【遅咲きのヒマワリ～ボクの人生、リニューアル～】第7話 感想

何かしたい思いだけは日に日に増していく。
この町の人々のために。
この町の友人たちのために。

遅咲きのヒマワリ～ボクの人生、リニューアル～　第7話　

　　　　

自分にできること少しずつでもやろうって思ったんです。
でもそれって何なのかよく分かんなくて。

日下さんは言う。

そう簡単には見つかりませんよ。
でも、そういうことを頭に置いとくだけで全然違うと思いますよ。

欣治さんも少しずつリハビリを頑張っている。

こういう風に進んでいけばいいのかな…。

リハビリの帰りに弘樹から呼び止められた丈太郎はサンリバーで、

俺あの家出たけん。
じゃけん、彼女とはもう。

と、言われる。

しかし、丈太郎はもう当たって砕けている。
素直に振られた事を伝える。

俺、彼女のことよく知らないから。

一緒に住んでたのに？

お互いのことよくしゃべらんけん。
まあ、それが楽で一緒におったようなとこあって。

ていうても、俺が転がり込んだわけで、いつまでも彼女に甘えるわけにはいかんけん。

そして、弘樹は言うのだった。

あのときは大人げなくてごめん。

あのとき？

弘樹は少年野球のコーチをしなかったことを言っていた。

丈太郎も自分の態度を謝る。

ちょっと通じ合ったような2人をかほりは微笑ましく見ている。
弘樹は彩花の家を出た事で、何か吹っ切れたようだった。

 

少しずつでも町の役に立ちたいと思っている丈太郎とは逆に、順一は焦っている。

すっげえ、えいこと思い付いたがよ。

と、丈太郎の家に来る順一。

四万十といえば山と川と海やろ。
それを一遍に体験できるようなテーマパークを造るがよ。
どうよえ？
そんなテーマパーク聞いたことないし、新しいやろ？

うまくやれば、年間何百万人も人を呼べるちゃ。
そうすりゃスタッフだけでも何百人…もしかしたら、何千人必要で、そんだけの人が
職に就けるし移住者も増えるし。

どうぜ？これ絶対いけるやろ！

目を輝かせる順一に、丈太郎は

うっ…うん…。

と、曖昧に返事をするしかない。

 

これねぇ…。驚いた。
私も主人の実家の地方の事、昔、同じように考えた。　

もう、ここ全体、ディズニーランドみたいにしちゃえばいいのに。
そしたら、こっちに住んでもいいよ…と。

それはもちろん、お金あっての事だから、海外のロトとかで何億も
当たったら私が作っちゃる…みたいな夢物語ですが。　

でも、それは私が余所者だからそんな風に考えるのであって、
土地の人はそんな事考えるはずもないと思ってた。

現状って物を知っているわけだし……。

都市でさえ次々と遊園地などが廃業している。
としまえんだって無くなる時代なのに…。

順一は、今さらそんな事を考えるんだね。
それだけ焦っているという事。

父に店を畳むと言われたショックで。

 

しかし、順一がかなり本気らしい事を知って、丈太郎はさすがに言ってしまう。

どう考えても無謀だと思うけど。

難しいことは分かっちょうよ。
でもやってみんと分からんやろうが。

順一、前にさ、商店街の空き店舗を宿泊施設にするっていう企画出したじゃんか。

ああ。却下されたやつな。

いやあれ、すごいいいと思うんだよ。
商店街のことを誰よりも分かってる順一らしい企画だからさ。

そんなちまちましたことやってもしょうがないやろ。

どうしちゃったんだよ。順一。
ちまちまでいいじゃん。ちまちま人増やしていこうよ。

いったい何年かかるがよ。

結果的にその方が、人早く増えるって。

 

丈太郎は、未来を見据えて考えている。
でも、今の順一には未来がない。明日がほしいのだ。

その後、丈太郎は日下から、金物店が年内いっぱいで店を閉める事を
初めて聞かされるのだった。

 

商店街を回って色々と提案しては、店主たちから余計なお世話だと怒られる順一。

見ていて、とてもやるせない…。

それに対して、商店街を回って、良い所を見つけていく丈太郎。
外の人からの目線で町を見ているから発見が多い。

ここのところ商店街に顔を出しようそうじゃないですか。

あっ、はい。楽しいです。
何か、毎日宝探しみたいで。

宝探し？

はい。
商店街のいいところをまずは知っておきたいなと思って。

まあ…一見寂れてるけど、どんなお店にも良いところがそれぞれちゃんとあって、
1個ずつ発見するたびに何か嬉しくなって応援したくなるんです。

何か具体的な目標ができたんですか？

ええ。まあ。
まあ、まだ手探りなんですけど、順一とちょっとずつやっていけたらいいなと思って。

気楽に喋りながら褒めて回るから丈太郎は商店街でも評判がいい。

 

順一は思い通りに行かない事に焦り、腐っていた。
そして、だんだんと暗くなっていった。

さよりと空き家掃除している時、順一は写真を撮らせてほしいと言った。

高校の卒業式覚えちょう？
二階堂さよりと写真撮るがにファンクラブのメンバーがずら～っと並んでて。
俺は、ファンクラブに入る勇気なかったけん、列には並べんかった。

2人で空き家で写真を撮って…いつの間にか近づきすぎてキス…。

押し倒したさよりの指に光る結婚指輪を見て、順一はさよりから離れる。

 

