【平清盛】第29回「滋子の婚礼」感想


永暦元年、平清盛(松山ケンイチ)は、ついに武士として初めて公卿(くぎょう)の座につき、
平氏は「平家」となる。
一方、上西門院(愛原実花)に仕える清盛の義妹・滋子(成海璃子)は兄・時忠(森田剛)から
二条帝(冨浦智嗣)へのじゅだいを勧められるが拒否。
やがて内裏で出会った後白河院(松田翔太)と恋に落ちる。
後白河院の子をみごもってしまった滋子に、清盛と平家は騒然となる。
朝廷と平家の関係は?滋子の恋の行方は?

(あらすじは公式サイトより引用)

    

第二十九回「滋子の婚礼」

 
永暦元年6月。清盛くんは正三位に上り、名実ともに公卿の身になります。
それと共に一族もみな出世。

まさに平家の春がやって来たのでございます。

そんな中、長年平氏のために尽くしてきた家貞は、老齢のために寝付いています。

そして、清盛に、

亡き大殿、忠正様、家盛様。
あるいは鳥羽の院。悪左府様。信西入道。
源氏の棟梁・義朝殿。

殿はこれから先、そうした方々全ての思いを背負うて生きてゆかれるのです。

と言う言葉を残し、旅立って逝ったのでした。

キャラクターも代替わりして行く中、清盛くんは兎丸にしみじみと語ります。

お前の率いる宋の船と出会い、この宋の銭で面白き事をしたいと言うてから
もう30年近うたつ。
随分と待たせたが、わしはやるぞ!

そのためにこそ、この国の頂に立ち、この国を動かせるだけの
強き力が欲しいのじゃ。

朝廷では、美福門院得子さまからお召を受け、

申してみよ。そなたが思い描く国づくりとやら。

と、御下問を受ける清盛くん。

何と言うても交易にござります。
国を挙げて宋と取り引きをし、宋の銭・宋銭を広める事ができれば
国じゅうに様々な品が澱みなく国を巡り豊かになりましょう。

なるほど。それは途方もない。
…されど、そなたにははっきりと思い描けておるのじゃな。

はい。

ならばきっと成し遂げよ。
…賢くお若い帝のもとで。

得子さまのお気がかりは、ご自分がお育てした若き二条帝。
帝を頼むと遠まわしに仰せつかったのでありました。

そして、それからほどなくした11月23日。
得子さまはご逝去あそばされたのでございます。

これより先、清盛くんは二条帝の乳父母として君臨していくことになります。

さて、朝廷の方では、そんな平家を苦々しく見つめている人がおりました。

後白河法王です。

まさか番犬が、そこまでのぼる日が来るとはのう。

と清盛くんを冷めた目で見つめ、贈り物も投げ捨てる始末。

法王の双六は清盛くんが上って来た事で停滞したかのようなのでした。

さて、清盛くんの妻・時子さまの妹・滋子さまは、この時、上西門院統子さまに
お仕えしておりました。

聡明で美しい滋子さまは上西門院さまのお気に入りではありましたが、
そのクセ毛のせいで周囲から悪口を言われたりしておられます。

しかし、お口も闊達な滋子さまはそんな悪口も跳ね除け、自由にお暮しでした。

兄の時忠どのから御上への入内の話を持ちかけられても、相変わらず

あたしは好きな人と一緒になるんだもん。

と、相手にもなさいません。

そんなある日、上皇さまの今様を聞いた滋子さまは、それが気に入り、
お廊下を歌いながら歩いておられました。

すると、突然

歌うでない!

その歌を…さように朗らかに歌うでない!

