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【母になる】第6話 感想

あの子のためなら私、何でもできる。
何だってできる。
死んだって構わない。
そう思ってました。

自分の子供じゃないのにどうして…。

どうして?
だって母親ですから。
母親なら当然じゃないですか。

違うでしょ!?

 

麻子さん。
あなた、一緒に暮らしてただけで母親じゃないわ。

じゃあ母親って何ですか?

母になるってどういうことですか?

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母になる 第6話

 
  
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毎度ツイート上げですいません。

言及セリフと感想はツイートの間・間に追記してみたりしています。

↑…って、先週書いた通りの方向に行きつつある今回である。

先週の「その人、人殺しだから!」の内容を木野さんが柏崎夫妻に語っていく形で物語は進む。

2年前。なぜ門倉麻子がコウを施設へ預けたか。

麻子はストーカー被害に遭っていた。
相手の行動が徐々にエスカレートするに連れ、コウの身に危険が及ぶことを恐れた麻子はついにコウを施設に入れてから相手を刺すという行為に及んだ。

相手は命を取り留め全治1か月ほどのケガで済んだが、計画性バッチリな犯行だったため麻子には2年間の実刑判決が下されたのだ。

相手から距離を置くなり逃げるなり他にいくらでも方法はあったはずです。

でも、それは後になってから言えることで。
彼女はその時、とても小さな世界に生きてたんです。

と、語る木野さん。

まぁね…誰にも、もちろん警察にも何の相談も出来なかっただろうよ。
何せ誘拐した子供と住んでいるんだもの。

その頃、麻子は琴音と里恵に事のあらましを語っていた。

母親なら当然じゃないですか。

と言う麻子に、

あなた、一緒に暮らしてただけで母親じゃないわ。

と反論する里恵。

ここで「広は学校とかどうしてたんだよ」の謎が解けます。

こんなに戸籍管理がしっかりしているように見える日本にも、「離婚後300日間問題」で無戸籍の子供など事情がある家庭はたくさん存在するわけで。

これは『息もできない夏』で描かれていましたね。

また、『Mother』では夫のDV被害から逃げているために子供の素性を隠したいという相談の上で、ヒロインが他人の子供を小学校へ入れています。

さて。木野さんが麻子と初めて会ったのは刑務所での接見だった。
施設に預けられた広の手紙を発見し、違和感を持ったから。
この時まで、木野は麻子と広は当然実の母子だと信じていたらしい。

木野くんのナイスなカンのおかげで広の真実が発覚したわけである。

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…と思ったのですが、要するに恐らく「冤罪が起こりやすい犯罪」「同意の上である可能性が高いもの」は親告罪ということなのでしょうね。

親告罪の一覧

・単独犯による強制わいせつ罪、強姦罪(刑法176条、177条)
・単独犯による準強制わいせつ罪、準強姦罪(刑法1780条)
・名誉毀損罪・侮辱罪(刑法230条・231条)
・ストーカー規制法違反の罪(ストーカー規制法法13条)
・信書開封罪・秘密漏示罪(刑法135条)
・過失傷害罪(刑法209条)
・未成年者略取・誘拐罪、営利目的等略取・誘拐罪 、被略取者引渡し等の罪(刑法229条)
「親告罪とは」刑事告訴・告発支援センター より引用

ここに到るまでの経緯も語られた。
厳しい母親の元で真面目に育った麻子は大手の商社で働き、結婚目前の恋人もいた。
しかし、彼は上司の娘との玉の輿の道を選んだのだった。

妊娠していた麻子は階段で足を滑らせてお腹の子供を失くしてしまう。

恋人も胎児もいなくなり、中絶経験が2度あるのでもう子どもも望めず、母親からの「いつ結婚する?いつ孫を見れる?」攻撃と、会社のオヤジたちの「子供がいない女はダメだ」セクハラを受け、傷心どころの騒ぎじゃないところに……

隣の部屋から子供の泣き声。

という流れ。

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麻子の状況は確かに酷いけれども、
これは社会の闇のせい、子供だ結婚だという決めつけ常識で社会が追いこむからこんな事になったのです……
というのは、かなり違うと思うわけです。

それを仕方ないと言ってしまったら、社会に追い込まれたからと通り魔殺人するような人間も仕方ないという事になってしまうよね。

これが、麻子を苦しめた元カレの子供をさらって育てていたというならまだ、相手がクズだったから仕方ないかも(丸っきり『八日目の蝉』になるけどな)と思える部分もあるけれども、柏崎夫妻は真面目に暮らして愛情持って子育てしていたアカの他人。

これは、クサクサしたから刺してやった!っていうのと同程度の犯行ですよね。

しかも、世間に対してヤサグレちゃったせいか、反省の色がない。(泣)

