【悪夢ちゃん】第8話　感想

消し去った記憶を取り戻さない限り、君は一生本当の自分を受け入れることができない。
そうしなければ人を信じることも心から笑うこともできないだろう。

いつか、そのことを思い出した君に私は言いたかったんだ。
「大丈夫。これは夢だよ」と。

悪夢ちゃん　第8話　

樋口杏奈の父親は、毎晩悪夢を見ているようでした。
夢にうなされ、夢遊状態になって母や杏奈に暴力をふるう。
自分では全く身に覚えがないのでした。

顔にあざを作って学校に来る杏奈をクラスメイトは虐待だと噂し、
琴葉先生も気にし始めます。

その頃、彩未先生は校長に辞表を出していました。

私には教壇に立つ資格がありません。
私が教師を続けて来たのは私の強欲でした。

分かりました。

彩未先生が教室に入ると、子どもたちがざわめいています。
ネットに悪夢を見た人物の写真が掲載されていると言うのです。

写真を見せてもらうと顔はボカしてありましたが背格好は古藤結衣子でした。

これは古藤結衣子さんですか？

うちのクラスに予知夢を見た人間がいるとしたらそうですよね？

古藤結衣子は学校を休んでいます。

彩未先生は、生徒たちに誰にも言うなと約束させた上で爆弾発言をします。

そんな夢を見たのは先生です。

先生は世間を騒がせた責任をとって先生を辞めるつもりです。

騒然とする生徒たち。

古藤教授は志岐の研究所に怒鳴り込みます。

落ち着いてください。
ネットへの流出は我々の責任ではない。
警察のずさんな管理体制にある。

自分の孫に対し研究心がなかったとは言わせない。
結局、あなたも科学者の欲を捨てきれなかった。

自分の心を言い当てられて、教授は茫然とします。
モニターをメチャメチャに壊す教授…。

彩未先生は、琴葉先生に引っ張られて、虐待の恐れのある樋口杏奈の家に行きます。

杏奈の母は、父親の夢の話を2人に話します。
しかし、杏奈は話をさえぎって2人を追い返すのでした。

彩未は結衣子が不登校になって志岐の家に引きこもっていると古藤教授に話します。
そして、自分は教師を辞めると話すのです。

私は… 昔人を殺したからです。
幼い頃の記憶を取り戻したんです。
私は友達の母親を殺したんです。

私はその噂を聞きつけて、君のいた児童養護施設に君を見に行ったんだ。
私は君の夢札を引きたくて君の心を開かせるために自分の娘を使った。

かつて、教授は予知夢など信じていなかった。
むしろ、それを証明したくて娘と彩未先生に夢を見せていたと言います。

しかし、彩未が妻を線路に突き落とす夢を見てしまった…そして、その数日後に
妻がホームから転落し電車に轢かれて死亡してしまいます。

押さなかった娘と彩未先生は、夢を現実だと思ってしまいました。
その時から記憶を失った彩未先生は夢を事実として記憶してしまったのです。

妻は線路に落ちた見知らぬ少女を助けようとしたんだ。

ただ、妻がそれだけ君を大切に思い始めていたことだけは知っている。

教授はその後、娘も病気で亡くしました。
そして、その頃から孫の結衣子が悪夢におびえるようになったのです。

私が悪夢ちゃんだったなんて…。
そのことを悪夢ちゃんは知ってたの？

あの子は知らない。
何も知らずに今も大好きな彩未先生が助けに来てくれることを待っている。
私じゃ ダメなんだ！
今のままでは 結衣子もいつ昔の君と同じ悲劇に遭わないとも限らない。

志岐の研究室に乗り込んだ彩未先生に、結衣子は杏奈を助けてくれと言います。

結衣子は杏奈の夢を見ていたのです。

母が泣く声で目覚めた杏奈は、風呂場で見知らぬ女が父の服を洗っているのを見ます。
「ほら、お前がやるんだよ。」
という声に促されて、駅のホームから父を突き落す杏奈…。

あれは…バンシーだ。

父親の周りに実在するのかもしれないな。
樋口杏奈は父親の心の中に秘密があることを知っている。

そして、彩未先生は自分から夢獣に頼んで杏奈の夢を見るのでした。

杏奈の母は父から事情を全て聞きます。

会社の商談で一度行った高級クラブの女性にうつつを抜かして
通うようになったんだ。
高い店のツケを払うために彼女に言われるまま会社の金に手をつけてしまった。
それを上司に知られてしまったんだ。

