【リミット】ドラマ24 第6話 感想

私は童話が嫌いだ。
それには嘘ばかりが書いてある。

突然、魔法使いが現れてここではないどこかへ連れてってくれる。
あるはずのないデタラメが着飾った言葉で綴られている。

夢など見てはいけない。
私はどこにも行けない。

行けないのだ

 

リミット　第6話

　　　　　　

 

あらすじ追いつつの簡単感想で。

 

神矢がバスが高速を下りた後でコンビニから出したと言うメール便。

コンビニの住所を見れば、私たちが山梨じゃなくて静岡に向かったってわかるかも。

 

みんなは、その言葉に一縷の望みを託した。

でも、そのメール便はすでに神矢の家に届いていて、副担・五十嵐によって乱雑に
棚の上に置かれてしまっているのだった…。五十嵐…ぇ…。

 

そんなみんなの様子をモリ子は黙って見ている。
モリ子にとっては、帰るとか帰れるとか、あまりどうでもいい事だった。

むしろ…帰りたくなかった。

 

何か聞こえない？

と言う神矢の声に頭上を見上げて走るみんな。

ヘリ？

 

今野と神矢、ハルと日向は空を見上げて救援を待った。
しかし、ヘリは何事も無かったかのように通り過ぎていく。

 

おい！待って！

なんで？助けてくれるんじゃないの？

…今のはたぶん民間のヘリ。
救助のヘリじゃないと思う。

 

希望が湧けば絶望が訪れる。
ガックリするみんな。

その時、日向が違う音を見つけて、そちらの方に歩き出した。

そこには綺麗な川があった。

久しぶりにはしゃいで水を飲み、魚を追う。

シャツを脱いで気に括り付け、簡易たもを作る神矢。

 

絶対獲って帰りましょう。

みんなで素早い魚を追う。

 

魚なんて、スーパーに行けば切り身で山ほど売ってんのに。

と、ハル。

そうだよね。
食料って無くならないと有りがたさが解らない。

ハル、大丈夫？

うん…。

この２匹、５人で分けるか。

５人じゃない。薄井さんも入れて６人。

そうだな…。
…戻ってくるといいな。

うん。

 

何となく…いい雰囲気だよね。
このメンバーだったら、なんとかやって行けそうな気がするんだけど…。

しかし、問題児は何もやらずにボンヤリと膝を抱えてキャンプに居た。

 

消えろ。
みんな消えろ。

と、呪文のように唱えながら目玉の絵をグルグル描いているモリ子…こえぇょ。

 

市ノ瀬、今野となんかあったの？

え？

いや、なんか前とは様子違うからさ。

日向に優しく聞かれて、ハルは自分が奴隷になりたくないあまり、今野の首を
絞めようとした事を話す。

でも、今野は私のこと許そうとしてくれてる。
でも私はまだ自分のこと許せなくて。
今野の目、ちゃんと見れないっていうか。

みんなでまた学校で会えたらいいな。
前みたいに。

 

日向が本当に好青年なので、それで雰囲気が良くなっているわけだが…。
あまりみんなに優しくすると後が面倒な事にならないか？
なんせイケメンだし。

 

今野と神矢は2人で歩きながら、それぞれの家族を思い出していた。

 

お母さん、心配してるだろうな。お姉ちゃんも。
…神矢の妹さんたちも心細いだろうね。

必ず帰れる。
家族にもすぐ会える。

そうだね。

 

その神矢と今野の家族は今、地元神奈川で、とんでもない形のバッティングを
しているのだった…。

新聞記者である今野の姉・遥は、何とか学校の実態を探り出したいと思っているところ、
偶然町中でご飯の買い出しに来ている副担・五十嵐と神矢家の子供たちに出くわす。

オムライスを作れと子供たちに懇願されて困っている五十嵐を助ける形で、
遥は神矢家でオムライスを作ってやるのだった。

助けてもらってホッとした五十嵐は、遥がとても明るく優しく接してくれ、年も
タメだった事を知って好感を持つ。

ひょっとしたら恋の始まりくらい感じちゃったかも…。
遥、美人だし。

遥の方も心から神矢家の状況に同情し、五十嵐を助けたいと思っていた。
……ように見えた。

ここで、

あっ、真実ちゃん、お口ついてる！すみませんティッシュを…。

はい。

すみません。

うわぁ、大変だ。

と、2人で真実ちゃんの世話をする微笑ましいシーンが展開されるわけだが…。

見ている方としては、手前の棚に乗っている例の封筒に気づいてくれ気づいてくれ！
今野の姉～～～！！！

と、祈るような思いでいるわけ……。

なのに、五十嵐は使い終わったボックスティッシュをこともあろうに封筒の上に
ボンっと乗せてしまうのだった…。五十嵐…ぇ…。

 

先生方だって心を痛めてるのは同じでしょ？
なのに生徒の親たちから責められててつらいだろうなって。
こうして生徒の家庭の面倒も見てて…。
なかなかできることじゃないと思う。

もっと堂々としてていいと思いますよ。
五十嵐先生は何も悪いことしてないんだから。

もし誰かに話して気が晴れることがあるなら、何でも言ってくださいね。
私じゃ頼りにならないか。

 

美人に言われて、心が動く五十嵐は…校長から口止めされていた連絡ミスの話を
遥にポロっと喋ってしまうのだった…。

 