と、部屋に引き入れられたのでございます。

それは、先にこの今様を謡っておられた法王さまでした。

お見受けした通りおかしなお方。
朗らかな歌なのですから、朗らかに歌えばよいものを…。

朗らかな歌じゃと?これが。

院は馬鹿にしたように大笑いされましたが、滋子さまも負けじと笑い飛ばします。

情けないお方。
声を枯らして歌う事でしか、お心を埋められぬ弱いお方が目の前にいる。
ただ、それだけにござります。

ただで済むと思うておるのか?
わしにさような口をきいて。

済まされぬならそれもまた結構。

歌より他にぶつけられるものを見つけなされませ。

この堂々とした女子に、院はたちまち心を惹かれます。

しかし、それは何とあの清盛の義妹だったのでした。

帰れ。

帰りませぬ。

政の道具になるだけぞ。

なりませぬ。

それから、幾月か後、清盛くんは忌々しい気持ちでこの義妹と対面しておりました。

なんと、滋子はゴッシーの子が出来ちゃったと言うのです。

清盛くんとしては、面倒いゴッシーとは深く関わりあいたくありませんでした。
つかず離れず適当~にあしらって朝廷を意のままにしようと思っていたのです。

もちろん、女子は朝廷に入り込むための大切な鍵。
平家では、滋子さまは帝の元に入れる予定だったのです。

しかも、滋子さまは院の嫌がらせでこうなったのではない、とキッパリ言われます。

上皇様の妃になると私自身が決めましてござります。

清盛くんは大爆発。
院が予定している婚礼の宴にも協力しないと言うのでした。

しかし、思わぬところからストップがかかります。
滋子を可愛がってくれていた上西門院統子さまです。

私は、此度の婚礼、賛同しかねる。
滋子。後宮は何かとしきたりにうるさい所じゃ。

上皇の妃がさような巻き髪では、いい笑い者になろう。

さような事…構いませぬ!
上皇様もお気になさらぬと…。

だが、それでは治まらぬのが世の中の難しさじゃ。
帝ともますます差がつこう。

館に下がった滋子の周りは大騒ぎ。

この天パをどうにかしないと上皇の元に入れぬ、と女たち皆で平安天パ矯正作戦を
実行しますが、滋子さまのしつこいクセ毛はなかなか伸びません。

ついには、滋子さまは院の元へは入らぬと言い出します。

そして、清盛くんが院にご機嫌伺いに行くと、こっちもこっちで
滋子が来てくれないと聞いて恋の病で物がのどを通らぬとか……。

ついに、清盛くんは立ち上がります。

滋子さまには宋国の衣装に身を包ませて髪も飾り立て、異国風の演出で
婚礼式を執り行わせたのでございます。

なんとまあ!天女の如き美しさよ。

と、褒め称える朝廷の人々。

巻き髪が醜いなどと誰ぞが大昔に決めた事。
さような因習にとらわれているうちは、新しき世など名ばかりでござりましょう。

そう言う清盛くんに、院も初めて頬を緩ませます。

お庭でひざまずく滋子さまの手を院が愛おしそうに取ります。

あの今様を朗らかに歌った事が無かった院の口から、初めて明るく口ずさまれ…

清盛もそれに合わせて謡いだし。

ここに、後に建春門院滋子として後宮の頂に立つ後白河院の妃が誕生したのでございます。
  link.gif

  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

源氏の皆さまが退場し、清盛くんが上っていくことで朝廷もおとなしくなり、
今回はお休み回かね……。

と、思っていたのですが、なかなかに魅せていただきました。

何よりも、自分の思い通りに恋して生きて行きたい自由な滋子と、同じく自由で
楽しい事を求めるゴッシーとの出会いはドラマティック。

松田翔太さんは色気がある俳優さんですから、女性と絡むとまた格別の美しさ。

成海璃子ちゃんも可愛いので、宋風を装った婚礼の式は美男美女の並びに
ウキウキしましたわ。♥

私は、この大河で所々に使われるあの「梁塵秘抄」

遊びをせんとや生れけむ~戯れせんとや生れけん~

のメロディが今だに好きになれんのですが、今回の婚礼の場では、たぶん今までで
一番、この歌に感じ入った…気がします。

今までこの歌を朗らかに歌った事が無かった後白河院。
だって、孤独な人だからね。

孤独な中で1人で遊び狂うために諳んじていたこの歌が、滋子という女性に出会う事で
朗らかに歌える歌となった。

遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ 動がるれ

清盛と声を合わせて歌うラストに、後白河院と平家が、とりあえず合体した、
その喜ばしさを感じたのでございます。感無量……(泣)

捻くれたくせ毛は、その人の美貌を損なう物ではなく…

滋子さまに手を差し伸べるゴッシーの初めて見るような素直な微笑みに
二人の幸せを祈らずにはおれませぬ。

滋子さまはゴッシーの元に入った時には身分が低くて女御にはなれませんでした。
しかし、その寵愛はヒジョウに深かったと言われています。

そして、一発触発だった平家と後白河院の間を繋いでいたのがこの滋子さまだったのです。

実際、滋子さまが亡くなった途端に平家とゴッシーの仲は再び崩壊するので、その存在の
大きさはこんな所で語るまでもありませぬ。

また、平家が公卿や朝廷と結ぶために力を尽くし、この後は平家にとってなくてはならぬ
パイプ役の女性として後宮に君臨していくことになります。

気苦労も多かったでしょうが、聡明で美しく、亡くなるまでゴッシーと仲睦まじく暮らした滋子。
その一歩がこの婚礼だったと思うと、何となく胸がいっぱいになってしまう回なのでした。

