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NHK朝ドラ【 花子とアン 】 第40回 感想


製糸工場で働いているはずのかよ(黒木華)が、変わり果てた姿ではな(吉高由里子)の前に
現れた。
醍醐(高梨臨)の部屋にかくまわれたかよは、工場での過酷な生活と脱走の経緯を語り、このまま
東京で暮らしたいと言う。
はなは、かよのためにも東京で仕事を探そうと決心する。
一方、かよの失踪を聞いて騒然としていた安東家では、茂木(浅田美代子)から無事との電報が届き
ひと安心するが、誰が東京へ迎えに行くかという話になり…

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「花子とアン」第7週「さらば修和女学校」 第40話

     花子とアンop

簡単感想で~…。

かよは製糸工場の仕事が耐え切れなくなって逃げてきたのだった。

え、でも、家を出てからずいぶん経ってるじゃん。
なぜ、今さら~

…と、思ったら…。

毎日朝の5時から夜の8時まで機械の前に立ちっ放しで…。
死ぬほどしんどかったけんど、おらが辛抱できたのはサッちゃんがいたからじゃん。

一日中機械の前にいると立ったまま眠りそうになるだよ。
ふんな時、サッちゃんと歌うたって眠気を吹き飛ばしただよ。

ふんだけんど…
サッちゃん、病気になっちまって働けんくなって田舎に帰されただよ。

サッちゃん、おらの手ぇ握って言っただよ。
「おらみたいになる前にこっから逃げろ」って。
ほれから一緒に歌うたってくれるサッちゃんもいなくなって、一日中ただ黙って機械の前に
立ってると、おらもう自分が生きてんだか死んでんだかよく分からんくなって…。
プツッと辛抱の糸が切れちまっただよ…。

『あゝ野麦峠』とか『女工哀史』とか…おしんの世界が突然現れた。

いやぁ…黒木華さんの演技が凄いのもあって、別世界でございましたわね。

黒木華…「華」と書いて「はる」と読む……

は、どうでもいいんだけど~~。

かよは何処の製糸場に行ったんだろうね。

上にも挙げた『女工哀史』には、近年否定的な意見が多々出ております。
   

実際に明治大正に女工として働きに行かれた女性たちの手記は結構残っており、
1日18時間近い労働や結核の流行る環境がよろしくなかった製糸場もあったようですが、
それでも家よりはマシだと思っていた方も多いようです。

当時は家にいたら、もっと一日中給金なしで働くのは当然だったので、農家の女性にとっては
女工として働く事ができるのは誇りでもあり家よりも楽に感じられる部分も多かったようで。

また安東家のような小作農家では白い米など食べられないのが普通ですが、工場では
3食ご飯がきちんと出る。
これも嬉しかったという手記を読んだことがあります。

なお、世界遺産に登録ほぼ確定の富岡製糸場では労働時間は11時間ほど、医療設備も整い、
休日もあったという話…。

まぁ…ドラマなので…
かよが行っていた所はブラック企業だったのだという事で。

ちなみに、史実の人、村岡花子さんには女工になった妹はいません。
ここは完全なフィクション。
だって、そもそもはなが入学する時点で、一家は甲府にいないしね…。

ちょうど醍醐さんが寮に戻ってきて蓮子さんの個室に寝泊まりする事になっていたので
そこで匿われることになった かよ。

女工5年契約の年季がまだ明けていないので、家に知られたら連れ戻されてしまうから、
という理由だったんだけど、結局は先生にバレて家へ電報打たれちゃうのでした。

おらが迎えに行ってくる。
おらに行かしてくりょう。
ここは母親としてこぴっとしねえとな。

と、かよのために修和女学校まで行くことになったおかあ。

しかし、電車賃はない。

で、ここで地主様にお借りするわけだが、何とかよの借金も地主様が
立て替えてくれていたのだった。

実はええ人じゃん……さすが竹山さん。

しかし、地主様はおかあを狙っていたんだね。 
この時に、おらが昨日書いた「おとうはどうなった」が語られるのだった。

ふんだけんど、おまんの亭主は一体どうなってるだ。
行商に行ったっきり、もう3年も帰っちゃねえちゅうじゃん。

いいえ。2年と10か月です!

と、2か月分を反論するおかあ。

…あらら…おとうったら、やっぱりあれっきり雲隠れずら。

明治時代、皇室の方々の命を狙ったとされる「大逆事件」などが起きて社会主義者が
たくさん逮捕されたんだね。

逮捕されるシーンはあったような気がするが、なぜ逮捕されているのかは
丸っきり説明がなかった気がするこのドラマ。

あの時、逮捕現場を目撃したおとうは本を売っていた自分の身を守りたくて
何処かに逃げ隠れしているものと思われる…。

で、家族はそれも知らないと。

そう考えると、このおとう…本当に家族に対する愛が薄いわ…。
おかあ、地主様の妾になった方が幸せになれるずら…。

 

一方、蓮子さまの方はダンナさまと継子の冬子さんとご朝食を召し上がる。

あれこれと礼儀作法を教え、ダンナと子どもを教育しようという事らしい。
で、2人ともチョー迷惑顔。

でも、迷惑でも一緒に朝ごはん食べているだけまだいい気がする。
妾がいようが芸者遊びが激しかろうが、とりあえずご飯は一緒とか、かなり
優秀な旦那さまではありませんか。

実際に、史実のモデルの人・伊藤伝右衛門さんもこういう点ではかなり頑張って蓮子さまの
モデルの方・燁子さまの要望を受け入れていたようです。

しかし、継子にはウザがられ、旦那もニコリともしてくれず、おなごしさんには陰口叩かれ…
で、孤独な蓮子さまでございました。

ちなみに、あの偉そうな女中頭は、伝助さんのお妾さんでございます。史実なら。

 

さて、はなの方はかよが駆け込んできた事もあって急きょ東京で仕事を探しはじめます。

あの出版社が雇ってくれることになり、喜んで帰ってくるとおかあが来ていた。

どけえ行ってたでえ?

