【龍馬伝】第十五回

徳川将軍家を京に召し出し帝に攘夷を約束させる。

武市は三条実美にそう進言し、事は実行に向けて動き出した。

土佐の下士である武市が、ついに表に立つ日がやってきたのである。

一方で、越後の本間 精一郎と言う男が勤王党の手柄を

 

自分の物だと吹聴していると言う噂が立つ。

いかんのう。そういう輩は。

 

何とかせねば。

と、以蔵を見る武市。

かくして、以蔵は武市の思惑通りに動いた。

以蔵は使えるぞ。

と、収二郎に囁く武市。

収二郎は何が起きているのか全て理解した。

龍馬は京で偵察を続けていた加尾とついに再会した。

 

しばし2人の時を過ごす恋人達。

三条実美の江戸行きがついに決定し、武市らは実美に付いて

 

江戸へ下ることになった。

収二郎は、もう偵察は良いから土佐に戻るように加尾に言う。

土佐に戻って、私に何をしろと?

私は兄上や武市さんの操り人形ですろうか。

私は龍馬さんと一緒になる約束をしておりました。

 

今さら土佐に戻ったって、あの人はおらんき。

攘夷のためだったら何をしてもいいがですか

 

何をしてもいいがじゃ!

攘夷のためだったら、邪魔するやつは殺してでも・・・

京では、攘夷派に反対する人々が殺されていくと噂が立っていた。

加尾は兄たちがしている事に恐れを感じる。

屋敷へ戻ると、龍馬が久々に会った以蔵を連れてきていた。

武市が自分に目を掛けてくれていること。

 

どんなに武市が自分に優しいか。

有頂天になって語る以蔵。

わしは、武市さんの役に立っとう。

実はの、すごい仕事をしゆうがじゃ、わしは。

自分が何をしたか語り始めようとする以蔵を龍馬は制した。

以蔵。おまんが武市さんを慕うとる事はよう解る。

 

じゃが人の道を外れた事はしてはいかんぜよ。

もう、日本人同士で喧嘩してる場合じゃないがぜよ。

 

みんなで力を合わせて異国に立ち向かわねばならん。

おまんは心の優しい男じゃ。

 

まっこと強い男はの、滅多なことでは剣は抜かんきに。

以蔵は、久々に龍馬と語らって楽しかったと言って笑って帰っていった。

以蔵は、人斬りをやらされよる。

 

こんな事が当たり前になったら日本は自ら滅びてしまうがぜよ。

どういたら、皆を止めさせることができるがじゃ。

嘆く龍馬。

男の人はどうしてそうなんやろ。

みんな日本を守りたいというのに、

 

己の生き方はなかなか変わらないのどすやな。

加尾を見つめる龍馬。

江戸に勝麟太郎さまと言う方がおられるそうです。

 

日本の事を真剣に考えている数少ないお人だそうです。

龍馬さんが生きる道を教えてくれるがは、

 

そのお方じゃないやろうか。

兄上が言った通り、龍馬は変わった。

と加尾は言う。

どうぞ、どうぞ江戸へ行ってつかあさい。

おまさんは大きな事を為し遂げるためにこの世に産まれてきた人やき。

 

私の事は、もう忘れてつかあさい。

龍馬は勝麟太郎の名前を繰り返した。

それが自分の道を指し示してくれる男。

龍馬は加尾に会いたくて京へ来た。

 

しかし、二人の道は同じではなかった。

武市は、将軍に会うために江戸へ旅立った。

龍馬は自分の道を示してくれる男を求めて江戸へ下る。

そして、加尾は、長い間に渡る使命を果たして、土佐へ戻るのだった。

 

 

   line.gif

 

女は男達に運命を翻弄されながらも、好きな男に道を指し示し

 

自らの幸せは捨てて去っていく。

男は女が指し示した道へ向けて江戸へと旅立つ。

結局は兄たちの言うままに生きながらも、京を立つ加尾は

 

凛とした雰囲気を漂わせていました。

ここにも、影ながら攘夷のために生きる人間はいる。

それは、決して犠牲ではなく、志なのだと感じることが出来る表情でした。

志は特になく、ただ武市のために動く以蔵は

 