     平清盛29話
 ツイッターで言われて気づいたけど、ドン★キホーテ・カップルなんだよね。懐かしいわ。

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※キャスト

平清盛(平太) … 松山ケンイチ(幼少期:前田旺志郎)

平重盛 … 窪田正孝(少年期:平岡拓真 / 幼少期:亀元太→丸山歩夢)
平基盛 … 渡部豪太(少年期:末岡拓人 / 幼少期:池田優斗)
平宗盛 … 石黒英雄(少年期:草川拓弥 / 幼少期:黒澤宏貴→馬渕誉→村山謙太)
平知盛 … 小柳友(幼少期:須田琉雅 / 2歳:中澤虎太郎)
平頼盛 … 西島隆弘
平時忠 … 森田剛
平経盛 … 駿河太郎
平教盛 … 鈴之助

平盛国(鱸丸) … 上川隆也(幼少期:小林廉)
平家貞 … 中村梅雀
平忠度 … ムロツヨシ
兎丸 … 加藤浩次(幼少期:前田航基)

清三郎演 … 草川拓弥(幼少期:黒澤宏貴→馬渕誉→村山謙太)
清四郎演 … 須田琉雅(中澤虎太郎)

宗子(池禅尼) … 和久井映見
時子 … 深田恭子
滋子(建春門院) … 成海璃子
経子 … 高橋愛
秀子 … 海老瀬はな
須磨 … 駒塚由衣
明子 … 加藤あい

平忠盛 … 中井貴一
平正盛 … 中村敦夫
平忠正 … 豊原功補
平家盛 … 大東駿介(幼少期:藤本哉汰)
平盛康 … 佐戸井けん太
平維綱 … 尾美としのり
伊藤忠清 … 藤本隆宏

源義朝 … 玉木宏
源為義 … 小日向文世
源義平…波岡一喜
源為朝 … 橋本さとし
源頼政 … 宇梶剛士
由良御前 … 田中麗奈
常盤御前 … 武井咲

源頼朝(語り) … 岡田将生(少年期:中川大志 / 幼少期:君野夢真→横山幸汰)
政子 … 杏

源義経 … 神木隆之介

鳥羽上皇 … 三上博史
後白河天皇(雅仁親王) … 松田翔太
崇徳天皇 … 井浦新(幼少期:桑代貴明)
近衛天皇 … 北村匠海
二条天皇 … 冨浦智嗣
重仁親王 … 雄大
統子内親王 … 愛原実花
得子( 美福門院) … 松雪泰子

璋子(待賢門院) … 檀れい
堀河局 … りょう
御影 … 横山めぐみ

白河法皇 … 伊東四朗
舞子 … 吹石一恵
祇園女御 / 乙前 … 松田聖子

藤原長実 … 国広富之
藤原忠実 … 國村隼
藤原忠通 … 堀部圭亮
藤原頼長 … 山本耕史

伊東祐親 … 峰竜太
八重姫 … 福田沙紀
伊三郎 … やべきょうすけ
北条時政 … 遠藤憲一
安達盛長/藤九郎 … 塚本高史

信西(高階通憲) … 阿部サダヲ
高階通憲妻・朝子 … 浅香唯

藤原家保 … 渡辺哲
藤原家成 … 佐藤二朗
藤原成親 … 吉沢悠
藤原師光 … 加藤虎ノ介
高階基章 … 平田満
藤原季範 … 山口良一
藤原信頼 … 塚地武雅
藤原惟方 … 野間口徹
藤原基房 … 細川茂樹

鎌田通清 … 金田明夫
鎌田正清 … 趙和

鬼若 … 青木崇高

西行(佐藤義清) … 藤木直人
朧月 … 隆大介
滝次 … 河原崎建三
国松 … 白倉裕二
時松 … 内野謙太
蝉松 … 原勇弥
荒丹波 … 八田浩司
麒麟太夫 … 須加尾由二
資遠 … 真島公平

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