確かに門倉さんのやったことは間違ってます。

でも…。
あなたは悪くない。

門倉さんだけが悪いわけじゃない。

僕はそう思います。

木野さんは麻子にそう言ってやり、麻子は涙を流した。

誰かが そう言ってあげないといけない気がしたんです。

と、柏崎夫妻に語る木野さん。

優しい人だね。

でも…でも「誘拐したこと」は悪いでしょ

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門倉麻子にどんな鬼畜被害の事情があろうが、子どもを奪われた母の気持ちが解らない女は母親じゃねえ

と、思い、あれ「母になる」ってそういうタイトル
麻子が結衣の気持ちを理解して本当に母になれるタイトル

とも考えたのだけど。

結衣も結衣で空白の10年のせいで母にならせてもらえないわけで。

つまり、2人ともが「母になる」に向かう物語なのだな…と冷静に理解している。今。

でも、犯罪は犯罪。誘拐、ダメ、絶対。
そこは罪償ってほしいんだよね。

最終的には2人ともが「母になる」話なんだろうが、麻子には去ってもらいたい。

来週もまだイライラは継続しそう。

しかし、今回は素晴らしい小池栄子劇場だった。

束縛激しい母親の優等生な娘から、恋に破れた悲しみ、母になれなかった苦しみ、代りのものを手に入れた喜び、失う不安、崩れていく理性と常識、それをこの1話で全部体現して見せるのだから……本当に名優だ。

柏崎オートに再び麻子(小池栄子)が現れ、ここで働くことになったと言い出す。
唖然とする結衣(沢尻エリカ)と陽一(藤木直人)は、その麻子が刑務所にいたことを知り、さらに驚く。
木野(中島裕翔)によると、2年前に麻子がおこした事件は、つきまとう男の暴力から広(道枝駿佑)を守るためだった。
麻子が起こした事件の真相を語る木野。
そして麻子が本当の母親だと思っていた木野が、刑務所に面会に行ったのは広に託されていた手紙がきっかけだった。
そこには想像をはるかに超える事実が隠されていて…。
ついに語られる麻子の壮絶な過去と、広との真実。その全てを知ってしまった結衣は…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

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※キャスト

柏崎結衣 … 沢尻エリカ
柏崎陽一 … 藤木直人

門倉麻子 … 小池栄子

柏崎広 … 道枝駿佑 (子役期:吉武歓)
木野愁平 … 中島裕翔
緒野琴音 … 高橋メアリージュン
西原太治 … 浅野和之
西原莉沙子 … 板谷由夏
西原 繭 … 藤澤遥 (子役期:宝辺花帆美)
田中今偉 … 望月歩
柏崎里恵 … 風吹ジュン

※スタッフ

脚本 … 水橋文美江
演出 … 中島悟
プロデュース … 西憲彦、櫨山裕子、秋元孝之

音楽 … 得田真裕
主題歌 … 安室奈美恵「Just You and I」

コメント

  1. 母になる 第6話

    #6「この子を育てる!母になれなかった女の壮絶な告白」 2017/5/17 OA 柏崎オートに再び麻子(小池栄子)が現れ、ここで働くことになったと言い出す。 唖然とする結衣(沢尻エリカ)と陽一(藤木直人)は、その麻子が刑務所にいたことを知り、さらに驚く。 木野(中島裕…

  2. 水曜ドラマ『母になる』第6話

    内容柏崎オートに現れた麻子(小池栄子)に驚く結衣(沢尻エリカ)陽一(藤木直人)紹介され、働くことになったと告げる。その直後、やってきた琴音(高橋メアリージュン)が。。。。叫ぶ。麻子が殺人犯だと。すぐに木野(中島裕翔)もやってきて、麻子の出来事が語られる…

  3. 母になる 「この子を育てる!母になれなかった女の壮絶な告白」

    今回は、大胆にも全編使って、麻子(小池栄子)サイドのオハナシが展開します。でも、ネット横丁の声的には、激しく賛否両論ですね。小池栄子、たしかに最近、俳優としてメキメキだけど、その行為は、二次誘拐ですよ、犯罪ですよ、説や、この話を聞いて、「麻子(小池栄子)を雇う」決心をした、結衣(沢尻エリカ)の常識を疑う、ビックリ展開すぎる、などなど。でも、いくら、2年前に麻子がおこした事件は、つきまとう男の暴力から広(道枝駿佑)を守るためだった、とはいえ、語り部役たる、木野(中島裕翔)の職務的にも、やや話がねじれて…

  4. 母になる (第6話・2017/5/17) 感想

    日本テレビ系・水曜ドラマ『母になる』(公式) 第6話『この子を育てる!母になれなかった女の壮絶な告白』の感想。 麻子(小池栄子)が柏崎オートに現れ、結衣(沢尻エリカ)と陽一(藤木直人)は驚く。混乱する結衣たちは、駆け付けた愁平(中島裕翔)から、麻子が2年間刑に服していた事情と、それが広(道枝駿佑)を守るためだったことを聞かされる。さらに愁平は、麻子が実母で…

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