NHK朝ドラ【 花子とアン 】　第19回　感想

女学校の本科へ進級した春、はな（吉高由里子）は校門で、高貴なたたずまいの女性に出会う。
24歳で突然女学校に編入してきた伯爵家令嬢・葉山蓮子（仲間由紀恵）の美しさと優雅な物腰に、
校内は噂で持ちきり。
蓮子ははなに荷物を運ばせるなど高飛車に振る舞うが、茂木（浅田美代子）をはじめ学校側は
蓮子にかなり気を遣っている様子。
はなは個室に入った蓮子に食堂を行くよう声をかけるが、蓮子は自分の部屋で食事をとると言う…

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

 

連続テレビ小説「花子とアン」第4週「嵐を呼ぶ編入生」　第19話

　　　　　

 

簡単感想で～。

 

『おお、ダイアナ』

やっとのことでアンはささやくような声で言った。

『ねえ、あんた。私の「bosom friend」になってくれて？』

 

「bosom」…。

辞書を引きながら考えるはな。

 

「親友」…「心の友」…はあ…違うな…。

 

窓の外には舞い散る桜の花びら。

はなは思い出す。
１人の強烈な印象の友の事を。

 

腹心の友…。

「私の腹心の友になってくれて？」

 

まなびやに　帰りてみればさくら花　今をさかりに　さきほこるなり…花子

 

明治42年春。

はなは１６歳になっていた。

満開の桜の花の下、校門前に一台の車が乗りつけられる。

降りてきたのは鬼龍院花子……じゃなくて、どこの組の姐さんかと思う艶やかで、
でも普通のお嬢さんとは違う恐ろしげなオーラをまとった女。

 

ご機嫌よう。
校長室はどこかしら。

 

たまたま校門前にいたはなは、彼女を校長室まで案内し、彼女が自分で運ばないので
大荷物を運ばされるハメにもなってしまう。

 

サキ・マイヤーきたぁぁぁぁ!!!!!

 

…てか…もう、仲間さんの周りだけドラマの色が違うんですけど。　

このお嬢さま学校において８歳も年上な上に人生経験もすでに豊富すぎるこの人だけが
色が違うのは当然の事であり、このキャスティング良いかも。

葉山蓮子のモデルの人・柳原白蓮の人生は朝ドラよりも昼ドラに相応しく、富山先生なんか
目を回してしまうようなお人なので、純粋無垢なお嬢さまの中に突然現れた成熟しきった
大輪の牡丹か薔薇かの違和感っぷりは物すごくよく出ていたと思った。

 

まぁ…あくまでも「モデルの人」なので、この朝ドラの中で彼女がどんな風に描かれるのかは
まだ解りません。ネタバレは見ない派なので。

これは「花子とアン」であり、ドラマ「村岡花子」でも、ドラマ「柳原白蓮」でもないのである。

でも、不適応分子の登場はドラマを盛り上げるのであった。ちょっとﾜｸﾜｸ…。

 

もうお着きになられたんですね。

迎えが遅いので、この子に案内してもらいました。

それは大変失礼を致しました。

先生方も何やらペコペコしてるし～。部屋は何と個室。

何か明らかに態度も扱いも違うこの女性。

 

葉山伯爵の妹で葉山蓮子という。

お嬢さまだらけのこの女学校にも、さすがにそこまで御身分の高い人は今まで
居なかったらしい。

 

ここの前はどちらの学校にいらっしゃったんですか？
華族女学校ですか？
それともご両親のもとで花嫁修業をなさっていらしたのかしら？

みーはーな醍醐さんたちは、早速彼女を囲んで質問攻め。

それを

ご想像にお任せします。

と、うるさいハエでも追い払うようにあしらう蓮子さまなのだった。

 

こういう醍醐さんの描かれ方から見ても、「ダイアナ」に近い名前ではあるけれども、
醍醐さんって主人公にとってただのモブキャラだよね…。

まぁ、間違っても「腹心の友」ではないだろうな。
たぶん、ドラマ後半にはもう影も形も出番も無くなりそうな予感～～。

 

