NHKドラマ10【八日目の蝉】第4話 感想

思い出せない事は自分の事じゃないです。


二十歳の恵理菜は喫茶店で雑誌記者だと言う1人の女に会っていた。

目の前に広げられた、たくさんの古い記事。

自分を5才まで育てたと言う女の事。
自分の父の不倫が事の初めである事。
エンジェルホームの事。


どう感じる?


別に。
もう知っている事ばかりだから。

でも、何も覚えていない。
何で今さらこんな昔の事、記事にしたいんですか?



女は恵理菜の顔をジッと見て言う。


ホント?もう忘れちゃった?
あたしの事も?


彼女は、幼い日あのエンジェルホームで毎日遊んだ”マロンちゃん”だった。


彼女に連れられて、恵理菜はエンジェルホームの跡地へ行く。

「エンジェルさん」が逮捕されてから、この土地は権利争いに巻き込まれ
奇跡的にその姿をそのまま留めていた。


ね、知ってる?エンジェルホームに入所できる条件。

子供を失くしたことがあるか、子供を産めない女。

野々宮希和子か。
貴女のお母さんだった人もそうだったんだ。



お母さん。

それは、空虚に響く言葉だった。


美しい物はみんな見てしまった。

何もかもが消え失せて自分だけが生き残ってしまった。
なぜかそんな気がするのです。

貴女は、今どこでどんな気持ちでいるのでしょうか。





希和子は、久美から渡された住所を頼りに小豆島へ来ていた。

久美の母親には「名古屋の化粧品会社で久美と一緒に働いていた」と
ウソを言った。
会社が倒産して仕事探しに困っていると。

しかし、久美の実家である素麺工場と店は人出が足りた状態だった。

希和子は仕方なく、住み込み出来るラブホテルで働き始める。


2人が住み始めた家に近付き、無愛想なのに親切にしてくれる男がいた。
しかし、希和子には不気味にしか思えなかった。

ある日、久美の母が自分の店で働かないか、と希和子の家へやってきた。


私、ただの親切心で、あんたを雇うわけじゃないんよ。
あんたが店におったら、いつか久美が帰ってきてくれるような気がするんよ。



久美の母は、もう孫には会えないからと、何かと希和子と薫に
親切にしてくれた。

2人は、島の人や環境に馴染み、だんだんと暮らし易くなっていった。


この穏やかな暮らしが一日でも長く続きますように。

こんな静かな場所なら、神様もお目こぼしして下さるかも知れない。



しかし、ある日、幸せに影が差す事が起きた。


薫が突然腹痛を訴え、その症状は島の病院では
どうにもできない物だった。

本土の大きな病院に行くように医者に言われたが、
フェリーの最終便は出てしまい、希和子は港で
薫を抱いて途方に暮れた。


そこへ、以前、薫に親切にしてくれた男がやってきた。

男は文治と言う名前らしい。
久美の母が言うには、子供を亡くした事があると言う事だった。


文治は薫のために自分の船を出してくれた。
そうして、薫は本土の病院で治療を受ける事ができたのだった。

会計の時、保険証を忘れたと言って自費で1万5千円払う希和子。
その様子を見つめる文治。


文治は翌日、仕事に行く希和子の代わりに薫を1日中見ていてくれた。

帰ってきて一緒に食事した後、希和子は文治から1万5千円を渡された。


この先、この子が病気するたんびに自費で払わんといけんのやろ。

自分は1人だから、金がいる事は何もない、と文治は言う。

妻は島に来た男と一緒に出ていった。
子供は赤ん坊の頃に死んでしまった。


子供がいない夫婦は、一緒にいても寂しいだけだ。

でも、自分は子供のことも妻の事も忘れる事ができない。


酔ってよろけた文治に手を添えた時、希和子と文治の目があった。


抱きしめられて、希和子はそのままじっとしていた。


無我夢中で走り続けて張りつめた物が崩れそうになった時、
そこにあった木にもたれかかった。

そんなところかも知れません。

でもそれは、とても優しい木でした。
優しくて静かで、温かかった。




 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   


久美の母は百人一首の下の句のおまじないを壁に掛けている。

まつとしきかば いまかえりこむ


いつか、大きな猫が帰ってくると信じて。


薫の家でも、今頃、実の母がおまじないを掛けて
祈っているかも知れない。


子供の居ない夫婦は虚しいと言う文治。


薫の実の親たちも、今頃空虚な中で暮らしているかも知れない。


そういう痛みは、希和子にはないのだろうか。


考えないようにしているのかも知れない。

考えたら、夢は終わってしまうから。


薫と過ごす日々は、希和子にとっては、与えられなかった夢だ。
奪われた夢だ。


希和子は、たぶん逃げたかった。

夢を奪われる事から。


しかし、現実は夢を壊しに追いかけてくる。

生活費、仕事、病気。。。。


そして、もう出来ないだろう恋。



島は、居心地が良いだろうが、社会に巻き込まれたら逃げ場はない。
四方は海。。。

薫との別れの日が近付いている。

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【キャスト】

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板谷由夏
津田寛治

北乃きい
岡田浩暉

あき竹城
京野ことみ
坂井真紀

藤田弓子
岸谷五朗
左時枝
吉行和子 




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コメントとトラックバック

  1. マママゴ より:

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    見損なったーー

    見なかったのですが、NHKのHPを見てきました。

    ちょっと私の中でだれてきたかな?

