あんたの娘か?
そうか・・・娘か。
娘がいるのか。
返してくれ!俺の娘、返してくれ!
娘、返してくれ!娘、返してくれよ!
娘、返せ!
草間は三崎に掴みかかった。
それまで、押えに抑えた気持ちは、三崎の娘を見た途端に
抑えられない物になっていた。
自分が、どういう男だか分かっていて雇った男。
世の中に復帰するために力を貸してきたつもりだった男。
その男のせいで、今、真岐は命を失くそうとしている。
遠山さんのせいじゃないよ。
洋貴は双葉に声をかけた。
亡くなった命が「妹」のものであるゆえに、
そして、奪われる真岐の命が「娘」のものであるゆえに、
被害者家族の双葉を見る目は、いつもこんなだったに違いない。
私のせいです。
いや・・・お兄ちゃんがそう言ってたんです。
えっ?
お前が嫌だって言うからこんなことになったんだ。
双葉のせいで、また、人、殺した。
兄は確かにそう言った。
子供の頃のあの日
花の中で
文哉は双葉の首を絞め、双葉は死ななかった。
文哉は双葉の代わりに亜季を殺した。
今度は
双葉が着いて行かなかったから文哉は真岐を殺した。
悪いのはいつも双葉だった。
文哉が殺したいのは私なのだ、と双葉は思った。
私のせいです。
犯人は三崎文哉であって家族ではない。
解っていても、何かあるたびに家族を見てしまう登場人物の気持ちがよく解る。
ましてや、「妹」や「娘」である存在の双葉に目が行ってしまう気持ちはよく解る。
だって、本人がそこにいないから・・・
家族は15年経ったって、一生経ったって、犯人の代わりに目を向けられるしかないのだ。
どんなに関係の希薄な家族だったとしても、世間の目は
そんな風に親や家族に向く。
彼らには何の責任もなく、彼らは何もしていないのに。
東野圭吾の「手紙」では、世間の目をこんな風に語らせる。
殺人犯の弟であるという差別に苦しむ主人公に語る雇い主の社長。
「きみの受けている差別。
それも含めて、お兄さんの罪なんだ。」
つまり、犯罪を犯したら家族も苦しむ。
家族が苦しんでいることを知って犯人は自分の罪以上の苦しみを負う。
家族の負っている苦しみも犯人は負う事になる。
だから、家族も苦しまなければならない。それが業なのだと。
しかし・・・
このドラマでは、犯人である文哉は家族の苦しみを何とも思わない。
被害者家族の苦しみも何とも思わない。
娘を失った苦しみのたけをぶつける響子に文哉は言うのだもの・・・
亜季ちゃん、奇麗だった。
三日月湖に浮かぶ亜季ちゃん奇麗だった。
それだけは、よく覚えてるんです。
だから、おばさん。そんな落ち込まないで。
これは、もう・・・
本人も言うとおり「病気」なのだ。
だから、先々週から何度も言うが、こんな人を世に出してしまった
警察がいけないとしか言いようが無い。
これが「家族の愛」や「言葉」で簡単に改心してしまうようなら、
このドラマはどうかしている、という事になってしまうだろう。
そんな簡単な事ではないのだから。
だからこそ、このドラマの落ち着き先が本当に気になるのである。
双葉が文哉に連れて行かれないように・・・
今は、それを祈ることしか出来ないのである。
※キャスト
深見 洋貴 – 瑛太
遠山(三崎)双葉 – 満島ひかり
日垣(深見)耕平 – 田中圭
雨宮 健二(三崎文哉) – 風間俊介
草間 真岐 – 佐藤江梨子
遠山(三崎)灯里 – 福田麻由子
日垣 由佳 – 村川絵梨
藤村 五月 – 倉科カナ
臼井 紗歩 – 安藤サクラ
深見 達彦 – 柄本明
日垣 誠次 – 段田安則
草間 五郎 – 小野武彦
遠山(三崎)隆美 – 風吹ジュン
三崎 駿輔 – 時任三郎
野本(深見)響子 – 大竹しのぶ
※コメントレスが飛びとびに行われていますが意図はございません。レスし切れず、すいません~
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コメント
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ものすごくご無沙汰してしまっていますがお元気でしょうか!?
ブログをやめたあと、いろいろ諸事情でTVやパソから遠ざかり、最近復活し始めたところなので、やっと遊びにくることができました!
お引っ越しもされて、Twitterまで!
びっくりしました!
Twitterは楽天ブログをやめたあと、一時やり、やめたんです…
文哉を見るたびにイライラして、私も手紙を思い出してました。
…お兄ちゃんと文哉は、決定的に反省するといった点は違いますが…
全員どこに着地させたいのかすごく気になるドラマですよね。
ブログをやめたあと地味に子供を産んだ
こともあり、以前にはない見方をしてしまうのでとにかく文哉を許せないわたしです!(*`Д´)ノ!!!
