【お天気お姉さん】第6話 感想

古来、天候を制する者が世界を制すると言われてきた。

この物語は、人々の命と安全を守るため気象予報に人生をかけた
一人の天才お天気お姉さんの物語である。

 

お天気お姉さん　第6話

　

 

あらすじこみ感想で～。

 

安倍晴子が蜜代に誘われて早朝ヨガ教室に体験に行っていた時…。
その近くに流れる川で事件が起きた。

事件の発覚の切っ掛けとなったのは、その日に川に流れてきた大量の千円札。

その日の8時半ごろ。
パンっという大きな音と共に流れてきた大量の千円札を川辺にいた人たちが
拾い集め始めた。
その内の1人が川の中で大型のナイフを掴み、手を切った。

ナイフには初めから血が付いていた。

やがてその少し上流で1人の男が遺体で上がる。

 

一方、ヨガ教室に行った晴子は入会しようと蜜代に誘われるが、もちろん断る。

先生いわく、身体の硬さは心の硬さ、らしい。

「蜜の味」で飲む三雲と豪太もヨガに誘う蜜代ママ。

行こう行こう。
うさんくさい先生だけど、なんか一瞬煩悩から解放されたような気がするから。

そこへ帰ってきた晴子。

煩悩ってなんですか？

三雲に向かって、

三雲先生。煩悩ってなんですか？

初めて自分に質問されてドキドキの三雲さん。

僕に聞くの…？

あっ、俺、知ってますよ。百八つあるんですよね煩悩って。

数えられるものなんですか？煩悩は。

ん～あのね、煩悩というのは人の心を悩ませ苦しめ惑わす欲望の事…
とでも言えばいいのかな。
数えようと思えば数えられるでしょう。
私は煩悩が着物きたような女なのよ。

着物を着るんですか？ 煩悩は。

安倍さん、今夜はやけに突っ込みますね。

今回の晴子は「煩悩」がとても気に入ったらしい。

煩悩問答を繰り返したあげく、ついに豪太に向かって爆弾投下。

 

では、この前、青木さんが私に抱きついたのは煩悩ですか？

もちろん、被爆したのは三雲先生である。　
ショック受け過ぎた三雲さんに一生懸命言い訳する豪太だった。

 

さて、事件の方。

ガイシャは星野裕也。29歳。会社員です。
検視の結果、死亡推定時刻は昨日の朝7時前後。
死因となった傷が先日死体発見現場の下流で発見されたこのナイフと一致しました。
血液型も一致しています。

捜査状況を述べる豪太。

つまり、ホシは昨日の午前7時頃ここで星野裕也を刺し、川にナイフを捨てたって事か。

そうじゃないでしょうか。

ナイフが発見された場所に浮かんでた千円札と事件との関係は？

それはまだわかりません。

 

被害者の婚約者の証言により、以前付き合っていた女との間にトラブルがあった事が解る。

ガイシャが別れた女性は来島百合。37歳。
西青井でヨガ教室をやっています。

 

来島百合のヨガ教室に事情徴収に行くと、その時間は早朝ヨガ教室だったと言う。
その日の生徒の名簿を提出させると…

安倍晴子の名があるのを豪太が発見。

 

テレビ局で中継終りの安倍晴子待ちする捜査一課のメンバー。

スギちゃんを見つけてワクワクするみんなに比べて、豪太の視点はやっぱり変。　

スギちゃんに向かって

「男ラーメン野生の叫び」の杉山さん！

と喜ぶ豪太。

どうもどうも～。

と戸惑い気味に挨拶するスギちゃん。

 

おい！ お前、スギちゃん知ってんの？

え？いや、彼は「男ラーメン野性の叫び」でバイトしてた杉山君ですよ。

…お前、スギちゃん知らないのかよ…。

え？ スギちゃん？

 

タレントのスギちゃんは知らないのに、ラーメン屋のバイトの記憶はインプットされてる。
豪太、すげー偏った記憶知識。　

やっと現れた安倍晴子に来島百合のアリバイを確認する亀岡。

 

青木が何かとお世話になっております。

お世話した事はありません。

……あ……黒い服の時は何度かお目にかかっておりますが、そういう服もいいですね。

…………(無言)

