【幽かな彼女(かすかなかのじょ)】第7話 感想

最低ですね。そういう考え方。

自分は何も悪くない、間違ってない、って悪いのは全部周りだって文句ばっか並べて。

自分が間違ってること認めなきゃ成長なんてできませんよ。
河合先生はいつまでそういう生き方してくつもりなんですか？

 

幽か(かすか)な彼女　第7話

 

　　　　　　

 

あらすじ追いつつの感想で。

根津亮介が手嶋健太郎に殴り掛かり、停学処分になった。

理由は何なんですか？

暁は原因を聞きだそうとしたが、根津は何も言わず早く処分しろと言うばかり。

殴られた手嶋の方は特に恨みにも思っていないようだ。

 

何で急にあんなこと…？

帰っていく根津に小夜は聞くが、根津は理由は特に言わない。

あいつと同じクラスにしたのが間違いだろ。
つうか、居心地悪ぃんだよな、あの教室。
まあ、お前はあの担任来てからへらへらしてっけど。

 

クラスの相田が言うには、手嶋と根津はかつては親友だったのだということ。

あの2人、小学生のときから同じ地元のサッカークラブに通ってたんだ。
そのころは2人共エース候補で。
でも中学に入ってから亮介のお父さんが会社リストラされて。

サッカークラブをやめたのは経済的な理由ですか？

だから、これが切っ掛けかも。

相田にも確かなことは解らないらしい。
けれども、話にヒントはありそうだ。

でも、それって逆恨みでしょ？
お父さんだって好きでクビにされたわけじゃないんだし、それでグレて人に暴力振るうなんて
子供っぽいっていうか、自分勝手だと思うんだよね。

暁の横でしたり顔で言うアカネ。もちろん相田には見えないし何も聞こえない。

アカネは自分が刺されたヒントがこの学校にあると思い、学校に出てきているのだった。

後さ、亮介ってほんとはそんなに悪いやつじゃないから。
昔は友達思いで、すごい面倒見のいいやつだったから。

と、付け加えて帰っていく相田だった。

 

暁の所にかつての教え子・広田からハガキが届く。

「お久しぶりです。私は今、教師になるため教育実習中です」

神山先生、この広田さんて子先生の教え子ですか？

うん。

教師になるだなんて神山先生の影響ですかね？

そりゃないだろ。

連絡取らないんですか？

取らないよ。

 

アカネはかつての教え子からハガキが来た事を喜び有頂天だが、暁の反応はすこぶる悪い。
何があったのか話してほしいと言うアカネ。

 

いいんだよ、もう。
もう吹っ切ったんだから。
これからは、またちゃんと生徒と向き合っていくって決めたんだから。

良くないですよ。全っ然！

あん？

吹っ切ることと目をそらすことは全っ然違うじゃないですか。
引っ越して すぐのとき神山先生言ってましたよね。
「生徒のためにって動いても空回りしてこっちが損するだけだって」

先生がそう思う理由が彼女にあるのなら、ちゃんと向き合わなきゃ吹っ切った
ことにはなりません。

そう。
回想でも今まで度々出て来ていた暁の暗い過去。

これが解決しないとドラマも先に進めない。

話せばすっきりしますよ。少なくとも私は。

私はって…。

あは、きっと神山先生も。

 

はい。視聴者も。

広田は暁の教師5年目の時の教え子だった。
その頃の暁は教師生活に燃えていた。
自分のクラスに問題などなく、起きても解決できると信じていた。

そんな暁のクラスで虐めが持ち上がる。
発覚したのはアンケート。
学校はそれを揉み消そうとした。

暁は何とか解決したくて、アンケートで虐めの事実を告発した広田に声をかけ続けた。
イジメを行っている該当者にも、それと知らずに声をかけた。

結果、イジメはエスカレート。
広田はある日家で手首を切った。

「何で先生ってそんな馬鹿なの。
何で私を追い詰めるようなことすんの。

守ってくれるって言ったくせに。」

広田と話したのはそれが最後。

それから向こうはすぐに転校したし、俺はそのあと生徒とどう向き合っていいのか
解らなくなった。

あの時ちゃんと話してくれてれば、とか。
学校が揉み消さなきゃ、とか。

言い訳ばっかり考えて。
生徒から目を背けて。

典型的なダメ教師の出来上がりって感じ。

 