    って感じです。

    竹ちゃんが出ているドラマ以外は、ずっと見続けるというのは、苦手なんですが・・

    6話だから大丈夫と想ったのですが。

    かなりきつくなってきた。

    だって・・最初の1話で、正妻さんのきつい言葉と、エコー写真があったおかげ(?)で、主役の女性に同情してしまったのですが、同情は長くは続かないなぁ。って想う。

    そろそろ飽きてきたかも?

    そして・・子育ても・・

    同じやと想うよ。

    主人公の女性も、そろそろ捕まりたいのかな?

    次の男が出来たら、子どもへの想いは徐々に失せるよね?

    そう想ったら・・結構しらけた。

    先週、見た時の、実のわが子を育てられない女性の叫びが、私は結構効いたね。

    主人公の女性は、実のわが子を育てられない同性の女性に対する共感とか同情が無さ過ぎる。自分がそういう立場でなくても、それがどれほど辛いか?想像も出来ないーーまぁ。想像できる人なら、他人の赤子を誘拐しないか?

    優しくないんよ。彼女。他者に対して・・。

  2. 藤井樹 より:

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    こんばんは。

    八日目の蝉、引き込まれてます。

    岸谷五郎さんは存在感抜群ですね!

    確かに子供を失った夫婦はむなしいと聞いたら、

    希和子は何か感じないのだろうかと思ってしまいますね。

    久美さんの子供のときも、久美さんに同情をしている希和子でしたが。。

    希和子は奪った側ですからね。。

    来週ついに引き離されてしまうみたいですね。

    新聞に写真が載ってバレてしまった感じでしたね。

    4年は長いです。あの夫婦もどうなってるのか。。

    こんな出来事が起きたら、夫婦仲はさらに悪くなりますよね。

  3. きこり より:

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    PASS:
    >考えないようにしているのかも知れない。

    考えたら、夢は終わってしまうから。

    そうなんだろうね・・・

    昌江のことばも文治の言葉も、刺さってくるだろうし・・

    今この瞬間を大事にしようって思ってるんだろうね・・

    私は、現在の薫が空虚になっているのは、本当の母親と思っていた希和子と離れ離れになってしまったからじゃないのかな・・って・・

    5歳の子が本当の母親は私なのよって聞かされても

    理解できるわけないし・・・

    希和子が奪ってしまったものの大きさを思うと、

    愕然とするというか・・

    恵津子と恵理菜は、親子にはなれないのかな~?

    薫にとってどうすることが幸せなのか・・わからなくなっちゃったよ。

  4. エリ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    やっぱりあるってことなんでしょうか?

    どうも混乱してしまいます。

    「お母さん」という人の顔も知らないようなことを

    言ってましたよね。

    でも魂が抜けたような20歳の薫をみていると

    子供時代の混乱は相当なダメージだったようです。

    ある日、今日から別の人からママだよと言われて

    簡単には受け入れられなかったでしょうし

    どうやってこういう混乱をくぐりぬけたのか

    薫の気持ちも追って欲しいですね。

  5. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >それだけに二十歳になった薫が

    >こんな風に空虚になってしまったのが

    >なんとも悲しくなりますね。

    あんなにお母さん大好きと言っていた薫が、20才になって

    変わってしまっている。

    希和子と過ごした日々は、薫にとっては素敵な思い出ではないんですよね。

    そう考えると、希和子が付けた傷がどんなに大きい物だったか。。。

    >なんとなく、なんとなくですけど

    >二人は小豆島で一緒に住んでるような

    >気がしますがどうでしょうかね ̄▽ ̄ゞ

    私もそう思ってました~。

    希和子が現在、どのくらい罪の意識があるのか知りたいですね。

    それでも文治に支えられて、それなりに幸せな気はするんですけど。。。

  6. ikasama4 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    この島で娘と共に過ごす生活が

    希和子にとって幸せだったように

    この島で母と共に過ごす生活が

    薫にとって幸せだったようですね。

    それだけに二十歳になった薫が

    こんな風に空虚になってしまったのが

    なんとも悲しくなりますね。

    でもって、希和子と文治さんとの関係を見てると

    なんとなく、なんとなくですけど

    二人は小豆島で一緒に住んでるような

    気がしますがどうでしょうかね ̄▽ ̄ゞ