人斬りへの道を歩み出した。

武市は、その使い方を心得ている。

その無邪気さに武市の心はもう痛まないのでしょうか。

一番変わってしまったのは武市のように見えます。

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キャスト

 

坂本龍馬:福山雅治(少年時代:濱田龍臣)

 

岩崎弥太郎:香川照之(少年時代:渡邉甚平)

武市半平太:大森南朋(少年時代:桑代貴明)

 

坂本乙女:寺島しのぶ(少女時代:土屋太鳳)

坂本八平:児玉清

坂本権平:杉本哲太

坂本伊與:松原智恵子

坂本千野:島崎和歌子

坂本幸:草刈民代(登勢・二役)

坂本千鶴:大鳥れい

坂本春猪:前田敦子(少女時代:松元環季)

 

平井収二郎:宮迫博之(少年時代:ささの貴斗)

平井加尾:広末涼子(少女時代:八木優希)

岡田以蔵:佐藤健(少年時代:黒羽洸成)

望月亀弥太:音尾琢真(少年時代:谷山毅)

望月清平:本田大輔(少年時代:松田佳祐)

溝渕広之丞:ピエール瀧

 

岩崎弥次郎:蟹江敬三/岩崎美和:倍賞美津子

 

岩崎喜勢:マイコ/岩崎さき:野口真緒

岩崎弥之助:須田直樹/武市冨:奥貫薫

 

千葉佐那:貫地谷しほり/千葉重太郎:渡辺いっけい

千葉定吉:里見浩太朗

 

沢村惣之丞:要潤/近藤長次郎:大泉洋

陸奥陽之助:平岡祐太/池内蔵太:桐谷健太

 

高松太郎:川岡大次郎

 

中岡慎太郎:上川隆也

高杉晋作:伊勢谷友介

 

吉田松陰:生瀬勝久

桂小五郎:谷原章介

 

三吉慎蔵:筧利夫/久坂玄瑞:やべきょうすけ

伊藤俊輔:尾上寛之/井上聞多:加藤虎ノ介

大久保利通:及川光博

 

三条実美:池内万作

 

楢崎龍:真木よう子

 

後藤象二郎:青木崇高

山内豊範:染井将太

 

柴田備後:北見敏之/河田小龍:リリー・フランキー

三条実美:池内万作/坂崎紫瀾:浜田学

島村衛吉:山雄介/河原塚茂太郎:原田裕章

井伊直弼:松井範雄/金子重之輔:尾関伸嗣

那須信吾:天野義久/岡本寧浦:ベンガル

 

智:菅井きん

お元:蒼井優

ぎん:林侑香/さと:三宅ひとみ

志乃:及川奈央/なつ:臼田あさ美

 

徳川慶喜:田中哲司

朝比奈昌広:石橋凌

ジョン万次郎:トータス松本

永井玄蕃頭:石橋蓮司

小栗忠順:斎藤洋介

岩堀文治郎:松尾貴史

上野彦馬:テリー伊藤

トーマス・ブレーク・グラバー:ティム・ウェラード

 

今井信郎:市川亀治郎

近藤勇:原田泰造/土方歳三:松田悟志

沖田総司:栩原楽人/松平容保:長谷川朝晴

 

松平春嶽:夏八木勲

勝海舟:武田鉄矢

阿部正弘:升毅

西郷隆盛:高橋克実

 

小曽根乾堂:本田博太郎

大浦慶:余貴美子

 

吉田東洋:田中泯

 

山内容堂:近藤正臣

 

 

 

 

 

 

 

  龍馬伝(1)

  龍馬伝

  NHK大河 龍馬伝 前編

  坂本龍馬その偽りと真実

 

 

 

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※この記事は2010年に楽天からFC2にお引越ししてきた記事です。

コメントは引っ越せましたがトラバの引っ越しはできませんでした。

ご了承ください。再トラバはいつでもお受けいたします。

 


コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >龍馬に勝を紹介したのが、なんだかとても

    >唐突な感じでしたね。

    まぁ、主役特権は大河ドラマの毎回の事ですからね~^^;