上司に脅され続けるようになった父は、女に言われるままに酔った上司を
部屋に運び、練炭自殺に見せかけて殺す手助けをしたのです。

父が夢遊状態になった時に繰り返していた弓を引くような仕草は、
部屋の隙間を目張りする時に行っていたビニールテープを張る
パントマイムだったのです。

杏奈の母親は、杏奈を学校に送り出した後に、父親と警察に行くふりをして
ホームから突き落とそうとします。

彩未先生はそれを止めました。

自分が見た予知夢で、この時間「8時3分」が解っていたから。

そんなことをしても杏奈さんを助けることにはなりません。

その心を見くびらないでください。
子供が切り開く未来を勝手に暗くしないでください！

凄い展開になってきました…。

友達の母親をホームから突き落とした記憶はやはり彩未先生の夢でした。

しかし、あの女性と友達が古藤教授の妻子だったとは…。

古藤教授の妻は見知らぬ女の子を助けようとしてホームから飛び降りた。
それは、その女の子が彩未先生に似ていたから。

この事故に彩未先生は全く無関係だったけれども、古藤教授の奥さんにとっては
助けた子供は彩未が投影されたものだった。

突き落したわけではなく、彩未は夫人に救われていたのです。

そして、その真実を知って彩未先生は過去から救われた。

同じように予知夢を見る彩未と結衣子。

結衣子がこのまま志岐の元にいたら、いつか幼い彩未のように
夢を記憶として心を閉じ悪夢に囚われてしまうかもしれない。

結衣子を救えるのは彩未先生だけなのです。

彩未先生はサイコパスなんかじゃない。

人の心を推しはかる事が出来る素晴らしい教師です。

今回も杏奈の母への言葉に感動しました。
こういう教師は必要な教師です。絶対に辞めてはならない。

彩未先生は校長に辞表の撤回を申し出ます。

それは児童を納得させることができなかったということですか？

そうですか。
分かりました。

この校長も部下をよく見ている良い先生。

こういう人たちがいれば、学校は救われる。

志岐も…実際には権威や研究成果が欲しいだけではなくて、きっと
人を救う心がある人のような気がするんだけどね…。

だって、夢王子なのだから。

彩未先生の夢が未来を予知しているのならば、志岐は王子でなければならない。

そういう方向に行けばいいと思うのです…。

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「私には教壇に立つ資格がありません」と、学校に辞表を出した彩未（北川景子）。
彼女は、甘澤校長（キムラ緑子）から「辞めるなら教師として理由を生徒に納得
させなければならない」と言われる。
強盗殺人事件を解決した予知夢の映像がネットで出回ってしまい、その映像には
モザイクのかかった結衣子（木村真那月）の顔が映っていた。
５年２組では、結衣子が予知夢の主ではないかと噂が広がる。
彩未は生徒たちに、世間を騒がせた妙な夢を見るのは結衣子ではなく、自分だと告げる。
結衣子は志岐（GACKT）の研究所にとどまったまま、登校しなくなっていた。
彩未は万之介（小日向文世）に結衣子の転校を勧め、自分も教師を辞めることを知らせる。
そして「私は人を殺した」と、幼い頃の忌まわしい記憶を告白するのだった。
それに対して万之介は、彩未の過去について驚くべき事実を口にする。

一方、琴葉（優香）は、５年２組の生徒・杏奈（春名風花）の顔にアザができているのを
見て彼女が親から虐待を受けているのではないかと疑い、家庭訪問をする。
杏奈の母・紀子は琴葉に、杏奈の父・猛が夢遊病のように、眠ると無意識のうちに体が
動いて家族に暴力を振るうのだと打ち明ける。
猛は、眠るたびに見る悪夢に悩まされていた。
琴葉は、志岐の研究所に杏奈と紀子を連れていく。
志岐は、猛の夢を映像化することを勧めるが、杏奈は拒否。
杏奈に同調した結衣子は、杏奈に関する悪夢を見る。その夢は、杏奈が見知らぬ女に
そそのかされて父親を殺してしまうという内容だった。
杏奈を助けたいと思うものの、彩未の力が借りられない結衣子は、どうすることも
できず…。

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

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