そんなことありませんよ。
仮にそうだったとしても、今は違います。

手紙をくれたのも教師になると言うのも暁の気持ちが通じたからだろうと、アカネは楽観的。

いいじゃないですか楽観的で。
私なんて、教え子に刺されたかもしれないのに結構前向きですよ。

それ、もう死んでるし。

だから、もう取り返しのつかないことにクヨクヨするのはごめんです。
神山先生も連絡取りましょうよ。

アカネのポジティブ発言に慰められる暁。

しかし、今は今のクラスを何とかする方が先だと暁は考えていた。

 

クラスの生徒たちは、みんなそれなりに根津を心配しているようだった。

何となくだけど、最近クラスの雰囲気が変わった気がするんです。
前はもっとみんな無関心っていうか。
お互いに踏み込まないようにしてたんですけど。
今はあんまりそういうの恥ずかしくないっていうか。

そう言って笑う香織。

葉山は根津のために休んでいる間のノートも用意してくれた。

そんなクラスの空気とは裏腹に、停学中なのにケンカで補導されている根津。

連絡を受けて警察に行き、暁は根津を送りがてら話をする。

 

サッカー部にどうして入らないんですか？
地元のクラブでエース候補だった人が入ってくれれば部員も喜ぶと思いますけど。

実力じゃねぇよ。

えっ？

おやじがコーチに金渡してたんだ。
おやじのリストラで急に扱い悪くなって、それで辞めたんだよ。
そんな、こけにされてサッカー続けられるわけねぇだろ。

てめぇがまとわりついてくんのだって、問題起きたら自分の立場がヤベェからだろ。
薄汚ねぇ大人が、担任面して心配してるふりしてんじゃねぇよ。

 

担任面って…。
あなたの担任ですから。

それに自分ではどう思ってるんですか？
本当に実力がないって思ってるんですか？

 

そう言われて返事に詰まる根津。

 

河合は出版社の面接が上手くいかなかったらしい。

友達に紹介されたのがいけなかった。
面接官に色眼鏡で見られた。
自分は自分を解ってくれる人に恵まれない。

グチを言う河合に林は言い放つ。

最低ですね。そういう考え方。
自分は何も悪くない、間違ってない、って悪いのは全部周りだって文句ばっか並べて。

いや、何であなたにそんなこと…。

好きだからですよ！
好きだから嫌なんです。
好きな人がそうやって言い訳ばっかりして逃げてるのなんて見たくないんです！

自分が間違ってること認めなきゃ成長なんてできませんよ。
河合先生はいつまでそういう生き方してくつもりなんですか？

怒ったのか身に染みたのか出て行ってしまう河合。

林先生、言った！　ＧＪ！
(失恋したけど)
そもそも林先生はどうしてこんな河合先生が好きなのですか？

全部周りのせいにして文句ばっか並べてる。
そうして捻くれているのは今の根津も同じだ。

言うだけ言って、ぶつかるだけぶつかって、それで始められることもあるはずですから。

と聞こえないのに林を慰めるアカネ。

それを聞いて暁もぶつかる事を決心するのだった。

 

翌朝、根津の家に行く暁。

 

ちゃんと根津さんと喧嘩しようと思って。

朝っぱらから訳わかんねぇ。

間違ってたのはお父さんとコーチです。
それは僕もそのとおりだと思うんですけど。
そのあとサッカーやめたのは違いますよね？

本当の自分の実力に自信がなくなったからじゃないんですか？
それで部活にも入らないで止めたんでしょ？

それって、ただのお父さんへの当てつけじゃないですか。
自分がこんなに傷ついたのはお前のせいだって子供っぽくすねてるだけでしょ？

けんか売ってんのかよ。

 

最初にそう言ったろ！
被害者面していつまでもうじうじ引きずってたって時間の無駄だってそろそろ気付けよ！

俺は7年間そうやって無駄にしてきたんだよ。

お前は2年で十分だろ！

 

お前と喧嘩してぇってやつがもう1人いるから、そいつと正面からちゃんとぶつかってみろ。

 

手嶋はサッカーボールを持って待っていた。
殴られても根津を庇い、親にも根津が悪いと言わなかった手嶋。

お前 今でも思ってんだろ？金なんか使わなくたって本当は実力でエースになれたんだって。
だったら、それ証明してみろよ。
ほら、ボール取ってみろよ。

2人は久しぶりにサッカーをした。

そして、根津は自分の意思でサッカー部に入る事を決めたのだった。

 

本当は自分の実力に自信が無くてサッカーから逃げ、それを全部父親のせいにしていた根津。

面接がうまく行かない事を世の中のせいにする河合。

かつての暁も出過ぎたから失敗したのだと、失敗を恐れて逃げていた。

キーワードは「逃げない事。正面からぶつかる事。」

 

