【悪夢ちゃん】第11話　最終回 感想

分かった？

みんなあなたの夢に影響を受けたかもしれない。
だけど、そこから先は自分で歩いてる。
自分の力で未来を変えて行く人だっている。

その人間の未来は、その人にしか作れないものなのよ。

 

悪夢ちゃん　第11話　

　　　　

志岐が海に落ちて、結衣子が意識不明になり…状況は変わらず。
それでも、時は流れていきます。

明恵小学校の冬の伝統「冬の学習発表会」が近づき、職員室は出し物の話で盛り上がります。

 

教室に帰って、何がやりたいかみんなに聞く彩未先生。

 

私は事件の真相について調べたいです。
どうして七海ちゃんは神隠しに遭ったのか、一体何があったのかを
調べて発表したらどうですか？
先生。私もそれ調べたいです。
私も！それを知らなきゃ何も考えられません。
俺はそれより、志岐貴の謎の死について調べたいです。
先生、それでいいですか？それでいいですか？

 

戸惑う彩未先生。

いいわけが ないでしょう！学校の空気を読みなさい。
そんなこと発表できるわけがないでしょ。

しかし、彩未先生に関係のある事は、みんなに関係あると生徒たちは言い張ります。

そしてみんな結衣子が休んでいる事を心配しているのでした。

近藤七海の話では、「神隠し」に遭っている間は、優しいお婆さんが食事を
持ってきてくれていたという事です。

彩未先生には、それが誰だかすぐに見当が付いたのでした。

 

古藤教授は結衣子の意識がなくなってからも夢札を引いています。

結衣子はいつも「夢は 外からやって来る」と言っていた。
夢とは人間の無意識だ。
もしかしたら人間の無意識というやつも、我々の外側にあるのかもしれない。

それじゃあ心が外側にあるってことになりますよ。

そうかもしれない。
我々の外側に人間の無意識の塊があって、我々の心は常にそこから影響を受けて
生きているのかもしれない。

結衣子はその無意識にアクセスすることができたわけだが、とうとう意識の中で生きることが
つらくなって夢の中に行ってしまったのかもしれない。

教授は、結衣子は自分から望んで目覚める事を拒否しているのだと言います。

このまま眠り続ければ、現実にいる結衣子の体は滅びるだけだろう。

彩未先生は山里に頼んで研究室で結衣子の夢札を見せてもらいます。
そして得た予感に従って「夢見る羊の家」へ急ぐのでした。

シスターマリカに、自分の描いた絵の中に変な動物が書かれていなかったかと聞くと、
全部取ってあるから、と絵を持ってきてくれました。

暗いわね、と言って礼拝堂のロウソクに1本ずつ火を灯していくシスター。
そして、自分が描いた悪夢のような絵を1枚ずつ見ていく彩未先生…。

そして、彩未は「その絵」を見つけたのです。

 

人身売買に関わっていたのは前の施設長だったんですか？

私が世間知らずだったのね。
それが子供をお金で売るようなことだと分かった時にはもう遅かった。
施設長を止めることはできなかったわ。

だから…殺したんですか？

私が描いたこの絵の通りに。

そうよ。
でもその絵を見たのは殺った後だったわ。
　　　

シスターマリカは、やってしまった後に彩未の絵を見て、また予知夢が当たった事を知りました。
絵を捨てなかったのは、

私にはその絵が神様のお告げにも思えたから。

前の施設長はブランコの下に埋めた。
しかし、闇の組織はそれに気づいていた。

組織に脅され、施設にいる子供たちを守るためにシスターは誘拐事件に加担したのでした。

 

ブランコの跡に聖堂を建てて神に祈って来たけど、いつかはこういう日を迎えねばならなかった。

彩未ちゃん。
よくここへ 来てくれましたね。
私はあなたが 必ず来てくれると信じていました。

あなたは私の天使だから…。
ありがとう。

 

警察に行くと彩未先生を騙して聖堂に火を点け、死のうとしたシスターを彩未先生は救い出します。

 

どうして？

悪夢ちゃんが教えてくれたんです。

悪夢ちゃん？

私の大事な教え子です。
その子も予知夢が見られるんです。

そのおかげで私は助けることができました。
大事な人をなくさずに済みました。

 

彩未先生は古藤教授に、施設で見つけた犬の絵を見せます。

それは、幼い頃に彩未先生のために古藤教授の娘・菜実子が描いてくれたものでした。

それを見た古藤教授は、ある夢札を彩未先生に見せるのです。

 

