもを救おうとする彩未は、最初はその心を隠して生きていた。
それに気づいたのは志岐だけだった。

彩未と結衣子を繋いだのも志岐だった。

彩未を救ったのは志岐だった。

 

「馬車がカボチャになって夢から覚めたか？ シンデレラ」
「君は、そこで現実に気づけばいい」

「さよなら」

 

夢の中で「さよなら」は、ないよ…。

どうか、生きていて。
そうでなければ、彩未は一生救われない。

 

　　　。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

明恵小学校の児童が次々と行方不明になる事件はマスコミで大きく報道され、児童と
教師たちの不安は高まる。
彩未（北川景子）は、結衣子（木村真那月）を手に入れたいと暴走する志岐（GACKT）が
人身売買の闇組織と組んで誘拐事件を起こしていると考える。
児童養護施設“夢見る羊の家”へ向かった彩未はシスターマリカ（藤村志保）を訪ね、
闇の組織について教えてほしいと頼むが、何も答えてもらえない。
自分の力で結衣子を守り、いなくなった子供たちを見つけ出そうと奔走する彩未。
そんな中、結衣子は彩未に「志岐さんには会わないで」と懇願する。
彩未はうなずくが、なぜ結衣子がそんなことを言うのか分からなかった。

その後まもなく、万之介（小日向文世）の研究所にいた結衣子がさらわれる。
結衣子を連れ去ったのは、闇組織の手先だった。彩未は、志岐が闇組織と関わっていることを
確信し、手がかりをつかむために結衣子の夢札を見る。
その夢に出てくるのは、船の上でシンデレラのような格好をした彩未と、夢王子。
二人はダンスをしていたが、その途中で彩未が履いていたガラスの靴のヒールが折れてしまう。
その途端、彩未は貧しい姿に変わり、夢王子は片方のガラスの靴を彩未から取り上げようとする。
彩未は靴を取り返すために、夢王子の頭の上に大きなカボチャを振り下ろす…。

それは、彩未が結衣子を守ろうとして志岐を殺してしまうという未来を予知した悪夢だった。
彩未と志岐が会ったら夢が現実になってしまうと思った結衣子は、彩未に志岐と会わせては
いけないと必死に止めようとしていたのだった。
彩未は、夢札の内容から志岐が結衣子を連れて船で海外に向かおうとしていることと、二人が
乗る船を突き止め、その船に乗り込む。

結衣子を救うため、命がけで志岐との戦いを決意した彩未。
結衣子の悪夢が予言した通り、彩未は志岐と船の上で対峙することに。
彩未は、結衣子を守ることができるのか!?　
そして、子供たちを連れ去った人身売買の闇の組織は、彩未の過去とも深いことが明らかに･･･

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

よろしければ→【2013年1月冬期ドラマ一覧】ラインナップとキャスト表

 

　　
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【キャスト】

武戸井彩未 – 北川景子

平島琴葉 – 優香
甘澤龍子 – キムラ緑子
中込真也 – 阿南健治
貝原聡子 – 濱田マリ
麦山勇市 – 岡田圭右
稲本克行 – 川村陽介

古藤結衣子 – 木村真那月

古藤万之介 – 小日向文世
志岐 貴(夢王子) – GACKT
山里峰樹 – 和田正人

春山刑事 – 田中哲司

夢獣（ゆめのけ）(声) – ももいろクローバーZの誰？

・5年2組

堀 駿一郎 – 新井雄貫
神田冬馬 – 原田一輝
大川美咲 – 川嶋紗南
相沢美羽 – 木村葉月
清水莉音 – 豊田留妃
木下 萌 – 南乃彩希
小泉綾野 – 白本彩奈
間宮蒼太 – 渋谷龍生
月本奈央 – 土岐瑞葵
佐藤未来 – 田爪愛里
佐藤卓弥 – 若山耀人
榎本歩夢 – 清水優哉
森田裕子 – 斎藤夏鈴
赤根祐輔 – 高村竜馬
近藤七海 – 大友花恋
上原 翔 – 千葉裕太
伊澤佳奈穂 – 内藤るな
名倉優斗 – 大田愛翔
井上 葵 – 鍋本凪々美
田之上 空 – 稲田羅倭
樋口杏奈 – 春名風花
瀬川亜美 – 石橋宇輪
手塚 潤 – 井水大輔
葉山優雅 – 石黒雄大

 

※スタッフ

原案 – 恩田陸
脚本 – 大森寿美男

 

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