この間が笑える。　

気を取り直して質問する亀岡。

7時から9時のレッスンの間、来島百合さんというヨガの先生は生徒さんと一緒でしたか？
あるいは外に出たり姿を消したりしませんでしたか？

ずっと一緒にいました。

メンバー全員でわさわさ来たのに、無愛想なこのやり取りだけで終了～。

全員でサインをねだったのに「できません」のひと言だけで断られるというおまけ付き。　

やっぱり、安倍晴子ってスゴイ。

 

来島百合と川辺で会う晴子。

ヨガ、やる気になりました？
あんなに遠くの月の引力で地球の海の潮が満ちたり引いたりするんです。

空に浮かぶ真昼の月。

はい。

人間の体も70パーセントは水分ですから月の引力の影響を受けていると言われています。
科学的根拠はないんですけど、私はその説を信じます。
満月の日は人の感情は高揚しますから、働く意欲も上がるし恋心も盛り上がります。

煩悩ですね。

そうです。
煩悩が荒れ狂うのが満月です。

自然の不思議の前に我々人間は無力ですから。

 

事件の捜査経過について三雲さんに相談する豪太。

殺された星野さんは婚約者からモーニングコールを受けていますから、6時50分までは
間違いなく生きていたんです。
一方、安倍さんや蜜代ママの証言によると、来島百合が7時には自宅兼スタジオにいた事が
わかっています。
来島百合は6時50分、電話を切った直後の星野さんをこの地点で殺害し、10分でスタジオに
戻る事は不可能です。

うーん…動機はあるが、アリバイは完璧か。

すると、図を見ていた晴子が声をかけてきたのだった。

 

ナイフが発見された場所はその図でいうとどこですか？

ああ…死体発見現場とヨガ教室の中間です。
警察は、犯人はこの地点で星野さんを殺害後川にナイフを捨てた。
そのナイフは1キロメートル下流まで下ったところで発見されたと考えています。

それはわかりません。

え？

明日11時。ナイフが発見された場所で検証します。

 

いつものように、晴子はポツリと検証予定を述べ、その通りに動く豪太の図。　

 

結果…

晴子の検証は驚くような話だった。

死体発見現場はここより1キロ上流です。
犯人が上流で捨てたナイフがここまで流れてきたんだと思います。

逆です。

え？

3日前の朝6時半から8時半まで、この川は下流から上流へ逆流していました。

逆流！？

ナイフは上流からここまで流れてきたわけではありません。
下流からさかのぼってきたのです。

ここで、唐突に

三雲先生に会いたいです。
三雲先生に電話してください。

電話をもらって、大喜び以上に大喜びする三雲さん。
デスクの裏の晴子ディスプレイが恐いです…すでにストーカーだよ、ほんと。　

先生にお願いがあります。

なん…なんなりと！

流しそうめんの用意をしてください。
今からそちらに向かいますので。

 

張り切って素麺と薬味を用意する三雲さんだったが行われたのは実験。

普通、川は上流から下流に流れます。
潮の満ち引きは月の引力に海の水が引っ張られる事で起きる現象です。
3日前はちょうど満月で、太陽と月と地球は一直線に並んでいました。
そのため月の引力と太陽の引力が働き干潮と満潮の差が最も大きくなる大潮となっていました。
3日前は、通常の満潮時に比べて1メートル近く水位が高かったと思われます。

流しそうめんの落ちる方から水を入れる晴子。

すると、流れは下流から上へと上がっていくのだった。

逆流だ！

あの川では、あの日満潮時刻にかけてこのように海水が河川に流れ込み、川が逆流する
現象が起きていたのです。

なるほど…。

アマゾン川の壮大な逆流もポロロッカと呼ばれて世界的に有名です。

ポロロッカ…聞いた事ある。

同じように中国の銭塘江でも海嘯という現象が見られます。

それ知らない。

このようにしてナイフは下流から上流に押し流されました。

 

おお～…満潮ってこんな現象も起こすのか。
いや…知ってはいたけれども、近所の川などでこんな現象は見たことない。
溝川だからか…当たり前か。

また、晴子は遺体が濡れていなかったという話も指摘。

死亡推定時刻の7時頃遺体が川の上流の水辺にあったなら、海からの逆流で水位の上がった
川の水に濡れていたはずです。
濡れていなかったという事は、犯行現場が死体発見現場ではないという事です。

