【リミット】ドラマ24 第3話 感想

私ね、中学のとき…。
かばった親友に裏切られてイジメられたことがあって。
それで高校では空気を読んでうまくやろうと思って。

私は、ずっとうまく泳いでるつもりだった。

…でも本当は全然泳げてなかったね。

 

リミット　第3話

　　　　　　

 

あらすじ追いつつの簡単感想で。

 

モリ子が作った槍で今野が刺されそうになって終わった前回…。

槍は地面に突き刺さった。

今野の首を絞めて地面に押し付けるハル。

ハル、やめて、やめて！
私たち友達でしょ。
ハル！

必死に抵抗する今野にハルは必死の形相で襲いかかる。

友達なんかじゃない。

え？

私、初めからアンタのこと友達だなんて思ってない。
ずっとアンタにムカついてた！

組みあう2人を止めたのは神矢だった。

槍を思い切り今野の首の側に突き立てる神矢。

あなたたちのくだらない争いなんか見たくない。
奴隷は今野さん、あなたよ。
盛重さんが決めたように。
奴隷には食料、水は与えない。

今夜は外で寝てもらうから。

 

焚火の側から今野を引き離す。

モリ子は神矢のこの行動に満足したようだった。

神矢、いいじゃん。

にしても、マジで今野を刺そうとするなんてね。
ちょっと煽っただけなのにホント単純。
最低。

モリ子にそう言われて愕然とするハル。

 

神矢は、離れた所で、そっと今野に言う。

さっきはごめんなさい。
ああでもしないとおさまらないと思ったから。

盛重さん、相当ゆがんでる。
とにかく今は彼女を刺激しないで。
従うフリをして。

あとで水も持ってくるから。

 

今野はハルの行動にショックを受けていた。

ハルがあんなことするなんて…。

こういう状況になったらもっとみんな助け合うものだと思ってた。
…甘かったのかも。

 

5月27日、朝。

五十嵐は竹田から今だに何の連絡もない事にやっと気づき、焦っていた。
「高田先生」と「竹田先生」を聞き間違えていい加減な報告をしてしまった事が
校長に知れたらという不安と、どうして連絡が取れないのかという不安。

竹田先生の携帯は相変わらず不通のままだ。

五十嵐は施設の管理人に電話を入れた。

すみません。
うちの引率とゆうべから連絡が取れない状態で心配なんで、ちょっと見てきて
もらえませんか？

電話の向こうで管理人は暢気な声を出している。

ハハッ、まあ何かあったらこっちに連絡がきますよ。

五十嵐は苛立った。

いいから見てきてくれよ！

 

水が少なくなったので、神矢はハルと今野を伴って川を探しに出かけた。

落ち着いているように見える神矢は、自分を待っている兄弟のために
帰らなくてはならないのだと言う。

 

昨夜、争ったばかりのハルと今野はわだかまりが残って口をきく事が出来ない。

突然うずくまって苦しそうに吐き出したハルに今野は近寄った。

 

ほっといて！
うるさい！
こうなったのは全部アンタのせいだから。

え？

アンタが私からさくらをとったから。
私にはさくらだけが本当の友達だったのに。

 

中学の時、自信が無かったハルはさくらに友達になってもらって自分に自信が
持てるようになったのだと言う。

しかしも高校に入ったら、そこには今野がいて、いつの間にかさくらの隣りは
今野の定位置になった。

嫌だった！ なんで今野が？
ストレスでおかしくなりそうで…。
そしたら成績も落ちてきて。

なのにアンタは…。

 

大学もさくらと同じところに行くと言い出した今野。
それはハルの望みだったのに。

いつの間にかハルは不安で過食になり、食べては吐く事を繰り返すようになった。

 

知ってた。

えっ？

気づいてた。本当は。
ハルが成績の話にのってこないこと。
笑いながらうまく話題をそらしてること。
知ってた。
ごめん。

 

今野には、話題に入って来れなくなっているハルが見えていた。
それでも、さくらの隣という定位置を渡す事は出来なかった。

最低。

とハルは言う。

私ね、中学のとき…。
かばった親友に裏切られてイジメられたことがあって。
それで高校では空気を読んでうまくやろうと思って。
私はずっとうまく泳いでるつもりだった。

でも本当は全然泳げてなかったね。

 

