予定していた原稿に突然穴があき、騒然とする編集部。
鞠子(相楽樹)は、平塚らいてう(真野響子)に原稿を依頼してはと提案する。
信頼している編集者としか仕事をしないというらいてう。
鞠子は門前払いを受けるも、担当編集者の元に何度も足を運び交渉を続け、やっと会うことができたらいてうに『青鞜』で自分が感動した様な女性に向けての言葉を寄稿してほしいと依頼する。
しかしらいてうが提案してきたのは意外な内容だった…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」 第110話
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
簡単に…本当に簡単に…。
確かに平塚らいてうの原稿を掲載できたら光栄な事だな。
と、鞠子の案を飲んだ花山は、担当を常子に依頼したが、ここで常子は初めて鞠子の仕事のために動くのだった。
鞠子に任せたいです。
担当はその作家さんの事を一番よく知る人物がなるべきだと思います。
鞠子は誰よりも平塚先生の作品をよく読み、感銘を受け、自分でも先生に関する随筆などを書いてきました。
うちで一番担当にふさわしいのは鞠子以外考えられません。
文芸出版に勤めながら、文学部卒の鞠子に書く機会を与えなかった常子が!
甲東出版が作家に困っていた時ですら妹を推薦しなかった常子が!
やっと、鞠子に書く機会を与えた(笑)
だがそう簡単に事は進まんぞ。
うわさによれば平塚先生は信頼している編集者としか仕事をしないらしい。
で、機会を与えられた鞠子が何をしたのかというと、らいてう先生への原稿依頼を一手に引き受けているという担当編集者・若松へ張りついて依頼する機会を作ってもらう事。
雨の日も風の日も……
というベタさです。まぁ…ドラマですから。
そしてついに若松が折れ、話を通してくれたのだった。
執筆致しますよ。
「あなたの暮し」を以前から読ませてもらっていてね、私の方こそ是非寄稿させて頂きたいと思ったの。
若松さんにはそうお伝えしたはずなんだけど…。
あっさり。
ってか、以前から読んでくださっているらしいのに、喜びもせず礼も言わん鞠子。
それで、題材はどんなものがいいかしら?
と、聞かれて、自分が好きだった らいてう像を熱っぽく語る鞠子である。
「元始 女性は実に太陽であった」
私はあの文を読んで身が震えるほどの感動を覚えました。
私よりももっと若い読者に私が味わったような感動を覚えてもらいたいです。
戦後の今の時世だからこそ、女性が堂々と社会進出を果たせるような勇気を持てるようなお言葉を執筆して頂けないでしょうか!?
しかし、らいてうが「あなたの暮らし」で書きたいものは全く違う。
それはどうかしら?
そんな文章はあなた方の雑誌には相応しくないのではなくって?
私が読者ならこの雑誌にそんな言葉は求めないわ。
明日の暮らしが良くなる知恵や考えが欲しいもの。
私がずっと書きたいと思っていた事があるのだけど…。
夏に食べたくなるお汁粉の作り方とそれにまつわる随筆はどうかしら。
お汁粉…?
母がもともと得意でね、私も教えてもらったの。
うちの子もみんな好きで先人の知恵が詰まったお汁粉なのよ。
今日は、この下りにすごく感銘を受けてしまった。
らいてうさんの話が、とてもいい話だったな。
どう考えても鞠子はおかしい。
「あなたの暮らし」のコンセプトがまるっきり解っていないみたい。
もうずっと本を作り続けて来たのに。
まぁ…全然違うっちゃ違うけど、ネットでいえば「クックパッド」の中に突然「集団的自衛権行使と憲法改正の行く末」みたいな記事が紛れ込んでくるようなもんである…。とても空気が違う。
もう少し前ならあなたの提案に乗っていたでしょうね。
でも戦争が終わった今は違うわ。
私にも娘と息子ができて、育てなければならなかった。
戦時中は息子を戦地に行かせたくないという思いでいっぱいだった。
それからようやく戦争が終わって必死に生き延びねばならない時代が続いたでしょう?