    主役を歴史に絡ませるためには仕方ないんでしょうね^^;

    >でも、何で、武田さんなんでしょうね・・・

    まだ洪庵先生のイメージが抜けなくて~。

    どんな勝になっていくのか楽しみです。

  2. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >一方で武市を盲信して突き進んでいく以蔵と

    >攘夷のためならば如何なる犠牲も厭わないと考える

    >武市&平井の姿がなんとも哀れでなりません。

    哀れですよね。先の事が解っているから、余計にそう感じてしまいます。

    当の本人達は全て時代を作るための犠牲だと思っているのでしょうが。。。

    >当初は攘夷という思想が先だったかもしれんですが

    >今は自分達が権力を握りたいがためのエゴにしか

    >見えんですね

    そうなんですよね。すでに履き違えている事に気付いていないように見えます。

    >それにしても龍馬と加尾のキス?シーンに

    >ちょっとドキドキでした(〃▽〃)ゞ

    今回の大河は映像がリアルなので~^^;

    この程度でも、NHKも思い切ったなぁ、と。。。

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >加尾の龍馬へのセリフも兄へのセリフもぐさりきました。

    兄の言い分は勝手ですよね~。。。

    確か、京へ行かせるのは妹自身を田舎から出してやりたいからだとか

    言っていたような気が~(-_-;)

    あの時は、案外妹想いなのだと納得したのに~(>_<)

    >そして武市に使われていることに気がつかない、いや役に立てることをこの上ない喜びと感じ動いてしまう以蔵・・・

    本当に可哀想ですよね(; ;)

    使われているだけだと教えて上げたいです~。

    >自らの手を汚さない武市への怒りはやっぱり募る一方です・・・。(描かれ方次第だとは思いますが)

    今の武市は「黒武市」に乗っ取られているんだと私は思ってるので。。。

    でも、たぶん目覚める時は来ないんですよね。

    最後の時まで。

  4. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >消して欲しい人の名前を言うだけで、以蔵が消してくれるんだから、武市さん、ラクですね。

    現代でも、そういう上司はいますね。。。

    座って指図だけして、手柄は自分に失敗は部下に押しつける。

    汚い仕事は下にやらせる。

    組織のそう言う体質は時代が変わっても変わらないんですね(>_<)

    私もお佐那さんの登場が楽しみです♪

  5. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >龍馬に会い、また勝麟太郎のことを(いささか唐突ではあったけど)アドバイスしたことで、ある種の使命達成感を持って京を去る表情が印象的ですね。

    そうですね~^^

    あまり好きじゃないキャラでしたが、初めて共感覚えましたわ。

    まぁ、もうほとんど出番もないだろうし~^^;

    >無理なことながら、以蔵にあんなアドバイスをしてくれる人がいたら彼の道も少しは違ったかもなどと考えてしまう回でした。

    以蔵にとって、一番信じられるアドバイザーが本当は武市のはずだったんでしょうね。

    そのアドバイザーが悪魔になってしまった事が不幸でした。

    龍馬が側にいれば救ってもらえたのかも。。。

  6. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >武市の変わりっぷり。

    >以蔵が純粋なだけに、その非情さがものすごく際立って見えますね。

    >見ててどちらのキャラも痛々しいです(><)

    武市も本当は純粋な人のはずなのにね。。。

    下士として過ごしてきた時代がストレートに彼に

    暗い影響を与えてきたんでしょうね。

    ひたすら武市を慕う以蔵が悲しいですね。

  7. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >それまでの中途半端な立場に比べたら、表情も居住まいも一気に変わって、

    >観ているほうは楽しみが増えるんですけど、

    >何もよくわからずに、人を斬り続ける彼が悲しいです。

    目つきが変わってきましたよね。

    人斬りもだんだんと慣れて、プロっぽくなっていくんでしょうね。。。

    でも、その姿を見れば見るほど今後も悲しいだろうなぁ。

    こういう純粋な人を巻き込まないで欲しかったですね(; ;)

  8. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >結局のところ、加尾は“翻弄”されちゃいましたね・・・(汗)

    >兄のことと龍馬のこと・・・二つを考えての結果が土佐への帰郷なわけですね。

    翻弄されてはいるけれども、使命は果たしたと言う表情を

    清々しく感じましたわ^^

    やられっぱなしの人生ではないと言う事ですね。

    >不遇な下士時代に溜まった積年の恨みを晴らしているかのようで・・・(汗)

    そうなんですよね!

