【 ごめんね青春！　】 第2話 感想

でもさ、この機会に考えてみよう。

ホントに男子が憎いか女子がうっとうしいか。
そう決めつけてるだけじゃないか。周りの意見に流されてないか？
近すぎて見えてないんじゃないか。

考えてくれ。お互い向き合って。
絶対いいところが見つかるはずだ。

 

ごめんね青春!　第2話　

　　　　

 

道元禅師いわく
「経験や知識がないことを恥じるな」
その言葉を胸に平助は男女共学初日の教壇に立ちました。

 

…ということで、東高と聖三島女学院の合併を目指すべく、半年間施行される
男女混合実験クラスの担任として三女へ乗り込んだ平助。

 

原因は三女の借金。
１４年前に礼拝堂が全焼し、その工事費の未払いと利息が溜まりに溜まったのです。
ちなみに犯人はこいつ。

火事のせいで両校の関係は悪化しました。
そんな歴史的不仲にあった両校に合併話が持ち上がりました。

原因は三女の借金。
１４年前に礼拝堂が全焼してその工事費の未払いです。
ちなみに犯人はこいつ。

 

何回「犯人はこいつ」繰り返すねん。

 

平助にとっては、三女と東高の合併は過去の罪滅ぼしでもある。

で、頑張ってみよう…とはしたものの、手ごわすぎる三女生。

中でも、この合併のせいで悲惨な目に遭ったのは、シークレットで付き合っていた
三女の阿部あまりんと、東高の海老沢だった。

自己紹介の場であまりんに手を振ってしまった海老沢は、そのまま吊し上げ。

 

蜂矢先生！蜂矢先生、大変よ！
みかんよ！腐ったみかんよ！

みかんが何ですか？

 

…立てこもりです。
腐ったみかん知らない世代？

 

ちなみに当方は腐ったみかんを知っている世代です……。

 

吉井校長から電話を貰って蜂矢が東高に駆けつけると、女子は大騒ぎし、
男子は平助含めて黒板の前に突っ立ったままの状態なのだった。

 

神保さん、何があったの？説明しなさい。

こいつが…

こいつって言わない！

このチャラ眉毛が！

神保！

 

彼が阿部さんを性的な目で見るので注意してたんです。

 

と、立ち上がって説明する三女生徒会長・中井貴子。

ちなみに「チャラ眉毛」とは海老沢のことです。

 

海老沢君は 阿部さんを性的な目で見たの？

目が合ったんで手を振っただけです。

 

海老沢君１人を責めるのはどうかと思います。
その前に原先生、「目のやり場に困る」と言ってたし。

はあ？言ってない！言ってません！

 

よくよく振り返ると……言ってました。

言いました！ごめんなさい！

深々と頭を下げる平助。

潔く罪を認めたら間違って好感度上がるんじゃないか。
この判断が吉と出るか…。

ダッセ…！

 

凶と出ました。

 

あなた達にその気がなくても女子にとって男子の視線は脅威なの 。
ストレスなの。
海老沢君は、今後女子としゃべる時はヨリ目で！

 

より目の掟を強要される海老沢であった。

 

蜂矢のおかげで、とりあえず全員席に着き自己紹介を始めたものの、女子たちは
誰も東高の男子を受け入れようとは思っておらず、平助の道は前途多難。

 

幼稚で野蛮で自分を律することもできない男子から学ぶべきものが
あるとは思えません。

と、言われる通り……夏だからって学校の水道で脱いで洗いっこ始めちゃう
東高男子たちの様子は……本当に猿だから…。

これじゃ、女の園で暮らしてきた女子たちにとっては受け入れ難いだろうな。

しかし、女子たちも実は興味ないわけではないのである。

 

会長の言うとおり貧乏くじだったね。
三択の昭島も黙ってればイケメン風だけど、うるせえし。
うそ！私、断然海老沢なんだけど。かわいいじゃん。

女子だけになれば品定め。
西高の男子が通れば、そそと佇まいを直す。
お年頃ですから、彼氏は欲しい。

実際には海老沢と付き合っているあまりんは複雑。

三女には「東高の生徒と付き合ったら停学」という校則があるのだ。

まぁ…校則がなくてもこの環境では付き合っているなんて言い出せないよね。

 

