【37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~】第3話

治るって…言ってあげれば良かった。

言えなかったんですよ、僕。
木島さんに治るって言ってあげられなかったんです。

何にも言えない僕に木島さんのほうが言ってくれたんですよ。
投薬するって。

医者として失格かもしれませんけど…。
治るって言ってあげれば良かった。

僕は…お守りを渡せなかったんですよ。

 

「37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~」第3話

 

   37歳で医者になった僕

 

簡単感想のみで。

祐太の気持ちはもちろん理解できるが、医師として「治る」と言ってしまうのはやはり
良い事だと思えない。

すずに言われた

「大丈夫だって言って欲しい。お守りがほしいの。」

とは、また別な気がする。

すずには、彼氏として言ってあげればいいと思うのよ。
でも、医師としては言ってはいけないと思う。

 

…と言うか、「あ~あ、言っちゃった…」と思い込んだんだけどね。
言ってなくて良かった…。

 

私のこのドラマに対する基本姿勢は先週の記事↓に書いた通りです。
(【37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~】第2話 感想)

 

訴訟がどうこうとかいう問題ではない。

医師は起こりえる可能性から目をそらしちゃいけないし治すとか治るなんて言葉は
絶対に使ってはならない。

医者の言葉には責任がある。
それが理解できないなら明日から来なくていい。

森下先生のこの言葉が全てだと思う。

 

えっとね…物事には色々な考え方があって、正しい答えなんかない、って事は多いです。
でも、命に関わる事に関しては、数学と同じで答えは1つであってほしい。
…と私は思うのです。

同じ病院で、「もう助かりません」という医師と「大丈夫です」という医師がいたら、
占いの結果を何通りもやって得た答えを見たような気持ちになる。

人の命に絶対はない。
「助かります」と言ってはいけないと同時に、もちろん「絶対無理」も言ってはいけないと思う。

だから、患者には出来る限りの案を提示してほしい。

「APT01」というガンの新薬の可能性を提示したことは、素晴らしい事だと思います。

 

ホスピスに移れば半年生きられるかもしれない。
「APT01」を使ったら、治るか早く死ぬかどちらか。

その苦しい選択に、気休めで良いから「治る」の言葉がほしかった木島さんの気持ちは
よく解る…。

でも、言ってあげられないんだよね、医者だから。

 

「紺野祐太様。
献身的な治療本当にありがとうございました。
この手紙を読まれてるということは、私はもうこの世にはいないということですね。

私は7:3の賭けには負けましたが、あなたのおかげで死に行く準備ではなく
生きる可能性に向かえたことを心から感謝しています。

あなたならきっといいお医者さんになれると思います。
頑張って本当にいいお医者さんになってください。」

 

木島さんの遺書に落ちる祐太の涙…。

 

木島さんの死は重々しくて辛い結果だったけれども、ドラマとして私は
この結末で良かったと思った。

新薬が効いて奇跡的に木島さんが助かる、という展開だったら、もう来週から
見たくなくなってたと思う。
そんなに毎週、研修医が奇跡を起こすドラマなんて…嘘っぽすぎてついていけない。

 

助かる命があれば、亡くなる命もある。

医師として、これから何度も祐太が通らなければならない道の最初の入り口。
良い手紙を貰えて良かったね。

 

しかし…

佐伯教授は、何だかんだ言いながらも祐太の事を面白い研修生だと思って様子を見てるのか…

と、ちょっと好意的に見てたのに。違うんだね。

ああいうタイプは案外シンプルなんだよ。
のめりこんでのめりこんで、結局は自滅していく。

自滅を待ってるのかよ・・・・・とことん黒いな・・・

 

こういう上司がトップにいると、会社って全体的にブラックになっていくもんなんだよね…。

 

  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


祐太(草なぎ剛)はすいがんの木島(甲本雅裕)を担当することに。
だが、回復の見込みがなく、医局長の中島(鈴木浩介)はホスピスに転院させるという。
転院を伝える場に同席した祐太は、「治らない」と言った新見(斎藤工)に怒るが、「治る」と
言う方が無責任だと反論される。

その後、新薬の存在を知った祐太は、副作用で亡くなる事もあるその薬について木島に説明すると、
彼は祐太が「治る」と言うのなら使うと答える。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より)

 

よろしければ→【2012年4月期・春クールドラマ何見ます?】ラインナップ一覧とキャスト表と展望

 

