自分のための忘備録的記事です。
サブタイトルはシンプルに「秋の特別編」。
二作目の『貼られる!』がメインの回だったかも知れない。
人にどう見られているかが気になる。
「私、そういうの全然気にしな~~い」
とか言っている人ほど実はすごく気にしている気がします。
誰だって全く気にしない人はいないよねぇ。
むしろ、それを気にするからこそ起こるイジメ、迫害、嫉妬、見栄…
人間、永遠のテーマでございます。
ってことで、テーマは「レッテル」ね。
※以下は完全ネタバレ感想なので、これから見る方は注意っっっ!
全て簡単感想のみで。
土曜プレミアム 世にも奇妙な物語 ’16 秋の特別編
『シンクロニシティ』
ある日、栄子(黒木メイサ)は時計のサイズを直すため時計店を訪れると偶然高校時代の友人、朱美(藤井美菜)に出会う。
しかも時計を直しにきた理由に始まり、恋人の名前、彼氏とつきあい始めた日まで同じであることが判明する。
そんな2人の会話をバーで聞いていたマスターがそれはシンクロニシティという現象であると伝える。
(あらすじは「Yahoo!テレビ」より引用)
全体的にホラー色の強かった今回の世にきみょの中で、最もホラー色の強かった1本。
彼氏の名前もつき合い出した日も同じとか、実はこの2人、同じ男と付き合ってるんじゃないの?…というドタバタを想定していたのだが全然違った(笑)
また、先生が理不尽な復讐を企み、運転手さんは実は友達の父親で先生の協力者……という予想もしたけれども、全然違った(笑)
運転手さん、ただの巻き添えだった(爆)
…という所からのラストのオチがなかなか。
あんたらの穴がそんな所に繋がるとはねぇ…。
思いつきもしなかったよ。
そのまま帰って来ちゃって穴はどうしたんだよっっ!とは思っていたけれど。
こりゃシンクロニシティどころの騒ぎじゃないわね。
恨んでいたのはあっちじゃなくて、こっちでした。
先輩たちから外されるのが恐くて保身に走った結果が巡り巡ってここにきた、という。
面白かった。
※キャスト
逸見栄子 … 黒木メイサ
川島朱美 … 藤井美菜
荻原 … 内田滋
運転手 … 水野智則
江里奈 … 中崎花音
※スタッフ
脚本 … 岡田道尚
原作 … 新津きよみ「シンクロニシティ」「彼女たちの事情」
演出 … 岩田和行
『貼られる!』
椎名毅(成宮寛貴)は銀行の一流バンカーとして活躍していた。
ある日、タクシーに乗った毅は運賃がいつもより高いと運転手にたずねるとその瞬間自分の体に「難癖つけるクレーマー」というレッテルが貼られていることに気付く。
(あらすじは「Yahoo!テレビ」より引用)
他人が自分に対して貼っているレッテルが丸見えになるとか、きつい~~!。
「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」とか堂々と言い放って他人を一段下に見ていた男が、「クレーマー」だの「冷血クソ人間」だのと思われていると自覚した途端に「イイ人」に見える無理な努力をし始める話。
良い事をすると、赤い暴言レッテルが青い誉め上げレッテルに書き換えられ、なまじ努力家(?)だから良いレッテルが増えるように頑張ってしまう。
最終的には「イイ人」は「ダメ社員」に書き換えられ、何となくイイ風だった部下からのレッテルも馬鹿にした内容のレッテルに書き変わっていく…。
すごく人間的だよね~。
人は自分に都合のいい物しか褒め称えてくれない。
本当の愛を知って、初めて他人にどう見られているかなどどうでも良くなる…という話。
まぁ…
実際には、人は死ぬまで周りの評価を気にする生き物ですよね。
もちろん、家族・親子でさえも…
という新たなレッテル貼りの始まりが……。
※キャスト
椎名毅 … 成宮寛貴
日下部 … 戸塚純貴
半田愛奈 … 三倉茉奈
半田辰夫 … 渡辺哲
※スタッフ
脚本 … 宇山佳佑
原作 …HERO「レッテルのある教室」
演出 … 品田俊介
『捨て魔の女』
女性アナウンサーの栞(深田恭子)は29歳にもなりながらいまだアナウンサーとして花開かず妹には心配されるほど。
ある日、すれ違った僧侶に何かを得たければ何かを捨てなければいけないとの言葉をかけられる。
(あらすじは「Yahoo!テレビ」より引用)
なかなか花開かず駆け出し感丸出しの女から、どんどん成功者になっていく深田恭子さんの声音の使い分けがいいね。
成功と同時にどんどん病的になっていく。
この感じ、何となく理解は出来るなぁ。
何か捨てるだけで幸せがやって来るなら、私もきっとどんどん捨てるようになるだろうな。
「何かを得たければ何かを捨てねばならないのです」
はい。
私が何も得られない理由がよく解った(爆)
何でもエスカレートするのは良くないよ。
と思うけれども、エスカレートするのが人間というもので、ここで止めておけば…という境界は自分で作れないものなのだろう。
ただ、目的は「自分が最高になる事」であって、そのニュース番組の視聴率を最高にするために自分を捨てたら本末転倒なんじゃね…。
とりあえず、せっかく窓を見つめていたんだから気づいて。
まだ、捨てるものあるでしょ!!カーテン!!