今週も神山先生の言葉が真っ直ぐで泣けた。
正しい言葉はちゃんと人の心に届く。

暁自身も広田に会いに行き、過去と向き合った。
赦していないと言われてしまったけれども…。

 

いいんだよ。あれで。
ちゃんと前に進んでんだから。

俺も前に進めたんだから。

苦い結果ながらも、きちんと今の自分を受け止める。

この子もね、きっと教師になったらいつか神山先生の気持ちが解る日が来ると思う。
情熱が空回りする事、思った通りにいかない事。
その時に、こんな辛い過去があっても乗り越えて教師を続けている暁がきっと励ましになる。

 

アカネの方は、ついにアパートの住人がアカネ自身ではなく生徒だった事に辿り着く。
そして、暁は霧澤副校長がアカネの生徒であった事に気づく…。

大詰めだ。

来週は何だか予告も辛かった。
アカネは自分の過去を思いだしたらどうなってしまうんだろう…。

 

※そして、吉岡さんの憑依には笑ったわ。
憑依されたらあんなに食べさせられちゃうんだ。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

暁(香取慎吾)のクラスで、問題児の根津亮介(森本慎太郎)が手嶋健太郎(岩橋玄樹)に突然
殴りかかる騒ぎが起こった。
暁は理由を問い詰めるが、亮介も健太郎もいきさつを話そうとせず、結局、亮介は3日間の
自宅謹慎を命じられてしまう。 　

暁は拓途(神宮寺勇太)から、亮介と健太郎がかつては同じサッカークラブに通う親友同士だったと
聞かされる。
だが亮介の父親が会社でリストラにあい、クラブを辞めてから荒れ始めた亮介が健太郎を避けるように。
そんなとき、操緒(濱田マリ)が保護者に宛てたプリントが配られ、サッカーを辞める原因を
作った父親への怒りが健太郎に向いたのではないかというのだ。 　

そんな折、暁に1枚のハガキが届く。差出人は教育実習中の女子大生で昔の教え子らしいのだが、暁は
ハガキを見ようともしない。　

アカネ(杏)は、暁とこの生徒の間に何かがあり、そのせいで暁は教師としての情熱を失っていたのでは
ないかと考えすべてを話すよう促すが、「もう吹っ切ったんだ」とかたくなに口を閉ざす暁。
だが、アカネに説得され、今も暁に苦い後悔を残す7年前の“事件”を打ち明けて…。 　

一方、転職に動き出していた千穂(前田敦子)は出版社の面接を受けるが、社会人としての考えの
甘さを指摘され、結局は不採用に。
落ち込んだ千穂は部屋に閉じこもり、学校を無断欠勤してしまう。
職員室が騒然とする中、またも保護者からクレームの電話が入り…。

(あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

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【キャスト】

神山 暁 … 香取慎吾
アカネ … 杏
河合千穂 … 前田敦子
林 邦彦 … 北山宏光
大原操緒 … 濱田マリ
岩名清二 … 高嶋政宏
霧澤和泉 … 真矢みき

吉岡さん … 佐藤二朗

※3年2組 生徒役

森野小夜 … 森迫永依
重田 誠 … 田口司
中島智也 … 市川理矩
東川 奈々子 … 浅川梨奈
老谷美香 … 中村ゆかり
向井樹里 … 近藤玲奈
遠藤秀人 … 岡田隆之介
小久保 健太 … 澤畠流星
矢沢 舞 … 飯豊まりえ
葉山 風 … 柴田杏花
野本香織 … 荒川ちか
下川千夏 … 関紫優
倉田円花 … 平祐奈
大宮斗真 … 藤原薫
石田 航 … 松井健太
岡本香奈 … 未来穂香
佐藤優香 … 森川真衣
柚木明日香 … 広瀬すず
手嶋健太郎 … 岩橋玄樹
森岡大樹 … 渡辺貫裕
高橋 蓮 … 井上翔
藤江俊介 … 萩原利久
根津亮介 … 森本慎太郎
藤田ともみ … 上白石萌歌
水沢 真由美 … 加藤里保菜
皆川隆雄 … 岡山智樹
京塚りさ … 山本舞香
相田拓途 … 神宮寺勇太
西原 翼 … 佐奈宏紀
田嶋 萌 … 田辺桃子

 

【スタッフ】

プロデュース … 木村淳
演出 … 白木啓一郎、田中耕司、星野和成
脚本 … 古谷和尚

主題歌 … SMAP「Joy!!」

 

公式サイト http://www.ktv.jp/kasuka/index.html

 

 
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