ヨガ教室の先生は、下流にある自宅兼スタジオで6時50分に婚約者から電話を受けた直後の
星野さんを刺し、ナイフを家の前の川に捨て、何事もなかったかのように7時からヨガの
レッスンを行う事は可能なのです。

アリバイが崩れた！

そうです。

ナイフは逆流する川にのって下流からあの場所まで流れた。

そうです。

じゃ、死体はヨガ教室兼自宅にあるんじゃないのか？
いや…自宅に置いておいて普通にレッスンをやり、夜上流まで運んだ…。

だから遺体が濡れてなかったんだ！

多分そうです。

亀さんに報告してきます！

 

豪太が去った後、晴子を驚きの表情で見つめる三雲さん。

あなたは、やはり神だな。

いいえ、気象予報士です。

気象予報士という姿をした神ですよ。
異端の輝き放つ美しき神だ！

 

……おなかすきました。

え、このタイミング？
しかも、ずっと無表情だし。

 

はい！ では食べますか！？

食べます。

 

結果、晴子の言う通りに犯行は行われた。

来島は、ビニール袋に入れたドライアイスと一緒に千円札と凶器を流したのだと言う。

音がして川を見たらお札が浮いている。
そしたら、みんなお金に飛びつくでしょう。

人は欲という煩悩に支配されていますから。
お金を拾う人がナイフを発見してくれると思ったんです。

 

千円札にしたのは何でですか？

来島は冷たく薄笑いしながら言うのだった。

一万円札じゃもったいないからです。

 

来島役の奥貫薫さんが最初から最後まで不気味で良かったわ。
トリックも川の逆流という自然現象を利用してのアリバイ隠し。

…まぁ、私の場合はトリックよりもネタと掛け合いが楽しくて見てるドラマだから
拘らないのですが、どうせならトリックも面白いと倍楽しいですもんね。　

 

セリフの掛け合いの間、安倍晴子のミョーな冷静さと拘り。
そして三雲さんと豪太のとぼけたやり取り。
音楽、セリフ、キャラ設定。

今回もよく出来た楽しさでしたわ。
ナンセンスってやつですね。
この間が好きじゃない人には、たぶん面白さが解らないと思うドラマ。　

いつもは事件にチラっと関わるだけの一課の人たちが今回は全体的に晴子に
関わってきたのも面白かった。晴子モテキ。
そのサインは晴子のサインじゃないけどね。　

 

橋本茜@佐々木希のストーカーは、ついに新人ADアルバイトとして局に入ってきちゃった。

え、何で上司に言わないんだろう。
言えば面接の段階で追い出されただろうに…。

言えない理由が何かあるのかな。

普通に考えたら、豪太を紹介してもらうよりも、まずは会社に相談、だよね。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

川で紙幣とナイフが発見され、そのやや上流で男性の刺殺体が発見される!
容疑者として浮かび上がったのは、晴子(武井咲)と蜜代(壇蜜)が通うヨガのインストラクター。
アリバイ崩しのために現場を訪れた晴子は…?

(あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2013年4月期・春クールドラマ何見ます？】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
にほんブログ村

　　　
　　

 

【キャスト】

安倍晴子 … 武井咲
青木豪太 … 大倉忠義

三雲三平 … 佐々木蔵之介

橋本 茜 … 佐々木希
原口 蘭 … 笛木優子
遠藤 … 丸山智己
八木 … 川島潤哉

亀岡 巧 … 高知東生
蜜代 … 壇蜜

古谷黄子 … 内藤理沙
土屋みどり … 野村麻純
加原 陽一郎 … 近江谷太朗
染谷 … 野間口徹
中島 … 鈴木伸之
澄乃 … 梅舟惟永
岩本 … 河野直樹
黒沢 … 西田奈津美

 

【スタッフ】

プロデュース … 中川慎子、山本喜彦
演出 … 片山修、植田尚、田村直己
脚本 … 大石静

公式サイト http://www.tv-asahi.co.jp/otenki/

 

 
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
※FC2にトラックバックが飛ばないブログ＆サイトさま記事リンク(お申し出下さい)
・
・

【お天気お姉さん】第1話　第2話　第3話　第4話　第5話　第6話