平助は自己紹介でスベりまくったらしい事を蜂矢に告白。
お悩み相談のようになっている。

平助の語った言葉

「女っ気」→差別用語。
女っ気とか女座りとか女だてらにとか女社長とか女ざかりとか女体盛りとか…
「女らしく」とか、全部NGらしい。

 

何なの？地雷踏みまくりじゃない？
逆にあの子達、よくおとなしく聞いてたわ。
わざとですか？
無意識だとしたら相当たちが悪い。
あと、生徒の前では我慢しましたが、意味なくヘラヘラ笑わないでください。
あと意味なく私の言葉尻をリピートしないで。
１行もったいない！

 

それは～～脚本字数制限っすか。

 

あの中井って子は手ごわいですね。成績はトップらしいけど…。
隙がなさすぎるというか…。

あれが典型的な三女生です。
論理的で合理的でなおかつ完璧主義。
強い信念と高い理想を持ち、異性にもそれを求めるんです。

合併前に言ってほしかった…。

 

優秀な生徒ほど聖書の教えに忠実ですから。
カトリックは離婚を認めてません。
初めて心を許した相手を生涯かけて愛し続け、添い遂げることが
幸せという教えですから。

 

も～何も言葉が出ない平助である。
とりあえず仲良くとか、とりあえず付き合ってみようか、とか、
そんな半端な精神ではやっていけないと覚悟しないと。

 

三女を語る蜂矢りさ先生は、実は初日の始めから東高の猿のような
男子たちをビッッシリと黙らせていた。

こりゃ腕力使ったよね…と、思い込んでいたんだけど、そうじゃなかった。

 

最初に言っておきますが、先生は処女です！

当然、ここにいる女子も全員そうです。
彼氏がいるのいないのカップがＦのＧのと屈辱的な暴言を吐いた男子は
愛と謙遜をもって守り続けたこの純潔を神に背いて奪う覚悟がおありに
なるのかしら？
どうなのかしら！？

 

そりゃね……そんな事言われたらおとなしくなるよね…。
だって東高生は誰もそこまで真剣に男女関係考えてないもん。

 

実験は失敗でしたって素直に認めりゃいいじゃないの。
東高に女はいらねえ。
「質実剛健」の精神がブレるからな。

と、東高OBである父・平太(60歳)は言う。

「質実剛健の精神」……あの学校に無さそうだけどな。

 

お前は何でそこまで共学にこだわるんだ？

 

それは…
自分の過去の罪のせいで仲が悪くなった両校を元に戻したいから。

 

その頃、ラジオ番組『ごめんね青春!』に悩み相談を投稿した海老沢は、
DJカバヤキ三太郎の

「彼女が好きなら素直な気持ちぶつけてみろよ！できるか？」

という無責任な回答に従おうと決心。

…ってか…このDJの声…生瀬さんだよね…。
最初、ヤマちゃんかと思ったんだけど、生瀬さん@三宮校長だよね。

何気に知っていてそそのかしているのか…ぃゃ…この人の事だから、
適当な回答を述べているだけなのかも知れん。

 

とにかく、DJにそそのかされた海老沢は、翌日ついにみんなの前で
宣言しちゃうのだった。

 

だって…
あまりんは俺の彼女だから！！

 

騒然となる三女生たち。
あくまでも否定するあまりん。

 

俺はバレても平気だし、停学なんか怖くねえし。
あまりんしか見えねえし。見てねえし！

 

そして、夜、あまりんは家出した。

 

最近、学校で変わった様子は！？

と、聞かれて、

 

変わってない状態を見てないので…。

 

と、答えるしかない平助。
そりゃそーだよね…担任になったばかりだし。

海老沢との事情を知らずに端から見ている者にとっては、暴言吐いては
泣きだす精神不安定な女子にしか見えないし。

 

結果的には、海老沢と一緒に五反田にいる事が淡島先生の生徒なりすまし
SNSから解り、たまたま五反田に居たエロ住職・平太とホテルで鉢合わせて
連れ戻されるという……。

しょーもない末路に…。

 

共学になったらずっと一緒にいれると思って…実際ずっと一緒にいるけど
何か…友達の目が気になって海老沢君と話せないし、海老沢君が気になって
友達と騒いだり毒吐いたりできないし、何か楽しくないんです！

