【なぞの転校生】 第6話 感想

D-12世界は美しいところです。
今日は青空も見えそうだ。

太陽も昇っています。

青空…美しい。
すばらしい。


春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる…。


D12の者たちは毎日こんな美しいものを見て暮らしていたのか。



なぞの転校生 第6話

  なぞの転校生


駅前のスーパーで冴木が買い物していたという連絡を貰い、慌てて向かって行った咲和子は
爺さんと一緒に楽しそうに歩いてくる冴木を見つける。


冴木!何やってんだよ!?

おう。咲和子!

「おう」じゃなくて何してんだよ!?

えっ? 買い物!



冴木は子どものようにニコニコ笑っている。
老人を庇うように歩き、大量の荷物を持ってやり、ボランティアの人のようだ。


この人、誰?

江原です。

知り合い。…山沢君ちのおじいちゃん。

山沢「君」?!

あれ?
山沢君、知ってるよね。転校生の。
ほら、おととい僕があそこから落としちゃった彼だよ。


「僕」!?



山沢の家に近々引っ越しする人が来るから、手伝うのだと冴木は言う。
冴木は人が変わってしまった。
気持ち悪い、と咲和子は思った。

星形のアザも気になる。


じゃあ、また連絡するから。
キミにも今まで色々とムチャを言ったり脅したりして悪かったね。
いくら謝っても謝り足りないけど、謝れるかぎりは謝るよ。


爽やかに去っていく冴木。


後をつけてみると冴木だけではなく、鎌仲グループの雀荘でいつも釣るんでいる
銀次たちも総出で引越しの手伝いをしていた。

それをニコニコと見ている典夫。


どうなってんだ!これ。

なにが?

みんなおかしいじゃねえか。
毎日雀荘で麻雀ばっか打ってたヤツらが何でこんなに浮かれてお前んちの引っ越しなんか
手伝ってんだ。

彼らは目覚めたんだ。生きがいのある人生に。



才蔵もその中にいた。


お前も山沢の手下か?

手下?なにズレたこと言ってんだよ。
俺はダチだ。ただそれだけだ。

みんなもそうだ。
みんなもダチだ。それがいいんだよ。
お前もどうだい?



才蔵には、それほど変わった様子はないかも知れない…。
こいつは元々馬鹿なのだ。

でも、後の連中は明らかに様子が違う。
典夫のためにはたらく姿は「ダチ」には見えない。

典夫は冴木だけ連れて何処かへ出かけていく。
咲和子は2人の後をつけた。

2人が向かったのは鎌仲商事。

冴木だけが中に入っていく。

受付で社長との面会を申し出、社員を呼び出してから冴木は黒い物を取り出した。

黒い四角い物が宙をくるくる回る。

社員たちは時間が止まったように動かなくなった。


それは外で待つ典夫の手元にもあった。


何階だ?

44階です。

鎌仲会長はいるのか?

はい。
でも会長室に入るには虹彩認証が必要です。



ぶつぶつ話している典夫。
宙を回る黒い機械。

咲和子にはワケが解らない。


冴木は社長室で鎌仲龍三郎と会っていた。


誰だ?

冴木小次郎と申します。

冴木小次郎?…知らんなぁ。



ポケットからモノリスを出して鎌仲を止める冴木。

うん。終わった。
これでこの街は制圧したということか。



しかし、思わぬことが起きた。

鎌仲はモノリスの力を跳ね返したのである。

物音に驚いて階上に上がっていく咲和子。
鳴り響く警報音。

なんだ?これ。

何でつけてきた?

お前が怪しすぎるから。

お前はここにいろ。動くな!
でないと死ぬぞ



典夫が駆けつけた時、鎌仲はショック状態で心臓麻痺を起していた。
冴木もフリーズしている…。


ターゲットはモノリスを初期化しようとしています。
ターゲットを殺しますか?あるいはモノリスを初期化しますか?
ターゲットはモノリスを初期化しようとしています。
ターゲットを殺しますか?あるいはモノリスを初期化しますか?
ターゲットはモノリスを初期化しようとしています。
ターゲットを殺しますか?あるいはモノリスを……


モノリスの誤作動か?


才蔵がやってきて廊下に佇む咲和子を見つける。


あれ?咲和子。

なんでここに…。

いやなんでって…ここ、俺んちだ。



2人で社長室に入る。

才蔵の父・鎌仲龍三郎は結夏に倒れていた。
冴木もおかしな状態のまま壁に寄りかかっている。


お前、何やってんだよ!

細かく説明している暇はない。
俺が「殺せ」と言ったら親父の心臓をマッサージしろ。

えっ!? なんで殺す?
俺に親父を殺させるつもり?


違う。逆だ!心臓マッサージをしろ。心臓をマッサージだ。
心臓が止まるから動かすんだ。いいか?



慣れない手つきで心臓マッサージする才蔵。


こんな感じか?

