NHK朝ドラ【べっぴんさん】　第20回　感想

すみれ（芳根京子）は女学校時代の親友・良子（百田夏菜子）と再会する。
良子もまた、すみれと同じように幼い赤ん坊を抱えたまま、夫が戦地から帰るのを待っていた。
二人は手芸倶楽部仲間の一人・君枝（土村芳）の家を訪ねる。
君枝は家が戦災を免れていたものの、元々病弱だったこともあり、床に伏せっていた。
君枝の家に残っていたミシンを見つけたすみれは、思い切って二人を商売に誘うが……

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

 

連続テレビ小説「べっぴんさん」第4週「四つ葉のクローバー」　第20話

　　　

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。

驚かれたでしょう？
こんな使用人の建物にいるなんて…。

おおお……いやいやいや………

誰のどのバラックよりもお屋敷ですが何か……。

時計を売るのに名前なんか言う？
…という疑問はファンタジーだから…で押し込め、とりあえず良子ちゃんとの再会を喜んだワケだが、君枝ちゃんはもっと簡単に見つかったのだった。

お屋敷は取られてしまっていたものの空襲からは逃れ、敷地内の立派な召使屋敷に住んでいた君ちゃんと姑。

これでお腹すいたとか絶望だとか、贅沢すぎない？
世の中には芋の端切れすら食えない人たちがだなぁ……
と、怒ってはならない。

彼らのお金持ちさは我々の想定を遥かに超えているのである。

金持ちには金持ちの貧乏さ…
というものがあるわけで、彼らは今、彼らなりのみじめさを味わってはいるのだった。

で、3人とも旦那さんが帰還していない。
この辺はちょっとした仲間意識を育てるよね。
同病相哀れむ、ってやつ。

もっとも、このレベルのお家の人たちは前線に送られたりしないような気がするので(むしろ戦犯にされちゃう身分の人なども居ても良さそうな…いや、朝からそこまでは描かないか)皆さん、今頃どこでどうしておられるのでしょうね…。

君ちゃんはとりあえず家は残っている。
姑も無事だ。もしかしたらお手伝いさんもいるかもね…
何だか生活レベルの違いを感じる描写。

こうやって考えると、本格的なバラックに住んでいる良子ちゃんが一番辛い気もするけど…

貯金を切り崩す生活をしていても、それでも「お商売」をする自分、なんてものは想定外らしい。

小嬢ちゃんは、すみれだけではなかったのである。

ミシンを供出しなかった君ちゃん。

仕事をしている糸子でもないのに出さなかったのは、ミシンを楽しむ生活をずっと続けていられると思っていたからだろう。

絶対に必要だから出さなかったわけではない…と想像できるところもやはりお嬢様。

しかし、小嬢ちゃんから脱出しかけている すみれは目が光るのだった。
これが「楽しむもの」ではなくて、「生活」に見え始める逞しさ。
　

君ちゃんは絶望から寝込み続行。良子ちゃんは、

私が商売なんて…。
の一点張り。

おまけに帰り際、

すみれさん、良子さん。
今日はよう来て下さいました。また遊びに来て下さいね。
でも商売に誘うのはやめて下さい。

うちは家も残ってます。もうすぐ息子も帰ってきます。
君枝を巻き込まんといて下さいね。

姑からキッパリ言われる始末。

小嬢さんたちが現実に目覚める日は遠い……のか？
(まぁ、もうそう遠くない気もする。)

　

　
※キャスト
坂東すみれ … 芳根京子（子役期：渡邉このみ）
坂東五十八 … 生瀬勝久
坂東はな … 菅野美穂
坂東ゆり … 蓮佛美沙子（子役期：内田彩花）
井口忠一郎 … 曽我廼家文童

坂東トク子 … 中村玉緒
坂東長太郎 … 本田博太郎
坂東節子 … 山村紅葉
坂東静子 … 三倉茉奈
田中紀夫 … 永山絢斗（子役期：玉山詩）
小澤勝二 … 田中要次
村田昭一 … 平岡祐太
村田琴子 … いしのようこ
岩佐栄輔 … 松下優也
田中五郎 … 堀内正美
佐藤喜代 … 宮田圭子

野上潔 … 高良健吾（子役期：大八木凱斗）
野上正蔵 … 名倉潤
麻田茂男 … 市村正親
小野明美 … 谷村美月（子役期：坪内花菜）
多田良子 … 百田夏菜子
田坂君枝 … 土村芳
高西悦子 … 滝裕可里

ナレーション(語り) … 菅野美穂

※スタッフ

脚本 … 渡辺千穂
演出 … 梛川善郎、新田真三、安達もじり
プロデューサー … 堀之内礼二郎
制作統括 … 三鬼一希
音楽 … 世武裕子

主題歌 … Mr.Children「ヒカリノアトリエ」

 

 

 

 

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