 

と、泣くあまりん。

 

俺、すっげ～楽しいよ！

と、海老沢。

男女高校生の成熟度の違いよ…。

 

神は人間を あえて不完全な男と女に分けて創造されました。
お互いに足りないところを補い、完全な存在に近づくためです。
けれど、その末えいである彼らはどうですか。
異性の目を気にして着飾り、嘘をつき、騒動を起こしても反省すらしていない。

 

２人を別々のクラスに引き離すと言う吉井校長。

この件で、元々合併に反対していた吉井校長や蜂矢の東高に対する
印象はますます悪くなり、合併の話も危うい事態。

文化祭も合併でやりたいと思っていた平助は、それも反対される。

 

原先生のお話はいつも理想論です。
現実と向き合わず、机上の空論を繰り返していらっしゃる。
そのような指導者の言葉は生徒の胸には響きません。
まず目の前の生徒と向き合ってみたらいかがですか？

 

蜂矢に言われて、とりあえず、自分のクラスの生徒と向き合う平助。

 

なぜ東高生とつきあっちゃいけないのか。

カバがうつるからだろ！

なぜカ…バカがうつるのかというお話を今日はします。

 

古井とビルケンをめいっぱい近づかせて、お互いしか目に入らなくする。

しかし、そんな近くに寄ったら、人は目の前の物もボケて見えなくなるもの。

 

要するに「お前しか見えない」男には、「お前」も見えてない。
そう、肝心の「お前」も実は見えてないんです。

 

三女と東高もこんなに近いけど実は距離が近すぎてお互い見えて
いないと言いたいんですか。
だったら男女共学なんかやめて、もっと距離を置くべきだと思いますけど。

 

と、中井。

 

中井さんみたいに賢い子はいなかったからね。

は？

 

先生が東高生だった頃の話さ。
実は、三女と東高は今ほど仲悪くなかったんだ。

 

夏はプールのない三女にプールを貸していた。
文化祭を合同でやろうという話もあった。

けれども、それは実現しなかった。

あの火事が起きたから。

１４年前も海老沢とあまりんのように秘密で付き合っていたカップルが居て、
八百屋お七のように火事になれば会えると思って放火したという
噂が飛んでしまったから。

サトシは中傷に耐え切れず、学校を中退して行方不明になった。

そして、蜂矢祐子の方は…。

夏休みが明けて２学期になっても三女へ登校し続けていた。
学生たちに好奇の目で見られ、ヤジを飛ばされ、物を投げられ、
掴みかかられ、友達が誰も居なくなっても…。

黙々と彼女は登校を続けた。

 

その姿を見ていたから、平助は余計に心が痛んでいたんだね。

火を点けたのは自分で。
本当はああなるのは自分だったはずなのに。

 

そして、あの時も、落ち込む平助に行動を起こさせたのはDJカバヤキ三太郎。

そんな古くからやってる番組だったのか…。

 

「おはよう」でも何でもいい。まずは言葉をかけてみよう。
君の一言で彼女、大きな一歩を踏み出せるかもしれないんだ。

今しかないぞ。
素直な気持ち、ぶつけてみろよ。

 

えっ…そのセリフさっきも聞いたぞ。
この人、相談者みんなにそれ言ってるんじゃ……。

そして、平助は純粋にその言葉に従った。

 

翌朝。
いつものように黙々と登校する祐子の前に平助は立った。

 

おはよう！

足を止めずに歩く祐子に並んで、笑顔でもう一回。

おはよう！

まだ歩き続ける祐子にもう一回…。

 

おはよう！

 

祐子の口から初めて声が出る。

 

やめて…！

 

横顔は涙にぬれていた。
平助は初めて気づいた。

泣いてたんだ。
彼女、ずっと泣いてたんだ。
歩きながらずっと泣いてたんだ…。

 

翌日、彼女は退学届を提出した。
まさに大きな一歩を踏み出してしまった。

 

あまり生徒の心にこの話は響いていない模様。

当たり前だよね。
だって肝心なところは省いているんだもの。
だから生徒たちは、そうなったのはサトシと祐子の自業自得だと思っている。

 

