ある時代、一世を風靡したシナリオライター・菊村栄(石坂浩二)は、認知症の元女優の妻・律子(風吹ジュン)に先立たれ、単身、海を臨む山の斜面にひっそりと建つ無料の老人ホーム『やすらぎの郷』を訪れた。
会員になるにはただひとつ資格が必要で、それは…全盛期の映画、テレビを真剣に支えた役者、監督、アーティストであること。
『やすらぎの郷』で栄の眼前に現れたのは、往年の大女優達だった。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「やすらぎの郷」第1週 第1~第5話
「脚本から役者まで大先生だらけで、何だか高尚なドラマ?」
……と、いうような事を今期のラインナップ記事に書いたわけですが、始まってみるとなかなかどうして不思議な雰囲気の作品で。
個人的には倉本聰作品は極めてリアリティのある作品だと思っている。
もちろん物語であるから登場人物の心象風景が描かれることはあっても、その芯は地面にシッカリ足が着いている。
ホラーやファンタジーとは無縁の存在のように思ってきた。
けれども今作は、ちょっと不思議な味がする。
もっとも、まだ始まったばかりで先々どうなるのかは見当もつかないけれど。
「テレビ局は若者向けのドラマばかり作っているからゴールデンタイムに対抗するシルバータイム枠を」
というコンセプトで作られた枠という事で、なるほど、シルバー世代への応援歌。
「応援歌」とは、ちょっと違うかな。
「現代」に対するぼやきであったり、嘆きであったり、警告であったり…
自分くらいの年代から見ると、
娘・嫁目線で見るとウザい(笑)あるいは身につまされる。
親、または「これから行く道」目線で見ると、「解る解る」(笑)
まだ「シルバー」ではないので、仕事や外出で見られない時間帯。
録画して一週間見た。
ドラマの間にCMは入らないので、本編終了後のCMを抜けば正味15分。朝ドラと同じだ。
大人がしみじみと見る渋い昼ドラ。
日々の感想はツイッターを拾います。
若者のテレビ離れ、視聴率の低迷、リアル「テレビはどこに行っちまうんだろう」 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月4日
「テレビ書くのはやめないでよぉ。わしらが見るドラマはどんどん無くなっちゃってるんだから。」ああー…だからこのドラマ、ってことなのかもね #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月3日
えっっ「やすらぎの郷」って存在するかどうか解らないの?そういうユートピアなの!? #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月3日
もしかしたら「私」が倉本聰せんせー? #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月3日
この夜中にケーキ食べる映像を見たダンナに「普通のお前じゃん」と言われた…… #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月4日
あっという間に終わった。CMが後ろに入るから実質朝ドラと同じ時間よね。オチが全く読めないけれども2クールだから気長に見る感じよね~。 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月4日
「グランドフィナーレ」みたいにはならないよね… #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月4日
意固地な年寄りっぽさも、若夫婦の親に対する軽さもよく出ているよねぇ。家をギスギスさせるのはまさにこれ。 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月5日
タバコも、庭での焚火も、この人たちが生きてきた時代、全否定の世の中。物申したいのはテレビ業界にだけではないらしい #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月5日
#やすらぎの郷 なう #録画だよ 全て夢でした。化かされていましたってオチじゃないよね…….。oO
— くう (@kukucoo) 2017年4月6日
中島みゆきさんの主題歌が風吹ジュンさんが歌っているように聞こえてくる不思議。 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月6日
たばこ含め禁止事項は何もない。飲み放題。ライブラリーでは昔のドラマ見放題。温泉付き。病院施設つき。認知症入居者用の看護施設付き。全て無料。天国すぎるだろ。……というか、すでに天国なのでは…… #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月6日
常盤さんが娘のようだから松岡茉優ちゃんなんかもう子供のよう….。oO #録画だよ #やすらぎの郷
— くう (@kukucoo) 2017年4月6日
喪服行列がホラーにしか思えない(ノД‘) 本当に生きているの?この人たち #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月6日
「出るわよ。あの部屋。」倉本作品って極めてリアルな物語性のものがほとんどだと思っているんだけど、これはすごくファンタジックな感じがするのね。どうしてもラストは「天国でした」か「化かされてました」のオチしか考えられない #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月7日
テレビドラマ業界に貢献した「フリーの」クリエーターのみが入れる夢の施設……という設定がとっても気になる…。局の演出家だったあの監督やあの監督は入れないのねぇ….。oO #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月7日