※キャスト
土岐田栞 … 深田恭子
土岐田夏希 … 阿部純子
佐竹アリス … 上野なつひ
竜太 … 中村大樹
マネージャー … 迫田孝也
※スタッフ
脚本 … 吉井三奈子
演出 … 土方政人
『車中の出来事』
ある車両の最後尾、向きあわせに乗り合わせた3人の男の物語。
猪首の男(杉本哲太)と隣り合わせに座る優男(古川雄輝)。
彼の前に座ったのがキザな男(北村一輝)。
実は猪首の男が警察官で優男は護送されている途中だったのだ。
3人の化かし合い、駆け引きの中から真実をたぐりよせていく。
(あらすじは「Yahoo!テレビ」より引用)
昭和30年代のレトロな列車を舞台とした設定も雰囲気出ていたし、一体誰が「またの」なのか「刑事」なのか「カワウソ」なのか解らず進行していく所はとても面白かったし、役者さんは3人とも好きな人。
だから最初は楽しかったのだが、ちょっと長かったなぁ。
もう少しエキサイトしても良いと思ったし、コンパクトな方が良かった気がする。
お前じゃなかったんかいっ!!
お前かいっ!!
って、最後、思いっきりツッコみたかった。
CM挟む度にダレてしまった。
ちょっと残念。
※キャスト
キザな男 … 北村一輝
優男 … 古川雄輝
猪首の男 … 杉本哲太
売り子 … 太田莉菜
車掌 … 阪田マサノブ
※スタッフ
脚本 … 森ハヤシ
原作 … 我孫子武丸「車中の出来事」
演出 … 植田泰史
『ずっとトモダチ』
おまけのショート。
今時だから、もうメールじゃなくて霊が現れるのはLINE。
恨まれて当然だし、やられて当然だ。
純然たるホラーで演出も良かった。
けれども、2話またぎにしないで欲しいな。
緊張感が削がれる。
※キャスト
香織 … 久保田紗友
亜弥 … 山田杏奈
舞 … 小野花梨
友里 … 花影香音
女子高生AI「りんな」
※スタッフ
脚本 … 三浦希紗
演出 … 品田俊介
※ストーリーテラー … タモリ
プロデューサー … 岩田祐二
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個人的MVPは『シンクロニシティ』。
かなぁ。
意外性もあって面白かった。
総じてとても優秀回。
世界初の映画は、フランスのリュミエール兄弟が制作した、列車を撮影したものだった。
観客は本物の列車が走って来たと思って驚いて逃げ出した。
「理解を超えた奇妙な出来事の前には、私たちもその観客と変わらないのかも知れません」
タモリさんも綺麗なオチ。
「世にきみょ」も、もう26年目だそうで、マンネリという声もあるけれども個人的には好きな番組だから終わってほしくないな。
今回、主演をされた役者さんたちは皆さん初出演なのだそうで、意外!!
ほら、まだ「新鮮さ」はいくらでも取り入れられるよね。
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コメント
奇妙な物語 16秋
SPドラマ「世にも奇妙な物語 ‘16 秋の特別編」を見ました。 フジにて 8日 9時からやってました 毎年 季節 恒例のですね 前回春が良かっただけに 今回はどうかと・・・ これはっ!というのはなかったですが、どれも粒揃いで楽しめたかな シンクロニシティ の怖さある…
世にも奇妙な物語'16 秋の特別編
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世にも奇妙な物語 ‘16 秋の特別編
今回も、キャスティングが豪華で、物語にひねりがあり、ホラーあり、ナンセンスあり、現代性を取り入れたり、ちょっとレトロ・ティストにしたり、味付けも様々で、いろいろな意味で楽しめました。そのナンセンスさと「そんなバカな!」が笑えたのは、「貼られる!」で、「捨て魔の女」は、鈍い私にも、展開が読めてしまいましたが、深キョンの魅力で楽しめました。「車中の出来事」は北村一輝の魅力を引き出してくれた感で、嬉しかったのでした。平均点、かなり高かったのでは? (ストーリー) シンクロニシティある日、栄子は恋…
世にも奇妙な物語’16 秋の特別編(10.8)
恒例の世にも奇妙な物語、今回も面白かったです。 ただ、前回同様、ストーリーが終わると次のストーリーがすぐ始まるという 視聴者が他局に流れないためであろう手法を取っていましたが、 終わった後の余韻を楽しみたいのでこれはやめてほしいね。 前回の窪田正孝主演『夢みる機械』の世界観が 『仮面ライダーゴースト』と似ていて興味深かったのですが、 窪田君が出演しているラストコップの初回と被っちゃいましたね。 今日は世にも奇妙を観て、ラストコップの初回は明日観ることにします。 ・シンクロニシティ(黒木メイサ) 学生…