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【やすらぎの郷】第26週 第125話・126話・127話・128話・129話 最終週感想

菊村(石坂浩二)は直美が東日本大震災に遭った福島の浜へ行くことに。
彼女の孫・アザミ(清野菜名)が同行を申し出て、菊村の鼓動は高鳴る。
一方、冴子(浅丘ルリ子)とマヤ(加賀まりこ)がドレス姿で菊村の部屋を訪問。
女性たちでウエディングドレスのショーを行うのだという。
程なく、菊村は「やすらぎの郷」を離れ、東京を経由して福島へ。
アザミと合流し、家の跡地でお参りをして宿へ行く。
夜、痛飲した菊村は醜態を演じて…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「やすらぎの郷」第26週 第125~第129話(最終回)

   yasuragi

「やすらぎの郷」誕生に関わった加納英吉と九条摂子の最期を見送り、菊村栄は旅に出る。それは、昔の恋と老いらくの恋を見送る旅となった。

簡単にあらすじおさらい

第125話(月曜日) : 加納英吉を見送って、栄は旅に出ようと思いつく。磐梯熱海の温泉旅館へ泊る旅に、栄はアザミを誘った。郷では三井路子の結婚に刺激された老女優達がドレスを作ってはしゃぐ中、加納英吉の訃報放送が流される。

 

第126話(火曜日) : まず東京へ寄った栄は侘助で久々に中山と語り合う。中山は少しの間に身体のあちこちを悪くしていた。

その後、福島の海岸で、栄は娘を津波に持っていかれたという男の話を聞く。彼は、今は第一原発で廃炉作業をしているという。終わらない事故の後処理の大きさに複雑な思いを抱く栄。
 yasuragi26-侘助

第127話(水曜日) : アザミと落ち合った栄は共にナオミのために海岸に線香を供える。昔、脚本を書くときに使っていた馴染の温泉宿に栄はアザミと宿泊。部屋は別にしたが、ナオミとの思い出も蘇って栄の妄想は止まらない。

第128話(木曜日) : 栄の部屋でアザミと一緒に夕食をとる。始めはシナリオの話などしていたが、酒が進み過ぎた栄は悪酔いし、醜態をさらしてしまう。
 yasuragi26-狂う1

第129話(金曜日) : アザミが書いたというシナリオは実はアザミの彼である羽村が書いたものである事が解った。栄の大ファンだという羽村とアザミにペコペコ頭を下げられ、自分の老いらくの恋の結末に呆然とする栄。そして、律子が居ない今、自分は独りであることに改めて気づく。

翌日、栄はやすらぎの郷の仲間たちに思いを馳せながら車で帰路に着くのだった。

 
 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

しっとりと語ったり、見るもくだらない情景になったり、カオスに落ちたり、妄想したり、喜んだり絶望したり泣いたり……。

ああ、解りました。
先生。

これが人生。
~♪~あ~ああ~~人生は面白い~~♪

それなんですよね。

このドラマは半年、それを繰り返してきた。人生そのもの。

ずっと描き続けてきたアザミの件は、もういいと正直思っていたのだけれども、妻を失くした孤独を穴埋めする役割を果たしていたのだと思うと菊村栄先生の深い闇を見た気がする。

半年かけて気づいた、律子を失った孤独。

そして、半年かけて気づく。同じ孤独を抱えた人たちが集う「やすらぎの郷」の幸せ。

問題と喧騒の郷だけれども、栄ちゃんを生かしてくれる郷なんだね。

つまり、やはり、人と人との繋がりが尊いということなのだ。

戦争、震災、原発、貧困、介護者不足……。
たくさんの現代問題を提示しながら。
 yasuragi26-上川

まだまだ、たぶん栄ちゃんは書き続ける。

倉本先生も書き続ける。

老人が元気なくして国の元気はない。
平成の今、65歳以上の老人は4人に1人となったのだから。

やすらぎの郷。
そこには、私と似たような孤独をそれぞれ持ちながら押し隠して生きる、悲しい同世代の仲間たちがいる。

そう思える場所を得られた人は、きっとまだまだ元気。

スターと呼ばれた人たちの懐かしい映像や美しい女優の写真。
亡くなった人たちの華やかな姿。

現役でまだまだテレビドラマ界を引っ張る名優の方々。

たくさんの「素晴らしいもの」を見た。

ハッピーの一件はエピソードとしては未だに嫌悪感を残すが、あの後から毎日ハッピーが出てくることによって、むしろ事件を忘れていく自分の脳を顧みると、「人のうわさも75日」ってこういう事なのかなぁと。

年の功を見せられた気がした(笑)
(それでもハッピーにはあの役はやらせてほしくなかったけれど)

