客は解らなかったじゃないか!
温泉も、水道水も、客は解らなかった。
お湯の量が多くて贅沢な温泉だって。
客は偽物でも喜ぶんだ!
何が違うんだ。
あんたたちの蛍と何が違うんだ!
神の舌を持つ男 第1話 「殺しは蛍が見ていた」
簡単な感想のみで。
先日、
「【神の舌を持つ男】舞台挨拶つき第1話完成披露試写会行ってきた」
にも書いたけれども、とても『TRICK』風味でしょ。
まぁ…だから、元々『TRICK』も受け入れられなかった層には受け入れ難いかも知れないと思うのである。
『TRICK』の再来を待つ層には、おそらくはコレがその代りになるだろうから、とりあえずはキャラが馴染むまで応援しようと提案したい。
だって、上田と山田はやはりもう年齢的にも役者ランク的にも上へ行きすぎてしまった。
だから戻って来てくれることはないと思うのよ…。
試写会の時にはボンヤリと『TRICK』っぽいな~と思っただけだったが、今日見直して思ったのは単純にロードムービーだからだなって。
上田と山田もよく旅館だの島だの村だの行っていた。
「村」が愛しいよりも不気味な集団に見えたのが『TRICK』。
『神の舌』は、もう少し村を愛おしく感じられるかもしれない。
そんな第1話。
出会った経緯はまだ語られないが、割と知り合ったばかりの行きずりらしい蘭丸と甕棺墓(「かめかんぼ」で一発変換できて驚いた(笑))光と宮沢寛治は3人で栃木の湯西川温泉へ辿り着く。
辿り着くっていうよりも、ミヤビという芸者を探す蘭丸に2人が付いてきたんだけど。
湯西川温泉は、ものすごく昔、友達と行った事がある。
その頃はまだ無名の温泉地で日光まで出ないと観光地も無く、雪が深くて行くのも大変だったなぁ。けれども旅館は綺麗で露天風呂はとても良かった。
懐かしいな~もう一回行きたいなぁ。
…と、毎週、温泉に行きたくなりそうな気がする。(三助付きで)
3人の目的は、ただミヤビを追うという事だけなのだが、たぶん、なぜか行く先、行く先で事件に巻き込まれそう。
そして、蘭丸が「舌」で解決するのである。
事件の謎は
この舌が味わった!
ここで「ピロン」という効果音が入る(笑)
もちろん、「金田一くん」使ってます。
堂本版「金田一」の演出は堤監督ですから。
「みんなを集めてください」も「金田一少年」っぽい(笑)
けれども、金田一くんでは「みんなって…だれ?」という合いの手は入らない(爆)
殺されたのは環境省の調査員。
天然では無くて余所から捕まえてきた蛍を放して偽装している、そのせいで自然生態が崩れる、とこの役人を呼んだ保護団体、蛍を偽装している町長や温泉組合、と色々怪しげに登場させつつ…
当然のことながら、犯人は片平なぎさなのだった。
シアン化水素を得るために一生懸命枇杷の種をすり潰す作業…すごく大変そう。
ちなみに、これの致死量はものすごい量なので、普通に梅や枇杷を食べたからと死ぬことはありません。安心してください。
片平なぎさが手袋くわえるシーンは劇場版『TRICK』でも使われてたけどな、元ネタは1983年の「スチュワーデス物語」なのだった。
もう…知らない人の方が……多い時代なんだね……。
最近になって、宿の周りに蛍が増えたのは、御主人、その原因が解りませんか?