それは、学芸会で歌って踊る結衣子が映った夢札でした。

「彩未ちゃん、あの子は誰なの？」
「あれは菜実子ちゃんの家族だよ」
「私の家族？」
「そう。菜実子ちゃんの子供」
「それならこれは未来なの？私はどこにいるの？」
「菜実子ちゃんは、もうこの世にいないの」

 

彩未先生自身が幼い頃に見ていた夢札……。

君は楽な羊飼いになりたくて教師になったわけじゃない。
無意識に教師の道を選んでいたんだ。
遠い昔君が見た夢の通りに…。

そこで結衣子と出会う未来も決まっていたんだ。

母の死のショックで幼い彩未先生に「人殺し」と言ってしまった菜実子は、その後も
ずっと彩未先生の事を気にし続け、病気になって自分の命が長くないと知った時、
子どもを作ったのだと教授は言います。

父親は誰だかついに言わなかったと。

菜実子は、彩未先生に自分の子どもを会わせるために子どもを産んだのでした。
そして、その命と引き換えに亡くなったのです。

さらに…

ここへ来る前にある人も呼んでおいたんだ。

と教授が迎え入れたのは、なんと甘澤校長！

校長は、菜実子の恩師だったのです。
ここでも、彩未先生は菜実子と、そして結衣子と繋がっていたのでした。

 

それでは、うちのクラスはミュージカルをやりましょう。
思いっ切り楽しんで、この世の夢をつくり上げましょう。

今、学校を休んでいる古藤さんも思わず参加したくなるような、そんな楽しい夢を
私達の力で作って行きましょう。
いいわね？

クラスでみんなに言う彩未先生。

そして、クラスのみんなが結衣子を見たという話を聞き、彩未先生は結衣子を
無意識から連れ出す方法を考え出すのでした。

 

自分の明晰夢に結衣子を誘い出す彩未先生。

 

また、みんなに会ったら誰かの悪夢を見てしまう。
そしたら誰かが私をまた捕まえに来る。
誰かが悲しむところをもう見たくない。
大好きな人を失いたくない！

夢なんか少しも怖くないのよ。

彩未先生は結衣子を連れて、今まで結衣子が予知夢を見た人たちの所へ連れて行きます。

 

神田冬馬は、お父さんと仲良くなってキャッチボールをしていました。
上原翔は、弟の目の手術が成功して、あの缶を掘り返していました。
缶の中には「ちゃんと届けようね」という手紙。志岐が入れたものでした。
佐藤未来さんと清水莉音は、2人仲良くバレエを踊っていました。
莉音の母親を琴葉先生がカウンセリングしたことで、子供たちのわだかまりも消えたのです。

そして、「あんな夢を見せるなんて人殺しも同じ」と言っていた貝原先生。
貝原先生の教え子は、貝原先生が来て話をするようになってから、病状が好転して
脳に出来た腫瘍も小さくなってきたのでした。

 

分かった？
みんな、あなたの夢に影響を受けたかもしれない。
だけどそこから先は自分で歩いてる。
自分の力で未来を変えて行く人だっている。

その人間の未来は、その人にしか作れないものなのよ。
だから、あなたは何にも恐れることなんかない。
悪夢ちゃんは悪夢ちゃんのままで未来を作って行けばいいのよ。

私が受け止めてあげるから。
どんな悪い夢でもちゃんと受け止めてあげるから。

彩未先生…。

だから安心して現実に戻っておいで。

 

そして、夢王子…。

いい夢を見たければいつでも私をお呼びください。

ホント？

お薦めは しないけどね。

夢獣。

みんな いるからね。
夢の中でも君は一人じゃないよ。
安心してこの世の現実を見ておいで。

それじゃあ戻るよ。

さぁ！
行くよ！

 

学芸会で元気に歌って踊る結衣子の姿……。
(音痴ではあるけど)

全部、ここに繋がっていたんだね！

すごく良いドラマでした。

予知夢を見て恨まれたり悪事に巻き込まれたりすることは、それは恐いでしょう。
けれども、これからは1人じゃなくて彩未先生がいる。

結衣子もいずれは明晰夢を見る人になっていくのではないでしょうか。

それを導くのは彩未先生。
本当に素晴らしい教師です。

心理学、夢分析、そして予知と夢。
興味の持てる部分が多いストーリーでした。

小学校が舞台で子供向けに思えた開始前。
しかし、これは全くお子様のためのドラマでもキワモノでもなく、
子どもを導くべき立場にいる大人に勇気を与えるドラマでした。

北川景子さんにとっても久々の良いキャラだったんじゃないでしょうか。
素晴らしい演技をたくさん見せていただきました。

 

