ヒュースケン何すんねん…!
からの、1861年「ヒュースケン事件」……
BS時代劇 陽だまりの樹
感想のみで。
初回から、ホント~っに面白い時代劇を久々に見た…と思いつつ、
今期はドラマ豊作クールで手が回らず、なかなか感想が書けなかったのである。
武家に生まれて動乱の幕末を生きる伊武谷万二郎と、海外からの医療知識が
日本に入りはじめ、まだ世間に認められない中で蘭方医として生きる手塚良庵。
堅物で不器用だけど誠実で熱い人柄が伝わる…市川隼人にピッタリすぎる役・万二郎。
時代劇にイッチーは意外だったけれども、ハマってる…。
そして、定番のチャラ男…だけど、意外と不器用な性格が結婚にも出てる良庵に
ハマり役の成宮寛貴。
成くんもキャリアと年齢と共にチャラい役が減りつつあったので、久しぶりの
こういう明るい青年役は嬉しいな。
原作は手塚治虫先生の漫画。
手塚良庵は、なんと手塚先生の曽祖父に当たる方なのだそうで…
つまりはご先祖様である。
という事は、今後何があろうと良庵の命だけは無事なのね…と思いつつ、
ここまで見てきたけど…。
明るくて胸がすくシーンも多いけれども、物語は歴史にシッカリ沿っており、
幕末だから色々と辛い。特に万二郎は辛い。
今回は、その辛さのピークだった気がする…。
1話目から、ずっと思いを寄せてきた寺の娘・おせきさん。
やっと思いが叶い、結婚目前で…
ヒュースケン、何やっとんの・・・・・・・・・!!
この、お前、ばか、一体なにしてんだよ!
が、書きたい一心で、この記事作りました。いや、マジで…・泣
ヒュースケンは、あの黒いお船に乗って日本に踏み込んできたハリスの通訳、
ヘンリー・ヒュースケンですよ。
実在の人物です。
万二郎は下田に配属された時にヒュースケンの命を助け、以降は心を通わせて、お互いの
言葉の師になったりしていたんですね。
つまりは万二郎にとって、異国の友だったわけです。
なのに、知らなかったとはいえ、ヒュースケンは万二郎の大切なおせきさんを
手籠めにしてしまった……。
(いや、「知らなかった」じゃねーだろ。誰だろうが手籠めとかした段階で犯罪だろ。
と思うわけだけど、そこはこの時代のやりたい放題の黒船の威力もあったんだろうな)
黒船・下田・女と言えば「唐人お吉」が有名ですよね。
下田の髪結いだったお吉は婚約者と引き離されてハリスの元へ慰安婦として上がる。
黒船が帰った後、「異人の女」として虐げられ悲しい生涯を閉じた人。
手籠めに遭ったというだけでも辱めを受けた事なのに、異人への偏見が溢れるこの時代に、
異人と寝たような噂が立ったらもう生きていけない。
尼寺に入ってしまったおせきさん。
おせきさんを責める事は誰にもできません。
この事で、万二郎は異国の親友と婚約者という大切な人を一度に2人も失くしたんだよね。・泣
おまけに、剣豪である万二郎がヒュースケンの警護役を降りた事で…
有名な「ヒュースケン事件」が起きる。
万二郎が警護についていれば、ヒュースケンはここで死ななかった…かも知れない。
という、歴史とのつながり…鳥肌が立つくらい凄い。
そして、万二郎も心が痛いだろう。
間接的にとはいえ、「守らない」ことで復讐を果たしてしまった。
とても、晴れ晴れとは出来ないよね。・泣
ヒュースケン、今まで良い人だと思ってたから視聴者的にも心が痛い…。
良庵の方は、大きな存在だった父を卒中で失くし、葛藤の末、シッカリ後を継ぐ決心。
こちらは、良い夫婦になりそう…。
主人公2人にとって、大きな節目の回になったのだった。
次回からは、ついに幕末動乱も本格的。
「異人」というものに不信感を抱えてしまっただろう万二郎の今後が不安。
悲劇に向かっていそう…。
【キャスト】
伊武谷万二郎 – 市原隼人
手塚良庵・語り – 成宮寛貴
おせき – 黒川芽以
伊武谷千三郎 – 西岡徳馬
おとね – 池上季実子
手塚良仙 – 笹野高史
お中 – 古手川祐子
おつね – 大塚シノブ
お品 – 笛木優子
綾 – 大塚千弘
藤田東湖 – 津川雅彦
丑久保陶兵衛 – 小沢和義
多紀誠斎 – 目黒祐樹
さと – 山口あゆみ
多紀元迫 – 本城丸裕
清河八郎 – 土屋裕一
小野鉄太郎→山岡鉄太郎 – 尾関伸嗣
佐伯甚七郎 – 綾田俊樹
旦海貞徴 – 江藤漢斉
楠音次郎 – 西ノ園達大
伊東玄朴 – 佐々木睦
大槻俊斎 – 五辻真吾
原田磊蔵 – 大地泰仁
十三奴 – 江口ナオ
猪河玄昌 – 赤星昇一郎
品川雄二郎 – 福井晋
阿部正弘 – 石橋保
緒方洪庵 – 緒形幹太
井上清直 – 坂西良太
ヘンリー・ヒュースケン – エリック・ボシック
タウンセンド・ハリス – ルベル
福沢諭吉 – 崎本大海
森山多吉郎 – 大塚ヒロタ
川路聖謨 – 市川月乃助
堀田正睦:木下ほうか
西郷吉之助 – 蟹江一平
磯貝長八郎 – 山田純大
保谷兵吾 – 田島優成
吉田作ヱ門 – 佐野圭亮
高橋多一郎 – 前田倫良
橋本佐内 – 小橋川よしと
堂玄 – 市山貴章
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コメント
BS時代劇「陽だまりの樹」第8話
第八回「求婚と暗殺」
BS時代劇『陽だまりの樹』 第八回 求婚と暗殺
『求婚と暗殺』
内容
安政の大獄により、万二郎(市原隼人)をはじめ、多くの者が受難した。
が、桜田門外ノ変で、井伊大老が亡くなったことで、大獄は収まっていく。
そんななか万二郎は、おせき(黒川芽以)に求婚するのだが、
回答を聞く間もなくアメリカ領事ハリス…
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万二郎はおせきとは結婚出来ずに、
このまま幕府側でずっと戦うことになるのでしょうか?
お品の“一件”が気になるところ…。
良庵はやっと医者らしくなってきましたね♪
とりあえず、次回からいろいろと物語が終盤へと動き出しそうです。
BS時代劇「陽だまりの樹」第8回
おせき、出家…
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