東博 特別展『蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児』に行ってきました。台東『べらぼう大河館』のチケットと併せて若干の割引がありますが、その件なども含め東博 蔦重展の簡単レビューをお伝えします。

大河ドラマ べらぼう 感想番外・東博 特別展『蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児』に行ってきた
特別展は、あの上野 東博…東京国立博物館の平成館で開催されています。期日は6月15日まで。あと1か月弱ですね。
なるべく早めのご予定を、できるなら平日に組むことをお勧めいたします。
東博に行ったことがある方はご存じでしょうが、とにかく展示物の数が半端なく、展示室の数も広さも半端なく、全部丁寧に見ようと思ったら半日かかるからです……。
記事中の画像は撮影が許可されているものを掲載しております。
東京国立博物館へのアクセス
駅は上野駅です。JR でもメトロでも、どんな交通手段でも、とにかく「上野駅」です。
JR上野駅 公園口改札が一番近いので、メトロなどで行く場合でもJR上野駅公園口改札 を目指す。
銀座線・日比谷線からもそう遠いわけではないので、公園の中をブラブラ散歩しながら歩くと良いと思います。
公園の中で東京国立博物館を探す場合は「上野動物園」方面を目指すと間違いないでしょう(公園内では一番案内が多い)。
- 1真っすぐ上野公園へ入る
- 2左側にレストランを右手に国立西洋美術館(外にロダンの考える人)を見ながら西洋美術館を右に曲がる
- 3ただまっすぐ歩く
- 到着(10分弱)通りを渡って目の前
特別展『蔦屋重三郎』チケットや割引料金について
基本の料金はこちらです。
観覧料(税込)
一般 | 2,100円 |
大学生 | 1,300円 |
高校生 | 900円 |
中学生以下 | 無料 |
上記の特別展料金で、平常展(通常の展示物)も全て回ることができます。
組み合わせで割引にもなるチケットもあるので、公式を参考にしてください。
「べらぼう大河館」チケット提示割引
また当方が先日行った『べらぼう大河館』のチケットを提示すれば100円割引になります。
ですが、その100円割引はネットや自販機では有効ではなく、有人の窓口でのみ有効になります。
当方が今回この蔦重展へ行ったのは平日だったのですが、窓口は大変混んでいました。
海外の方やお年寄りが多いので、窓口で質問しながらチケットを買いたい方は当然有人窓口に並びます。
なので、100円割引のために有人窓口に並ぶよりも、チケットはあらかじめネット購入して行くのがベストな選択だと思います。
ネットで購入すればオンラインチケットで並ばず(平日)入れるので、ストレスフリーです!
「蔦屋重三郎展」は「平成館」で
「蔦屋重三郎展」展示は「平成館」で行われています。ゲートを抜けたら正面に見えるのは本館です。

平成館は正面から見て左側の奥にありますので、本館の裏に回ってください。
展示物は「本物」(当然ですが)
当たり前ですが、「大河館」ではないので、中の展示物は全てドラマのための小道具ではなく歴史的に貴重な文化財。本物です。

つまり、大河館のエレキテルは小道具でしたが、蔦谷重三郎展のエレキテルは本物です。
このたび展示されている東京郵政博物館所蔵のエレキテルは重要文化財です。
ドラマに出てきたあの『吉原細見』も『一目千本』『雛形若菜』、あの先生方の画、あの地本問屋から出た本……実物のそれらが時代の香りと共に目の前に展開されていきます。その数、258点。


大河ドラマ『べらぼう』を夢中で見ている方ほど、ドラマのシーンも脳内に蘇り、幸せになれると思います。
ぜひその目で会期中にドラマ世界の時代の実物をご覧いただきたいです。
「蔦屋重三郎 展」で写真撮影が許されているところ
東博「蔦屋重三郎展」の展示物は上記したように重要文化財ですので、撮影や、手を触れること、近距離での鑑賞は当然許されていません!
ですが、展示室の最終章「附章 天明寛政、江戸の街」と名付けられた部屋だけは全面的に撮影OKです。
動画の撮影はNGです
この部屋では『大河ドラマ べらぼう』世界のセットを体感することができます。
つまり、この部屋だけは展示室ではなく大河館なのです。

展示室を出ると、まず蔦重と歌麿、そして歌麿の代表作のひとつ、重要文化財『ホッピンを吹く娘』がスクリーンでお出迎え。
(ちなみに『ホッピンを吹く娘』は5月20日から実物が公開される予定です)


