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日曜劇場【 おやじの背中 】第9話 『父さん、母になる!?』 感想 井上由美子×内野聖陽×神木隆之介 の回

この橋を初めて造った時は、出世したいとか儲けようなんて気持ちは
これっぽっちもなかった。
無数の人間がこの橋を踏んで新しい世界へ渡っていく。
そう想像するだけでワクワクした。

会社を辞めて、主夫になって。
すっかり忘れてた気持ちを思い出した。

仕事ってのは自分のためにやるもんだ。
きれいごとじゃできない。
でもな、それが誰かの役に立った時、ホントの心からの喜びが込み上げんだ。

 

おやじの背中 第9話 『父さん、母になる!?』

    おやじの背中9

 

キャスト的にはこのドラマ中、一番盛り上がったかも…。 

 

内野聖陽さんも神木くんも本当に好きな俳優さん。

内野さんを初めて意識した見たのは1996年の朝ドラ『ふたりっ子』である。
それまでは…何かに出ていたとしても別に気に留めなかったな…。
そう考えるとやっぱり朝ドラの影響力って凄いんだね。 

あの頃は繊細な青年役が多かったのに、2007年の大河ドラマ『風林火山』
機会にクセモノ役が増えてくる。
テレビ朝日の『ゴンゾウ』『臨場』を経て、今やすっかりクセモノ役者。 
すでに内野節と名づけてもいい独特な大きい物言い…いや、好きですよ。
時々はまた繊細な役柄も見たいけどな。 

 

神木隆之介くんについては、以前も書いた気がするんだけど…。

女の子のような美少年子役だった2000年の『QUIZ』からずっと見守って来て
応援してきて今に至る。
ので、もう自分の子どもと同じだ←それはどうだろう…。

子役の時そのままの透明感で成人を迎えたよね…本当に素晴らしい。
決して派手な風体ではないのに、何に出ていても輝くオーラ。
生まれながらのスターである。

『SPEC』のニノマエがすっかり全国区になって、ちょっと猟奇的なイメージも
持ちつつ、『桐島、部活』のような普通~の高校生もこなす。
    おやじの背中9神木

 

大河ドラマにも3本も出演し、現在は『るろうに剣心』が公開中。

このまま、ずっとずっと順調に役者道を歩んで行ってほしいわ。
お母さん、心からそう祈ってる。

 

脚本の井上由美子さんに関しては、たぶん好き。たぶん… 

『きらきらひかる』とか『危険な関係』とか『白い巨塔』とか、自分の中の殿堂入り
ドラマの何本かは井上由美子氏のドラマである。

決して完璧ではない未熟な人間たちが右往左往する状態を時にハラハラし、
イライラし、笑い、ツッコミながら楽しむ。
最後には彼らなりの解決にモヤモヤしながらも涙する…。

大好きなドラマが多い反面、大嫌いなドラマも何本かあるんだけど。 
それでも連ドラでは毎週続きが気になって見てしまう事が多い。
要は…面白いのよね。じゃ、好きなのかな。 

 

さて…。

今回は家族に黙って退職した会社人間の父と、就活が上手く行かない息子。
夫の主夫宣言に賭けて、自分は会社の出世街道に乗ってみる妻…。

夫と妻は、今まで気付かなかった相手の立ち位置を知り、息子はずっと追っていた
父の背中がモロく崩れていく瞬間を見るという物語。

 

本当は親父なんて尊敬していない。
会社人間としては成功者かもしれないけど、家族としては
最低な親父だから。

 

と言いつつ、勝手に会社を辞めて主夫を始めた父にモヤモヤした怒りを
隠す事が出来ない。

その怒りの正体が解らない事から、本当は尊敬していたクセに…
という息子の心情が垣間見える。

9月…就職が決まらない大学生が、やけっぱちになる頃ですよね…。
実は我が家にもいたりして…どーするんだろーと思いながら様子見てるけど。

 

ろくでもない会社と思ってる新人が入れば伸びる会社も伸びない。
要するに先方の迷惑だ。

 