そして、希望の持てる最終回でした。

ラスト……。

結衣子の予知夢に従って、「ある人」に会う彩未先生。

 

結衣子の父親は……だったんだね。
　　

 

最後まで遊びの効いた演出。

ずっと会いたかった人でしょ。

彩未先生の「夢」が結衣子の「夢」によって現実になった瞬間。

 

　　　。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

児童神隠し事件から落ち着きを取り戻した明恵小学校では、冬の学習発表会が近付いていた。
彩未（北川景子）は、５年２組で何を発表するか、クラスの児童たちとテーマを決めることに。
すると、児童たちから、神隠し事件や志岐（GACKT）の死の真相について知りたいという声が
上がり、彩未は困惑する。

一方、結衣子（木村真那月）は、彩未が志岐を殺したと思い込んだショックからこん睡状態に陥り、
ずっと眠っていた。
万之介（小日向文世）は、意識の世界で生きることが辛くなった結衣子は自ら望んで目覚めない
のではないかと考える。
結衣子は無意識の世界でも新しい夢を見ているようで、万之介は結衣子が生きている証として
その夢札を引いていた。
しかし、このまま眠り続けていれば魂が無意識の世界をさまよったまま、結衣子の肉体が滅びて
しまうと思われ、万之介は気が気でならない。
彩未は、結衣子を目覚めさせる手がかりを得るために、結衣子の夢札を見る。
そこには、シスターマリカ（藤村志保）の姿が映っていた。
その内容が不吉な未来を予知していると感じた彩未は、シスターマリカのもとへ向かう。
シスターマリカは彩未に、彩未が幼いころに描いた絵の数々を見せて、ある秘密を
告白するのだった。
彩未は、過去の自分が描いた絵の中の一枚から、万之介の娘・菜実子との大切な記憶を思い出し、
万之介に語る。
すると、万之介は、幼いころの彩未から引いた夢札を見せる。
そこには、彩未と結衣子を結ぶ、驚くべき映像が映し出されていた。

そんな中、５年２組の児童たちが次々と、結衣子と会ったと言い出す。
しかし、結衣子が目覚めた形跡はなかった。

彩未は、無意識の世界をさまよう結衣子を連れ戻すことができるのか!?

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

よろしければ→【2013年1月冬期ドラマ一覧】ラインナップとキャスト表

 

　　
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【キャスト】

武戸井彩未 – 北川景子

平島琴葉 – 優香
甘澤龍子 – キムラ緑子
中込真也 – 阿南健治
貝原聡子 – 濱田マリ
麦山勇市 – 岡田圭右
稲本克行 – 川村陽介

古藤結衣子 – 木村真那月

古藤万之介 – 小日向文世
志岐 貴(夢王子) – GACKT
山里峰樹 – 和田正人

春山刑事 – 田中哲司

夢獣（ゆめのけ）(声) – ももいろクローバーZの誰？

・5年2組

堀 駿一郎 – 新井雄貫
神田冬馬 – 原田一輝
大川美咲 – 川嶋紗南
相沢美羽 – 木村葉月
清水莉音 – 豊田留妃
木下 萌 – 南乃彩希
小泉綾野 – 白本彩奈
間宮蒼太 – 渋谷龍生
月本奈央 – 土岐瑞葵
佐藤未来 – 田爪愛里
佐藤卓弥 – 若山耀人
榎本歩夢 – 清水優哉
森田裕子 – 斎藤夏鈴
赤根祐輔 – 高村竜馬
近藤七海 – 大友花恋
上原 翔 – 千葉裕太
伊澤佳奈穂 – 内藤るな
名倉優斗 – 大田愛翔
井上 葵 – 鍋本凪々美
田之上 空 – 稲田羅倭
樋口杏奈 – 春名風花
瀬川亜美 – 石橋宇輪
手塚 潤 – 井水大輔
葉山優雅 – 石黒雄大

 

※スタッフ

原案 – 恩田陸
脚本 – 大森寿美男

 

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