「やすらぎの郷」 興味あるのに見逃しちゃっている方は、テレ朝公式で初回が見れます→
https://t.co/sT4BDuyFSE4/8(土)9:55~11:40に一週目の総集編もやるよーー!! #tvasahi #やすらぎの郷
— くう (@kukucoo) 2017年4月6日
という事で、毎週土曜日の9:55~11:40で、その週の総集編をやるみたいです。
↑と書いてしまったけれども、総集編はこの週のみらしい。
ええぇ…毎週やった方がいいと思いますよ。テレ朝さん。
女優さんが1人ずつ昔の写真と共に出て来た時は奇妙だったけれども美しかったなぁ。
やはり「女優の風格」というものがあるよね。
常盤さんにはその風格があると思う。だからこそのキャスティングだよね。
テレビ業界を失墜させたテレビ局の内部にいた人間は除外で、純粋にテレビドラマのために尽くしたクリエイターのみが審査を受け、お声掛かりがあれば入居できる夢の老人ホーム「やすらぎの郷」。
認知症だった奥様の死後、ここに入り、主人公は満足な人生を送れるのか。
ずいぶん、モテているみたいだけど(笑)
「女は恐い」からね。
話がどう動いて行くのか期待しよう。
※キャスト
菊村栄 – 石坂浩二
白川冴子 – 浅丘ルリ子
及川しのぶ – 有馬稲子
水谷マヤ – 加賀まりこ
三井路子 – 五月みどり
井深凉子 – 野際陽子
高井秀次 – 藤竜也
真野六郎 – ミッキー・カーチス
九条節子 – 八千草薫
岩倉正臣 – 山本圭
松岡伸子 – 常盤貴子
財前ゆかり – 松岡茉優
名倉みどり – 草刈民代
菊村律子 – 風吹ジュン
名倉修平 – 名高達男
中山保久 – 近藤正臣
侘助 – 小松政夫
玉子 – 野村麻純
菊村梢 – 山本舞香
菊村加奈子 – 森上千絵
菊村一郎 – 水津聡
住職 – 坂本長利
おかみ – 福井裕子
※スタッフ
脚本 – 倉本聰
演出 – 藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
プロデューサー – 五十嵐文郎
音楽 – 島健
主題歌 – 中島みゆき「慕情」
コメント
モカさん
>脚本家の野木さんがツイッターで「見なくては!」と言っていてこのドラマを知りました。
そうですか。
意外とね、業界の人がつぶやいてないなぁ、と思っていたんですよね。
「カルテット」の時はあれほど業界注目ツイが多かったのに。
恐れ多くてつぶやけないのかしら、と^^;
>子供の頃、もうあまりドラマで見る機会も多くないのに「スターとはこの人たち」と刷り込まれていた天上人のような人達が、一斉に出ていて何事⁉︎って感じでした(笑)
そう!
もちろん、皆さま現役バリバリなのですが、このドラマで見るとまさに天上人のよう。
だから「ホントに生きてるの?」って思っちゃう(笑)
>昔再放送で「ありがとう」を見て、石坂浩二が2枚目扱いなのにビックリしたのですが、こうやってみると確かに2枚目だなーと納得しました。
私にとっては金田一耕助なので、やはりイケメンですね。
市川崑監督の金田一シリーズが始まった当時はイケメンすぎる金田一と呼ばれていました(笑)
ゲストキャラは毎週豪華に用意されるんでしょうかね。
2クールということで、そっちも楽しみです^^
本当に、どう転がっていくんでしょうね。想像つかない!
ひよっこ第1週 & やすらぎの郷第1週 & でも、結婚したいっ! BL漫画家のこじらせ婚活記(4.3-8)
ひよっこ第1週 岡田惠和脚本。 1960年代を舞台に茨城生まれの純朴な少女谷田部みね子(有村架純)が 父親の失踪で東京に出て、明るく奮闘していくさまを描く話らしい。 登場人物たちの笑顔やのどかな風景、観ていて気持ちがいい。 毎回特に何かがあったということもないのでやや物足りなさもありますけどね。 ストーリーよりも空気を楽しむ作品という感じがしました。 地元を愛するがために父を奪った東京を嫌っているみね子、 父が行方不明になって東京に出ることになるようですが、 試練が待ち構えているという重く暗い雰囲気…
こんにちは、モカです。
脚本家の野木さんがツイッターで「見なくては!」と言っていてこのドラマを知りました。
なんか不思議な迫力のドラマですね。
子供の頃、もうあまりドラマで見る機会も多くないのに「スターとはこの人たち」と刷り込まれていた天上人のような人達が、一斉に出ていて何事⁉︎って感じでした(笑)
シルバードラマと銘打ってますが、まだ現役世代の自分がみても面白いです。
倉本聰をはじめ、出てる俳優達の「まだまだ終わらないぜ」という若造には出せない人生経験の違いなのかなと。
昔再放送で「ありがとう」を見て、石坂浩二が2枚目扱いなのにビックリしたのですが、こうやってみると確かに2枚目だなーと納得しました。
子供の頃は「物知りのオジさん」としか思ってなかったです(笑)
残念なのは近藤正臣さんがゲストキャラだったということでしょうか。
あさが来た、真田丸で俳優として始めてちゃんとみたレベルなので楽しみにしてたのですが。
モデルは杉田成道氏ですかねー?わかりやすく書いてるのでモデルを推測するのも楽しいです。
同世代ならもっとわかるだろうに、残念です。
1日15分でさくっと見られるし、半年楽しみです。
いったいこのうますぎる話がどう転がっていくのか楽しみにしています。
「やすらぎの郷」好発進でヨカッタ
成功しようが失敗しようが、その企画と、存在自体が画期的!好発進でヨカッタなぁ… と感じてしまったのでした。主題歌が中島みゆき、だなんて、なんて贅沢!リアルとファンタジーを実現するのがドラマとしたら、まさに、そのもの、ですもんね。石坂浩二も、限りなく、原作者の代弁者として、いい役もらえたなぁ… と安堵。出演者達も、こういう作品を待ち望んでいたのではないか、と感じました。特に今週は、最近、旗色悪い愛煙家の方は溜飲が下がったでしょうね。スター達の、若い頃のオーラ満載な写真がワンダフルだし、やすらぎの郷、経…