とか、

 

大学の成績もパッとしない。
誇れる経験もない。
だったらそれをカバーする戦略を練らないと内定は取れないぞ。

お前は小さい時から部活も続かず入試でも実力が発揮できなかった。
なぜか分かるか?
肝心な時にギリギリまで自分を追い込めないからだ。
要するに中途半端なんだ。
自分の欠点を自覚しろ。

 

とか、この父の言う事が、いちいち頷ける…社会経験が言わせている真理だ。

けれども、今現在、よく解らない理由で退職しちゃってるから、

会社辞めた人に就活のこと言われても何も響かないんだよね!

 

という息子の気持ちもちょっと理解できてしまうのだった。

最終的には、父は社内のプロジェクトで起きたミスを一身に被って退職した事が明かされる。

 

知りたいんだよ。親父のこと。
俺、反抗ばっかしてたけど、それはどうやったって親父にかなわないって
思ってたからでホントは憧れてたんだよ。
俺の自慢の親父だったんだよ!

親父は運動会にも参観日にも来てくれなかったけど、でも、友達のお父さんが
嬉しそうにビデオ撮ってる姿見ても全然羨ましくなかった。
だって、俺の親父はもっとすごいもの見てるんだって、誇らしかったから。

だから、親父が何で仕事を辞めたのか知らなきゃ俺はどうやって社会人
やってっていいか分かんないんだよ!

 

息子の本音に引かれて自分も本音で話しはじめる父。

橋の設計ミスの責任を被って辞めたと。

 

何千人の下請けが動く仕事だ。
誰かが責任を取らなければ収まらなかった。
プロジェクトのトップとして逃げたくはなかった。
そして上もお父さんが辞めることで区切りをつけることを望んだ。

 

白戸大橋つくりたいって言ってたじゃんか。

 

ああ、あの海にでかい橋架けたかった。
せめて…せめて、あの仕事を終えてから辞めたかった。
悔しくて涙が出た。
周囲の人間も恨んだ。
死にたいとまで思った。

主夫になったのは、もう別の会社で働くエネルギーが残ってなかったからだ。
空っぽの抜け殻だったからだ。

甘かったよ。
家事は、スカスカの抜け殻にできる仕事じゃなかった。

 

仕事は社会とは、個人の主義や理想だけで動ける世界ではない事。
辛酸を舐める思いで頭を下げたり責任を取らされることもあるのだという事。

そして、社会人目前の息子だからこそ、弱音もはけて真の姿も見せられたこと…。

 

すごい親父の背中…というワケではなく、社会の厳しさを見せたって事
でしょうね。

 

テレビ画面の中で親子がワーワーうるさくケンカしているのは好きじゃない、
子どもが親にギャーギャー文句言う展開は好きじゃないと何話か前に
書いたけれども、今回は本音言い合って解決策が出て、ちょっとスッキリした。

 

でもね……。

 

地味で誰からも褒められない。
毎日飯を作って洗濯して掃除して、家族が帰ってくるのをひたすら待つ。
嬉しい思いや悲しい思いを抱えて帰ってくる家族を待つ……。

 

って主婦像・母親像はどうなの~~

最近、こういう神みたいな母描写が多いけれども……
世の中のお母さんは本当にこんな素晴らしい人ばかりなの~~

穴があったら入らなきゃいけなくなるからやめて~~…。

…と、個人的には思うのだった……

 

ちょっとクセモノ感抑えて普通の父の顔を見せた内野さん、甘っちょろい今時の
学生を好演した神木くんと、相変わらず素敵な夏川結衣さん。
久々に見たのにあまり変わってないビー太郎@高木星来くん… 

大好きなキャストそれぞれの演技を楽しんだ。
これ1時間じゃもったいないな。連ドラで見たい。

 

※来週は三谷幸喜組で最終回

 


