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NHK大河ドラマ【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】第3回「冒険世界」感想


家族の期待を一身に背負って上京した四三(中村勘九郎)だったが、高等師範学校での寮生活になじめない。夏休みの帰省では、スヤ(綾瀬はるか)の見合いがあると聞かされる。傷心で東京に戻った四三は偶然、三島弥彦(生田斗真)らの天狗倶楽部による奇妙な運動会を目にする。

一方、浅草の不良青年、美濃部孝蔵(森山未來)も落語にのめり込もうとしていた。のちの名人、古今亭志ん生(ビートたけし)の第一歩が踏み出されるー。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

  2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」感想

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いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第3回 「冒険世界」

「いだてん」がつまらないという人がいる事は、個人的には全く不思議ではない。

従来の大河から見たら異端もいいところ。人生で初めて大河を脱落するという人もきっといるだろう。

クドカンのドラマはいつも異端だし、それに視聴率が下がった下がったと騒がれているけれども、基本的にクドカン作品の視聴率は放送中は低いのよ。(もう慣れ……)

そんなもん……分るやつだけ分ればいい!!と、心の花巻さんが叫ぶのだ。

 

スヤさんも言っているではないか。

丈夫な体ばお国のために使うか自分のために使うか決めるとは四三さんたい。自由ったい!

大事な心もどぎゃんと思おうが決めるのは自分たい。自由ったい。

東京高等師範学校

1910年(明治43年)、四三、19歳。

「海軍兵学校の身体検査に落ちた我らが韋駄天・金栗四三君は実家の畑を手伝っておりました」

金のかからない兵学校への進学はあきらめたが、実次兄から

手は足りとるけん、気ぃ遣わんでお前の好きにせんか。

と言われると東京高等師範学校への入学を希望していると告白。

実は子どもの頃、嘉納治五郎先生に抱っこして貰えなかった話をすると、そんな事は知っていたと実次兄。

抱っこばしてもらいに東京に行くとか?

いや、抱っこだは今更……。
ばってん、悔いが残っとるばい。
あれば乗り越えんと、俺は一人前になれんけん。

いつまでたったっちゃ、からだ弱か四三ばい。

 

治五郎先生に抱っこして貰えなかった事は知っていた兄だが、まさかの夏目漱石先生に抱っこしてもらっていたとは誰も知らない……(本人も)

おかげさまで学業に優れ、師範学校へ合格。

美川と共に東京へ向かう。

 

家族も地元の人も見送ってくれて、盛大な旅立ち。

涙でみんなの姿が霞む四三。
 「いだてん」第3回感想 見送り

冒険世界

汽車の中で初めて雑誌「冒険世界」を手にする。

載っていたのは「TNG」天狗倶楽部。

雑誌に載る時くらい服を着るといいよね……(笑)
 「いだてん」第3回感想 天狗倶楽部

 

東京には天狗がおっとね!?

無知だね~…金栗氏。
天狗倶楽部は東京のスポーツ同好会だよ。

ス……スポ……?

早い話、遊び人さ。

 

「スポーツ」を理解できない四三。
よく考えたら、「遊ぶ」ことすらなかったかも知れない。

「手伝い」や「勉強」以外の時間はほとんどない子ども時間を抜けて、東京での学生生活はカルチャーショック。

汽車の中で財布をスラれたこともカルチャーショック。

この経験で四三さん、生涯に渡って電車嫌いだったとか。

カルチャーショックに加えて、厳しい寄宿舎での生活も待っていた。

「冒険世界」を持っていた罪を美川から押し付けられ、初日から肋木ぶら下がりの罰を受ける。

美川は酷いし(笑)、大らかに育ってきた無邪気な四三の悲しい顔は辛い……。

見送り

夏休み、熊本で過ごす四三は楽しそう。
加えて、スヤさんへの恋心も芽生える。

私ゃもう、「~♪会いたかばってん 会われんたーーい~♪~」が脳内リピートしているよ。

 

ズレとう? まだズレとう?

ズレとらん。
四三さんの思うように歌うたらよかけん!

 

前も「自由にしたらいい」と言っていたスヤさん。
今日も「思うようにすればよか」と言う。

繰り返す、自由への許し。
この人も、大らかに育ったお嬢さんだとよく分る。

この2人の笑顔が可愛くて。

大河ドラマに恋愛ホームドラマは要らんと思う作品が多い中、こんなに主人公を微笑ましく見てしまうのは初めて。

しかし、スヤさんは見合いをするという。

 

汽車と並行して自転車で走る見送り……。

綾瀬はるかちゃんの脚力、ハンパなくて驚くわ!!(撮影は1発OKだったそうで)
「いだてん」第3回感想 スヤさん

 

「自転車節」ば歌うてね!

今じゃなかよ!
東京で歌うてね!

泣ける……。

汽車の見送りシーン、2回。

どちらも、思いがいっぱい籠った名シーン。

四三、マラソンに出会う

東京へ戻った日、四三は多くの学生が一斉に走る姿を見る。

このシーンが夢のように美しかった。

兄も言っていた「夢中になれること」

向こうで何かあったんですか?

