【リミット】ドラマ24 第1話 初回感想

ずっと続くと思ってた。
あのままずっと変わらないはずだった、あの小さな世界。

私たちの完璧な世界は、今、音を立てて崩れ落ちた。

 

リミット　第1話

　　　　　　

私たちは知ってしまった。
人間は平等じゃない。
優劣も贔屓も差別も当然ある。

かわいい子、かっこいい子はそれだけで得だ。
教師も親も、ただの人間。
強者は常に羨望され、最小限の力で軽やかに生きる。

この学校という小さな世界は、きっとこれからも続いていく社会の縮図。
これが社会の縮図なのだ。

 

今野水希は、クラスの中で自分は上の方の位置にいると信じていた。

クラスの女王である姫澤さくらはいつも自分の隣にいる。
女王の隣にいる安心感。

女王が望む事をし、望む事を言う。
それが間違っているかどうかは関係なかった。
上手く泳ぎ切ればそれでいい。

例えば、いつも1人で陰気に何かやっていて、みんなに馬鹿にされている盛重亜梨紗のような
最下層の女には絶対になりたくなかった。
上に属していなければ負けなのだ。

 

…という『桐島、部活やめるってよ』的スクールカーストの中で
生きている女子高生たちの物語…。

もっとも、「桐島」のようなボンヤリとしたカーストではなくて、こちらはもう少し
ステレオタイプのハッキリしたカーストが描かれています。

 

原作はあの「ライフ」のすえのぶけいこ氏。
　　

…だから、もっとエゲツない虐め描写満載なのかと思っていたけれども、そうでもなかった。

 

深夜帯なので、あらすじ追いつつの簡単感想で。

 

県立陽乃高等学校では、クラス単位のキャンプが学校行事で行われるらしい。
物語はその前日の普通～の高校生活から描かれる。

4日間のキャンプの行先は山梨県。
担任から携帯の使用禁止などの注意事項を受けて、騒ぐ生徒たち。

 

今回、五十嵐先生は引率しないことになりました。
見てのとおり風邪が悪化してしまったそうです。

副担任としては無理してでも参加したかったけど、ほら、うつしたら大変だから。
みんな竹田先生の言うことを聞いて頑張ってくんだぞ。

 

本当に具合悪いんだか嘘なんだか、よく解らない若い男性副担任は、やたらと咳をしてみせる。

まぁ…後々から考えれば、行かなくて良かったね…という話だし、また、こいつが学校に
残ったせいで事態が複雑になったとも言える…(窪田くん、いいかげん教師の役)

 

当日。バスの一番後ろの席を当然のように陣取る姫澤さくらと取り巻きたち。
その一員が主人公の今野水希@桜庭ななみたん。

引率しないという五十嵐先生の見送りを受けてバスは学校を出発する。

出発前に真新しい鎌なんか用意しちゃう担任の先生。
もうフラグが立ちまくり…。

 

休憩に寄ったドライブインで、ちょっとした事件が起きる。

いつものように1人で何かやっている虐められっ子の盛重亜梨紗に、さくらが
ちょっかいを出すのだ。

あっ！モリ子。
アイツ…何やってんの？

漫画？何？これ。『タロット・フォーチュン』。

盛重さん、漫画描けるんだ。すごい！
見せて見せて！

「キミがつらいときは、僕が必ず助けてあげるよ」。 アハハ！

 

まぁ…4日間のキャンプに漫画の原稿持ってきてドライブインで描いてる方も
どうかと思うけど、この原稿を取り上げて囃し立てている内にトラブルが起き、
原稿が水でびしょ濡れになってしまうのね。

この事が、モリ子にとって物すごい恨みになるのだった。

ドライブインを出発するバスの中で、メモ帳だかデスノートだかに殺したい女たちの名前を
書き連ねるモリ子…。

 

ドライブインでこの一連の騒動をクールに止めたクラスの一匹狼・神矢知恵子@土屋太鳳は、
これより前にちょっと不安な光景を目にする。

バスの運転手が、会社に電話しているような様子を見てしまうのである。

 

はぁ？交代来られないって…。
私、今日「明け」なんですよ。
続けてシフトこなすなんてムチャクチャですよ。
終わったら辞めさせてもらいますんで。

 

あ～…ブラック企業…。[emoji:i-230]
学校～よく調べてからバス会社選べよ…大事な生徒を預かるのに～。[emoji:i-241]

 

で、神矢知恵子の不安通り…。

バスの走行の様子は段々とおかしくなり、気づくと山梨ではなく静岡方面に入っている。

不安に思った神矢が運転手の様子を見ると、寝ている！

最前列で寝ている教師を慌てて起こす神矢。

 

竹田先生、起きてください！
山崎先生！運転手さんが…。

この直後、バスは崖下に向かって落ちていくのだった…。

 