奥には時間ごとに風景を映し出す巨大なスクリーンが






ベンチもあるので、一日中座ってゆっくり楽しみたい空間です……(ここ、蔦重展が終わっても、どこかに残していただきたい~~)
特別展の展示意外に楽しみたい所
『イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~』
という、『べらぼう』繋がりで考えると、浮世絵から現代の漫画やアニメにつながるアートの歴史を紐解く映像が上映されています。
こちらは8月3日までやっているので、別の機会でも見られそうです。
(当方も今回は見ていないです。これに時間を使っていたら常設展を回れないので(泣 )
本館2階で開設されている『浮世絵と衣装―江戸』2025年5月13日(火) ~ 2025年6月15日(日)でも蔦重や大河『べらぼう』世界の人物が描き、売った、浮世絵たちが数多く展示されています。


この展示では歌麿の他に、後に蔦重がプロデュースする北斎や、西村屋が版元の歌川豊春画などを見ることができます。
(西村屋が手掛けた作品が本当に多くて、蔦重と良いライバルだったのだなぁと想像できます)


表慶館では浮世絵から現代へつながるアート『浮世絵現代』を鑑賞することができます。(6月15日まで)
鑑賞に必要な時間
これは、本当に人によってまちまちだとは思うのですが、平成館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」のみを鑑賞するのならば2時間強ほどあれば十分に満喫できると思います。
なんせ、平日でも混んでいます。順路は特になく、再入場もできますので、空いているところからどんどん効率的に回りましょう。
実はこの展示は音声ガイドを横浜流星さんがされています!ですが、これを聞いていると効率よくどんどん回れないので、当方はあきらめました(涙)
(とんでもないことを言いますが……)これを聞きながら回っている方は一か所で長時間足が止まっているので、時間がない方はその方々をどんどん超えて鑑賞しましょう!
東京国立博物館が初めてで、次いつ来られるか分からないというような遠方の方は、特別展だけではなく、常設展も全て見たいだろうと思います。
その場合は、時間は平日でも4時間強はご用意いただきたいところ……。
ちなみに当方は特別展だけではなく、銅鏡にもはにわにも仏像にも会いたいので走り回って4時間半かかりました。
(それでも法隆寺宝物館まで行けませんでした……インバウンドの波、凄い)
東京国際博物館の平日閉館時間は17時です。が、実は金曜・土曜だけは夜間開館があります(2025年5月現在 20時まで)開館時間につきましては、必ず公式のカレンダーでご確認の上、お出かけください
X(Twitter)のアカウントをお持ちの方は公式をfollow
【本日5月18日(日)は無料観覧日!】#国際博物館の日 は東博コレクション展を #無料 でご観覧いただけます。
— 東京国立博物館 広報室 (@TNM_PR) May 17, 2025
*特別展、有料イベント等は別途料金が必要です。https://t.co/Hqzy68FVW4#東京国立博物館 #東博 #上野 #上野公園 #TokyoNationalMuseum #tokyomuseums #museum pic.twitter.com/FaOgINwzXT
東博「蔦屋重三郎展」は最高に充実していました!
大事なことなのでまとめます(キリッ)
- 上野に初めて行く方は、JR 上野駅 がお勧め。「公園口改札」から出れば公園は目の前
- 大河館とのコラボ割引きはあきらめ、チケットはネットで購入して行こう
- 効率よくどんどん見たい方は、泣きながら音声ガイドはあきらめる
- 飲み物は館内持ち込みOKだが飲食は中では禁止。再入場できるので飲食は展示室を出た休憩所で
- 『蔦谷重三郎展』以外にも蔦重や浮世絵に関連した展示は多い。他も効率よく回るために4時間は覚悟が必要
- 今回は『蔦谷重三郎展』だけでいいや、と言う方でも2時間半はあるといいなと思います
展示物が多くて嬉しくてキョロキョロしちゃいますが、十分な計画、十分な体力を持って挑んでください。
5月20日から展示の一部が模様替えになるそうなので、当方は終了までにもう一度行く予定です。
みなさまも素敵なひと時を!
ところで「みるはち」では、あなたのベスト大河ドラマ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。