戦争があった事で私も大きく変わったの。
女性の問題も大切だけれど何よりも平和が一番。
甘いお汁粉で幸せになれるような平和な日常があってこそ女性が権利を主張できるのではないかしら。
私もね、考えが変わったの。
そう。考えは変わるものなのよ。
そうじゃなきゃ生きていけないわ。
それにそれってとても良い事なのよ。
そう、人は変わるもんなの。
変わって行かなきゃ生きられない。
広岡浅子の考えに反抗し、女性の権利獲得運動にイキりまくり、フェミニストの源と呼ばれ、男と心中未遂してスキャンダルの渦中の人となり、イエ制度に反発して戸籍から抜け、子どもたちを私生児として育てた。
戦後も婦人活動はずっと続けている。
鞠子が原稿を依頼したこの時も、書こうと思えばいくらでも活動について書くことは出来ただろう。
けれども、プロだからちゃんと「あなたの暮らし」にはどんな文が相応しいか解ってくれているんだよね。
女性のための活動を続けてきた戦士に家庭的な母の顔。
真野響子さんのしっとりした演技もあって、濃密な時間になった。
…と、同時に…
これは鞠ちゃんが らいてうに救われた展開であって、むしろ編集者としてはまだまだだよな…というエピソードになってしまった気がするんだけど。
でも、結婚に向かう気になるんだよね、きっとこれで。
よろしければ→【2016年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※キャスト
小橋 常子 … 高畑充希(子役期:内田未来)
小橋 君子 … 木村多江
小橋 鞠子 … 相楽樹(子役期:須田琥珀)
小橋 美子 … 杉咲花(子役期:川上凛子、根岸姫奈)
小橋 鉄郎 … 向井理
小橋 竹蔵 … 西島秀俊
花山 伊佐次 … 唐沢寿明
水田 正平 … 伊藤淳史
花山三枝子 … 奥貫薫
岡 緑 … 悠木千帆
五反田 一郎 … 及川光博
谷 誠治 … 山口智充
相田良輔 … 兒玉宣勝
富樫隆彦 … 笠原秀幸
村野(中田) 綾 … 阿部純子
東堂 チヨ … 片桐はいり
東堂泰文 … 利重剛
関元 … 寺田農
長澤 … 飯田基祐
青柳 滝子 … 大地真央
隈井 栄太郎 … 片岡鶴太郎
青柳 清 … 大野拓朗
田所 竜子 … 志田未来
銀太 … 中島広稀
三宅 … 有薗芳記
工藤せつ … 西尾まり
平塚らいてう … 真野響子
水田国彦 … 筧利夫
南大昭 … 上杉柊平
赤羽根憲宗 … 古田新太
村山健太郎 … 野間口徹
酒井秀樹 … 矢野聖人
国実恒一 … 石丸幹二
水田たまき … 吉本美優
森田 まつ … 秋野暢子
森田 宗吉 … ピエール瀧
森田 照代 … 平岩紙
森田 富江 … 川栄李奈
長谷川哲典 … 浜野謙太
星野 武蔵 … 坂口健太郎
田畑 … 谷田部俊
根本 … 杉山裕之
下宿のおばさん … 大島蓉子
木戸 稔 … 白洲迅
早乙女 朱実 … 真野恵里菜
多田 かをる … 我妻三輪子
諸橋 道子 … 野村麻純
島田 早紀 … 菅野莉央
山岸 隆一 … 田口浩正
坂田 徳之助 … 斉藤暁
佃 博文 … 斉藤洋介
袴田辰紀 … 並樹史朗
袴田久 … 山崎画大
玉置茂雄 … 大内田悠平
玉置正雄 … 加藤諒
玉置幹雄 … 藤野大輝
山田 … 田中幸太朗
杉野栄治 … 田山涼成
大迫博文 … ラサール石井
ナレーション(語り) … 檀ふみ
※スタッフ
脚本 … 西田征史
演出 … 大原拓、岡田健、藤並英樹、松園武大
プロデューサー … 盆子原誠
制作統括 … 落合将
音楽 … 遠藤浩二
衣装監修 … 黒澤和子
主題歌 … 宇多田ヒカル「花束を君に」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/totone-chan/
とと姉ちゃん(part1) [ NHK出版 ] |
暮しの手帖 2016年4月号 【特集】 『暮しの手帖』を創ったしずこさん(連続テレビ小説 『と… |
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コメント
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>素敵なシーンの翌日は、元通りって感じの水曜日
まさにそれでしたね~^^;
媒酌人をどうするかとか、そんなことで話が終わりました。
>今日は、片桐はいり様の顔が怖くて