先生が言いたかったのは、君達を縛りつける校則なんてそんなしょうもない
理由で大人が作ったものだってことだ。
しょうもない君達の先輩がやらかした、たった一回のしょうもないヘマが原因で
君達は分断され、女子は男子を蔑み男子は卑屈になり、どうせ東高、しょせん
東高と精進を怠り現在に至る。
バカバカしいと思わないか？ホントの理由も知らず、東高だから、三女だから、
つきあえないなんて。

でもさ、この機会に考えてみよう。

ホントに男子が憎いか女子がうっとうしいか。
そう決めつけてるだけじゃないか。周りの意見に流されてないか？
近すぎて見えてないんじゃないか。

考えてくれ。お互い向き合って。
絶対いいところが見つかるはずだ。

 

平助が語っている「しょーもない先輩」は、もちろん自分の事。

けれども、それは今は言わない。
いつかは言うのだろうか。

 

「忘れなさい。」

と、母@観音菩薩は言う。

 

そうはいかないよ。

そうね。じゃあ頑張んなさい。

 

ずっと泣いていたのに黙々と登校し続けていた祐子は何だったのだろう。
自分が放火したと噂され、学校にもクラスメイトにも迷惑をかけ、この後
長く続く両校の交際禁止令まで作ってしまった。

彼女はその懺悔のつもりで苦痛に耐えていたのかしら。

だとしたら、平助が声を掛けた事で、その頑なな心が解けたってことではないのかな。

だから学校へ行くのを…苦行を止める事が出来た。
この時点で平助は祐子を救ったのでは。

それとも、もっと長く続く苦痛を与えたんだろうか。

祐子は放火が平助の仕業だと気付いていたのかなぁ…。

「やめて」とは言ったけれども「ごめん」とは言わなかったもんな。

 

生徒たちの前で、平助がその真実を告白する時がきたら、それは物すごく
辛くて切ないことになりそうだ。

一度失った信頼は元に戻すのが大変だもんね。

 

しかし、平助が言っていた「男子が憎いか女子がうっとうしいか」だけが
三女に東高が疎まれている原因じゃないような気がする…。

何よりも両校を分断しているのは偏差値じゃね～～？…現状…。

そこを何とかしないと、三女生にとって東高生は男として見てもらえないのでは～。

 

と、思っていたら、どうやら次週からお勉強に力入れ始める感じ。

 

…そして、ラスト、バーのマスターになっちゃってるサトシ…。
近くにいるんじゃん。

 

祐子の方は……？

 

男女共学化のお試し期間の一環で、平助（錦戸亮）の三女での教師生活が始まる。
しかし最初の授業で女生徒の信頼を勝ち取ることが出来なかったため、完全に
舐められてしまう。
そんななか、クラス内でこっそり付き合っていた海老沢（重岡大毅）と阿部（森川葵）は、
切羽詰ったあまり、大胆な行動に出てしまう。
二人の勝手な行動が原因で、共学化も白紙に戻されそうになる。
りさ（満島ひかり）にも吉井校長（斉藤由貴）にも詰められた平助は、生徒からの信頼を
取り戻すため、自分の過去の出来事から学んだ授業をする。
それは、初恋の相手・祐子（波瑠）の思い出につながるものだった…

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

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※キャスト

原平助…錦戸亮
蜂矢りさ…満島ひかり

蔦谷サトシ…永山絢斗
蜂矢祐子…波瑠

海老沢ゆずる…重岡大毅
山田ビルケンシュトック京子…トリンドル玲奈
神保愛…川栄李奈
昭島司…白洲迅
中井貴子…黒島結菜
阿部あまり…森川葵
村井守…小関裕太
半田豪…鈴木貴之
古井豊…矢本悠馬
遠藤いずみ…富山えり子
佐久間りえ…久松郁実
成田淳…船崎良
大木隆…竜星涼

吉井良江…斉藤由貴
原一平…えなりかずき
原エレナ…中村静香
豪徳寺教頭…緋田康人
淡島舞…坂井真紀
三宮大三郎…生瀬勝久

原平太…風間杜夫

原みゆき…森下愛子

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
演出 … 山室大輔
プロデューサー … 磯山晶
音楽 … 真島昌利、羽毛田丈史

主題歌 … 関ジャニ∞「言ったじゃないか」
　　

 

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