このドラマへのレビューをどうぞ


べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ キャスト(相関図式)とスタッフ
べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ キャスト (相関図式)
蔦屋重三郎 – 横浜流星(子役期:高木波瑠)【蔦重】
駿河屋と蔦屋
駿河屋市右衛門 – 高橋克実【養父】
ふじ – 飯島直子【養母】
次郎兵衛 – 中村蒼【義兄】
唐丸 – 渡邉斗翔【蔦重の育て子】
丁稚 – 石塚陸翔
吉原 茶屋・女郎
松葉屋
花の井 – 小芝風花(子役期:前田花)【五代目瀬川】
松葉屋半左衛門 – 正名僕蔵
いね – 水野美紀
うつせみ – 小野花梨
松の井 – 久保田紗友
とよしま – 珠城りょう
まさ – 山下容莉枝
さくら – 金子莉彩
あやめ – 吉田帆乃華
はなぞの – 平尾菜々花
はなさと – 齋藤さくら
大文字屋
大文字屋市兵衛 – 伊藤淳史
二文字屋
きく – かたせ梨乃
朝顔 – 愛希れいか
ちどり – 中島瑠菜
春風 – 青山美郷
音羽 – 大田路
歌浦 – 馬渡綾
大黒屋
りつ – 安達祐実
扇屋
扇屋宇右衛門 – 山路和弘
他
半次郎 – 六平直政
島英臣(丁子屋)
千葉清次郎(長崎屋)
キンタカオ(桐屋
会田泰弘(伊勢屋)
岡山和之(玉屋)
岡けんじ(万字屋)
車邦秀(泉屋)
佐藤政之(井筒屋)
真木仁(山口巴屋)
吉高寧々
藤かんな
与田りん
江戸 絵師・文人・学者など
朱楽菅江 – 浜中文一
礒田湖龍斎 – 鉄拳
鱗形屋長兵衛 – 三浦獠太
鱗形屋孫兵衛 – 片岡愛之助
大崎 – 映美くらら
大田南畝 / 四方赤良 – 桐谷健太
勝川春章 – 前野朋哉
かをり – 稲垣来泉
北尾重政 – 橋本淳
北尾政演/ 山東京伝 – 古川雄大
喜多川歌麿 – 染谷将太
倉橋格/ 恋川春町 – 岡山天音
小泉忠五郎 – 芹澤興人
しげ – 山村紅葉
志津山 – 東野絢香
杉田玄白 – 山中聡
須原屋市兵衛 – 里見浩太朗
誰袖 – 福原遥
鶴屋喜右衛門 – 風間俊介
てい – 橋本愛
藤八 – 徳井優
唐来三和 – 山口森広
富本午之助 – 寛一郎
留四郎 – 水沢林太郎
鳥山検校 – 市原隼人
鳥山石燕 – 片岡鶴太郎
西村屋与八 – 西村まさ彦
平沢常富/ 朋誠堂喜三二 – 尾美としのり
平秩東作 – 木村了
和泉屋三郎兵衛 – 田山涼成
八五郎 – 阿部亮平
吉原の客 – 山根和馬
小田新之助 – 井之脇海
平賀源内 – 安田顕
長谷川平蔵宣以 – 中村隼人
磯八 – 山口祥行
仙太 – 岩男海史
江戸幕府
徳川家治 – 眞島秀和【第十代将軍】
知保の方 – 高梨臨【家治の側室】
徳川家基 – 奥智哉【家治の子 聖母はお知保の方】
徳川家斉 – 【第十一代将軍】
徳川宗武 – 【八代将軍・吉宗の子】
宝蓮院 – 花總まり【徳川宗武の側室】
一橋治済 – 生田斗真【第十一代将軍家斉の実父 八代将軍・吉宗の孫】
田安賢丸(松平定信) – 寺田心【八代将軍・吉宗の孫】
清水重好(徳川重好) – 落合モトキ【家治の弟。八代将軍・吉宗の孫】
高岳 – 冨永愛【老女】
田沼意次 – 渡辺謙
田沼意知 – 宮沢氷魚【意次の嫡男】
田沼意致 – 宮尾俊太郎
松平武元 – 石坂浩二
松平康福 – 相島一之
松平輝高 – 松下哲
佐野政言 – 矢本悠馬
松本秀持 – 吉沢悠
三浦庄司 – 原田泰造
土山宗次郎 – 栁俊太郎
下女 – 景井ひな
語り:綾瀬はるか(九郎助稲荷)
べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ スタッフ
- 放送期間 : 2025年1月5日~12月 日(全 回)
- 制作 : NHK
- 平均視聴率 : %
- 制作統括 : 藤並英樹
- プロデューサー : 石村将太,松田恭典
- 演出 : 大原拓,深川貴志,小谷高義,新田真三
- 脚本 : 森下佳子
- 原作 :
- 音楽 : ジョン・グラム
- 衣装デザイン:伊藤佐智子
- インティマシーコーディネーター:浅田智穂
- 語り :綾瀬はるか
大河ドラマ館は2025年2月1日 ~ 2026年1月12日 台東区民会館9階ホール
『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』各回リンク
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