あーー私も、あんべちゃん大好きでしたが、東堂先生は苦手ですよ。
演技がね…大きくて^^;
とと姉ちゃん (第110回・8/9) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』『第110回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
予定していた原稿に突然穴があき、騒然とする編集部。鞠子(相楽樹)は、平塚らいてう(真野響子)に原稿を依頼してはと提案する。信頼している編集者としか仕事をしないというらいてう。…
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素敵なシーンの翌日は、元通りって感じの水曜日。さて、私…人を顔で判断するのは、いけないぞって思う方だと思うんですが、今日は、片桐はいり様の顔が怖くて恐くて……夢に出てきそう……。あんべちゃんの片桐はいり様は、キョンキョンにいじめられてたキャラで、愛おしく大好きだったんだけど、とと姉ちゃんでの片桐はいり様……お化けの役でもないのに、恐怖を感じて、納涼会って感じ。酷暑だから、マ、イッカ!明日は、筧利夫様が御出演で、楽しみ!!
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>今日は、今日だけは、全く別物のようなドラマでした。場面もいい感じって思いました。
お家の様子がとても真野さん@らいてうの空気感に合っていましたね。
まるでそこに本物の生活があるように素敵なシーンでした^^
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>雑誌のコンセプトをよく理解していてさすがでしたよね。
お住まいの日本家屋もちょっと暗い室内から臨む光のあたった中庭が素敵でした。
らいてうさんの言葉はいい脚本でしたよねぇ。
こういう強い女にも家庭的で伝統を愛する一面があるのだとよく解る素敵な話でしたよ。
>ふつうに編集会議で鞠子が提案でよいのになんで(A)を入れるんでしょうね。
確かにね^^;
代りにしなくても良かったのに。
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感銘……私も!今日は、今日だけは、全く別物のようなドラマでした。場面もいい感じって思いました。特に、風鈴の使い方…。どうして、今回だけ???
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>今日は、この下りにすごく感銘を受けてしまった。
>らいてうさんの話が、とてもいい話だったな。
雑誌のコンセプトをよく理解していてさすがでしたよね。
お住まいの日本家屋もちょっと暗い室内から臨む光のあたった中庭が素敵でした。
やっぱり
(A)予定していた作家がしめきりギリギリに断ってきたので急きょ代わりを用意する必要がある
(B)平塚らいてふに原稿を書いていただくために何日も粘った
AとBを書いた脚本家は違う人なんじゃないかと思うのですが…
何日も粘る余裕があるなら最初の人のしめきり延ばしてもよかったんじゃないかと。
ふつうに編集会議で鞠子が提案でよいのになんで(A)を入れるんでしょうね。
とと姉ちゃん 第110回
内容平塚らいてう(真野響子)の原稿を載せようと提案する鞠子(相楽樹)常子(高畑充希)は、鞠子を交渉に向かわせる。
敬称略
今回に限らず、相変わらず。。。“主張”は多い今作だけど。
なぜ、今回のように、頑張る姿を描いてこなかったかなぁ。。。。
本来は、そこにある…
鞠子、奮闘す>『とと姉ちゃん』第110話
平塚らいてうが『暮しの手帖』に
お汁粉のレシピを載せたのは実話
それは「ゴマじるこ」
黒ゴマを「すって すって すりつづける」のが大事で
体力的に大変なので夫の奥村博史が手伝ってくれたとか
強い女というイメージの平塚らいてうが
可愛く感じられるな
まさにそれこそが『暮しの手帖』の役割?
…ひじゅにですが何か?
「とと姉が花山さんに
編集長を…
鞠子、奮闘す>『とと姉ちゃん』第110話
平塚らいてうが『暮しの手帖』にお汁粉のレシピを載せたのは実話それは「ゴマじるこ」黒ゴマを「すって すって すりつづける」のが大事で体力的に大変なので夫の奥村博史が手伝っ…