大企業に勤める仕事一筋の父(内野聖陽) が突然会社を辞め 「主夫になる」
と宣言した。
父のコネが頼みだった就活中の息子(神木隆之介) も、家の為に仕事の
昇進を断った母(夏川結衣) もこの主夫宣言に呆然となった。
楽ができると思い主夫になった父だったが、初めての料理洗濯や近所付き合い
は全く上手くいかず悪戦苦闘の日々が始まった。
一方、息子も就活に難航していたが、父の退職に理由があると気付き始めて…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2014年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

新城 勝 … 内野聖陽
新城達也 … 神木隆之介

新城絵美 … 夏川結衣
新城寛太 … 高木星来

のぞみ … 岡本あずさ
誠子 … 久本雅美
吉本本部長 … 飯田基祐
畑中 … 蟹江一平
相島一之
菜葉菜
西慶子
萩原利映
久ヶ沢徹
麻生淳子
於保佐代子
北見誠
中村有沙
松永渚
岡崎宏
西崎あや
しのへけい子
河合透真

※スタッフ

脚本 … 井上由美子
演出 … 清弘誠
プロデューサー … 八木康夫
  
公式サイト(終了) http://www.tbs.co.jp/

 

 

 

 【 おやじの背中 】第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 
第7話 第8話 第9話


コメント

  1. 昼寝の時間 より:

    おやじの背中(メモ感想) 第九話「父さん、母さんになる!?」

    公式サイト(終了) 脚本:井上由美子/演出:清弘誠/プロデューサー:八木康夫出演:内野聖

  2. おやじの背中 第9話

    第九話 父さん、母になる!? 2014年9月7日(日)よる9時放送 大学生の 新城達也 (神木隆之介) は就職活動中だが、なかなか内定がもらえない。一方、父親の 勝 (内野聖陽) は業界最大手のゼネコンで出世街道をひた走っていた。 ガールフレンドの のぞみ (岡本あずさ) か…

  3. おやじの背中 第九話

    「父さん母になる!?」

    内容
    就活中の新城達也(神木隆之介)は、内定がもらえず。
    面接で、父を尊敬しているなど言ってみたが、やはり。。。ダメ。
    そんな達也を見て、恋人の松崎のぞみ(岡本あずさ)は、
    大手ゼネコンにいる達也の父・勝(内野聖陽)に頼んでみては…

  4. おやじの背中 第9話

    勝(内野聖陽)は、業界最大手のゼネコン会社で出世街道をひた走っていました。

    一方、就職活動中の大学生の息子・達也(神木隆之介)は内定がなかなかもらえず、ガールフレンド・のぞみ(岡本あずさ)から、父親である勝に就職のことを頼んでみたらどうかと提案されます。

    親のコネを利用したくはないけど、仕方なく勝の会社を訪ねた達也は、受付の女性から勝が退職したことを伝えられます。

    家に戻っ…

  5. おやじの背中 #09

    『父さん、母になる!?』

  6. おやじの背中「父さん、母になる!?」

    思えば、「アット・ホーム・ダド」の、阿部ちゃんエプロン姿も、なかなかのインパクトでしたが、
    内野聖陽。デビュー当初の、繊細な若者チックだった頃と違い、今や、ガタイもどっしり。ワイルドで、男臭さが魅力のの、花柄エプロン姿は、いい勝負。

    すごいミスマッチな絵柄です。

    でも、元は、大手ゼネコン会社で、バリバリってのも、納得の設定。

    それにしても、天才子役で名を馳せた、神木隆之介…

  7. おやじの背中 (第9話・9/7) 感想

    TBSテレビ系『おやじの背中』(公式)
    第9話『父さん、母になる!?』(脚本:井上由美子氏/ 演出:清弘誠氏)の感想。

    大学生の達也(神木隆之介)の父親・勝(内野聖陽)は大手ゼネコンで数々の大プロジェクトを手掛けてきたエリート。家庭を顧みず仕事一筋の勝に反発してきた達也だが、就職活動に行き詰まり、わらにもすがる思いで勝の会社を訪ねてみる。しかし勝は会社を辞めていた。家事や…

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