みんなが自分にキャーキャー言っているのに全く興味を示さず、休み時間も本に食らいついている
１人の女学生が蓮子さまの目に留まる。

自分を校長室に案内した安東はなだった。

英語の授業。
はなは、「ロミオとジュリエット」を訳す。

「ジュリエットに接吻する」
「ほら、あなたの唇のおかげで私の唇の罪が清められました」

 

そこまでで結構です。
この先は割愛して次の章へ移ります。

と、冷たく言う富山先生。

 

待って下さい！
ここはロミオとジュリエットが愛を確かめ合う大変重要な章だと思うんです。

授業の教材としてふさわしくないと言ってるんです。

どうして相応しくないんですか？

もういいでしょう。
あなたのように授業の進行を妨げる生徒のせいでこのクラスはただでさえ遅れてるんです。
さあ、次へ進みますよ。

 

てっ…だったら、最初から『ロミオとジュリエット』を教材にしなければいいと
思うんですよ、富山先生。　

で、遅れると思っているんなら、はなを指名して読ませなければいいと思うんですよ。　

 

すると、突然、後ろの方のお席から品のよろしい声が…。

 

「やは肌の　あつき血汐にふれも見で　さびしからずや　道を説く君」

ちょっと青筋立てて睨む富山先生。

 

何ですか。その歌は。

与謝野晶子です。

そんな事を聞いてるんじゃありません。
英語の授業中になぜ短歌なんか…。

なぜかしら？今のやり取りを聞いていたら急にこの歌が頭に浮かびましたの。

あなたまで授業の邪魔をするんですか？

先生は男女の恋愛を汚らわしいものだと決めつけていらっしゃるようですね。

それはご自身の恋愛経験が乏しいからでは？

 

ぴきーーーーーーーーん………

とブチ切れる富山先生であった。

 

何を言うの！？
あなたは教師を侮辱するんですか！

いいえ。客観的な感想を述べただけです。

出ていきなさい！　
Ｇｏ　ｔｏ　ｂｅｄ～～～！

 

転入早々に「Go to BED」を言い渡された蓮子さま…。

 

ではお先に。　
ごめんあそばせ。

と、優雅にお教室を出て行かれるのであった。

 

ざわつく学生たち。
別に授業妨害を目論んでいるわけではない はな も戸惑いの表情。

 

自分のお部屋に下がりながら、窓の外に散る花びらを物憂げに見つめるマイヤー…
じゃなくて、蓮子さま…。

 

「ターゲットは決まったわ…お肉とワインを用意しなきゃ」
　　　

 

富山先生、逃げてぇぇぇぇぇ!!!!!

 

…というお話ではありません…←たぶん。

 

女学校が極道への道を歩み始めた今(←歩んでません)甲府の家族シーンが物すごく
癒しのシーンに見えて来るのでありました…。

 

ではでは、ごきげんよう。

 

よろしければ→【2014年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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※キャスト

安東はな/村岡花子 … 吉高由里子（子役期：山田望叶）

安東吉平 … 伊原剛志
安東ふじ … 室井滋
安東周造 … 石橋蓮司
安東吉太郎 … 賀来賢人（子役期：山崎竜太郎）
安東かよ … 黒木華（子役期 : 木村心結）
安東もも … 土屋太鳳（子役期 : 須田理央）

木場朝市 … 窪田正孝（子役期：里村洋)
徳丸武 … 高澤父母道
本多先生 … マキタスポーツ
木場リン … 松本明子
徳丸甚之介 … カンニング竹山
阿母里教会・森牧師 … 山崎一

村岡美里 … 三木理沙子
茂木のり子 … 浅田美代子
富山タキ … ともさかりえ
醍醐亜矢子 … 高梨臨(子役期:茂内麻結)
白鳥かをるこ … 近藤春菜
村岡英治 … 鈴木亮平
葉山蓮子 … 仲間由紀恵
梶原総一郎 … 藤本隆宏
嘉納伝助 … 吉田鋼太郎
宮本龍一 … 中島歩

ナレーション … 美輪明宏

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
演出 … 柳川強、松浦善之助、安達もじり
プロデューサー … 須崎岳
制作統括 … 加賀田透
音楽 … 梶浦由記
アニメーション製作 … 和田羊平

原案 … 村岡恵理『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』
主題歌 … 絢香「にじいろ」

公式サイト　http://www.nhk.or.jp/hanako/

 

 

 

 

 

 

 

 

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