もう2人で会わん方がえいよね。

そやね。

そうやね。
じゃあ…。

 

日が暮れかかるころ、丈太郎が仕事の途中で川を通りかかると、順一は橋の上に
ぼんやりと座っていた。

何やってんの？こんなとこで。

ああ。

あっ、俺さ、今日商店街いたんだけど、順一声かけたんだよ。

丈太郎は商店街のみんなを盛り上げたいから仕切ってよ、と明るく言う。

明日、また連絡するわ。
じゃあ。

丈太郎。

んっ？

頼むな。

おう。

 

その時から、順一の姿は見えなくなった。

 

俺のせいかもしれない。
俺が順一を追い詰めた…。

 

う～ん……。
全然、丈太郎のせいじゃないんだけど。

でも、結果的に丈太郎は商店街のみんなから慕われ、順一は苦言ばかり呈して
うるさいと嫌われて行き場がなくなった…。

商店街の人たちもさぁ…ひどいな、と思うけど、人間ほめられれば嬉しくて
やる気も出るし、文句ばかり言われてりゃ嫌いになるのは事実。

丈太郎は無意識な世渡り上手なんだよね。←天然とも言う。[emoji:i-229]
そして、やっぱり余所者だからこそ、のんびり構えられる。

 

順一の気持ちは凄く解る。
追い詰められて焦る姿に息が詰まりそうになる。

可哀想で…。

自分の過去を後悔し、夫の身勝手さと亭主関白っぷりに辟易するさよりと、
ここから抜け出せずにもがく順一は惹かれあう。

惹かれあう…というよりも、依存関係に陥ろうとしていた。
寸での所で理性が働いたけれども、さよりから離れたことで余計に
行き場を失う……。

どこ行っちゃったんだよ…。・泣

 

「不倫は文学を作る」男と別れた春菜も行き場も希望もない。
面白くもなさそうな男と無理やり見合いさせられて、結婚話が親の間で勝手に進む。

 

たぶん死んでしまった元彼が忘れられない彩花。

みんな、煮詰まっている。

 

欣治さんが自力で三歩歩くことが出来るようになった。

大喜びで抱き合う弘樹と丈太郎。

あの時できなかった野球対決をグラウンドでする。

弘樹には少しずつ前を向く力が湧いてきている。
そして、丈太郎と友情が芽生えてきている様子が微笑ましい。

 

みんな、こんな風に一歩一歩進めればいいのに。

なかなか泥沼から抜け出せないんだよね。

 

…それも、青春って言っちゃえば青春なんだけど。

 

　　　　。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

小平丈太郎(生田斗真)が、松本弘樹(柄本佑)に呼び出されサンリバーにいると、
二階堂かほり(真木よう子)が入ってきた。
やがてやってきた弘樹は、自分は森下彩花(香椎由宇)の部屋を出たので彩花とはもう
関係がない、と告げる。
そんな弘樹に丈太郎は、実は自分も彩花にフラれたと明かすのだった。
そんなとき、丈太郎に藤井順一(桐谷健太)から電話が入る。
丈太郎の家にやってきた順一は、興奮気味に四万十にテーマパークを作る計画を披露。
突拍子もなく現実味のない計画に丈太郎は言葉を継げないが、順一は上機嫌で話し続ける。

翌日、丈太郎は順一の件を日下哲也(松重豊)に相談。日下は、順一の実家の金物店が
年内で店を畳むことになったので焦っているのだろうと話した。

そんな日の夜、丈太郎は偶然会った彩花とサンリバーにやってくる。
そこには順一、島田さより(国仲涼子)、今井春菜(木村文乃)がいて、さらに
かほりと弘樹も入ってきた。
7人は3つのテーブルに分かれて座っていて、順一たちは、丈太郎やかほりには
気づいていない。
順一のテーブルでは、春菜が見合い結婚したさよりに、今は幸せか、と聞く。
弘樹は、かほりに自分が本当にやりたいと思っていることを明かした。
一方、緊張から他愛もない話を続ける丈太郎に、彩花は丈太郎の気持ちは本当に
嬉しかったと言った。
それなのにきちんと話せない自分を許してくれという彩花に、丈太郎は…。

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

よろしければ→【2012年10月秋期ドラマ一覧】ラインナップとキャスト表

 

　　
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【キャスト】

小平丈太郎 – 生田斗真
二階堂かほり – 真木よう子
島田さより – 国仲涼子
松本弘樹 – 柄本佑
藤井順一 – 桐谷健太
森下彩花 – 香椎由宇
今井春菜 – 木村文乃

青山薫 – 田口淳之介
二階堂隆三 – 佐戸井けん太
島田久志 – 矢柴俊博
二階堂とき子 – 朝加真由美
小平夕子 – かとうかず子
小平啓太郎 – 生田竜聖
島田芽衣 – 庵原涼香
島田結衣 – 高嶋琴羽

松浦徹 – 岡田浩暉

日下哲也 – 松重豊
大河内欣治 – ミッキー・カーチス

大村郁子 – 倍賞美津子

※スタッフ

脚本 – 橋部敦子
演出 – 石川淳一
プロデューサー – 成河広明、小林宙、江森浩子

 

 
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