    このドラマの武市に一番感じるのは、大望よりも個人的な

    復讐をしているように見えることなんですよね。

    その手段に以蔵らを利用し、たくさんの血を流していくんですよね。

    こんな武市は悲しいです(; ;)

  9. mari より:

    SECRET: 0
    PASS:
    龍馬に勝を紹介したのが、なんだかとても

    唐突な感じでしたね。

    史実ではないから、どこかで龍馬と勝をむすび

    歴史を作っていかせないといけないんですからね。

    でも、何で、武田さんなんでしょうね・・・

  10. ikasama4 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    時代の流れに翻弄され戸惑う龍馬と加尾

    でも、一人は自分の夢のために

    もう一人は御家のためにと

    歩んでいく道を違えざるを得なかったトコロが

    メインでしたが

    一方で武市を盲信して突き進んでいく以蔵と

    攘夷のためならば如何なる犠牲も厭わないと考える

    武市&平井の姿がなんとも哀れでなりません。

    なんか犠牲を強いる事で

    苦悩する感情を切り捨てたみたいで。

    当初は攘夷という思想が先だったかもしれんですが

    今は自分達が権力を握りたいがためのエゴにしか

    見えんですね

    それにしても龍馬と加尾のキス?シーンに

    ちょっとドキドキでした(〃▽〃)ゞ

  11. SECRET: 0
    PASS:
    こんばんは!

    加尾の龍馬へのセリフも兄へのセリフもぐさりきました。

    そして武市に使われていることに気がつかない、いや役に立てることをこの上ない喜びと感じ動いてしまう以蔵・・・

    今回はその二人が切なかったです。。。

    自らの手を汚さない武市への怒りはやっぱり募る一方です・・・。(描かれ方次第だとは思いますが)

  12. SECRET: 0
    PASS:
    どうも今回、私は気分が乗れませんでした。

    消して欲しい人の名前を言うだけで、以蔵が消してくれるんだから、武市さん、ラクですね。

    それでどんどん武市さんは出世して・・・

    でも、人を殺して得た幸せは長続きしないでしょう。

    次回の佐那さんの登場が楽しみです♪(^^)

  13. ふるゆき より:

    SECRET: 0
    PASS:
    兄に用済みまがいの言い方をされては、加尾が怒り悲しむのもわかります。が、龍馬に会い、また勝麟太郎のことを(いささか唐突ではあったけど)アドバイスしたことで、ある種の使命達成感を持って京を去る表情が印象的ですね。

    無理なことながら、以蔵にあんなアドバイスをしてくれる人がいたら彼の道も少しは違ったかもなどと考えてしまう回でした。

  14. なぎさ美緒 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    こんばんわ。

    ここで龍馬以外の道が決まってきた感じですね。

    武市の変わりっぷり。

    以蔵が純粋なだけに、その非情さがものすごく際立って見えますね。

    見ててどちらのキャラも痛々しいです(><)

  15. 悠雅 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    ただ淡々と、武市のためだけに働く以蔵、

    それまでの中途半端な立場に比べたら、表情も居住まいも一気に変わって、

    観ているほうは楽しみが増えるんですけど、

    何もよくわからずに、人を斬り続ける彼が悲しいです。

  16. BROOK より:

    SECRET: 0
    PASS:
    結局のところ、加尾は“翻弄”されちゃいましたね・・・(汗)

    兄のことと龍馬のこと・・・二つを考えての結果が土佐への帰郷なわけですね。

    >一番変わってしまったのは武市のように見えます。

    まさにその通りです。

    不遇な下士時代に溜まった積年の恨みを晴らしているかのようで・・・(汗)

    人の心を巧みに操っていますよね。

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