ハルが食べ物にやけに拘っていたのは病気だったからなのか…。
突然吐き始めたのも、賞味期限切れのお握りでも食べたからかと思った。

自分が親友だと思っていた大事な友達との間に今野が割り込んで来て、置いて
いかれたような気持ちで孤独を味わっていたハル。

これは何となく解る心理…。

ましてや…今野みたいに別にさくらじゃなくても良かったような人間が
間に割り込んでいると思えばなおさら憎らしいよね。

ハルには、ただ「権力」にくっついて安心していたかっただけの
今野の本音が見えていたということか。

 

友達がいっぱいいて楽しそうにやっているように見えても、何かしら
孤独や妬みは抱えているもんなんだよね。

だから、女子は面倒くさい。
教室という閉じられた空間の人間関係は面倒くさい。

 

さくらに貰ったヘアクリップを必死に取ってあげて仲直り…の図は、
ちょっとベタだった…。

…けど…

どうせこの後、たぶんクラスNo.1イケメンの生存が確認されて、今度はそれの
取りあいでギクシャクするんでしょ？
(妄想です。原作は知らんので…)

川の側でクラスのキャンプパンフレットを1冊発見したもんね。
生存者はまだいる…。

 

しかし…何か病んでる人ばかりが生き残った感じで…。

こういう事になったら助け合うものだと思ってた、という神矢の意見が
私と同じものでホッとした。

少なくとも…最初の何日かくらいはただ助け合うだろ…。

ちょうど病んでる感じの子ばかりがチョイスされたように残ってしまったから
こんな事になっちゃったのか…こりゃ恐いよね。

足を怪我して動けないために焚火番に残された薄井も、モリ子の「役立たず」発言に
異様な反応見せてたし。

 

モリ子が女王様なのは鎌を持ってるからだろ。
あれを取っちゃえばいいじゃんか…と思っていたところ、次回は
そういう展開になっていくようで。

せっかくモリ子から取り上げても、今度は取り上げた人間が女王様になっちゃうんじゃ
お終いだな。

今のところ、1人まともそうな神矢が狂い始めないのを祈るばかり。

 

さて…。

管理人が五十嵐の電話でやっと動き、施設に竹田学級が到着していない事が
分かった。

 

まさか…。
クラス全員…バスごと消えた…。

 

バス会社は警察が捜査に来た時に運転手にブラックな勤務を強要していた事が
ばれたらまずいと勤務データを消去し始める始末。

もう最低最悪。

報告があります。
昨日キャンプに出発した私のクラスの生徒30名と竹田先生、山崎先生を乗せたバスが
キャンプ場に向かう途中に…その…何かトラブルに巻き込まれたみたいで。

トラブル？ 何があったんですか？

バスが行方不明に…。

行方不明？生徒は？

生徒も全員…。
キャンプ場に誰もついていないみたいで…。

驚愕の表情の校長…。

自分がいい加減な報告をした事を認めて五十嵐が正直に頭を下げて…。

ああ、やっと、これで捜査が始まるよぉぉぉ。

と、思ったのに…。

 

ぇ、校長！

何で、五十嵐が警察にかけようとしてる電話を切っちゃうの！？
学校の責任になるのを恐れて何か隠蔽するの！？

 

ちょっと待って～～…どいつもこいつもこんなかよ……。

 

副担任の五十嵐（窪田正孝）は、クラス全員が行方不明だと分かりぼうぜん。
校長に報告しようと思うが、自分のミスが発覚するのを恐れて踏ん切りがつかず…。
その頃、モリ子（山下リオ）の強制によりハル（工藤綾乃）と対決することになってしまった
今野（桜庭ななみ）は、なんとか戦いを止めようと思うが、ハルから「あんたとは最初から
友達なんかじゃない」と言われてしまい…！

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

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※キャスト

今野水希 … 桜庭ななみ

神矢知恵子 … 土屋太鳳
盛重亜梨紗 … 山下リオ
日向晴明 … 鈴木勝大
市ノ瀬ハル … 工藤綾乃
薄井千影 … 増田有華
光岡百合子 … 山本裕子
姫澤さくら … 高田里穂

五十嵐亘 … 窪田正孝

今野博和 … 渡辺いっけい

※スタッフ

脚本 … 清水友佳子、山岡潤平、千寿みのり、谷岡由紀
演出 … 塚原あゆ子、高野英治、加藤尚樹
プロデューサー … 岡部紳二
音楽 … 遠藤浩二

原作 … すえのぶけいこ 『リミット』

主題歌 … 「SAVAGE　HEAVEN」 bump.y
　　　　　　「APOLLON」 ν[NEU]

公式サイト　http://www.tv-tokyo.co.jp/limit/

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