時間が経過して、意識が戻る今野。

自分の手を見ると血がベッタリ付いている。
バスの座席はまっすぐでは無かった…バスは横になっていたのである。

えっ！？
何…なんで？…

 

座席のあちこちにぶら下がっている変わり果てたクラスメートたちの姿が見える。

誰も動いていなかった。

やっとの思いで外に出ると、座り込んでいる薄井千影と、一緒にいる神矢を見つける。

バスが崖から落ちたみたい。

えっ？

運転手さんの様子がずっとおかしいから気になってはいたの。
最後のほうは意識のない状態で運転してたのかも。
道順も日程表のルートから外れてた。

 

先生が回収した携帯がバラバラに落ちているのを見つけて外部への連絡を試みる。
しかし、その場所は圏外だった。

バスの反対側に回ってみると、もっと悲惨な光景が繰り広げられていた。

バスから放り出され下敷きになって連なるクラスメートの遺体…。

この描写がなかなかグロい…。

その中から、今野はやっと、生きている仲間を発見する事が出来た。
市ノ瀬ハル。
いつも一緒にいた、さくらの取り巻き仲間の1人だった。

 

そして、バスのボディの下敷きになって、もう動かないさくらも見つけた。

さくらの名を呼びながら泣きわめくハルに比べて今野の気持ちは複雑だった。

たぶん…この女王様がいなければ、今野はもっと自由なんだよね。

 

そして、もう1人、生き残っていたモリ子。

モリ子はさくらを見て笑い出した。

 

姫澤さくらが死んだ。
最高！
ハハハッ！ ざまあみろ。

私もずっと思ってたんだ。
死ねばいいのにって。

アンタ、何言って…。

人のことさんざんバカにした報いね。
自業自得。

 

モリ子はすでに狂っているようだった。

 

これは、やっぱりデスノートの効力……。

 

なんと言うか…描写は結構グロかった。
連なるご遺体がホラーみたい。

また、色々な不運…というか、いい加減さが重なって、この後彼女たちは
長いこと行方不明を知られない状態になっちゃうらしい。

 

いい加減な副担任・五十嵐が校長に聞かれて担任から到着の連絡があったとか言っちゃったし、
宿泊所の管理人はどうやら用意だけして帰っちゃったみたいである。
「次に来るのは3日後でいいな」とか言ってた。んな馬鹿な…。

 

何処にも連絡が取れず、到着していない事も学校に知られず、バスはルートを外れて
崖から落ちてしまったから当分は行方不明である事すら知られない状態？

その中で起きるサバイバル…が今後描かれるらしい。

…と言っても、バス会社はさすがにバスが帰って来なくて変だと思うだろうし…。
クラスは女王様が死んじゃったからかえって平和なメンバーって気もするんだが…。

このモリ子のおかげで色々な事が起こるみたい。
何せ、鎌もあるしね…。

 

桜庭ななみたん目当てで見始めたけれども、役者さんも『鈴木先生』小川蘇美など安定の
優等生美少女位置・土屋太鳳。
朝ドラ『あまちゃん』で、やっと薄幸の少女役から抜け出したように見えたアユミさん@山下リオの
カムバック定位置。
特撮枠ゴーバスから鈴木勝大くん…と、注目株が揃っている。

 

とりあえずは切っ掛けの回って事で、次回以降どうなるか。

ちょっとスリリングで先が楽しみな初回だった。

 

高校2年の今野水希(桜庭ななみ)は、勉強もメイクもそつなくこなし、姫澤さくら
(高田里穂)を頂点としたクラスの中心グループに所属して要領よく日々を送っていた。
仲間以外のクラスメートの存在は気にも留めずに…。
ある朝、今野たちのクラスは交流キャンプのためバスで出発。
だがその途中、同級生の神矢知恵子(土屋太鳳)が運転手の異変に気付く。
と、次の瞬間、バスが大きく傾き…!

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2013年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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※キャスト

今野水希 … 桜庭ななみ

神矢知恵子 … 土屋太鳳
盛重亜梨紗 … 山下リオ
日向晴明 … 鈴木勝大
市ノ瀬ハル … 工藤綾乃
薄井千影 … 増田有華
光岡百合子 … 山本裕子
姫澤さくら … 高田里穂

五十嵐亘 … 窪田正孝

今野博和 … 渡辺いっけい

※スタッフ

脚本 … 清水友佳子、山岡潤平、千寿みのり、谷岡由紀
演出 … 塚原あゆ子、高野英治、加藤尚樹
プロデューサー … 岡部紳二
音楽 … 遠藤浩二

原作 … すえのぶけいこ 『リミット』

主題歌 … 「SAVAGE　HEAVEN」 bump.y
　　　　　　「APOLLON」 ν[NEU]

公式サイト　http://www.tv-tokyo.co.jp/limit/

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