さて。
魚を獲って戻ってきたら、ラジオがモリ子によって壊されていた。

怒るハルを神矢は放っておこう、と制止。

優しい日向がモリ子に缶に入ったサクマドロップを差し出すと、

いらない！ いらない！いらない いらない！
いらない！ いらない いらない！

 

と、わーわー叫びながら出て行ってしまう。

茫然とする日向。

 

実はモリ子の家では父親による母親とモリ子へのＤＶが日常的に行われており、
モリ子は父親には殴られ母親には生まなきゃ良かったと言われ、死んだように
生きてきたのだった。

殴られるのに耐えたご褒美は父親から渡されるサクマドロップ。

これ見ると、どうしても「せつこぉ…」を思い出すわけだが…
何かこの缶にトラウマある人多いよね。

 

モリ子は1人、墜落したバスの前へ来る。

ここを出たら帰る場所があるあいつらとは違って、モリ子には帰る場所はない。

その思いがモリ子を押し潰しているらしい…。

 

そのＤＶ父は、校長に早くも賠償金についての直談判…。
まだ貴方の娘は生きていますが～？

 

正直、今までが酷すぎてモリ子の家庭状況を聞いてもあまりモリ子に同情する気に
なれないんですが…それにしてもこの父親はひどい。

たしかに、こんなのの元で育ったら、あんなになるかもね…。

 

学校に押しかけているのはモリ子の父親だけではなかった。

 

学校側が初日の連絡ミスを認めた、という記事が早くも新聞に掲載されたのだ。
書いたのはもちろん遥。

茫然とする五十嵐…いや、これは…人間不信になっちゃうね。

 

しかし…保護者もどうなんだ、この状況。
学校に文句言いに来ている暇があったら、もう少し独自に動くとか、ない？

仕事の手柄とか、ある意味、モリ子の親と同じだな。
誰も生徒の事を本当に心配しているようには見えない。

こうなると…今野のパパだけが頼りのような気がしてきた。

 

バス会社の方は事務員が運転手のシフトを警察に提出。
社長は逮捕された。

ここは、少しでも解決してくれて良かったわ。ありがとう、事務員。

 

今度は、行方不明になったモリ子を探す今野と神矢。

 

盛重さん、もしかしたら 家庭のなかで暴力を受けてたのかもしれない。

え？

前に更衣室で着替えてるときに見えたの。
彼女の体にはアザがあった。

アザ？

もし暴力を受け続けてきたんだとしたら、簡単には人のことを
信用できないかもしれない。
親に認めてもらえなかったらなおさら。
力ずくで人を思いどおりにしようとしたのもそう考えると解る気がする。

 

さすが神矢、観察眼がするどいな…。

と思うと同時に、それ見つけた時に学校に報告してやれよ…とも思う…。
まぁ…こんな事が無かったら、神矢もずっとクラスメートに関わらないように
生きて行ったんだろうから仕方ないんだけどね。

日向が近付いたら騒いで逃げて行ったのも男性恐怖症なのだろうと推測する2人。

 

私は絶対、盛重さんがもう一度鎌を手に入れるのを止めたい。
負の連鎖が起きる前に。

 

しかし、時はちょっと遅かった。

モリ子を探す2人は、違うものを発見してしまうのだ。

それは…
血まみれになった薄井の死骸だった。

 

その側で返り血を浴びて立ち尽くすモリ子。

…いくら虐待があって性格が歪んだとかいっても…殺人は許されないでしょ。
女王様になるために、本気で人殺しまでやっちゃうの！？

ええ…ってか、このドラマ、ここまでするドラマだったの！？

 

…と、思ったところで…

予告では薄井殺害の犯人探しが始まるらしい…。
モリ子じゃないんか…。

 

…ってことは…もしかしたら、まさか、とっても爽やかなこいつとか………？

 

神矢(土屋太鳳)は、兄弟の保険証を家に送るため、宅配便を出していた。
その送り状を見れば、バスが目的地の山梨ではなく静岡に向かっていたことが分かるはず。
今野(桜庭ななみ)たちは、誰かがそれに気付くよう願うが…。

その頃、今野の姉で新聞記者の遥(滝裕可里)は、学校の実情を探るため、神矢弟妹の世話を
押し付けられた副担任の五十嵐(窪田正孝)に、手助けするフリをして近づく。
だがそんな中、最悪の事態が…

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

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※キャスト

今野水希 … 桜庭ななみ

神矢知恵子 … 土屋太鳳
盛重亜梨紗 … 山下リオ
日向晴明 … 鈴木勝大
市ノ瀬ハル … 工藤綾乃
薄井千影 … 増田有華
姫澤さくら … 高田里穂

五十嵐亘 … 窪田正孝
光岡百合子 … 山本裕子
馬淵校長 … 大石吾朗

今野博和 … 渡辺いっけい
今野寿美代 … 舟木幸
今野 遥 … 滝裕可里

神矢理子 … 古小路志音
神矢優太郎 … 土師野隆之介
神矢真実子 … 平澤宏々路

板垣 … 清水一彰
日下部 … 中谷竜

長崎明彦 … 松澤一之

 

※スタッフ

脚本 … 清水友佳子、山岡潤平、千寿みのり、谷岡由紀
演出 … 塚原あゆ子、高野英治、加藤尚樹
プロデューサー … 岡部紳二
音楽 … 遠藤浩二

原作 … すえのぶけいこ 『リミット』

主題歌 … 「SAVAGE　HEAVEN」 bump.y
　　　　　　「APOLLON」 ν[NEU]

公式サイト　http://www.tv-tokyo.co.jp/limit/

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