はあ!?

いや、皆さん、どこに向かって走りよっとですか?

どこにも向かってねえよ。
十二階とひょうたん池の周り回ってんの。ぐるぐる。

ぐるぐる回ってどぎゃんすっとですか?

どぎゃん……どうもしねえよ。
ただぐるぐる回ってるだけ。

おめえ、マラソン知らねえのかよ。

マラソン……。

「いだてん」第3回感想 マラソン

 

四三にとって、「走る」ことは移動の手段だった。

ただ「走ることを楽しむ」なんて想像もつかなかった。

初めて「走る」を「楽しむ」ことに出会った四三。

 

これが、スポーツ。

何の楽しみも持たなかった人間が、オタクになれる物に出会う。

その瞬間を映像で見た。

 

ああ。
盛り上がってまいりました

 

封建的で、「自由」が薄くて。こんな時代でも「楽しい」ことはあった。

それを疾走する主人公と一緒に体感しているの。
幸せだねぇ。

このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/revue/idaten/

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※キャスト

金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ

嘉納治五郎 … 役所広司

永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス

野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行

春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋

三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月

美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸

平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李

東龍太郎 … 松重豊

古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介

知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々

大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣

噺 … ビートたけし

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞

【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメント

  1. くう より:

    -d-さん

    >トモロウ父も1回のみで強烈に印象を残した。実次もスヤも本当に愛おしい♪

    そうなんですよねぇ……これはクドカン作品の醍醐味ですよね。キャラクターはわずかな間に記憶に浸透、舞台はもうそのまま視聴者の故郷。

    行ったことない木更津、北三陸、三島……クドカン作品に触れると故郷が増えていく。

    >それから時代考証よく研究されてうまく使ってますよね!
    ジョークだろと思ってたら、本当だった?!みたいな

    クドカン自体は歴史にあまり深くないという話なので、考証と相談して上手く絡めているのだと思います。さすがだねぇ。

    >弥彦の車の側で立ちsyonたのは四三なん?

    でしたね(笑)ここも一回裏でした!

  2. いだてん 第03回「冒険世界」、04回「小便小僧」

    大河ドラマ『いだてん』のお時間です。 一応、リアルタイムで鑑賞していたのですが、なにかと忙しくて感想を書く時間がなくて いまごろ、第3回、第4回まとめての感想UPとなります。

  3. 昼寝の時間 より:

    いだてん〜東京オリムピック噺〜感想メモ 1〜3話

    公式サイト 視聴しているので、簡単にメモっておきます。 何と豪華なキャストたち・

  4. 大河ドラマ「いだてん」 #03  「冒険世界」

    後から見たので、簡単レビューで。

  5. 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第3回

    『冒険世界』内容昭和35年。志ん生(ビートたけし)は、テレビを観ていた。そこに映っていたのは、オリンピックの開会式。直後、志ん生の妻・おりん(池波志乃)娘・美津子(小泉今日子)が、見たことも無い弟子・五りん(神木隆之介)がやって来て。。。。明治42年熊本。海軍兵学校の身体検査に落ちた四三(中村勘九郎)は、実家の畑を手伝っていた。すると兄・実次(中村獅童)からしたいことが無いのかと問われた四三…

  6. -d- より:

    いや凄いわ!! 宮藤官九郎
    夜明け前のプロローグで コッテコテの群像をこれでもかとインプットしてのよーいドン
    2回3回と物語自体が疾走している爽快感の中で交差する登場人物に戸惑わず共感出来ます。
    トモロウ父も1回のみで強烈に印象を残した。実次もスヤも本当に愛おしい♪

    あるある 主人公と何人か以外はなじみがなく感情移入できない
     複雑な伏線や構成がつくれず台詞回しと主役上げに周りを下げる方法をとる
     主人公と誰かが心のうちを台詞で熱く語るが薄っぺらい
    構成力のない脚本家が多くて、朝ドラも大河ももう無理なのかと思ったりしたけど
    クドカンいいです! このまま前半後半と駆け抜けてもらいたいです。

    それから時代考証よく研究されてうまく使ってますよね!
    ジョークだろと思ってたら、本当だった?!みたいな
    TNGや赤ゲット、仕込み杖など 盛り沢山でワクワクします♪

    ≻綾瀬はるかちゃんの脚力、ハンパなくて驚くわ!!
    そうそう汽車と伴走してましたよねー あの形の自転車でw
    山道のアップダウンもスイスイ~ ツールドアスリートか

    来週は「小便小僧」w 弥彦の車の側で立ちsyonたのは四三なん?

  7. NHK大河ドラマ「いだてん」第3回「冒険世界」

    ノオオオオッ!てっきりワタクシ、今回のタイトルは舞姫かと思っておりました!んだがしかし!「冒険世界」!押川春浪先生繋がりでやってきましたか~~~!完敗~~~!

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