うまいうまい。
行くぞ。
ほら。

お前も逃げろ。


鎌仲を才蔵に任せ、冴木を抱えて典夫は咲和子に声を掛けた。

しかし、咲和子は動かない。


私は逃げないよ。

はっ?

ここに残る。
今見たことを警察に話す。
アンタが鎌仲会長を殺したことを警察に話す!


典夫の顔が歪んだ時…。
冴木の目が光り、冴木の手によって咲和子は跳ね飛ばされた。

倒れてテーブルの角に頭を打つ咲和子を典夫は茫然と見つめた。


鎌仲の蘇生に成功した才蔵に今度は咲和子の蘇生を任せ、典夫は
冴木を抱えて逃げた。


咲和子を助けるんですか?任務に反するのでは?

殺したらもっと厄介なことになる。
最善とは言えないが妥協案としては悪くない。


いっそ警察も制圧してしまっては?

そんな余裕はもうないよ。
D-8世界から追加のモノリスを送ってもらわないと。

それより、困ったことになったな。


咲和子のことですか?

いや。問題は鎌仲龍三郎だ。
モノリスをコントロールしようとした。


え?

単なるバグなのか。
あるいは 誰か好ましくない者がこの世界に来ているということなのかもしれない。



「兵隊」の手によって、「世界」の住人が移住してくる。


久しぶり。モノリオ。

典夫は静かに頭を下げる。
王女だ。

どんなに尽くしても尽くし足りないほど愛おしい王女。


王妃の手術が始まる。

病院の屋上に上ると「世界」の人たちは日の出を見た。


T-12世界は美しいところです。
今日は青空も見えそうだ。
太陽も昇っています。

青空…美しい。
すばらしい。


春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる…。


D12の者たちは毎日こんな美しいものを見て暮らしていたのか。

こんな世界があったのね。

なぜ彼らはああもやすやすとこれらを手放せたのだろう。

プロメテウスの火はいつまでも燃えていたわ。



    ※※※


この美しい朝焼け。
自然に敬意を払わない人間たちが「世界」を壊していく。

あって当たり前の物を人間は有り難がらない。

美しさに感動するのは、二度とそれを目に出来ない人々。


モノリオの世界の人たちは、純粋であり、かつ凶悪である。
自分たちが住むことができる美しい世界を再び手に入れるためには、
奪わなくてはならないから。

洗脳して「兵隊」を作り、町を統治しようとしたモノリオがかける
ほんの少しの情け。

彼の中で決めた「善」と「悪」によって、それは選別される。

恐らく人間ではない「肺を持たない」モノリオの感情というものが
どういう仕組みなのか。

けれども、愛はあるんだよね。

美しいと思う心も、王女を愛する心も、ただのプログラムとは思えない。
咲和子を哀れむ心も。


そんなモノリオを、みどりは「寂しそう」と思うのだ。

どんな風に彼女の心に山沢典夫が響いているのか…。

きっと、儚く寂しく美しいから。

だから、今は広一の想いに応えられない。

広一の心に典夫への嫉妬が広がる。
学校の中にも典夫への偏見が生まれている。

もちろん、そんな物は典夫が恐れる物ではない。

けれども、典夫がみんなを「善」と「悪」に分ける時に…
典夫に向けられる悪感情が影響しなければいいのだけど…。



冴木小次郎(碓井将大)を探す咲和子(樋井明日香)は、大量の買い物袋を下げた冴木を発見。
咲和子は、いつもの乱暴な態度とは打って変わって優等生風な冴木の振る舞いに呆然となる。
それに冴木の首筋に星のような形のアザがあることに気づき、不信に思うのだった。
咲和子は山沢典夫(本郷奏多)の引越しを手伝う冴木をひたすら尾行。
するととんでもない場面に出くわし…!

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)



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※キャスト

岩田広一 … 中村蒼
なぞの少年 … 本郷奏多
香川みどり … 桜井美南

江原正三 … ミッキー・カーチス
大谷先生 … 京野ことみ
岩田君子 … 濱田マリ

岩田亨 … 高野浩幸
大森健次郎 … 宮里駿
春日愛 … 宇野愛海
鈴木拓郎 … 戸塚純貴
太田くみ … 椎名琴音
小川玲子 … 福地亜紗美
和田えみか … 岩崎優里菜
戸塚肇 … 川籠石駿平
丸山隼人 … 黒木辰哉
鎌仲才蔵 … 葉山奨之
冴木小次郎 … 碓井将大
咲和子 … 樋井明日香
前川克也 … 芹澤興人
岩田あすか … 立川杏湖