瑛太つながりで…アンフェアがありますね!
本当にTVやパソから遠ざかり、いろいろついていってなかったのでびっくり!
主人に預けて観に行きたいです。
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>だから、先々週から何度も言うが、こんな人を世に出してしまった
警察がいけないとしか言いようが無い
そうなんだよね~まったくなんの治療もしないどころか、さらに悪化させたんじゃ・・って気も・・・
まぁ、あのようなセクシーな看護師さんを入れるぐらいだから、ユルイ設定なんだろうけどさ。
コレ、ホントどう落ち着かせるんだろうね(´д`;)
この状態から急に改心はありえないし、唐突に人間性を取り戻すなんて、よっぽどのことが無い限り・・・いや、それでも不自然だよね。
わたしゃ、洋貴と双葉が急激に恋愛モードを濃くしたのも違和感だったよ~
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視聴率は一桁でも、このドラマは凄い。
俳優さんの演技力をここまで要求するドラマはそう多くないもの・・・。
意欲とか気迫とか・・。
日曜日の『演技放棄・男装女子』に大竹しのぶや満島ひかりの芝居を見せてあげたいわ。
-◆-
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こんなことになったのか?
親ですら理解できない文哉の病気。
加害者が被害者に対し「綺麗だった」なんて言葉を言うんだから。
これは酷かったなぁ。
でも逆にこれで文哉はもうあかんと思わされました。
周りの人だけが傷ついてるのが悲しい。
自分を責める双葉とか・・・。
本当、ラストがどうなるのか、めちゃめちゃ気になるドラマです~(><)
でも、これは間違いなく大竹さんの作品ですね(^^;)
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何で何もかもが双葉のせいなんだろ?
一番、理解してほしい人物のはずなのに、何で双葉を
苦しめるような事ばっか・・・
だけど、もはや文哉の心情やどうしてこのような性格に
なってしまったのかを知ろうとしても無駄な気がしてきた・・・
どうせ知ったところで理解出来ないもん。
>双葉が文哉に連れて行かれないように・・・
うんうん、それだけは何としても阻止してほすぃ~!
てか、とにかく早く文哉を捕まえてっ!!!
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凄過ぎ・・・( ̄△ ̄;)ボーー
内容もかなり衝撃的なモノでしたが、今回も大竹さんの体当たり演技に
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本当 このドラマは迫力があると言うか すごい皆さん演技力がある。
引き込まれて 見てしまいます。
事件を起こした本人はもちろん 家族もずっと背をわなきゃ駄目で
家族は関係ないと言いますが そんなこと世間は許さないでしょ。
身近にそんな人がいて 自分の家族が同じ目にあったら。
手紙 映画も見に行きました。
あれもかなり 問題提起をされていて罪を憎んで人を憎まずとは言うけど
実際は無理だなぁと 思ってます。
三崎文哉が精神的におかしいのなら 罪は免罪になるのでしょうかね
なんでも精神の病気にし 免罪にしてしまうのはおかしいし
自分の罪を病気のせいにし 逃げてるようにしかみえない。
なんでそんなに双葉に 手をかけるようなことを考えてるのかな。
どっちにしても 自分のやった行為を心から反省したりはこの人には
むりなのでしょうか、、、社会に出てきてもらったら困ります。
私 このドラマを見て神戸の事件を思い出して仕方ありません
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自分のせいで家族が不幸になる
そういう考えが時に自分の行為を抑制できたりするのdすが
三崎文哉にはそれがまったく感じられない
三崎文哉は病気
それは自分でも自覚してるけれども
妹のせいにしたり
病気のせいにしたりして
自分が犯した罪を自分自身が悪いんだと
自覚しない限り
三崎文哉が本当の意味での更正もないだろうし
そして、その時からこそ
双葉らがいう
心の底からやったーと言える日がやってくる事が
見えてくるのかもしれません
それにしても
おばあちゃんのいる施設を知っていたかと思えば
今度は洋貴が住んでる釣り屋の電話番号に
住所も知っているという
そんな三崎文哉のSPECがすごいです ̄∇ ̄;
それでも、生きてゆく 第8話
草間五郎は、自分が預かっている雨宮健二こと三崎文哉を
彼の父・駿輔と会わせる為に自宅に戻った
それでも、生きてゆく 第8話
『それぞれの覚悟…』
内容
文哉(風間俊介)が果樹園で働いていると聞き、
洋貴(瑛太)と耕平(田中圭)が、向かっていたのだが。。。。
その果樹園では、事件が起きていた。
文哉に会いたいと現れた父・駿輔(時任三郎)と五郎(小野武彦)が話をし、
果樹園へ連れて…
それでも、生きてゆく #08
『それぞれの覚悟…』