出版社に雇ってもらえるかお願えしに行ってきただ。

出版社?…何の事でえ?

おかあ。
おら卒業したら東京で働きてえ。
出版社に働くこんになったら甲府には帰れねえけんど、おかあ ほいでもいい?

実はこの前に、はなは卒業したら甲府へ戻ってくるとおかあは かよに言っていたんだね。

ちょっと間が空いて……

ああ…いいに決まってるじゃんけ。
うん!はなの好きにしろし!

と、笑顔で言うおかあ。

この時のかよの顔~~……。

おかあはやっぱ、はなには甘いじゃん……。

という表情と、はなの帰りを楽しみにしていたのに帰らない計画をサラッと
言っちゃうはなに強がる母への同情…も、あるんだろうな。

これで、やっぱり、かよはおかあのために甲府に帰るんだろうね。

いつも通り、はなのせいではないんだけど……

やっぱ、空気読めてね。

ではでは、ごきげんよう。

 

※ちょっとまたコメントにレスができない状態で申し訳ありませぬ~。
こぴっと読ませていただいております!かしこ。

 

よろしければ→【2014年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

安東はな/村岡花子 … 吉高由里子(子役期:山田望叶)

安東吉平 … 伊原剛志
安東ふじ … 室井滋
安東周造 … 石橋蓮司
安東吉太郎 … 賀来賢人(子役期:山崎竜太郎)
安東かよ … 黒木華(子役期 : 木村心結)
安東もも … 土屋太鳳(子役期 : 須田理央)

葉山蓮子 … 仲間由紀恵

村岡美里 … 三木理沙子
茂木のり子 … 浅田美代子
富山タキ … ともさかりえ
醍醐亜矢子 … 高梨臨(子役期:茂内麻結)
白鳥かをるこ … 近藤春菜

ブラックバーン校長 … トーディ・クラーク
スコット先生 … ハンナ・グレース
綾小路先生 … 那須佐代子
山田国松 … 村松利史
浅野中也 … 瀬川亮

葉山晶貴 … 飯田基祐
村岡英治 … 鈴木亮平
梶原総一郎 … 藤本隆宏
嘉納伝助 … 吉田鋼太郎
宮本龍一 … 中島歩

木場朝市 … 窪田正孝(子役期:里村洋)
徳丸武 … 高澤父母道
本多先生 … マキタスポーツ
木場リン … 松本明子
徳丸甚之介 … カンニング竹山
阿母里教会・森牧師 … 山崎一

一条高子 … 佐藤みゆき
畠山鶴子 … 大西礼芳
松平幸子 … 義達祐未
北澤司 … 加藤慶祐

ナレーション … 美輪明宏

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
演出 … 柳川強、松浦善之助、安達もじり
プロデューサー … 須崎岳
制作統括 … 加賀田透
音楽 … 梶浦由記
アニメーション製作 … 和田羊平

原案 … 村岡恵理『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』
主題歌 … 絢香「にじいろ」

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanako/

 

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コメント

  1. 花子とアン 第40回

    内容
    卒業後の進路に悩むはな(吉高由里子)
    その、はなの前に、妹・かよ(黒木華)が現れる。
    働いている工場から逃げてきたらしい。。。。

    かよの事情を聞いたはなは、東京で働くことを決意する。

    敬称略

    このあとの展開も、頭には入っているが。

    さすがに、OP…

  2. 「花子とアン」第40回★かよ(黒木華)の女工哀史 はな(吉高)謝れ!

    連続テレビ小説「花子とアン」
    第40回(5月15日)

    食事を摂ったかよ(黒木華)は「ごちそうさまでごした。こんなうめえもん食えるなんて、生きててよかった。」

    ご馳走って訳じゃ無くて、普通の食事だったのに・・・。

    はな「かよ、痩せたね。顔色もよくねえ。」
    かよ「毎日 朝の5時から夜の8時まで機械の前に立ちっ放しで・・」云々と、ブラック工場での女工哀史を語ります。

    そ…

  3. サンドイッチ>『花子とアン』第40話

    かよ@黒木華さん

    横を向いた時の顎の線がええなあ

    …と、アブナイ思いを抱いてしまった>ぇ
    …ひじゅにですが何か?

    「そういえば、翻訳ができる優秀な小間使いだったね」by梶原

    ↑あんなに助けられたのに今の今まで忘れ果てていたの?
     何なの、この思いの薄さ?

    ももももしかして

    従業員がことごとく使えない奴らで
    編集長も仕事中に逢引しちゃう…

  4. サンドイッチ>『花子とアン』第40話

    かよ@黒木華さん横を向いた時の顎の線がええなあ…と、アブナイ思いを抱いてしまった>ぇ…ひじゅにですが何か?「そういえば、翻訳ができる優秀な小間使いだったね」by梶原&u…

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