【ガリレオXX 】内海薫最後の事件「愚弄ぶ(もてあそぶ)」感想

ガリレオXX　内海薫最後の事件　(愚弄ぶ)土曜プレミアム

全くの予定外なので、本当に簡単感想のみで。

『ガリレオ』のスピンオフドラマで主役は内海薫。

科学も物理も何に～～も全く関係ない！

しかし、実に面白い！

だって、本当はガリレオってこういうドラマだったはずなんだよ。
科学や物理を使ったトリックが面白いってだけじゃなくて、人の心の闇が犯罪を犯す。

そこにゾッとしたり切なさを感じるドラマだったはずなんだよ。

物理がなくても、そういう点で、このスピンオフは間違いなく『ガリレオ』だった。

30に近くなった女性は居場所がなく、足さえ引っ張られる「刑事」という仕事現場。

そんな中で「冤罪を作った刑事」にさせられそうだった内海。

焦りはあった。
けれども、仕事には間違えはない。

出向した長野県警には、女の署長がいた。

この人も、やはり男社会の中で我武者羅に残ろう、上へ行こうと焦った人だった。

私は、あなたのように強くなかった。

そう言って連れて行かれる署長。

警察官という「正義」を守れず、自分のために真実を捻じ曲げた。

内海は強いから大丈夫。
頑張れというメッセージ。

何もかも解決した後、号泣する内海も切なかった…。

ホッとした涙、と同時に虚しい涙でもあった。

認められない悔しさに翻弄される人々を描いた「愚弄ぶ」。

ある者は認められるように真実を捻じ曲げ、
ある者は犯罪の切っ掛けを作った。

でも、内海はきっと折れない。

強い目力に、真実を追い求める姿勢がきちんと見えた。

いい話だったなぁ…。

「２」になってから、物理が関係ないとか交替した女優が良くないとかいう声が多いけれども、
よろしくないのは女優さんではなくて岸谷のキャラ設定であり、脚本…。

でも、ちゃんと書けるんじゃん、やっぱり～。
さすが福田靖さんっ…

と思ったら、今回の脚本は池上純哉さんなのね…。
しかも、完全オリジナル。

うーん…複雑だ…え、いや…劇場版に行く予定の者として、実に複雑だ。

内海のキャラもさ…。
やっぱり堅実にきちんと前向きにお仕事してるよね…。

どこかの誰かのように口でだけ「カン」とか「正義」とか言ってるわけじゃないしぃ。
先輩や目上の人に対する態度もきちんとしてるし、お仕事もちゃんとしてるぅ～。
何処かの誰かみたいにすぐに湯川先生頼らな～い。

今回は湯川先生は活躍の場がなかったけれども、会話もね、噛みあってる。
栗林さんとの絡みも楽しかった。

とにかく…ちゃんとした大人だから安心して見てられるぅ！

このスピンオフ、間違いなく視聴者の内海恋しさを増幅させちゃったと思うんだけど、
連ドラの最終回前や映画公開前にこんな物やっちゃって良かったのかね…。

今回、内海と組んだ「とんま」…こと当摩のキャラがまた良かった。
このコンビ、これ一作で終えたらもったいないだろ…。
　　　

柳楽優弥くんのさすがの演技力と存在感。

いや～……「戦慄迷宮３Ｄ」で映画復帰した時は…あまりのおっさん化に
もうどうしようかと思ってたんだけど…。

見事にビジュアルも復帰した！めでたい。

もっとも、あの時は髪型がヨシズミだったのもどうかと思うんだけどね…。
　　　

ぜひ、このコンビで別のシリーズを…うん？スピンオフのスピンオフ？

もう、タイトルは『ガリレオ』じゃなくてもいいや。『ウツミ』？
(あ、でも湯川先生は時々ちゃんと出してくださいっ)

柴咲コウちゃん、役者としての情熱がなくなったから降板したとかいう噂も
嘘らしいし…何なんだろう。芸能界ってホントどろどろしてるね。

内海をこのまま消さないで下さい。
スタッフの皆さま、よろしく……。

…と、祈りつつ、とりあえず来週の最終回「聖女の救済」後編と劇場版「真夏の方程式」に
期待はしておきたい……。

※ところで、「任侠ヘルパー」スピンオフでもあった今作。
「タイヨウ」…制服も同じだし…。彦一さん探しちゃうよね。

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貝塚北署に勤務する内海薫(柴咲コウ)は30歳を過ぎ、警察署という男社会の中で居場所を
見付けられず、しまいには上司からはアメリカ・オクラホマで1年間の研修を勧められ、
人生の岐路に立たされていた。　

そんな時、薫は長野県警から指名手配されていた上念研一(ユースケ・サンタマリア)の身柄を拘束する。
上念は、すでに亡くなっている老婆と一緒にいたのだ。
その老婆の介護をしていた上念は、口論となった介護先の娘を殺害し老婆と東京に出てきたという。
薫は、容疑者を自供させ警察官としての自信を取り戻そうとしていた。
しかし上念は長野県警に移送されてから、薫が取った調書とは全く異なる供述をはじめ、容疑を
完全否定。
薫は、自分の手柄のためにうそをついたのではないかと疑われてしまう。　

薫は長野県警の当摩健斗(柳楽優弥)とともに再捜査を開始するが、今度は、甲本という記者から
長野県警に「無実の記者を自殺に追い込んだ不正警察官がいる」との怪文書が出回っていることを
知らされる。
しかもその自殺した記者は上念が殺害したとされる老婆の娘の父親であった・・・。
怪文書が出回ってすぐ自殺した記者の妻と娘が亡くなった・・・。

2つの事件に何か関係はあるのか?薫の最後の戦いが始まった。

(あらすじは「Yahoo！TV」より引用)