自然にこうなったんだ。
原因なんかない。
いいえ。
原因はこの宿が温泉のポンプをずっと直さなかったからです。
川上にあるこの宿が温泉を汲み上げなかったから。
だから、タンクから温泉が溢れて近くの川に流れた。
当然、この宿の周りの川だけ温度が上がり、だから、オフシーズンでも川の温度は高いまま。
それで、川下にいた蛍が上がってきた。
偽装の蛍が、偽装の温泉を教えてくれたんです。
謎解き出来た時は嬉しそう…。
なのに。
この宿はおしまいですね……。
ええっ……。
自分が謎を解いたせいで旅館が潰れてしまうとは思い至っていないらしい。
堤監督作品には多いよね。
趣味のようにひたすら謎解きを楽しむ。
で、その結果、周りがちっとも幸せになっていない事に愕然とする。
『ケイゾク』の柴田も『TRICK』の山田もそうだった。
しかし、この主人公はその上を行く。
泣いちゃうんだもんな。ちょっとカワイイ。
事件解決して、ミヤビを求めて次の宿へ移動する一行である。
味がしないキス…ってどういうのだろ。
まったく何の味もない体臭もない無味無臭の女ってことだよね。役者は「???」
偽装事件や、他国の生物を放したせいで生態系異常が起きている案件など、様々な社会問題も盛りつつ、人間の痛い部分も掘り起こしつつ温泉めぐりを楽しむと…。
いいんじゃないでしょうか。
自分的には次もとても楽しみ。
深夜帯の方が相応しいよなぁ…とは今でも思うけれども、金10は元々それなりのネタをやっていた枠だし、充分イケるだろう。
夏クール、とりあえず、イイ出だし。
蘭丸(向井理)は舌に乗せた物の成分を瞬時に解析できる‘絶対舌感’の持ち主。
流しの温泉芸者・ミヤビに恋する蘭丸は古物商・光(木村文乃)、知り合った寛治(佐藤二朗)と共に彼女を捜す旅をしていた。栃木の温泉宿に出向いた3人は、ミヤビをあと一歩のところで見失う。
無一文の彼らは、女将・美鈴(片平なぎさ)に頼み、蘭丸が客の背中を流す‘三助’として働くことを条件に宿泊。
そんな時、近くの川で遺体が発見される。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
よろしければ→【2016年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※キャスト
朝永蘭丸 … 向井理
甕棺墓 光 … 木村文乃
宮沢寛治 … 佐藤二朗
朝永平助 … 火野正平
朝永竜助 … 宅麻伸
ミヤビ … ???
第1話ゲスト
高藤 美鈴 … 片平なぎさ
高藤 茂 … 菅原大吉
板倉 肇 … 石倉三郎
石原 宗明 … 大河内 浩
水沼 健一 … 飯田基祐
犬養 孝 … 佐伯 新
渡 文夫 … 池田 大
門倉 太一 … 吉永秀平
刑事 … 生島勇輝
仲居 … 氏家 恵
※スタッフ
脚本 … 櫻井武晴
演出 … 堤幸彦、伊藤雄介、加藤新
プロデューサー … 植田博樹、楠千亜紀
音楽 … 荻野清子
主題歌 … 坂本冬美「女は抱かれて鮎になる」
公式サイト http://www.tbs.co.jp/ranmaru_tbs/
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コメント
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神の舌を持つ男 第1話
朝永蘭丸(向井理)が、ひょんなことから知り合った流浪の古物骨董商・光(木村文乃)、正体不明の寛治(佐藤二朗)と一緒に車で辿り着いたのは、栃木県奥日光にある秘湯で、平家の落人伝説が残る温泉地でした。
3人が宿に到着すると、謎の温泉芸者・ミヤビが男と立ち去って行く姿を目撃します。
慌てて後を追おうとする蘭丸ですが、ガソリン切れの車は立ち往生してしまうのでしたw
落胆する蘭丸をよ…
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神の舌を持つ男「螢の秘湯に怪死体!!絶対舌感が完全犯罪のトリックを打ち砕く」
この小ネタにギャグと、遊び心満載度ぶりには、好みが分かれそうですが、
櫻井武晴の正統派ミステリーの脚本に、堤幸彦が、培ったノウハウな映像遊びをのせた化学反応は、まるでティストが、「TRICK」そっくりで、懐かしい気分にさえなりました。
“絶対舌感”を持ち、幻の芸者。ミヤビを探す、朝永 蘭丸(向井 理)と、ひょんなことから知り合った流浪の古物骨董屋・甕棺墓 光(木村文乃)が新境地。…
神の舌を持つ男 (第1話/初回15分拡大・2016/7/8) 感想
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