このドラマを見終って、今、人生はなるほど面白いと思っている。

面白くない人生も、きっといつか振り返れば面白い。

人生の先輩のメッセージは、キッチリ受け止めた。

簡単な感想

日々の感想はツイッターを拾います。

naotora38-寿桂尼

 yasuragi26-ドレス

 yasuragi26-温泉

 yasuragi26-狂う

 yasuragi26-神木

次作の『トットちゃん!』は、ちょっとアザミを見過ぎてもういいやって気にもなっていたのだけど……。

tv asahi|テレビ朝日

予告を見たらキャストも力入っているし、質のいい朝ドラ並みにセットも良さそうだし。
元々、大石静せんせーファンなので前向きにはなってる。

レビューはどうするか解りませんが、楽しいドラマになること、期待してます。

ほぼほぼツイ上げ感想でしたが、半年間、ありがとうございました。

※ 野際陽子さんのご冥福をお祈りいたします。

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※キャスト

菊村栄 – 石坂浩二

白川冴子 – 浅丘ルリ子
及川しのぶ – 有馬稲子
水谷マヤ – 加賀まりこ
三井路子 – 五月みどり
井深凉子 – 野際陽子
高井秀次 – 藤竜也
真野六郎 – ミッキー・カーチス
九条摂子 – 八千草薫
岩倉正臣 – 山本圭
松岡伸子 – 常盤貴子
財前ゆかり – 松岡茉優
名倉みどり – 草刈民代
菊村律子 – 風吹ジュン
名倉修平 – 名高達男
貝田英信 – 藤木孝

三角寬次 – 山谷初男
堺田俵介 – 毒蝮三太夫
原田 – 伊吹吾郎
那須 – 倉田保昭
中井竜介 – 中村龍史
宮下一馬 – 平野勇樹
中里正 – 加藤久雅
進藤秀夫 – 山下澄人
橋本忠吉 – 納谷真大
野村伊三郎 – 芳野史明
菅野平助 – 西岡ゆん
村松豊 – 福崎峻介
千倉和夫 – 森谷勇太
冲正之 – 熊澤洋幸
荒木実 – 関健介
正岡治 – 池田絢亮
田辺三郎 – 湯川尚樹
茅野大三郎 – 伊藤初雄
茅野順子(カメコ) – 長内美那子
白鳥洋介 – 上條恒彦
車いすの老人 – 倉本聰
老人の介護人 – 中島みゆき

川添純一郎 – 品川徹
加納英吉 – 織本順吉

中山保久 – 近藤正臣
侘助 – 小松政夫
玉子 – 野村麻純
犬山小春 – 冨士眞奈美
石上五郎 – 津川雅彦
松岡信三 – 柴俊夫
四宮道弘 – 向井理
榊原アザミ – 清野菜名
菊村梢 – 山本舞香
菊村加奈子 – 森上千絵
菊村一郎 – 水津聡
住職 – 坂本長利
おかみ – 福井裕子

小名浜の男 – 上川隆也
湯の香荘の主人 – 片岡鶴太郎
羽村俊一郎 – 神木隆之介
マッサージ師 – 笑福亭鶴瓶

※スタッフ

脚本 – 倉本聰
演出 – 藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
プロデューサー – 五十嵐文郎
音楽 – 島健

主題歌 – 中島みゆき「慕情」

公式サイト http://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginosato/

コメント

  1. くう より:

    紫花浜匙 さん
    >今の歳だったから見れたのかも。母は見たくないと言っていたから。

    私の母は、めっちゃ楽しみに見ていたわ(笑)
    色々と身につまされたり同意したり、考えるところがあるのかもね。

    >栄先生が、仲間の待つやすらぎの郷に車を走らせるシーンが、なんだか納得の終わり方だった

    うん。いいラストだと思ったわ。
    色々と使われて、ちっとも やすらげなくて、それでも、やっぱり同じような孤独や不安や愚痴を抱えた仲間と過ごす生き方は楽しいだろうと思う。

    「家で死ぬ」を選択するのもまた人生かも知れないけれど、家族の負担も大きいわけで。

    「違う家族と死ぬ」という選択を見せる、1つの提案なのかなと思いました。

    あんな、何も払わなくても生きてける施設が私ら下々の者にも与えられる時が来るといいな。

  2. 紫花浜匙 より:

    時々見るのが面倒だったけど、最後までお付き合いできて良かった。やすらぎの郷。
    今の歳だったから見れたのかも。母は見たくないと言っていたから。
    最終回も、脚本を書いたのがアザミの彼だとか、もう、そういうの要らないのに〜とか思ったけど、
    栄先生が、仲間の待つやすらぎの郷に車を走らせるシーンが、なんだか納得の終わり方だった。
    幾つになっても、分かり合える友人がいる事は素晴らしく、羨ましい。
    若い人は何かを築く為に進むけど、晩年は、思い出と共に過ごす時間が多いんだなとつくづく感じた。
    後悔を何度も繰り返しても、最後に良い人生だったと思いたいわ〜。

    エンドロール後の、諸々お察しください。という言葉に、クスッとして、でも深さを感じました。

    野際さん、ご冥福を祈ります。

  3. やすららぎの郷 最終回

    映画版「20世紀少年」じゃないけれど、ラストの意味深でインパクトある部分に、神木クン、キターーーッ!先日が、菊村先生、ほのかな気持ちを寄せる、アザミ嬢を前に、旅館で酔い潰れて「壊れる」の図だっただけに、こういう展開は予想してませんでした。でも、石坂浩二、良かったですね。こんな晩年に代表作が出来るとは倉本聰もラッキーだったなぁ、と感じました。この年令ならではの、想いや手管やユーモアを込めた作品を書けて、こんなにもそうそうたる役者さん達が集まってくれるとは。それに日頃のテレビ界へのうっぷん晴らしにもなっ…

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