伊達坂医師 … 並樹史朗
坂井銀次 … 金山一彦
鎌仲龍三郎 … 河原さぶ
笹井常務 … 野口雅弘
受付嬢 … 皆川舞

王女 … 杉咲花
王妃 … りりィ
なぞの男 … 中野裕太
なぞの女 … 佐藤乃莉

みどりの姉 … 市川沙谷香
高校の警備員 … 清水洋介
体育・二階堂先生 … 加藤玲子
寺岡理事長 … 斉木しげる


※スタッフ

企画プロデュース・脚本 … 岩井俊二
監督 … 長澤雅彦
音楽 … 桑原まこ

原作 … 「なぞの転校生」眉村卓

主題歌 … 「今かわるとき」桜井美南・ED「DREAM」清水翔太
      

公式サイト http://www.tv-tokyo.co.jp/nazono_tenkosei/




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 【 なぞの転校生 】第1話 2話 3話 第4話 第5話 第6話


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コメント

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5件のコメント

  • くう
    2014年4月7日 12:06 AM

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    レスが劇遅で申し訳ありませんっ!

    Re: ゆうさん

    >「T-12の者たち」は「これらを手放せた」ということは
    誰かここから典夫のすむところに行った者がいる、ということですよね。

    私は「なぜ彼らはああもやすやすとこれらを手放せたのだろう。」の「彼ら」は
    D12世界以外の者の事を示すと解釈しました。
    (それから「T12」と書いてしまって申し訳ありません~!「D」ですね^^;)

    >どれも私の中にある感情です。

    同じくです。だから共感できるんですよね~(;_:)

    Re: 隠れ常連さん

    >典夫は、モノリオは・・・、やさしいんですね。無機質な風貌、言動、行動なんですが、やさしく、そして哀しい。

    優しいですよね。
    やっている事は乱暴ですが、心の中に弱い部分をたくさん持っている。
    そんな典夫にみどりが惹かれる気持ちが解ります。

  • 隠れ常連
    2014年2月22日 1:35 PM

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    起承転結の転の回でしたね。
    2回目の夜空と同じくらいに美しい朝の風景。凛とした美しさが画面から伝わってきました。
    それと並行して着々と進む移住?侵略?計画。見ながらに得も知れぬ怖さが伝わってくる回でした。
    あと個人的に、モノリスに囚われて、ビビビとしびれる受付嬢や古風な階段が、なんか昔のSF作品のテイストっぽくてよかったですね。
    典夫は、モノリオは・・・、やさしいんですね。無機質な風貌、言動、行動なんですが、やさしく、そして哀しい。
    悲惨な世界から来たためか、命の美しさと重さを知っている。
    彼の行動には思い入れができないはずなのに、応援したくなってしまいます。みどりも感覚的にそれを感じているのでしょうか。

  • ゆう
    2014年2月21日 8:53 AM

    SECRET: 0
    PASS: 67828959122547a7fddaab97d5e99e3c
    >T-12の者たちは毎日こんな美しいものを見て暮らしていたのか。
    >なぜ彼らはああもやすやすとこれらを手放せたのだろう。
    「T-12の者たち」は「これらを手放せた」ということは
    誰かここから典夫のすむところに行った者がいる、ということですよね。
    それが広一の妹なのかな?そしてそのことが誤作動の原因なのかな?
    >誰か好ましくない者がこの町に来ている ←これが妹のこと?
    ん?ということは自発的に移動したってことなのかな?
    (追記:全然予想がはずれました。杉咲花ちゃん好きなので楽しみです)

    自分の善を通すために他のものを利用しようとする者。
    自分の中の善に照らし合わせてそこからはみだすものを批判する者。
    異邦人的な異質さに孤独を感じ親愛を覚える者と
    自分から離れていく寂しさに嫉妬を覚える者。
    どれも私の中にある感情です。この物語には惹かれますねぇ。
    真央ちゃんを見届けようとリアタイしました…泣きました。感動した。

  • ディレクターの目線blog@FC2
    2014年2月21日 7:58 AM

    なぞの転校生 (第6話・2/14) 感想

    テレビ東京ドラマ24『なぞの転校生』(公式)
    第6話『異世界の王妃~眉村卓原作の傑作SFを岩井俊二がドラマ化!』の感想。
    なお、眉村卓氏の原作小説は40年近く前に既読。また、NHK『少年ドラマシリーズ』版(1975年放送)も鑑賞済み。

    冴木(碓井将大)を捜す咲和子(樋井明日香)は、大量の買い物袋を下げた冴木を発見。冴木の変化をいぶかしむ咲和子は、その首筋に星のような形の…

  • キッドのブログinココログ
    2014年2月21日 12:25 AM

    次元をかける少女(杉咲花)まぼろしの両思い(桜井美南)あかつき作戦(佐藤乃莉)

    少年ドラマシリーズ(NHK)のスタートは「タイムトラベラー」(1972年)で原作は言わずと知れた「時をかける少女/筒井康隆」である。 そのために・・・少年ドラマシリーズといえばSFジュヴナイルの印象があるが実は内容は様々なジャンルに渡っている。 小林信彦原作の「怪人オヨヨ」もあるし、「風の又三郎」や