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キャスト

紺野祐太…草なぎ剛
沢村瑞希…水川あさみ
葛城すず…ミムラ

下田健太郎…八乙女光
谷口篤志…桐山漣
中島保…鈴木浩介
新見悟…斎藤工
相澤直美…真飛聖
森下和明…田辺誠一

佐伯穀彦…松平健

 

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コメント

  1. sayuriika より:

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     う~ん。 毎回思うんだけど。紺野先生は今回。医者として 最初の試練にぶち当たったのに。患者は死んだけどその患者から感謝されたから 良かったね。って感じにか感じない。 
     そもそも 紺野先生の考えがどうとかという前に 医療物をリアルに作ろうという感じがしない。 ドラマを見るたび そういう思いしか感じないのは 自分が変なのか?な。 
     

  2. しおりの栞 より:

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    「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」今期は殺人とか、裁判とか、芸能人と結婚!とか、やや現実離れした題材の多いドラマの中で唯一のリアル系医療ドラマ。のはずなんだけど・・・逆になにかとシビアに考えさせられるドラマでもあるのよねさて、今回は。すい臓が…

  3. 37歳で医者になった僕~研修医純情物語~ 第3話

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  4. エリ より:

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    そうか・・「コトバ」のお守りは渡せなかったけれど
    それは仕方なかったのね。
    祐太は新しい治療法の提示をしてあげたし
    研修医としてできることはしたんだということがわかりました。
    でも私は7:3の数字だけではどうにも判断できなかったと
    思いますわ~。
    そこにもっと信頼できる明確な情報が欲しかったかも?
    しかし今回は佐伯教授が患者の人体実験をした元凶ですよね。
    祐太がこの結果から立ち直ってくれるといいですね。

  5. まこ より:

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    佐伯も祐太に触発され、医者を志した初心を思い返して
    患者に対して誠意のある態度を・・・と心を入れ替えたのかと
    思いきや、な~んも変わってなかった!
    トップがこれでは、なかなか改革するのはむずかしいわー。
    だけど腰巾着の中島でさえ、佐伯の言動にギョッてな顔してたから
    佐伯さえいなければ皆さん普通の善意ある医者達なのかもねー。

  6. 37歳で医者になった僕~研修医純情物語~ case3:医者である前に、人である前に

    急変・・・_| ̄|○ ガクッ
    祐太の提案で投与されたがん治療の新薬・・・
    やはり日本では認可されてないってことは、それなりにリスクが高いって
    事なんですね。

    だけど、それもこれもやってみない事にはわからない。
    今回の末期の膵がん患者・木島啓一@甲本雅裕さん?…

  7. 37歳で医者になった僕~研修医純情物語~ 第3話

    祐太(草彅剛)は、看護師にも人気があるようだ。
    そんなある日、すず(ミムラ)が休職中の仕事に復帰したいと言い出す。
    病状の悪化を心配するすずの父親・博昭(志賀廣太郎)に頼まれたこともあり、
    祐太は復職を諦めるように言うが、すずは反発する。
    そんな折、?…

  8. ドラマ「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」 第3話 あらすじ感想「医者である前に、人である前に」

    医者の言葉の責任----------!!

    このドラマはやっぱ安定してますねぇ。
    やっぱ見てしまう。

    すずが最近体調がいいので、また児童館の仕事をしたいと言い出したよう。

    それを止めて欲しくて父が訪ねてくるのだが・・・。

    すずはやる気満々のようだけど、医者…

  9. ドラマ「37歳で医者になった僕~研修医純情…

    医者の言葉の責任----------!!このドラマはやっぱ安定してますねぇ。やっぱ見てしまう。すずが最近体調がいいので、また児童館の仕事をしたいと言い出したよう。それを止めて欲しく…

  10. 37歳で医者になった僕 第3話

    7割の賭けに出て負けた!「治る」とは言わなかった祐太ですがこの悔しさ哀しさをどうしたらいい?

  11. 37歳で医者になった僕~研修医純情物語~ (第3話・4/24)

    4/10からフジテレビで始まったドラマ『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』(公式)の第3話『医者である前に、人である前に』の感想。なお、原作の川渕圭一氏の小説『研修医純情物語シリーズ』は未読…

  12. 37歳で医者になった僕~研修医純情物語~ case3

    『医者である前に、人である前に』

    内容
    ある日、すず(ミムラ)が、働きたいと言っていると知り、
    なんとか、辞めさせようと説得する祐太(草なぎ剛)

    そんななか、中島(鈴木浩介)と新見(斎藤工)から
    末期の膵ガン患者の木島啓一(甲本雅裕)に転院を勧めるよう命…

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